シーズンラスト観戦

 まだシーズンが終わった訳じゃないんだけど(まあ正直、広島との最後の三連戦を三連敗した夜にこれを書いてるので終わったような気がしてしまっているわけだが)、2017年の私の甲子園観戦最後の日の試合結果をば。

〜9月3日対中日戦〜

先発は阪神:メンドーサ、中日:小笠原。8月31日に日ハムから移籍して初のマウンドとなるメンドーサは守りが少々まだ慣れてない感じだったけど、7回が終わるまで投げてくれたというのは有り難い。ただその慣れてない守りでショートヒットにしてしまった亀澤(あれは正直ピッチャーがとれた打球だと思う)を塁に置いてのゲレーロのツーランホームランで2点先制されたのが痛かった。5回は上本のソロホームラン、6回は福留のタイムリーで追いつくも7回武山のツーベースで2点入れられてしまい、それが決勝打。阪神の打球はポップフライが目立ってしまっていた。

 いつも同じことばかりしてしまうので今年はあまり写真をあげることをしなかったのだけれど、最後のその愛すべきワンパターン写真を羅列。来年もたくさん元気で来れますようにの思いを込めて(まだCSも、そして万万万が一ひょっとしたら日本シリーズもあるんだけどさ!)
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# by tigersandcatlover | 2017-09-07 21:58 | 野球(タイガース)

サヨナラホームラン!

 まだ暑さ残るけれど空は確実に秋の気配に満ちた8月終わり。糸井選手の、打った途端にそれとわかるライナー性の、しかも彼にとってプロ初となるサヨナラホームランでの劇的な幕切れという実に気持ちいい試合を観てきました。

〜8月30日対ヤクルト戦〜

 先発は阪神;岩田、ヤクルト;原樹。普段は立ち上がりが不安定になりがちな岩田がこの日は素晴らしく、打線も1回・3回と塁に出た糸井を大山がタイムリーで返して一点ずつを取るという順調さ。なんか順調すぎて気持ち悪い・・・と思っていたら案の定で6回表にヒット2本と四球で満塁にしてしまい、ここで藤川に交代。2アウトまで行ったのだけれど荒木にタイムリーを放たれて同点に。8回にはマテオが山田にソロホームランを浴びて一点のビハインドとなってしまう。打線のほうもわずか3安打に抑えれていたし、ああ嫌なパターン・・と嘆いていたら8回裏、原樹が四球を与えて送りバントで1アウト2塁になった117球目で松岡に交代。そこから四球が続いて満塁となり、大山の浅いセンターフライにピンチランナーの植田が見事なタッチアップでホームに入りヒットなしで同点に追いつく。そして延長10回。あっさりノーアウト2アウトになってしまったところでの糸井のホームランだっただけに一気に一日分のアドレナリンが出た。やー、よかった。わずか4安打で4点ってぇ、とは思ったけどね。終わりよければすべてよしな~のだ。

 これまでたぶん100回以上甲子園で野球観戦しているけれどサヨナラホームランは大豊のんを観た以来かも。と思ってそのときの試合の記録を調べてみた。1999年5月14日の対中日戦。この日もツーアウトランナーなし(9回)からで、打った途端にわかるようなライナー性の当たりだったなあ。記録を読んだ途端、ぶわっと思い出したよ。そのとき一緒に行った人とか打球の角度とかまでも。野村監督の名言「大豊が神様にみえた」が飛び出した夜だったんだね。ホント、懐かしい~。

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# by tigersandcatlover | 2017-08-31 21:00 | 野球(タイガース)

第三回 研の會

 尾上右近さんの自主公演である、研の會を観てきた。昨年の夏の第二回に引き続いて第三回め。

一、神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)

娘お舟:尾上右近
新田義峯:尾上松也
傾城うてな:市川蔦之助
下男六蔵:澤村國矢
渡し守頓兵衛:片岡市蔵

二、上 羽の禿(はねのかむろ)
禿梅野:尾上右近
下 供奴(ともやっこ)
奴菊平:尾上右近

 ちょうどこの春の金毘羅歌舞伎で孝太郎さんのお舟ちゃんで観たばかりの矢口の渡(→そのときの日記)。前半の恋に落ちてしまうあたりのコミカルさの演技で少し苦労してる?みたいな印象を受けてしまった。まだ三枚目キャラは板につかない感じなのかな?それだけ孝太郎さんのお舟が印象的だったということなんだろうな。父に刺されてしまってからの鬼気迫る演技の後半からはぐぐっと引き込まれただけに、彼のチャレンジ精神とこれからの伸びしろを思って楽しみになった。

 踊りの演目二つ。羽根禿から供奴を休憩なしでというのでどうするのかな~と思っていたらなんと蔦之助さんが代役をしているあいだに衣装替え。客席では蔦之助さんだとわかるので(自主公演で配役的に彼しかいない)顔を隠すところでは笑いが起きていた。そして彼の供奴はこれまた以前金毘羅歌舞伎で観たんだっけなぁ、と懐かしく思い出しながら。当時はそこまでわかってなかったけれど、観れば観るほど体力をつかう踊りだわあ。いやはやブラボーでありました。


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# by tigersandcatlover | 2017-08-31 20:00 | 歌舞伎・文楽

Die Meistersinger von Nürnberg

 いつもそういう幸運な舞台体験ばかりにあたるわけじゃないんだけれど、オペラを観ていて、何も考えずに物語の世界にストンと入ってしまうことがある。バイロイトでの観劇4回目にしてこのマイスタージンガーはその幸運な体験の一つになったなあ、と終演後まだその物語の中にいるような気分が続いている。

 そんなわけなのでまた考察することもなくつらつら備忘録的に。

・名演出だと思う。洗練とノスタルジックの混在。もの凄く重層的。なんども観たくなるような、隠された意味を捜してしまうような。この楽劇を・素晴らしい演奏を楽しみながら、頭の芯で暗いものを読み解くような不思議な感覚になった。一幕の登場人物をワグナー・ヴァンフリートのサロンに実際にいる人々・そしてワグナーが頭の中で紡ぎだした人物の混在が演じるという劇中劇的な部分からもうぞくぞくしてしまう(ワーグナーがザックス、コジマがエーヴァ、リストがポーグナー、ピアノから出てきたワーグナーがヴァルター、レヴィがベックメッサー、女中がマクダレーネというわけ)。特にユダヤ人指揮者であるヘルマン・レヴィにベックメッサーを演じさせるというところからの導入が見事。

・フォークトさんの生オペラはたった3回しか聴いていないけれど、こんなにくらくらっとしたのは初めて。ふわっと包まれるような豊穣な声にうっとり。初演時のNYタイムズの劇評ではハーフスロットル、と評されていたが、この日は全くそんなことなく一幕から完全にフルスロットルだったと思う。このまま最後まで保つかしら・・・との心配も杞憂。

・フォッレさん。映像でしかみていないが、前回のマイスタージンガーでのベックメッサーの怪演が印象的だったので、キャストが発表された当初、え?ザックス?と少々ミスマッチに感じてしまっていた。すいませんすいません。当時に比べてふくよかになられているのかな?最後のザックスの演説の温かいこと。いつまでも聴いていたかった。あ〜もう終わってしまう・・・と違う意味で涙してしまったよ。

・Kränzleさん演じるベックメッサー、この演出のせいかもしれないけれど、可愛そうなんだけど可愛らしい(変な日本語だw)。

・どの幕も最後にぞわり、とさせられるんだけど、特に一幕ラスト。ヴァンフリートのサロンが後ろへ下がって行くと、そこには突然600号法廷が姿を現す。連合国の旗に冷たい蛍光灯の光、そして兵士。それまでただ楽しい気分で観ていたのが一瞬にしてヒヤリ、と鳥肌が立った。この瞬間のぞわぞわ感を少しでもきちんと味わうために、ニュルンベルグ裁判所へ足を運んだんだ、と思った。もちろん、ドイツはじめヨーロッパの人たちの感じ方の半分もできていないだろうけれどね。
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ConductorPhilippe Jordan
DirectorBarrie Kosky
Stage designRebecca Ringst
CostumesKlaus Bruns
Choral ConductingEberhard Friedrich
DramaturgyUlrich Lenz
LightingFranck Evin
Hans Sachs, SchusterMichael Volle
Veit Pogner, GoldschmiedGünther Groissböck
Kunz Vogelgesang, KürschnerTansel Akzeybek
Konrad Nachtigal, SpenglerArmin Kolarczyk
Sixtus Beckmesser, StadtschreiberJohannes Martin Kränzle
Fritz Kothner, BäckerDaniel Schmutzhard
Balthasar Zorn, ZinngießerPaul Kaufmann
Ulrich Eisslinger, WürzkrämerChristopher Kaplan
Augustin Moser, SchneiderStefan Heibach
Hermann Ortel, SeifensiederRaimund Nolte
Hans Schwarz, StrumpfwirkerAndreas Hörl
Hans Foltz, KupferschmiedTimo Riihonen
Walther von StolzingKlaus Florian Vogt
David, Sachsens LehrbubeDaniel Behle
Eva, Pogners TochterAnne Schwanewilms
Magdalene, Evas AmmeWiebke Lehmkuhl
Ein NachtwächterKarl-Heinz Lehner

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# by tigersandcatlover | 2017-08-22 13:00 | 17/ZRH-MUC・バイロイト

マイスタージンガーなニュルンベルグあれこれ

 もう一つ観た演目は新演出のDie Meistersinger von Nürnbergなんだけど、その感想を書く前に、今回バイロイト入りする前に前泊したニュルンベルグのスナップあれこれ。

 ニュルンベグル泊の主目的はもちろん、こちらw。
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昨年は開店時間と列車の時間の都合で入れなかったHeillig-Geist-Spitalへ。夕食だけでは飽き足らず、翌日の昼食もここでリピート。

↓ブルスト以外に食べたもの。↓
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Museum-brückeからのぞむ店外観。まるでルネ・マルグリットの絵のようだわ〜。
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お店のすぐそばのハンス・ザックス像にもご挨拶。
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 さて、実は出発直前になってもう一つ是非行ってみたい場所が増えたのだった。というのも今回のBarrie Kosky氏による新演出、どうやらかのニュルンベルグ裁判に用いられた法廷を舞台の上に再現しているというではないか。しかもまさにその600号法廷がそのまま残っていて、土日の午後のみ見学が出来るという。ちょうど土曜日泊だったこともあり、これは何かのお導きか?みたいな気分で見学することにした。
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左は当時の写真。
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法廷だけではなく、ニュルンベルグ裁判の記録がかなり詳しく展示されていて、そこには東京裁判についても触れられていた。これまで訪問したドイツの都市はそれほど多くないが、どこも必ず第二次世界大戦のあとの傷跡をきちんと残している(それも意図的に)。

 ニュルンベルグ裁判となるとどうしてもナチズムからは逃れられない。ということでZeppelin広場へ足をのばした。
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記録映像でみたあの場所に今いるのだ、と胸に刻みながら。
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# by tigersandcatlover | 2017-08-20 10:23 | 17/ZRH-MUC・バイロイト

Parsifal@Bayreuth

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 昨年に引き続いてバイロイト音楽祭を再訪してきました。今回も2演目だけの参加なんだけど昨年と違って本当に観たかった演目2つなので満足度がむちゃ高かった。特に前回どうしても取れなくて悔しい思いをしたパルジファルの開演前は一年越しでようやく観ることができるということで始まる前からちょっとうるうるしていたかも。 

 まだ正直ちょっと消化しきれてなくてふわふわした感じなのでまとまりないメモみたいな感想を羅列。放映された昨年の映像とつい比べてしまいつつ。

 ・パルジファル以外は昨年と全員同じだな〜と思っていたらこの日はクリングゾル役がWerner Van Mechelenさんに変更になっていた。Weltonさんよりちょっと丸い感じ。
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(2幕のカーテンコール。一番下手が彼)

 ・席は8列目ほぼセンター。右前に少し大きい男性が座ってしまったのでややビューラックだったけれど、二幕目だけは誰かと席を交替したようでやや見やすかったかな。オペラグラスがなくてもしっかり表情が見えるのはやはり嬉しい。音はひょっとしたらもう少し後ろの方が個人的には好みかも、と思った。単にバイロイトでの4演目のうち3演目はすべて15列目以後で聴いたせいかもしれない。

 ・ゼッペンフェルドさんのグルネマンツが絶品。彼の説明的な歌をいつまでも訊いていたいくらいに。逆にアンフォルタスは少々物足りなく。クンドリのパンクラトヴァさんは一幕声がぱっと聴こえてこなくて不安になったけれど、二幕はまあまあ(って何様?w)。ただ声が放散するように聴こえてしまい、ぐわっと前にこない気がしてしまったのは私のコンディションのせいかもしれん(前夜からの発熱でぼや〜としてしまってたのだった)。シャーガーさんは期待通りというかなんというか。ただ5月のヴィスバーデン神々の黄昏でのジークフリート聴いたときのあの弾けるような(こちらが笑ってしまうような)大音量ではなく、やんちゃじゃない声になってた。プロだから当然なんだけれど、やはり役柄で声を替えてるんだね〜。フォークトさんは何を演じてもフォークトさん、でそれがまた彼の魅力でもあるんだけど。

 ・聖杯の儀式中、シャーガーさんのパルジファルは苦しそうにしたり頭を抱えたりもうハナから「共に苦しみ」まくっていて、あの姿をみたらグルネマンツも彼が何者かわかったはずやのに〜と思った。去年のフォークトさんはただただ困惑しているだけだったので。どっちがいいとかわかりやすとかじゃなくて違いが面白いなあと。このあともシャーガーさんの演技はずっとト書で何考えてるかわかるような感じなんだけど、彼がオペレッタ出身と聞いてなるほどと納得。

・ここでの舞台では毎回思うけれどコーラスが本当に美しい。重層的なのにまるで一つの声みたい。騎士たちの怒りの声では集団心理の恐ろしさを感じるし、一幕と三幕の終盤なんかはもうまさに天上の声。

・セットの上に誰かいる?と思って単眼鏡で覗くと緑の服を着た人形が。妙にリアルだったので最初は大道具のスタッフさんかと目を凝らしてしまった。これ、三幕の一場以外はずっとそこにあるんだけれど、映像では最後の最後にちらっと写るまではフレームアウトしていて存在に気付かなかったんだよね・・・。ワグナーが俯瞰して見ているんじゃないかとか、救世者のメタファーなんじゃないかとか、一緒に観劇した友人達と話す。答えは出なかったけれど、そういうことをdiscussionさせるのも狙いなんだろうな、きっと。

・最終盤のコーラスのところぐらいで客電がついて客席全体が救済された気分になった。全般通してあったかい「パルジファル」でした。
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ConductorHartmut Haenchen
Marek Janowski (5.8.)
DirectorUwe Eric Laufenberg
Stage designGisbert Jäkel
CostumesJessica Karge
LightingReinhard Traub
VideoGérard Naziri
DramaturgyRichard Lorber
Choral ConductingEberhard Friedrich
AmfortasRyan McKinny
TiturelKarl-Heinz Lehner
Günther Groissböck (27.7.)
GurnemanzGeorg Zeppenfeld
ParsifalAndreas Schager
KlingsorDerek Welton
Werner Van Mechelen
(14.8)
KundryElena Pankratova
1. GralsritterTansel Akzeybek
2. GralsritterTimo Riihonen
1. KnappeAlexandra Steiner
2. KnappeMareike Morr
3. KnappePaul Kaufmann
4. KnappeStefan Heibach
Klingsors ZaubermädchenNetta Or
Klingsors ZaubermädchenKatharina Persicke
Klingsors ZaubermädchenMareike Morr
Klingsors ZaubermädchenAlexandra Steiner
Klingsors ZaubermädchenBele Kumberger
Klingsors ZaubermädchenSophie Rennert
AltsoloWiebke Lehmkuhl

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# by tigersandcatlover | 2017-08-19 23:26 | 17/ZRH-MUC・バイロイト

ノートルダムの鐘 リピート

 劇団四季 ノートルダムの鐘 を観に暑さ厳しい京都劇場へ。3月の初見でガツンと来てしまってからBW音源聴きまくって挑んだ二度目の観劇。あまりにも聴きすぎたせいか、日本語で観ているのに脳内で英語に変換されてしまって困った・・・。そして、どうなるか分かってるのにゾワゾワする、泣く、力入って最後は虚脱してしまうった。はぁーすんばらしかった。ディズニーなのに舞台装置がやたら豪華とかでなくシンプルで見立てをうまくつかっているのも、ラストをハッピーエンドにしないできちんと原作に忠実にしたところなんかも、よい。いつも言うてるけどこういう観客の想像力を刺激する舞台らしい舞台が好きだ。

〜キャスト〜

カジモド;田中彰孝
フロロー;芝清道
エスメラルダ;岡村美南
フィーバス;清水大星
クロパン;阿部よしつぐ
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# by tigersandcatlover | 2017-08-03 21:48 | ミュージカル

髑髏城の七人~Season 鳥~

 髑髏城の七人~鳥~を観てきました。

 1990年の初演以来、再演・アカ・アオ・ワカと7年ごとに再演を続けてきた劇団新感線の髑髏城の七人。今年は前回のワカドクロから6年めなのだけれど、ステージアラウンド東京なる360度回転式の劇場で花鳥風月のキャスト4パターンを一年かけてのロングランで次の七年目を迎えるというにぎにぎしい企画の今回の上演。でも大阪まで来ないしなあ~(って劇場もってこれないから当たり前)、とりあえず小栗くんの捨は観たしなあ~と花はスルーしてしまった・・・のだが!友人に鳥を誘われた途端、あっさり行ってしまうという腰の軽さなのだった。
 
 感想羅列。

 まだ新しい匂いのする劇場。ホワイエ狭い!が結構いろいろ売ってて時間あれば一杯飲んだりしたいのに~。休憩が20分てのがなんとも惜しい。システマチックではあるがカオスなトイレ休憩で終わってしまったよ。が、まあ新感線は作品が長いからしゃあないか・・・。

 捨のキャラ、かなり変えてるってことだったけど違和感ゼロ。むしろこのテーマパーク感ある劇場には、女たらし度ゼロのおっちゃんやのに少年みたいな不思議キャラな捨が合ってるとすら思った。彼によくあてられる役のパターンのおどおどしたようなキレるようなキャラじゃなくて正統派だったね、うん。

 そして前回観たワカドクロでノックアウトされた太一くんと未来くん。うおー、進化しとる!?未来くんは前回にも増してあの怪しい井上節のセリフに踊るような殺陣。そして太一くんは殺陣はもう安定の速さ美しさなんだけど演技がむちゃ色っぽくなっとる!ワカドクロのころはまだまだ青臭い感じやったけど十代やったもんなあ、そりゃあ当たり前だ。

 あとはやっぱりなるしーだなあ。彼を新感線の舞台で観てからはテレビドラマで出てきてもなんかやらかすんじゃないかと笑い待ちしてしまうもん。贋鉄斎のシーンは声あげて笑い続けてしまったよ・・・。これ次はじゅんさんが演るのよね?いやーなんかそれだけでも観たい気がするw

 最後にまさにお目当ての大きなひとつともいえる劇場のこと。今回の席はステージのほぼほぼ中央だったせいというかおかげというかで、しばらくいつ回転するのだろう?と思うくらいに回転に気付かなかった(爆)。端のほうの席だとかなりGかかるんだろうなあ。カーテンコールですべての場をもう一度ぐるりとみせてくれるという演出もニクい。しかしこのクオリティを一度体験させられちゃうと今後の作品を選ぶなあとは思う。場所もまあまあ不便だし。でも楽しみでもある。ので、偉いヒト頑張ってください~。

~キャスト~

捨之介;阿部サダヲ
天魔王;森山未来
無界屋蘭兵衛;早乙女太一
沙霧;清水葉月
極楽太夫;松雪泰子
兵庫;福田転球
贋鉄斎;池田成志
狸穴二郎衛門;梶原善

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# by tigersandcatlover | 2017-07-24 12:00 | その他の舞台

七月大歌舞伎~海老祭り~

 海老蔵さん祭りの様相だった七月大歌舞伎観てきました。この頃歌舞伎マチソワも苦にならなくなってきたわ~。われながら怖いw

 一演目目は右團次さんの矢の根。きりっと閉まる朝の開演。とはいえ、空席もちらほら・・・。歌舞伎座の休日の開演時はわりにこういう緩い感じだなあ~。

 さて、今回昼二演目・夜は三役早替りで出ずっぱりだった海老蔵さん。まあ痛快悪役が似合うのなんの。夜の日本駄右衛門はなんとなく予想ついてたとはいえ、個人的には昼の道玄がむっちゃよかった。なんといっても彼の目!目が見えないふりからの実は見えていることを客席にわからせるところのぞく~っとするような怖さや、なぐってやりたくなるような狡猾な目つきや、悪事がばれたときのどこか哀しそうに見える情けない表情。なんと饒舌なんだろう。そして、笑えないくらいの性悪をコミカルにみせたのも似合ってて良かったけど、親獅子の心配そうな目やホッとしたような目や誇らしげな目。横顔で目の表情がわかるのはもう顔立ちゆえと言うと身もふたもないが、もう天性のものなんだよねえ。彼の連獅子は何度か観ているけど、今回が一番ぐっときたのはいろいろあったからこちらがそう見てしまうという以上のものがあったと思う。

 まあしかし夜の部は馬鹿馬鹿しいのに面白かった。これで安っぽくならないってのも凄いなあ。ただ演出上、しょうがないんだろうが、歌舞伎でマイク越しの声はどうしても慣れぬ、とは思った。

 海老蔵さん以外の方の感想も少し。

 児太郎くんのお才、猿之助さんみたいやなあとちょっとにんまり。そういや今回の公演は澤瀉屋大活躍よねえ~。特に中車さん。やっぱりこれも天性なんだなあ(もちろんすごい努力してはると思うけど努力できるのも才能だもの)。そしてやっぱり勸玄くんに触れねばなりますまい。当たり前だけど小さい!海老蔵さんが大きいから抱っこして宙乗りする姿を見ると本当に小さい。でもしっかり声も出してるし余裕すら感じるくらい。これからどんなふうに新之助に、そして海老蔵になっていくのだろう?今回は本当に血とか才能とか背負っているものとか、その繋がりを目にしている(できる)幸せとか、そして私はいつまでそれを目にできるのかなとか、そういったものをずっしり感じてしまうことが多かった。そんな2017年の夏。

一、歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)

曽我五郎
大薩摩文太夫
馬士畑右衛門
曽我十郎

     右團次
     九團次
     弘太郎
     

河竹黙阿弥 作

盲長屋梅加賀鳶

二、加賀鳶(かがとび)

本郷木戸前勢揃いより
赤門捕物まで
二代目 市川齋入襲名披露

天神町梅吉/竹垣道玄
日蔭町松蔵
春木町巳之助
魁勇次
虎屋竹五郎
昼ッ子尾之吉
磐石石松
お朝
数珠玉房吉
御守殿門次
道玄女房おせつ
金助町兼五郎
妻恋音吉
天狗杉松
伊勢屋与兵衛
御神輿弥太郎
女按摩お兼
雷五郎次
     海老蔵
     
     右團次
     男女蔵
     
     巳之助
     
     児太郎
     
     九團次
     笑三郎
     
     権十郎
     調
     
     
右之助改め
     左團次

河竹黙阿弥 作

三、連獅子(れんじし)

狂言師右近後に親獅子の精
狂言師左近後に仔獅子の精
僧蓮念
僧遍念
     海老蔵
     巳之助
     男女蔵
     

夜の部


通し狂言 駄右衛門花御所異聞(だえもんはなのごしょいぶん)

市川海老蔵 宙乗り相勤め申し候
堀越 勸玄

発 端
序 幕
二幕目


大 詰
遠州月本城下浜辺松原の場
遠州月本館の場
大井川土手の場
遠州無間山お才茶屋の場
同 秋葉大権現の場
都東山御殿の場
同  奥庭の場
元の御殿の場
日本駄右衛門/玉島幸兵衛/秋葉大権現
月本円秋
月本祐明
奴浪平
月本始之助
傾城花月
寺小姓采女
奴のお才/三津姫
白狐
駄右衛門子分早飛
長六
逸当妻松ヶ枝
馬淵十太夫
東山義政
玉島逸当/細川勝元

     海老蔵
     右團次
     男女蔵
     
     巳之助
     
     
     児太郎
     堀越勸玄
     弘太郎
     九團次
     笑三郎
     
右之助改め
     

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# by tigersandcatlover | 2017-07-20 18:40 | 歌舞伎・文楽

七月大歌舞伎 夜の部〜ニザ様かぶり

 まだ梅雨明けしてないというのに蝉がわんわん鳴き始めた週末。七月大歌舞伎夜の部を観に松竹座へ。もちろんお目当ては仁左衛門さんの盟三五大切。6年前に松竹座で観たっけなあ。そしてそれ以来の上演らしい(▶︎その日の日記

 前回観た時は怖い、と思った源五兵衛がただただ哀しく見えた。雨音の中、愛した女の首を愛おしそうに懐に抱く花道のニザサマに客席がこれ以上ないほどシンとした。息ができないかと思った。このシーン、なんとポスターになっていて三千円で販売されていた。でもむちゃ納得。

 染めちゃんはまあ・・・。こういうイヤ吉の役がホンマに似合うというか、まるで素みたいなんだよね。前回はこれを愛之助さんが演じていたっけ。らぶりん、なんか最近ちょっと方向性が・・・もにょもにょ。

 六七八右衛門の松也くんがまたよかった。彼は声がいいなあ。ぴりりといい感じに場が締まる。身代わりにしょっぴかれて行くところで客席で鼻をすする音がしたのは気のせいではないように思う。

一、舌出三番叟

三番叟 鴈治郎
千歳 壱太郎

二、盟三五大切

四世鶴屋南北 作 郡司正勝 補綴・演出 織田紘二 演出

薩摩源五兵衛 仁左衛門
笹野屋三五郎 染五郎
若党六七八右衛門 松也
芸者菊野 壱太郎
ごろつき勘九郎 橘三郎
仲居頭お弓 吉弥 
富森助右衛門 錦吾
芸者小万 時蔵
家主くり廻しの弥助/出石宅兵衛 鴈治郎
同心了心 松之助
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# by tigersandcatlover | 2017-07-12 21:18 | 歌舞伎・文楽


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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