ワンピース歌舞伎リピートアゲイン

 今季(?)三度目のワンピース。

 この日は三階後方席から。松竹座からの参戦で博多座回って今回の演舞場なのだけれど、その中で初めて一階席以外で観たことになる。一階席からは見えないことがいろいろわかって実に楽しかった。たとえばこんなふう。

・照明の効果と面白さ。舞台の床面はもちろん、くじらの背中に虹があることとか宙乗りのときにルフィが向かうところから光がさすところとか。

・奈落が意外にあきっぱなしの状態で演技されてること。正直ちょっとひやひやしてしまった。

・歌舞伎という身体の動きで感情をあらわす演技の深さ。全くオペラグラスつかわずに存分に笑えた泣けた。

・近くで観るほうが映える役者さんと遠くから観るほうが良さがわかる役者さんってのがいるんだなあということ。そしてその両方を備えてるケンケンの魅力にあらためて感じ入った。

 そんな感じでええじゃないの、三階席!お財布にも優しいし。花道が見えないけれど脳内補完できるリピーターは無問題。周りはどうやらそんなリピーターばかりだったみたいでみなさん感情豊かにご覧になってるのがわかってそこに身を置いてるのが楽しかったわ~。

自分メモ)この日のチョッパーは右近くん。劇中ところどころあったアドリブで個人的に一番ツボだったのはカマーランドで落ちたカツラを凄い勢いでルフィが投げ返したところかな。客席から拍手出たくらいだった。

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# by tigersandcatlover | 2017-11-14 11:36 | 歌舞伎・文楽

吉例顔見世大歌舞伎

 にざさま勘平を観るため(+α)に上京。

 泣いた泣いた。なんども観てるのに、一緒にしもたーと思って手に汗握って最後は哀しくもホッとして。同調しちゃう。変な感想やけどふと自分の死に際に思いはせてしまう。そんなにざさま勘平。三分の一くらいはうなだれているだけやのに目が離せない。

 新口村は初めて観た。封印切りのその後。藤十郎さん、お元気そうでホッ。

 大石最後の一日は高麗屋三代そろい踏み。金太郎くんはもう少年というより青年の雰囲気。なのだけれどやはりまだ少年なんだなあ~のギャップが今だけのものだなあと思った。

一、仮名手本忠臣蔵
五段目・六段目

早野勘平:仁左衛門
お軽:孝太郎
千崎弥五郎:彦三郎
百姓与市兵衛:
母おかや:吉弥
判人源六:松之助
一文字屋お才:秀太郎
斧定九郎:染五郎
不破数右衛門:彌十郎

二、恋飛脚大和往来
新口村

亀屋忠兵衛:藤十郎
傾城梅川:扇雀
孫右衛門:歌六

三、元禄忠臣蔵
大石最後の一日

大石内蔵助:幸四郎
磯貝十郎左衛門:染五郎
おみの:児太郎
細川内記:金太郎
吉田忠左衛門:錦吾
赤埴源蔵:桂三
片岡源五右衛門:由次郎
久永内記:友右衛門
堀内伝右衛門:彌十郎
荒木十左衛門:仁左衛門



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# by tigersandcatlover | 2017-11-14 11:01 | 歌舞伎・文楽

沼尻竜典オペラセレクション ベッリーニ作曲 歌劇『ノルマ』

 オペラスキーの友人にマリエッラ・デヴィーアは素晴らしいよ、と薦められて、観ることにした一本。

 序曲でオケがあまりにもマイルドな演奏でハニャ~としたけれど、ポップが出てきたあたりから歌手の力に引っ張られてどんどん惹きこまれていった。デヴィーア、ほんまに素晴らしかった。冒頭ちょっと声が裏返った?と思ったけど、あとはコロコロ響かせてくれて、幕間に年齢チェックしてびっくり。とても70歳前とは思えない・・・。演技も細かくてまさにノルマを生きてるって感じだった。二幕はじめのアダルジーザとの二重唱なんかもう泣けてしまったわよ。

 日本人キャストの中では松浦さんがよかったなあ、というのも自分メモ。

沼尻竜典オペラセレクション
ベッリーニ作曲 歌劇『ノルマ』全2幕〈イタリア語上演・日本語字幕付〉


指揮:沼尻竜典 Ryusuke NUMAJIRI(びわ湖ホール芸術監督)
演出:粟國 淳 Jun AGUNI
美術:横田あつみ Atsumi YOKOTA
衣裳:増田恵美 Emi MASUDA
照明:原中治美 Harumi HARANAKA
舞台監督:菅原 多敢弘 Takahiro SUGAHARA

■キャスト

ノルママリエッラ・デヴィーア Mariella DEVIA
アダルジーザラウラ・ポルヴェレッリ Laura POLVERELLI
ポッリオーネステファン・ポップ  Stefan POP
オロヴェーゾ伊藤貴之 Takayuki ITO
クロティルデ松浦 麗  Rei MATSUURA
フラーヴィオ二塚直紀 Naoki NIZUKA
                

■管弦楽  トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア

■合唱  びわ湖ホール声楽アンサンブル/藤原歌劇団合唱部


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# by tigersandcatlover | 2017-11-01 10:24 | その他の舞台

ワンピース歌舞伎リピート

 台風21号接近の最中ワンピースリピートのために上京。この日は昼・夜ぶっとおしで観る予定だったんだけど、虫の知らせか1週間前に友人に夜の部を譲って早めに帰ることにしていたのだった。が、それでも帰りの新幹線の中で地元在来線前ストップ(私鉄までも)との情報あり。タクシーは来ないわで、滅多に乗らないバスでなんとか21時過ぎすぶぬれになって帰宅。あやうく帰宅難民にならずにすんだ。

 まあ、それはそれとして。ずぶぬれ繋がりではあるけれど、この日は最前列の超水かぶり席。まあ楽しいったら。細かい表情やちょっとした地声までも聞こえてくるし。ただやはり足元が見えないし寝転がっちゃうと全くなにが起こってるかわかんないし、何よりつらかったのはライトが目に入ってくること。眩しくて何度も目を閉じてしまったよ・・・。

 右近ちゃんルフィ。この日は前週に比べると声がまだ出るようになっていてちょっと安心。そしてより近くで観ているせいもあるけれどやはりぐぐっと来るねえ。エースと絡むシーンでは何度も涙をぬぐうことになった。

 まだまだ進化を見届けたい。まんまとそういう気持ちにさせられてしまったねえ。後半も楽しみだにょ。

自分メモ) この日はチョッパーが市川右近くん

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# by tigersandcatlover | 2017-10-31 08:54 | 歌舞伎・文楽

ビリーエリオット

 日本版ビリーエリオットを観た。BWでみたミュージカルの中でこれとブックオブモルモンは日本版無理やろと思ったんだったなぁと懐かしく。いやー素晴らしかった。

 ただ、あの時代のことを知らない世代が観たらビリーの物語だけがやや浮いて見えただろうな、とも思った。そう言う意味ではもう少し前に出来たらもっと違ったろうな。難しかったことは承知だけど。そして今だからこの素晴らしい子役たちに出会えたんだけど。痛し痒し。

 演出はほぼ完璧にBW版と同じ。衣装も、プラカードが英語になってるところまでも。こないだのヘドウィグでも痛感したけど、やっぱり演出って大事だ。日本版で日本人が演出すると時々残念な感じになることがあるので…いや誰とは申しませんが。

 もう少しチケットを買ってもよかったかもなあ。でもこの秋は枠が圧倒的に足らなくてねえ・・・。

〜キャスト〜

ビリー;山城力
お父さん;益岡徹
ウィルキンソン先生;島田歌穂
おばあちゃん;根岸季衣
トニー;中河内雅貴
オールダービリー;大貫勇輔
マイケル;古賀瑠
デビー;夏川あさひ
トールボーイ;小溝風
スモールボーイ;岡野凛音



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# by tigersandcatlover | 2017-10-27 21:11 | ミュージカル

Hedwig and angry inch special show in TOKYO

 NY一泊弾丸までして観に行ったのが懐かしいJCMのヘドウィグ。ちょうど私が観に行く数週間前に膝を怪我してしまい、ハイヒールが履けずにきらきらスニーカーと部分的に松葉杖をつかって演じていたっけなあ。そんな感慨深い彼のヘドウィグがまた観れる!ってんでシアターオーヴへいってまいりました。

 少し早く着いたので劇場前のカフェでお茶でもしようと出向いたら、上演一時間前に開場だったのだがすでに大行列。なになに?当日券待ち?と訝しんでいたら物販お目当ての行列らしかった。ひえー。そして実際私が入場したころにはもう物販コーナーは跡形もなく片づけられていた。すごい・・・。ポスターと同じデザインのTシャツを着ていた方が何人かいはったから、たぶんこれが販売されてたんだろうね。ちなみにヘドウィグやイツハクのコスプレしてる人が何人か。熱狂的なファンの多い作品だけのことはある。

 さて、感想。

 中村さん大健闘。イツハクはもちろん、ヘドウィグ本人が語るところは基本彼女が演じるような感じで、さらにはお母さんになったり、ルースになったり、トミーになったり。トミーの若いころに至っては衣装も着替えてるのでただ声色で演じるだけでなくまさに二役三役の大車輪。確かにJCMのあの早口英語で物語についていけないかもしれない初見の人にはありがたい演出だったとは思う。思うのだが、やはりこれはオリジナルとは全く違う、まさにshowなんだなという寂しさもあった。ただかなりここに至るにはいろいろ考えつくされた結果なのだろうとも思った。

 口幅ったいけれど何度かNYで観劇した目線で言わせてもらうと、オリジナルはこちらに考えさせる余地があるいい意味での不親切さがあってそのせいでリピートしたくなるんだけど、そういうのは残念ながらなかった。あとやっぱり映像がなんとも・・・微妙なセンス。特にOrigin of Loveなんか、なんでBWのをそのまま持ってこれないんだよう~~(じたばた)。

 そして、どうしても中村さんがいろんな役を演じてしまうので、イツハク不在になってしまっていた。イツハクのいらだち哀しみが伝わらないので最後がうるっとできないし、最後のドラッグクィーン姿になったときのギャップによるわーっという高揚感がないんよねえ。まあでも中村さんは彼女主演で日本版ヘドウィグできんじゃないかな?と思うくらいだった。

 カーテンコールではOrigin of Loveの対をなす新曲としてEnd of Loveなる作品をJCMが歌ってくれた。歌詞がほとんど聞き取れなかったという無念。

 まーしかしJCM可愛いからなんでもいーや、っていうのが最初に頭に浮かんだ感想だな、うん。

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# by tigersandcatlover | 2017-10-19 12:01 | ミュージカル

スーパー歌舞伎II ワンピース

 猿之助さん左腕骨折→ケンケン(尾上右近さん)全公演代役の報を聞き、いてもたってもいられなくて買い足して行ってまいりました。ワンピース歌舞伎。本当はもう少しあとの公演を彼がもともとキャスティングされていた麦わらの冒険バージョンと猿之助さんルフィバージョンをマチソワする予定だったんだがががが。

 冒頭のシャンクスとルフィの影で「この帽子をお前にあずける」 でいきなり目から汗が。そのあともいちいち刺さる台詞てんこもり。舞台は本当に生だ、観客の感受性もタイミングも合わせて生なんだな。

 最初のオークションのシーンでいきなりすっきりしていて、おお、ブラッシュアップされてるな~と思ったところまでは冷静に観ていたのだけれど、ケンケンルフィが出てきてからはひゅっと物語の世界に入ってしまって、細かくこれまでのと比べようという気が起こらなくなってしまった。

 そのケンケン。冒頭声が出てなくてむちゃひゃっとした。が、ハンコックになってからはルフィの声もしっかり出るようになりホッ。もしかしたら男の子らしくわざと声をつぶしたように発声しようとしていたのかもしれないけれど、声が客席に届いていなかったので心配しちゃったよ・・・。本当に出ずっぱりだもんね。しっかし可愛い・若い・おまけに美しい!ルフィとハンコックをどちらも全く違和感なく、それも猿之助さんとは違った魅力でみせてくれる。キャスティングで舞台の成功は90%決まるというが、まさにそれだよ。よくけんけんを抜擢してくれたよ。カーテンコールで後ろに下がるときに軽くスキップしたり、ピースにガッツポーズ。やはり若い可愛い(エンドレスw)彼の進化していくさまを観たくてチケット追加お願いするなど。2ヶ月(地方公演入れたらもっとか)同じ演目を昼夜やっていくって歌舞伎では異質だもんねぇ。

 あら、ケンケンのことばかりになってしまった。安定の前回からのキャストはもちろん、サディちゃんを新たに演じる新悟くんに、同じくマルコを演じる隼人くんにもエールを。そういや猿くん大きくなってたなあ。もうケンケンとあまり背が変わらないよ(でもしっかり抱っこしてスッポンに降りてたな)。カーテンコールでは最後にケンケン、みっくん、新悟くん、隼人くんが4人手を繋いでいて、ああ、この4人の頑張りとそれを支えて見守るセンパイたちの物語になってるんだねえ、としみじみした。おばちゃん脳。

ルフィ/ハンコック 尾上 右近
白ひげ  市川 右團次 
ゾロ/ボン・クレー/スクアード 坂東 巳之助
サンジ/イナズマ/マルコ 中村 隼人
ナミ/サンダーソニア/ サディちゃん 坂東 新悟
アバロ・ピサロ 市川 寿猿
チョッパー 市川 猿
はっちゃん/戦桃丸 市川 弘太郎
ベラドンナ 坂東 竹三郎
ニョン婆 市川 笑三郎
ジンベエ/黒ひげ 市川 猿弥
ニコ・ロビン/マリーゴールド 市川 笑也
マゼラン 市川 男女蔵
つる 市川 門之助
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# by tigersandcatlover | 2017-10-16 17:00 | 歌舞伎・文楽

NHK音楽祭~バイエルン国立管弦楽団

 タンホイザー観劇からわずか2日をはさんでまたしても上京。この日はNHK音楽祭の一環であるコンサート。ピットの中では全身が見えないペトレンコの指揮姿をしっかと見せてもらいました。楽しい。

 ただマーラーはほんのり睡魔が・・・すいませんすいません。でもワルキューレは冒頭から目がぴょんと覚めた。一幕で終わってしまうなんて酷だわあ~~。つづきが強烈に観たくなって欲求不満な感じに。これって壮大なるミュンヘンへのいざないかしらん。

 ペトレンコがタクトを挙げるとすっと客席が真空状態みたいに無音になる瞬間に、出演者だけでなくわれわれも指揮されてるんだ、と思った。

マーラー作曲 こどもの不思議な角笛

マティアス・ゲルネ

ワーグナー ワルキューレより第一幕

ジークムント;クラウス・フロリアン・フォーククト
ジークリンデ;エレーナ・パンクラトヴァ
フンディング;ゲオルグ・ツェッペンフェルト

指揮;キリル・ペトレンコ

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# by tigersandcatlover | 2017-10-03 17:26 | その他の舞台

バイエルン国立歌劇場来日公演 タンホイザー

 平日さぼってバイエルン国立歌劇場来日公演を観にNHKホールへ。話題のペトレンコが振る新演出とあって、どうしてもどうしても観てみたくなったのだった。

 まずはそのペトレンコ指揮。序曲のふわりとした優しい始まりからすっかり魔法にかかってしまった。なんというか…ワグナーなのに勇ましくないのだ。あったかくて優しいタンホイザー。よいわよいわ。そして弾丸LAから帰国直後で強烈に疲れているはずなのに、睡魔はちらとも訪れず。どうやらペトキョンは私のスイマーセンサーを反応させないらしい。

 フォークトは合わないかと思ってたけどギャップ萌えみたいな説得力もあり(清廉なオトコが魔力で道を誤ってしまったような痛々しさみたいな?)だからこそのエリザベートの行動に説得力があった。根っからいかにも誘惑に弱そうなオトコにみえちゃうと、なんでヴォルフラムじゃダメなん?てツッコみたくなるんだもん。そして逆に誰でもヴェーヌスベルグへ落ちてしまうのだ・タンホイザーが特別じゃないんだというメッセージが際立つ感じだった。穿ち過ぎかもしれんが。

 演出はシンプルで読み替え過ぎずで音楽に集中できてよかった。まぁ、歌合戦のシーンでヘルマン以下全員寝そべったのがツボに入ってしまい、笑いを堪えるのに苦労したがww あと、現地なら完全ラで演じたのかな?な薄手肉襦袢の下りもちょっと集中力削がれたわね(これは現地でも今回と同じでちゃんと肉襦袢を着用していたとフォロワーさんに教えていただいて安心<なんでやw)最後、皆が並んで彼岸に佇むさまはレミゼの「列に入れよ我らの仲間に♬」を連想してしまったのはやはり私がミューヲタ脳だからだろう。

指揮;キリル・ペトレンコ
演出;ロメオ・カステルッチ

ヘルマン;ゲオルグ・ツエッペンフェルト
タンホイザー;クラウス・フロリアン・フォークト
エリーザベト;アンネッテ・ダッシュ
ヴォルフラム;マティアス・ゲルネ
ヴェーヌス;エレーナ・パンクラトヴァ

バイエルン国立管弦楽団

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# by tigersandcatlover | 2017-10-02 22:31 | その他の舞台

The Red Shoes X3

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 マシュー・ボーン率いるNew Adventuresの新作:The Red Shoesの公演を観に秋分の日の連休をつかって弾丸してまいりました。現地滞在わずか32時間。金曜の夜出発するANA便に乗り、金曜の夕方LAに到着し、そこからソワレを一本、翌日はマチソワして日曜の0時過ぎ発の便で月曜早朝日本へ戻ってそのまま仕事をするという、休みをとらずにすむ一泊四日という超ハード弾丸。さすがにここまでのはしたことないなあ~と苦笑しつつ。

 なぜこないな無謀な弾丸をすることにしたかというと、3年前にNAのSwan Lake来日公演で観てダダ嵌りしてしまったマルセロ・ゴメスさんがゲスト出演することになったから。当初アメリカツアーが決まった時はまだ発表になっていなかったのだけれど、今回の会場であるAhmanson theatreでの公演の発売日直前にそのニュースが入ってきたのだった。LAなら弾丸でも行ける!しかもちょうど連休と重なってる!!ってんで、公演ごとのキャストが発表になる前に3公演分のチケットを買ってエアも確保してしまった。3つもあれば一公演は出演してくれるだろう、の思いを込めて。結果的には公演数週間前に公演ごとのプリンシパルキャストが発表され、ギリギリ確保した最後の日にマルセロの初日を目にできることがわかってホッ。そしてそれがわかった途端にぽっかり空いていた前方センターの良席に買い直したら、同行の友人がその隣をほぼ同時刻に買ったことがわかったのもご愛嬌。

 そして負け惜しみではなく、本当にいいタイミングだった。一度目はまっさらな状態で全体を観て、二度目は少し細かくチェックして、最後の三回目は思う存分マルちゃんだけを目で追うことが出来た(怪しい観劇態度w)。前2回のドミニクのジュリアンもキャラがあっててよかったんだけど、そのぶん差というか違いがくっきり分かって面白かった。

 その三度目はジュリアンばかりを目で追っていたせいか、ドミニクのときは少し分かりにくかった、2人が恋に落ちる過程がマルちゃんのときは初対面からの細かい演技の積み重ねですごくストンと来た。あと、ジュリアンの人物設定も。リーディンググラスかけてるんだから、音楽を愛しつつ芽が出なかったお堅い中年男性なんだよね。だからヴィクトリアを始め小馬鹿にしたように、こんな簡単な曲楽譜なんていらないよ、な態度をとる。でも彼女の踊りをみてみるみるやるじゃないか!の愉快めいた表情に。

 その堅い彼が、The Red Shoesの予稿をみて魅せられて、殻に入ってた音楽への情熱を解放する踊りは本当に鳥肌が立った。ああ、これから観ることができる人が羨ましい〜。きっとさらにどんどんエモーショナルになっていくんやろな。

 最後にはぐぐっと泣けたし、何より彼の初日を見届けられたというのが嬉しい。

 もともと観劇自体は好きなんだけれど、ある特定の出演者のことを考えるとドキドキしてしまうようなことはなかったので、スワンのマルちゃんにダダ嵌りした時は自分でもびっくりして、マルちゃん自身に嵌ったのか・NAに嵌ったのか・それともその二つの融合であるゴメスワンに嵌ったのか自分でもよくわからず、そのどれかをはっきりさせたい気持ちにもなった。それからバレエガラでマルちゃんの踊りを観たり、NAのCarmanやSleeping Beautyを観たりしたけれど(Carmanのロンドン公演は日程があわず彼の舞台を観ることができなかった無念もありつつ)今回スワンから三年ぶりに彼の全幕通しての演技を観て、そんなことどうでもよくなった。ともかく惹かれるものは惹かれるんだよ!
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9/22 ソワレ
Boris Levermontov;Sam Archer
Victoria Pago;Ashley Shaw,
Julian Craster;Dominic North,
Irina Boronskaja;Anjali Mehra
Ivan Boleslawsky; Liam Mower
Grischa Ljubov; Glenn Graham

9/23 マチネ
Boris Levermontov;Sam Archer
Victoria Pago;Cordelia Braithwaite
Julian Craster;Dominic North
Irina Boronskaja; Nicole Kabera
Ivan Boleslawsky; Liam Mower
Liam Mower, Leon Moran

9/23 ソワレ
Boris Levermontov;Sam Archer
Victoria Pago;Ashley Shaw
Julian Craster;Marcelo Gomes
Irina Boronskaja;Anjali Mehra
Ivan Boleslawsky;Liam Mower
Grischa Ljubov; Glenn Graham


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# by tigersandcatlover | 2017-09-27 11:03 | 17/ZRH-MUC・バイロイト・LA


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