カテゴリ:歌舞伎・文楽( 60 )

吉例顔見世興行

 ここ数年来、年の瀬の嬉しい恒例になってしまっている京都南座での顔見世興行へ、今年も行って参りました。公演前に舞台の外でハプニングもありましたが、ま、それはそれ(笑)。

 今年は昼の部のみの観劇であります。一言ずつ、メモがわりに感想をば。

一、 羽衣 
    
    天女     孝太郎
    伯竜     愛之助


 幕開けに相応しい清清しく優美な演目。

二、 菅原伝授手習鑑 寺子屋
    
    松王丸    吉右衛門
    千代     魁 春
    戸浪     芝 雀
    涎くり与太郎 種太郎
    園生の前   扇 雀
    春藤玄蕃   段四郎
    武部源蔵   梅 玉


 吉右衛門さんは本当にこういう役どころが巧く、こちらの涙を一気に搾り出してくれる。子供たちの笑いを誘うシーンがあとからの悲劇を予感させて余計に哀しかった。

三、 阿国歌舞伎夢華           
 
    出雲の阿国  玉三郎
    女歌舞伎   笑 也
    女歌舞伎   笑三郎
    女歌舞伎   春 猿
    女歌舞伎   吉 弥
    男伊達    愛之助
    男伊達    翫 雀
    名古屋山三  仁左衛門


 玉三郎さんの舞はもちろん、立ち姿の美しさよ!山三は海老蔵くんには申し訳ないが、仁左衛門さんだからこそ、の色気があったよな~。

四、伊賀越道中双六 沼津          
    呉服屋十兵衛 仁左衛門
    平作娘お米  秀太郎
    池添孫八   進之介
    荷持安兵衛  歌 昇
    雲助平作   我 當


 平成20年の松竹座の新春歌舞伎で初めて観て、その結末に呆然として帰り道、暗く沈んだ気持ちになったこの演目。今回はそこまで暗い気持ちにはならなかったのは何故だろう??(ちなみに主配役は十兵衛が藤十郎さんで、あとは同じ)。

 10時半から約5時間の長丁場。終演後はさすがに腰は痛いわ、喉は乾燥するわで観ているほうもボロボロ(笑)。

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 夕食は四条烏丸の老香港酒家で上海蟹のコースをわしわしと平らげた。長く幸せな年の瀬の一日。
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by tigersandcatlover | 2010-12-20 19:54 | 歌舞伎・文楽

錦秋文楽公演

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 突然ぽっかりと予定が開いた水曜の午後。国立文楽劇場で公演中の錦秋文楽公演へ急遽行くことにしてしまった。と言うのも八百屋お七が文楽で観たかったから!

一谷嫩軍記
 陣門の段
 須磨浦の段
 組討の段
 熊谷桜の段
 熊谷陣屋の段

伊達娘恋緋鹿子
 八百屋内の段
 火の見櫓の段


 お七はもちろん想像通りに人形だからこその、いい意味での生々しさの少なさがよかった。でも今回、うわーと思ったのが一谷嫩軍記。熊谷陣屋の段はこれまで歌舞伎で何度か観たことがあったけれど、通しは初めて。いろんな伏線がぴたりと嵌って、こういうことだったのか!の驚き。これも人形だからこそ、の演出とも言えようか。

 今回はなんと一列目というかぶりつき席だったので、時間を忘れて大迫力の動きに見入ってしまった。途中から<これは人形で義太夫さんと三味線で語りが進んでいる>という意識はなくなるほどに入り込んでいた。まるで子供のように、ぽかんと口を開けてみていたかもしれない(笑)。
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by tigersandcatlover | 2010-11-11 22:35 | 歌舞伎・文楽

平成中村座、ふたたび。

 大阪城は西の丸庭園に小屋を建てての平成中村座公演。10月の昼の部に引き続き、11月は夜の部へ行ってまいりました。いそいそ。

 この日の演目は夏祭浪花鑑。いかにも大阪らしい演目であります。演出は串田和美氏。

   団七九郎兵衛 中村 勘三郎
   一寸徳兵衛  中村 橋之助
   徳兵衛女房お辰 役人左膳  中村 勘太郎
   玉島磯之丞   中村 七之助
   傾城琴浦  坂東 新悟
   三婦女房おつぎ  中村 歌女之丞
   三河屋義平次  笹野 高史
   大鳥佐賀右衛門  片岡 亀蔵
   釣舟三婦  坂東 彌十郎
   団七女房お梶  中村 扇雀


 小屋に入ると幕はすでに開いていて、なにやら現代劇の舞台のよう。開演予定の15分くらいになったところで花道の太鼓にお囃子が賑やかになりだして俄然祭り気分のように盛り上がる。そうこうしているうちにぞろぞろと入場してくるお客さんに混じって役者さんたちが入ってきた。と思うと勘三郎さん演じる団七が喧嘩を始めて物語が始まっていく。じつに曖昧な開演(笑)。でもあっという間に舞台に入ってしまう。

 通常、歌舞伎だと三段目の鳥居前から突然物語が始まるのだけれど、面白かったのが一段目のお鯛茶屋の下りをあっさりとではあるが、冒頭で見せてくれること。これがあることで徳兵衛の役割がぐっと大きくなる気がする。それが八段目の田島町団七内に効いて来るんだよなあ~。

 他にも笹野高史さん演じる義平次がもうそのもの!で凄かったり、テンポの速さや照明のユニークさが印象的だったりと書き出すと切りがないが、11月公演も始まったばかりなのでネタバレせんようにこのへんで。決して楽観できるような状況の幕切れではないのに、団七と徳兵衛が夜の大阪城に向かって飛び立つ姿が、なにやら救いがあってスカッとさせてくれるから不思議。後味がいい、と言いましょうか。

 最後はスタンディングオべーションの中、何度もカーテンコール。時間と場所の勝ちってのもあるけれど、それを差し引いても本当にブラヴォーな舞台でした。

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よくぞ、この場所で!と思わずにいられない。 
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by tigersandcatlover | 2010-11-08 07:39 | 歌舞伎・文楽

平成中村座でござる!

e0164774_225345.jpg 大阪城は西の丸庭園に江戸時代さながらの芝居小屋を建てての平成中村座がやってきた。前回の来阪から8年ぶりになるらしい。それだけでもいかなあかん、と意気込むというもんなのに、10月11月の二ヶ月間の公演で途中演目が変わるというニクイ趣向。ああ、リピートしてしまうやんか。全くもって悩ましい(笑)

 10月連休の最終日。地下鉄谷町4丁目の駅から地上に上がると外は夏のような天気で歩くとじっとり汗ばんでくるほど。そんな中、着物やおしゃれ着で歩いている人たちの波についていくと目指す大阪城にたどり着く。公園に入った途端さっそくに中村座ののぼりが。城内になると役者さんののぼりが誘うように道々を彩っている。俄然気分もアガってくるというもの。


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芝生の向こうに小屋が見えてきた。
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敷地に入ると左手にお弁当やおみやげを販売する場所があって右手が芝居小屋だ。入ると中で靴を脱ぐという昔ながらのスタイル。
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 3年前にこんぴら歌舞伎を観にいったことがある。さすがにそこまでの器とは行かないが(ちょっとテーマパークみたいだな、と思った)、十分にその屋外と近い感じがわくわく感を増幅させてくれる。屋根がテントなので舞台の途中で飛行機やヘリコプターの音が聴こえたりもするけれど、それもまた良し(笑)。

 中村座特製の白がまぶしい幕。
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 さて、演目。

一、一谷嫩軍記
   熊谷陣屋

             熊谷直実  中村 橋之助
             源義経  中村 獅 童
             藤の方  坂東 新 悟
             堤軍次  中村 萬太郎
             弥陀六  坂東 彌十郎
              相模  中村 扇 雀


 熊谷陣屋は何度か観ていて、かなり好きな演目だ。わかっていても熊谷夫婦の悲しみのシーンで泣ける。この日は橋之助さんの登場~相模を見つけて立ち止まるシーンからじーんと来てしまった。ところで、この演目は幕が引かれたあとも花道で熊谷が引き込むまで間があるのだが、幕の中に設けられた席(桜席の上手側)ではそれが見えなくなってしまうことに。どうするのかな、と思っていたが、さすがに演出を変えることはせえへんかったか。

二、新歌舞伎十八番の内
  紅葉狩

     更科姫実は戸隠山の鬼女  中村 勘太郎
              山神  中村 鶴 松
             平維茂  中村 獅 童


 これはもう演出勝ち。この特設会場の特性を生かしてのエンディングに思わずため息が。


三、恋飛脚大和往来
  封印切

           亀屋忠兵衛  中村 勘三郎
         丹波屋八右衛門  坂東 彌十郎
            傾城梅川  中村 七之助
          槌屋治右衛門  中村 橋之助
          井筒屋おえん  中村 扇 雀


 お待ちかねの勘三郎さん登場。ちょっと声がかすれてしんどそうだった。が、やはり見事でありました。でもやっぱり彼には江戸っ子風情な役が似合うかもな~とか思いつつ。 以前、松竹座でこの演目を観たときは橋之助さんが八右衛門を演っていたので、治右衛門が登場したときに一瞬あれ?と混乱してしまった。
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 舞台の丁度正面にある大阪城。行きと帰りとでは幾分印象が変わった気がする。

 やー。ホンマにこの場所での歌舞伎とは、まさに「夢だ、ぁ夢であったなぁ」。
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by tigersandcatlover | 2010-10-13 07:38 | 歌舞伎・文楽

義経千本桜

 京都南座での九月大歌舞伎 通し狂言 義経千本桜 を観てきた。海老蔵さんが今年6月にロンドンとローマで忠信・知盛・権太の三役演じたこの演目。今回はその凱旋公演ということらしい。

 そんな話題性というだけでなく、義経千本桜はそれ自体結構好きな演目だ。と言っても通しで観たことはなく、鳥居前・道行初音旅・川連法眼館と蔵王堂をバラバラにしか知らない。本当は昼の部も観たいのは山々だったが日程的にどちらかということになると、やはり宙乗りの見せ場がある川連法眼館は外せない、ということで夜の部を選んだ。

四幕目 木の実 小金吾討死

五幕目 すし屋


 いがみの権太  海老蔵
 弥助実は三位中将維盛  門之助
  梶原平三景時  男女蔵
       お里  梅 枝
      主馬小金吾  薪 車
       小せん  吉 弥
     鮓屋弥左衛門  市 蔵
        おくら  右之助
      若葉の内侍  友右衛門


大 詰 川連法眼館 市川海老蔵宙乗り狐六法相勤め申し候

  佐藤忠信/源九郎狐  海老蔵
        源義経  翫 雀
       亀井六郎  亀三郎
       駿河次郎  亀 寿
         飛鳥  竹三郎
       川連法眼  家 橘
        静御前  玉三郎

    猿之助四十八撰の内 蔵王堂

       佐藤忠信  海老蔵
        源義経  翫 雀
       亀井六郎  亀三郎
       駿河次郎  亀 寿
        静御前  壱太郎
      武蔵坊弁慶  権十郎
 横川覚範実は能登守教経 我 當
 

 やー、やっぱ四の五の言うても、海老蔵さんは華があって絵になるねえ。江戸っ子風情のいがみの権太がいなせでかっこいいなんて思えるとは!狐忠信も当初はちょっとイメージとは違うなあ~とは思ったけれど、ちゃんと切なくかわいかった(笑)。宙乗りであそこまで全身使って喜ぶって凄い。

 惜しむらくは玉三郎さんがちょっぴりしか観れなかったことかなー。まま、贅沢は言うまい。

 この日はなんと最前列。松竹座では何度かあるが南座では初めて。ちょっと舞台が高いためか足元が見えにくいという難点があるものの、さすがの大迫力でありました。この日は暑かったせいか、皆さん汗だくでの大熱演。滴る汗の粒までも見える席で存分に堪能いたしました。
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by tigersandcatlover | 2010-09-12 09:56 | 歌舞伎・文楽

初文楽!

e0164774_9145086.jpg ここ数年、歌舞伎に片足嵌っているが、その演目の元となっていることが多々ある人形浄瑠璃は未体験だった私。それがちょっと縁あって初めて国立文楽劇場に足を運ぶことになった。演目は歌舞伎では何度も観ている夏祭浪花鑑。なんにせよ、初めてのものというのは少しの緊張とたくさんのワクワクがあるねえ。

 まず驚いたのが舞台の大きさ>ってそこ??。いや、不見識ゆえに、勝手にこじんまりした舞台を想像していたのだった。劇場の大きさも花道がないだけでほとんど歌舞伎と変わらない。違うのは義太夫と三味線の場所が舞台上手にどどんと立派にあること。語りと三味線が交代するたびに、黒子さんが「とざい、と~ざ~い~」の声とともに呼び出し(?)したり、そのたび拍手で迎えるのが新鮮。

 そしてもちろん人形。顔の表情は団七の眉が動くだけなのになんと表情豊かなんだろう!

夏祭浪花鑑 

住吉鳥居前の段  内本町道具屋の段  釣船三婦内の段  長町裏の段  田島町団七内の段
 

  内本町道具屋と田島町団七内の段は歌舞伎では省略されることが多いので、私自身は初めて観ることになったのだが、これがあるとないとでは物語が全然変わってくる気がした。これまで歌舞伎では唐突に思えた部分がすとんすとんと気持ちよく納得できた。徳兵衛の役割があとで効いて来るところとか、義平次の小賢しさとか哀しさとか、磯之丞の色男ぶりと情けなさとか。長町裏の段で終わって「ああ、このあと団七はどうなってしまうんやろ」という部分も見せてもらえたし(やはりどうなってしまうのかという問題は残るにしても)。

 あとはやっぱり太夫さんやな~。交代はするものの一人での語りということを忘れて舞台に入り込んでしまった。さすがに長町裏の段は義平次と団七はわけて語ってはりましたが。その団七役の竹本千歳大夫さんが、も~う表情豊かで目が離せなかった。邪道とは思いつつも人形そっちのけで彼をちらちらと見てしまったくらい。

 少々腰が痛くなりつつもあっという間の4時間(休憩入れて)でありました。

 近松の「曽根崎心中」とか「女殺油地獄」とか、好きなんだけれど歌舞伎だと生々しくて胸が苦しくなってしまうような演目も文楽で観てみたいかもな、と思った。これ以上手を広げるのは危険やな~とは思いつつも。
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by tigersandcatlover | 2010-07-29 08:22 | 歌舞伎・文楽

七月歌舞伎 in 松竹座

弾丸上京の日記書いてたら随分後回しになってしまった観劇日記です。

きっぱりと晴れた夏らしい休日に歌舞伎観劇。

仁左衛門さんがあまり観れなかったり、
歌舞伎というより時代劇みたいな演目がやや微妙だったりはしたものの、
席がすばらしくよかったので(最前列!)
役者さんの細かい表情も息遣いもわかって素直に楽しかった。
惜しむらくは第二の演目で振舞われた手ぬぐいをゲットし損ねたこと!
(>って、それ?w)。

つい習慣でイヤホンガイドを借りてしまったけれど、
よく考えたら双蝶々曲輪日記は何度も観ていたし、
二と三はわかりにくさゼロだし(爆)、
今日はいらんかったねえ、と言い合いながら。
実際、ほとんど耳から外してしまっていたし。
当たり前だけど、そのぶんぐんと舞台の音が迫ってきた。

終演後は法善寺横丁で遅い晩御飯。
タイムスリップしたみたいな浪花の夜模様でありました。

一、双蝶々曲輪日記  井筒屋 米屋 難波裏 引窓

    南与兵衛後に南方十次兵衛  
      仁左衛門、藤屋都後に女房お早  孝太郎
      濡髪長五郎  染五郎
      山崎屋与五郎  愛之助
      藤屋吾妻  春 猿
      三原伝造  段治郎
      平岡丹平  猿 弥
      おせき  吉 弥
      母お幸  竹三郎
      放駒長吉  翫 雀

関西・歌舞伎を愛する会 結成三十周年記念
二、弥栄芝居賑(いやさかえしばいのにぎわい)道頓堀芝居前  
   
      幹部俳優出演

三、竜馬がゆく 風雲篇

      坂本竜馬  染五郎
      武市半平太  愛之助
      西郷吉之助  猿 弥
      寺田屋お登勢  吉 弥
      おりょう  孝太郎

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by tigersandcatlover | 2010-07-23 07:37 | 歌舞伎・文楽

歌舞伎観劇強化週間その3~新橋演舞場五月花形歌舞伎

 もうええ加減にせいや、と思われる節もございましょう。別の観劇予定(Dreamgirls)と絡めて上京するついでに欲張ってこちらも足を運んでみた。

一、一谷嫩軍記  熊谷陣屋(くまがいじんや)  
 熊谷直実;染五郎、源義経 ;海老蔵、相模;七之助、藤の方;松也、
 梶原平次景高;錦吾、堤軍次;亀三郎、白毫弥陀六;歌六

 何度か観た演目なれど、いつも泣ける熊谷陣屋。染五郎さんなんだよね?とちと意外な気持ちで熊谷に魅入ってしまった。

二、うかれ坊主(うかれぼうず) 
 願人坊主;松緑

 お弁当のあとって少し眠くなってしまうことが正直多いのだけれど、松緑さんが一人で踊るだけのこのシンプルな演目で、全く眠くならず。我ながらちょっと意外だったな~。

三、歌舞伎十八番の内  助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)  三浦屋格子先より   水入りまで            
 花川戸助六;海老蔵、三浦屋揚巻;福助、白酒売新兵衛;染五郎、
 くわんぺら門兵衛;松緑、三浦屋白玉;七之助、福山かつぎ;亀三郎、
 朝顔仙平;亀寿 、番頭新造白菊;歌江、通人里暁;猿弥、
 国侍利金太;市蔵、遣手お辰;右之助、三浦屋女房;友右衛門、
 髭の意休;歌六、曽我満江;秀太郎、口上;左團次

 珍しく水入りまで観れるということで、この公演を観ることにしたってえくらいのお待ちかねの助六。口上から入るというのがいかにも江戸歌舞伎らしい。成田屋さんが助六を演じるときの専売特許(?)とも言える河東節も初めて聴くのでわくわく。どうしても昨年の南座顔見世での仁左衛門さん助六・玉三郎さん揚巻という独断的には最強ペアを観てしまったのでつい比べてしまうけれど、やはりそれはそれ。楽しい時間でありました。個人的には染五郎さんの熊谷とのギャップにニンマリ。

 発売から時間たって購入したのでかなり後ろの席だったのだけれど、隣が大向こうさんだったので、幕間にいろいろ教えてもらえて面白かった。これもまた歌舞伎観劇の醍醐味なり。
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by tigersandcatlover | 2010-05-26 08:32 | 歌舞伎・文楽

歌舞伎観劇強化週間その2~御園座 五月花形歌舞伎

 てことで、忘れないうちにどんどん行きます。

 雨の水曜日の午後、亀治郎さんの蜘蛛の精みたさに行ったといっても過言ではない、名古屋御園座。

一、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)
序 幕 住吉鳥居前の場  二幕目 難波三婦内の場  大 詰 長町裏の場
 
  団七九郎兵衛;愛之助、徳兵衛女房お辰;亀治郎、一寸徳兵衛;亀鶴、
  玉島磯之丞;薪車、 傾城琴浦;宗之助、三婦女房おつぎ;吉弥、
  団七女房お梶;門之助、釣舟三婦;翫雀

 二度目の夏祭り~。一度目はこんぴら歌舞伎で海老蔵さんが団七とお辰の二役をするという珍しい趣向だったのだが(さすがにお辰がニューハーフみたいに見えちゃったけど>笑)、あの金丸座での泥に水だから凄いというほかなかった。で、今回。

 ともかく愛之助さんがものすごくはまり役。二枚目で強いだけじゃなくて、でもどこか不運やかっこ悪さがある役がここまで似合うのってニクイよねえ。亀治郎さんはこのお辰でもやっぱり笑いをとっていてこれまた別の意味で凄かった。ここで笑うか?というところでも劇場のあちこちでくすくす笑いが。

二、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)  市川亀治郎六変化相勤め申し候
 童熨斗丸・薬売り彦作・番頭新造八重里・座頭亀市・傾城薄雲実は女郎蜘蛛の精;亀治郎、
 平井左衛門尉保昌;愛之助、坂田主馬之丞金時;亀鶴、卜部勘解由季武;種太郎、
 碓井靭負之丞貞光;男女蔵、 源頼光朝臣;門之助

 実はこの演目、去年の二月に松竹座で一度観ている(リンクはそのときの拙日記)。なので今回は亀治郎さんの早代わりをしっかりだまされないように(?)見た。いやー、でもネタがわかってもやっぱり早くてかわいくて妖しい。松竹座ではカーテンコールがあったが、今回はなし。あったらもちろんうれしいが、ないのも歌舞伎らしくていい(どっちやねん)。
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by tigersandcatlover | 2010-05-25 21:32 | 歌舞伎・文楽

歌舞伎観劇強化週間その1~團菊祭

 別にそうと狙ったわけではないが、歌舞伎観劇強化週間となってしまった5月のある週末から週末。まずは大阪松竹座;團菊祭 昼の部。

 歌舞伎座の改築に伴って、今回初めて関西で開催される團菊祭。ありがたいことです。ロビーには関東からのお客さんもたくさん来ておられた様子。

演目・出演者は以下の通り。

一、摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)  合邦庵室の場
  玉手御前;菊之助、俊徳丸;時蔵 、浅香姫;梅枝、
   奴入平;團蔵、母おとく;東蔵 、合邦道心;三津五郎

 途中どうなるねんこれ?というくらいの玉手御前の憎憎しさ。そのぶん最後の告白で涙涙。元は人形浄瑠璃だというのが本当によくわかる動き。

二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)           
  武蔵坊弁慶;團十郎、富樫左衛門;菊五郎 、
  亀井六郎;家橘、片岡八郎;権十郎、駿河次郎;高麗蔵、常陸坊海尊;秀調、
  源義経;藤十郎

 ほとんど関西でしか歌舞伎を観たことがない私。恥ずかしながら生團十郎さんは初めてでうれしい。ただ勧進帳自体はむちゃくちゃ心惹かれる演目ではないので(様式美は素晴らしいと思うものの)、ちょっとぼやーと観てしまったかも。

三、天衣紛上野初花  河内山(こうちやま)
  河内山宗俊;三津五郎 、松江出雲守;錦之助、宮崎数馬;巳之助、
  腰元浪路;右近、北村大膳;團蔵、高木小左衛門;東蔵

 数年前に南座顔見世で仁左衛門さんの河内山を観たのでつい比べてしまう。いかんいかん、邪念なり。三津五郎さんのほうが、高僧と間違われても納得、かも。

 ずいぶんあっさりとした感想になってしまった。やはり観劇日記は早く書かないといけませんな。
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by tigersandcatlover | 2010-05-25 08:47 | 歌舞伎・文楽


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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