カテゴリ:歌舞伎・文楽( 60 )

十月花形歌舞伎~夏祭浪花鑑

e0164774_221677.jpg
 愛之助さんが座長を務める花形歌舞伎を観て来た。松竹座、夜の部。文楽も合わせてこれで5度目の夏祭浪花鑑。住吉鳥居前の場・釣舟三婦内の場・長町裏の場の抜粋という公演もあるけれど、今回は通し狂言で。

 愛之助さんの団七九郎兵衛は二度目。やー、はまり役です。あとはやっぱり壱くんはええねえ。彼にしては大人の女の役だったのだけれど、声音もそれらしく、きっちりかっこよさも出ててホレボレ。どんどんこういう役もやって欲しい~。

通し狂言 夏祭浪花鑑
     序幕  お鯛茶屋の場
         住吉鳥居前の場
     二幕目 内本町道具屋の場
         横堀番小屋の場
     三幕目 釣舟三婦内の場
         長町裏の場
     大詰  田島町団七内の場
         同  大屋根の場
   
団七九郎兵衛 愛之助
一寸徳兵衛 亀 鶴
玉島磯之丞 薪 車
団七女房お梶 壱太郎
娘お仲 新 悟
傾城琴浦 尾上右近
下剃三吉 萬太郎
番頭伝八 猿 弥
徳兵衛女房お辰 吉 弥
釣舟三婦 翫 雀

 自分メモとしてこれまで観た公演をリスト。

2008年4月こんぴら歌舞伎
2010年5月御園座
2010年7月文楽
2010年11月平成中村座
[PR]
by tigersandcatlover | 2013-10-21 22:01 | 歌舞伎・文楽

七月大歌舞伎

 夏の松竹座恒例;七月大歌舞伎夜の部を観た。

一、曽我物語(そがものがたり)
   
京小次郎 我 當
曽我五郎 進之介
越後の禅司坊 薪 車
大磯の虎 吉 弥
曽我十郎 翫 雀

 ちょっと我當さんがしんどそうで痛々しかった。進之介さんは・・・ううむ。頑張って欲しい(涙)。

二、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
檜垣
奥殿
   
一條大蔵長成 仁左衛門
吉岡鬼次郎 橋之助
八剣勘解由 亀 蔵
勘解由女房鳴瀬 吉 弥
鬼次郎女房お京 孝太郎
常盤御前 秀太郎

 待ってましたの仁左さま。前半バカ殿さまみたいな役どころなんだけど、まーあ可愛らしいこと(むちゃ贔屓目w)。そのぶん後半のかっこよさが引き立つ(さらに贔屓目ww)。

三、杜若艶色紫(かきつばたいろもえどぞめ)
序 幕 向両国の場より
大 詰 日本堤の場まで
   
土手のお六 福 助
八ツ橋 扇 雀
お守り伝兵衛 亀 鶴
玉本小三 児太郎
金屋金五郎 薪 車
萬寿屋亭主太平次 桂 三
釣鐘弥左衛門 亀 蔵
修行者願哲 橋之助
佐野次郎左衛門 翫 雀

 や~、福助さんサイコー!仁左さま目当てだったんだけど、今日は福助さんに持っていかれた感じ。しゃがれた声がお六そのもの。

 と、なんだか手抜きの感想文なれど、かぶりつき席で堪能いたしました。観劇後は例によって法善寺横町のビストロにて。つくづく幸せなワンパターン♪
[PR]
by tigersandcatlover | 2013-07-25 23:30 | 歌舞伎・文楽

五月花形歌舞伎〜伊達の十役

 週末、京都南座へ。演目は海老蔵がなんと十役を演じるという「伊達の十役」。二列めセンターブロックという役者さんの息遣いや足捌きまでもよく見える贅沢な席で。
e0164774_23285032.jpg
 慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)
  三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役

発 端 稲村ヶ崎の場
序 幕 鎌倉花水橋の場
    大磯廓三浦屋の場
    三浦屋奥座敷の場
二幕目 滑川宝蔵寺土橋堤の場
三幕目 足利家奥殿の場
    同  床下の場
四幕目 山名館奥書院の場
    問註所門前の場
    同  白洲の場
  
口上/仁木弾正/絹川与右衛門/赤松満祐/足利頼兼/土手の道哲/高尾太夫/腰元累/乳人政岡/荒獅子男之助/細川勝元;海老蔵

八汐; 右近
渡辺民部之助;亀三郎
京潟姫;笑也
山中鹿之助;松也
松島;新悟
山名持豊;寿猿
大江鬼貫;猿弥
渡辺外記左衛門;市蔵
沖の井;門之助
三浦屋女房松代;右之助
栄御前;家橘

 もう、ともかく海老蔵がいない瞬間はほとんどないといっていい舞台。極限までの早替わり。前半はあまりの速さ・わざとらしさに気が散って笑ってしまうほどだったけれども、足利家奥殿の場のあたりからは少し落ち着いて物語に集中することができた。それでも終盤の役代わりでは「ほら変わるぞ変わるぞ~~」って感じで客席からくすくす笑いが漏れたり。海老蔵の女形はこんぴら歌舞伎での夏祭浪花鏡のお辰を観て以来。やはりゴツイw。でもそのぶん男勝りな乳人政岡は似合ってたな。でも総じて活き活きと見えたのは仁木弾正に土手の道哲。あらら悪役ばっかだ(笑)。仁木で囃子の音もなく無音で宙乗りする場面は本当にぞくぞくして目が離せなかった。劇場中が固唾を呑んでいた感じ。

 や~、ホンマ大変やったろうなあ。以前、亀ちゃん(現;猿之助)がドキュメンタリーで「早替わりは障害物競走のようなもの」と言ってたのがようわかる。大上段のあとの挨拶では心より「よう頑張ったね~」というオバちゃん目線で拍手喝さいしたわあ。
[PR]
by tigersandcatlover | 2013-05-20 22:00 | 歌舞伎・文楽

歌舞伎座新開場 柿葺落四月大歌舞伎

 新しくなった歌舞伎座の杮落し公演を観に行くことができた。
e0164774_22283232.jpg
 普段は二部制のことが多いのだが、この杮落とし公演のあいだは三部制で各々の上演時間は短め。けれどお値段は普段より高くて一等席が2万円。お祝儀価格なのだろうけどきっついわあ(笑)。

 さて、我々が観たのは第一部。10時頃には到着して地下鉄東銀座駅からつながっている地下の土産物売り場を冷やかしてから、10時20分の開場直後(通常は10時半開場なのだけれど人の混雑からか早く開けてくれたようだ)入場して探索。地下から3階までくまなく見て回ることができた。場内はまだ新しい塗料の匂いがしていてこちらもきりっと引き締まった気持ちになったりして。

一、壽祝歌舞伎華彩(ことぶきいわうかぶきのいろどり)

  鶴寿千歳

                鶴  藤十郎
              春の君  染五郎
             宮中の男  権十郎
                同  亀 鶴
                同  松 也
                同  萬太郎
                同  廣太郎
             宮中の女  高麗蔵
                同  梅 枝
                同  壱太郎
                同  尾上右近
                同  廣 松
               女御  魁 春


 まさに開幕にふさわしい華やかでお目出度い舞。喜寿を超えての藤十郎さんの舞を観ていると、勘三郎さん、團十郎さんに思いを馳せずにはいられない。


  十八世中村勘三郎に捧ぐ
二、お祭り(おまつり)

               鳶頭  三津五郎
                同  橋之助
                同  彌十郎
                同  獅 童
                同  勘九郎
                同  亀 蔵
               芸者  福 助
                同  扇 雀
                同  七之助
              若い者  巳之助
                同  国 生
                同  宗 生
                同  虎之介
                同  宜 生
              手古舞  新 悟
                同  児太郎


 勘九郎の息子、七緒八くん(2歳)の登場におばさまがたの黄色い声声声(笑)。いや、ほんまにかわいらしい。舞台の上でも決してうろうろしたりせず落ち着いて座っているのが凄い。そしてお父さんの舞に合わせて真似したり、扇子を振ったり、見得を切ったりしてて、完全に観客の視線を独り占めしていた。


  一谷嫩軍記

三、熊谷陣屋(くまがいじんや)

             熊谷直実  吉右衛門
               相模  玉三郎
              藤の方  菊之助
             亀井六郎  歌 昇
             片岡八郎  種之助
             伊勢三郎  米 吉
             駿河次郎  桂 三
           梶原平次景高  由次郎
              堤軍次  又五郎
            白毫弥陀六  歌 六
              源義経  仁左衛門


 豪華キャストwの熊谷陣屋。何度か観ている演目で、吉右衛門さんの熊谷直実は二度目。もう途中からスイッチ入ったように涙腺緩みっぱなしで参った。 

 おなじみの「めでたい焼き」を開幕前にパクリ。
e0164774_22281329.jpg

[PR]
by tigersandcatlover | 2013-04-16 22:00 | 歌舞伎・文楽

二月花形歌舞伎~GOEMON

 歌舞伎のカテゴリに入れてええもんか、とも思うけど(笑)。

 二月花形歌舞伎@松竹座夜の部へいってきた。お題は「GOEMON 石川五右衛門」。
e0164774_2029273.jpg
    石川五右衛門  愛之助
    カルデロン神父  松 也
    石田局  梅 枝
    出雲の阿国  壱太郎
    加藤虎之助  種之助
    石田三成/お菊  梅 丸
    友市  吉太朗
    名古屋山三/北政所  吉 弥
    豊臣秀吉  翫 雀
    フラメンコ  佐藤浩希

 ・・・フ、フラメンコ??

 まずはフラメンコっつーからにはスペインだよな。でもって、もともとこの作品は徳島の大塚美術館のシスティーナ礼拝堂で上演されたのだが、てことはヴァチカンか。さらに番附にはヌーヴェル上方歌舞伎と銘打たれていたわけだが、ヌーヴェルってフランス語やんか。なんかもー、なにがなんだか。

 劇場に入ってみると見慣れた松竹座の緞帳がなく、ここはどこ?な雰囲気(笑)。
e0164774_20293635.jpg
 やー、全般通してこれでもか!な唐突感たっぷりな舞台。スーツ姿の神父、赤毛の石川五右衛門、女性ダンサーの登場、ド派手な宙乗り、極めつけはギターにカンテにフラメンコ。笑ったらあかんシーンやのに笑っちゃう。何度うつむいて笑いをこらえたことだろう。贅沢なB級映画みたいだ。そんな中、あくまでも歌舞伎の型をきっちり決める愛之助さんと、フラメンコを完璧に舞に取り込んでかっこよくかわいかった壱太郎くんにブラヴォー。
[PR]
by tigersandcatlover | 2013-02-14 22:30 | 歌舞伎・文楽

壽 新春大歌舞伎~猿之助襲名公演

e0164774_2235965.jpg
 昨年、名跡を継いだ市川亀治郎さん改め市川猿之助さん。待ちに待った彼の襲名披露興行がようやく大阪松竹座にやってきた。ので、夜の部・昼の部、と一週間とあけずに両公演を楽しんできた。

 まず観たのは夜の部。

一、操り三番叟(あやつりさんばそう)                  

  翁      藤十郎
  後見    薪 車    
  千歳    吉太朗  
  三番叟   翫 雀

 この演目を以前亀治郎さんの三番叟で観たなあ、そのときはとびっきり可愛らしかったなあ、とか思い出しながら(翫雀さんゴメン!)

二、小栗栖の長兵衛(おぐるすのちょうべえ) 

長兵衛     中 車  
七之助    門之助   
僧法善    猿 弥
巫女小鈴    春 猿  
猟人伝蔵    弘太郎
父長九郎    寿 猿  
  妹おいね   笑三郎
馬士弥太八  右 近  
堀尾茂助    翫 雀

 さすがに舞の演目なんかは難しいだろうけれど、さすがの演技派中車さん。歌舞伎らしさも充分感じさせてくれる演技。ちょっと大河ドラマ「龍馬伝」の弥太郎みたいな役どころやったけど(笑)。
 
三、四代目市川猿之助、二代目市川猿 翁、 九代目市川中 車 襲名披露口上(こうじょう)

 猿翁さん、段四郎さんが体調不良で休演なのが寂しかったけれど、ちょっと茶目っ気のある口上で楽しかった。つい笑いをとってしまうのが上方歌舞伎らしかったかも。澤瀉屋さんの面々がずらりと並んで口上しはったのも印象的。
 

四、三代猿之助四十八撰の内 義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  川連法眼館の場
   市川猿之助宙乗り狐六法相勤め申し候      

   佐藤忠信/忠信実は源九郎狐  亀治郎改め猿之助                 
   源義経      扇 雀                
   駿河次郎     門之助                 
   亀井六郎     右 近                 
   川連法眼     寿 猿                   
   飛鳥        竹三郎                 
   静御前      秀太郎

 待ってました、の四の切。亀ちゃんのこの狐忠信みたさに明治座に遠征までしたものだったなあ(→その日の日記)そしてやっぱりさすがさすが。鼻をすする様や切ない声までも完璧。かと思ったらウインクが飛び出る破天荒さ。こんなん許されるの亀ちゃん(猿之助さん)だけやわ~。明治座では座席の加減で全く観れなかった宙乗りもこの日は花道横の席だったので真下からの鑑賞。喜び方もハンパじゃなかったわ~。花吹雪舞い散るのを全身に受け止めながら堪能いたしました。

 そして昼の部。

一、正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)

   曽我五郎     猿 弥
   小林妹舞鶴   笑 也

 正月といえば、の曽我兄弟の演目。イヤホンガイドをこの日は借りたのだが、これが大正解。踊りのマイム(と言っていいのか)の意味をきちんと説明してくれるので非常に楽しめた。

二、歌舞伎十八番の内 毛抜(けぬき)
            
   粂寺弾正    右 近
   八剣玄蕃    猿 弥
   腰元巻絹    笑三郎
   秦民部      薪 車
   八剣数馬    弘太郎
   秦秀太郎    春 猿  
   小野春道    竹三郎
   小野春風    門之助

 初めて観る演目。右近さん、昼の部の亀井六郎では台詞が聴き取りにくいところがあったのだけれど、この日はそんなことは全くなく。見せ所たっぷり。

三、義経千本桜 三、吉野山(よしのやま)          

佐藤忠信実は源九郎狐  亀治郎改め猿之助    
逸見藤太    翫 雀    
  静御前      藤十郎

 四の切に対する期待とは少しことなってしまうけれど、存分に亀ちゃんの姿を堪能させてもらいました。2列目だったので着物の柄なんかもくっきりと細部を楽しむことができたのも大きい。

四、楼門五三桐(さんもんごさんのきり)
   
真柴久吉  亀治郎改め猿之助 
  石川五右衛門  中 車

 当初、猿翁 さんが久吉をやるはずだったのが体調不良により降板し、猿之助さんが代役をつとめた。華やかな舞台ではあるが、やはり短い演目なのでちょっと寂しいかな?
e0164774_22433516.jpg
幕間に買ってしまった亀ちゃんの舞台生写真と番附、そして四の切の最後の宙乗りの場面で舞った桜吹雪。
[PR]
by tigersandcatlover | 2013-01-23 23:00 | 歌舞伎・文楽

九月大歌舞伎~勘九郎襲名公演

 大阪松竹座での九月大歌舞伎・夜の部を観てきた。中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露公演となる。
e0164774_2005770.jpg
一、女暫
          巴御前       玉三郎
          舞台番  勘太郎改め勘九郎
          轟坊震斎       翫 雀
          女鯰若菜       七之助
          局唐糸       吉 弥
          手塚太郎       壱太郎
          紅梅姫       新 悟
          家老根井主膳       薪 車
          江田源三       亀 蔵
          猪俣平六       市 蔵
          木曽太郎       進之介
          成田五郎       彌十郎
          蒲冠者範頼       橋之助
          清水冠者義高       秀太郎


二、六代目中村勘九郎襲名披露 口上
                 勘太郎改め勘九郎
                            
           玉三郎
           我 當
           秀太郎
           幹部俳優出演


  勘九郎六変化
三、雨乞狐
    野狐/雨乞巫女/座頭
    小野道風/狐の嫁/提灯  勘太郎改め勘九郎


四、雁のたより
    髪結三二五郎七       翫 雀
    愛妾司       壱太郎             
    若旦那万屋金之助       亀 鶴              
    若殿前野左司馬       薪 車                 
    乳母お光       吉 弥             
    家老高木治郎太夫       彌十郎                 
    花車お玉       扇 雀

 どれもこれもお祝いムードのハッピーエンドで可愛らしい演目ばかり。本公演主役とも言える勘九郎さんの狐のはじけるような可愛らしさ、翫雀さん壱太郎くん親子による微笑ましい恋物語、そして特に女暫の玉三郎さんのツンデレぶりに萌えた~w。

 ただそのぶん、心わしづかみ!みたいな気持ちにはならなかったな(←わりと悲劇好き)。勘九郎さんには個人的にはじりじりした焦燥感とか狂気の宿った役をしはったときに一番ゾクゾクさせられるので。ま、それはまた別の機会の楽しみとしましょう。
[PR]
by tigersandcatlover | 2012-09-10 23:00 | 歌舞伎・文楽

文楽 曽根崎心中

 大阪の町が天神祭りで賑わう中、国立文楽劇場で上演中の夏休み文楽特別公演;夜の部を観てきた。大阪市長とのあれこれで妙な注目のされかたをしてしまっているけれども、だからというわけではありません。
e0164774_7203535.jpg
 演目は近松門左衛門作の曽根崎心中。 

 19歳のお初と25歳の徳兵衛という若い二人の心中にいたる物語。人形ゆえの無垢な感じが作品にぴったりだった。もちろん歌舞伎で観るのもいいが、どうしてももう少し年配の役者さんが演じることになっちゃうしね・・・。それにしても、道行文の美しいこと。それまではかなりの割合で舞台上の字幕を追っていたのだけれど、ここだけはふと気づくと耳だけでその七五調のリズムに集中していた。

 この日は開演前に友人のおかげで舞台裏見学させていただけた。舞台の上に立ったり、背景を裏からみたり、人間国宝の文雀さん作の人形を手に持たせてもらったり。楽しかったなぁ。
e0164774_7172962.jpg
 舟底と呼ばれる人形遣いさんたちが歩くところを舞台下手から見る。意外と広い〜。でも考えてみたら三人掛かりで操るんやもんねえ。
[PR]
by tigersandcatlover | 2012-07-27 14:30 | 歌舞伎・文楽

七月大歌舞伎

 大阪松竹座の夏の風物詩、七月大歌舞伎を観てきた。三月に南座で行われた秀山祭に続いての三代目 中村又五郎さん(中村歌昇改め)と 四代目 中村歌昇さん(中村種太郎改め)の襲名披露公演となる。なので吉右衛門さんが、そしてさらに仁左衛門さんが出演しはるとあっては、行かいでか!てなもんでありましょう。

 我々が観たのは昼の部。

一、双蝶々曲輪日記
  引窓
    南与兵衛後に南方十次兵衛       梅 玉
                母 お幸       東 蔵
                女房お早       孝太郎
                三原伝造       松 江
                平岡丹平       進之介
               濡髪長五郎       我 當


 引窓だけを観たのは初めて・・・かな?たぶん三度目の双蝶々曲輪日記。我當さんの左膝のサポーターが痛々しかった(涙)。

二、棒しばり
                次郎冠者  歌 昇改め又五郎
                太郎冠者       染五郎
               曽根松兵衛       錦之助


 染五郎さん、「研辰の討たれ」からついついこういうコミカルな役がお似合いな気がしてしまったり。又五郎さんがまたええ味出してはりました。昼食後の舞の演目って眠くなっちゃうことが多いんだけど、全くそんなこともなく、ひたすら楽しい。

  江戸絵両国八景
三、荒川の佐吉
  序幕 江戸両国橋付近出茶屋岡もとの前の場より
  大詰 長命寺前の堤の場まで

               荒川の佐吉       仁左衛門
               大工辰五郎  歌 昇改め又五郎
             丸総の女房お新       芝 雀
             仁兵衛娘お八重       孝太郎
               あごの権六       由次郎
              隅田の清五郎       錦之助
              鍾馗の仁兵衛       歌 六
              成川郷右衛門       梅 玉
              相模屋政五郎       吉右衛門


 待ってました、の仁左さま吉右衛門さま登場。いや~、もうアテ書き?くらいな感じの仁左衛門さんにぴったりな佐吉の役どころでありました。卯之吉を手放す決心をする場では、涙腺の固い私もさすがにほろほろ。

 終演後、まだまだ日の高い5時から法善寺横町で夕食。ほろ酔いで店を出てもまだ夕暮れ時だった。確かに最高の休日の過ごし方やなぁ。
e0164774_7525046.jpg

[PR]
by tigersandcatlover | 2012-07-10 22:00 | 歌舞伎・文楽

秀山祭三月大歌舞伎

 関西で初めてとなる秀山祭を南座まで観に行ってきた。今回の公演は三代目 中村又五郎(中村歌昇改め)と 四代目 中村歌昇(中村種太郎改め)の襲名披露公演となる。
e0164774_1047345.jpg
 我々が観たのは午後の部。16時半開演〜20時終演、途中休憩も約1時間と歌舞伎公演にしては少し短め。

〜この日の演目〜
e0164774_10493011.jpg
一、俊寛

  俊寛僧都    吉右衛門
  海女千鳥    芝 雀
  丹波少将成経  種太郎改め歌昇
  平判官康頼   吉之助
  丹左衛門尉基康 錦之助
  瀬尾太郎兼康  歌 六


 悲しみの演技が似合う吉右衛門さんの俊寛。よたよたとのたうち回って嘆き悲しむさまに歌舞伎観劇では珍しくホンマにもらい泣きしてしもた。直後の口上では少しお疲れのご様子?「流刑地から戻りましたところで」と笑いを誘ってはりました。

二、口上
  歌 昇改め又五郎
  種太郎改め歌 昇
  幹部俳優出演


  播磨屋の役者さんたちの他、愛之助さんに翫雀さんたちを加えての口上。

三、新歌舞伎十八番の内 船弁慶

  静御前/平知盛の霊  歌 昇改め又五郎
  源義経       愛之助
  舟子岩作  種太郎改め歌昇
  同浪蔵       壱太郎
  亀井六郎       桂 三
  片岡八郎       種之助
  伊勢三郎       米 吉
  駿河次郎       隼 人
  武蔵坊弁慶       翫 雀
  舟長三保太夫      吉右衛門


 又五郎さんは静御前の静かで哀しい舞と知盛の霊の荒々しさとの対比で見応え十分。

 恥ずかしながら「能楽もの」って結構眠くなってしまうことが多い(今回も前段の静御前の舞ではちと危なかった)。が、漁師たちが出てくる間狂言のあたりから変化がぐぐっと出てきて後段の盛り上がりにつながっていくので全く飽きなかった。幕が引かれてからの知盛の花道での舞は、ちょうど花道真横の席だったこともあり、安全と分かっていても本能的に身体をよけてしまうほどの迫力。悪霊退散!とばかりに必死に吹き鳴らす笛と太鼓との掛け合いも面白かったなあ。
[PR]
by tigersandcatlover | 2012-03-25 11:01 | 歌舞伎・文楽


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


by tigersandcatlover

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ

徒然やら日記やら
おでかけ
ミュージカル
歌舞伎・文楽
その他の舞台
読書
映画
野球(タイガース)
外食しました。
Sweets中毒
医療のハナシ
国内旅行
海外旅行 アジア
09/パリ・北欧・伊・VIE
10/AMS・パリ・VIE
11/NY・ロンドン・ドイツ
12/ ロンドン・スイス・NY
13/VIE・EDIetc・MUC・NY
14/NY・GVA・NY
15/NY・VIE・London・DRS・NY
16/NY・SZGバイロイト・Paris
17/ZRH-MUC・バイロイト

タグ

(148)
(122)
(94)
(82)
(63)
(36)
(34)
(23)
(19)
(13)

リンク

フォロー中のブログ

むさじんの部屋
黒川雅子のデッサン  B...
♪♪♪yuricoz c...
別冊matc
vie naturell...
ひつじのお散歩
ひと呼んで、三毛猫ミヤコ。
バリ島生活を夢見て・・・...
liliaの 瞬間湯沸かし記
白日記
マダム日記デラックス2 ...
salon de luxe
SoCute, SoSw...
Mizuma Art G...
Regina×マダム松澤...
一寸先のキキ
Okei's Next ...
おいしい暮らしと楽しい記憶
ソプラノ 山口和子のブロ...

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
more...

最新のコメント

こんにちは。 私も京都..
by desire_san at 08:38
みやさま いやホン..
by tigersandcatlover at 17:31
お奨めした手前、×だった..
by lilymiya at 14:20
みやさま 図書館待..
by tigersandcatlover at 16:21
図書館の予約待ちがなかな..
by lilymiya at 15:51
藍色さま コメント..
by tigersandcatlover at 15:56
なんとなくすっきりしない..
by 藍色 at 13:35
ユートーモさま コ..
by tigersandcatlover at 20:08
突然失礼します。 コン..
by ユートーモ at 17:20
あっくん どっちも..
by tigersandcatlover at 18:00

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

旅行・お出かけ
演劇

画像一覧