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神無き月十番目の夜 飯嶋和一著

先日の 黄金旅風 (リンクは拙日記)に続いて飯嶋氏の著作を遡っている。

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amazon.comより~

慶長七年(一六〇二)陰暦十月、常陸国北限、小生瀬の地に派遣された大藤嘉衛門は、野戦場の臭気が漂う中、三百名以上の住民が消えるという奇怪な光景を見る。いったいこの地で何が起きたのか? 恭順か、抵抗か。体制支配のうねりに呑み込まれた誇り高き土豪の村の悪夢。長く歴史の表舞台から消されていた事件を掘り起こし、その真実の姿をミステリアスかつ重厚に描いて大絶賛された戦慄の巨編。



すんません。ちょっと省エネ。
だって、あまりにも手に余る内容で。

村の蜂起と一村皆伐という途方もない悲劇なのだが
何故だかそれよりも、すべての物語の始まる前の
小生瀬村の描写がうっとりするほど素晴らしい。
そこはまるで桃源郷のようにすら思える。
後の彼らの転落がわかっていてもなお。

主人公の村の統率者たる藤九郎がまた魅力的。
不死伝説とは周りの恣意によって
こんな風に作られているんだろうな、とも思ったりして。

すべてを読み終わったあと序章を読み返すと、
わずか三日の時間差なのに、なんと遠い日のように思えることか!
そして時間の感覚とは逆に、そのときすでにいない籐九郎はじめとした
村人たちの気配と匂いを濃厚に感じてゾクゾクするのだ。
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by tigersandcatlover | 2009-02-28 08:27 | 読書

何故かくも野球が好きか

WBC強化試合 日本対オーストラリア戦 をがっしり観てしまった。
まあ、練習試合やし~、と気楽に観始めたのに、
いざ試合途中で放映時間が終わってしまうと、
シーズン中と同じようにテレビに向かって毒づいたりして
(それはそうと、杉内くんの投球に惚れ惚れ。彼、ちょっとフォーム変わった?)。

ところで先日、とある方々との会話の中で
どうしてAさんは野球が好きなの?
とのご質問を受け、しばし考え込んでしまった。

選手たちの背負うものに心揺さぶられるとか
伝統的だからとか、いろいろ話したが、なんだかちょっとしっくりこない。
あまりに根っこになってしまっていて、自分でもよくわからないんである。
まるで家族ぐるみの宗教のように(と言いながら、無宗教ですが)。

強いてきっかけをあげるとしたら
小学生の頃、近所の男の子たちと遊んだ草野球なんだろう。
当時、京都に住んでいたというのに、
夏休みには高校野球(準々決勝がお約束)や、
ナイターに甲子園に連れて行ってもらったりもした。

今でも忘れられないのが
初めてナイターを甲子園に観にいった時のこと。
球場に入ったときの鳥肌が立つような
口をぽかんと開けてしまうような、芝生の美しさ。
そしてバットが芯で球を捕らえたときの高い音。
遠くから聞こえる応援の声(野次??)。

そういや、今回の強化試合を観ていて思ったのだが、
やはりミットとバットの音が聞こえたほうが、断然いい!
最近の甲子園は騒々しくて野球の音がしないのが残念。
鳴り物の応援は野球の音の楽しみを犠牲にしているな
(もちろん、賑やかな応援が楽しみのファンもおられるやろうけど)。

大好きな長田弘さんの詩に 夏の物語~野球 という作品があります。

 掴む。滑る。砂煙があがる。(略)
 打つ。 飛ぶ。 走る。 見事に殺す。 なお生きる。(略)
 〔動詞だ、 野球は。すべて動詞で書く物語だ〕
 あらゆる動詞が息づいてくる。
 一コの白いボールを追って
 誰もが一人の少年になる 夏。


この詩が好きなように、野球が好きなんですよ。
・・・ああ、やっぱり、答えになってませんね?

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※ 長田さんの詩の全文は、この文庫本に掲載されています。
初出は詩集”心の中にもっている問題”(1999年 晶文社)ですが、今は絶版。

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by tigersandcatlover | 2009-02-26 07:26 | 野球(タイガース)

おくりびと 的なこと

おくりびと が日本アカデミー賞に続き、
本場のアカデミー賞も受賞しましたね。すばらしい。

映画を観てもいないのに、とも思いつつ、
こういう作品が受け入れられるのって、感慨深い。
それは、我々医療従事者も おくりびと の側面を持っているから。

前のブログでも少し触れましたが、
病院で患者さんがお亡くなりになると、
看護スタッフと医師とでエンゼルケアなるものをします。
医師の担当は、点滴の針などの管類を抜いたり、
治療のための傷口を縫合したりすること。
看護師さんたちは、寝巻きを綺麗なものに着替えさせてあげたり
髪の毛を整えてあげたり、女性の患者さんだとお化粧してあげたり。

後半を看護師さんにお願いして、
必要な診断書を整えるなどの他の仕事を終えてその病室に戻ると、
さっきまで、データや薬剤や生の気配で満ち満ちていた空間が、
急に静謐で、患者さんの姿だけがくっきりと見えるような気がしたものだった。
それは、たくさんあった医療機器が片付けられたからだけではなかったと思う。
ああ、もうここには居はらへんねんなあ、と強く感じる一瞬。

ここへ来て、病院出入りの葬儀屋さんが病室までお迎えにやってくる。
そのまま彼らに以後の葬儀の段取りを任せることも出来るし、
ご家族の希望の葬儀屋さんがおられる場合は
ご自宅に帰られてから、そちらに引き継ぐことも。

お帰りになる前に、病院内の小さな霊安室でお焼香をあげさせてもらう。
なかなかご葬儀に参加できない医療スタッフにとってのお別れの儀式。
最後は主治医と担当看護師で霊柩車を見送る。
これを、おみおくり とよんでいます。私たちの、ささやかな。

けれどよくよく考えると、
その患者さんが医学的に延命は難しい状態になった時点から
少しづつ、おみおくり 続けていると言ったほうがいいかもしれない。

さて、映画のほう。
観たいような、観たくないような。
奇麗過ぎても、リアル過ぎても、しんどそうで。
でもだからこそ、観ないといけないんだろうな。
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by tigersandcatlover | 2009-02-25 07:19 | 徒然やら日記やら

どこから行っても遠い町 川上弘美著

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川上さんの本って、なんでこんなにすっと入れるんやろう。

と、今回の短編集もあっという間に読了してしまった。
個人的には物語の設定に馴染むのが読書の律速段階なので
同じ頁数なら、長編より短編のほうが時間がかかるのだけど。

でも、ちょっとわかった気がする。

一行目がとにかく、いい、のだ。つかみ、とでも申しましょうか。

渉があまり穏当な父親ではない、ということに、
僕は小学校に入る前から、うすうす気づいていた。~午前六時のバケツ


年をとるって、自分の今までの人生が、
どっと自分の上にふりかかってくることなのよね。~蛇は穴に入る


どうして女は、というか、おれの知っている女たちは、
事を決めたがるのだろう。~どこから行っても遠い町


どうですか、続きが読みたくなりませんか。

さて、この本は一つの町で起こる人間模様を次々と別の視点で描いていく、
オムニバスのような小説です。
ある一遍でちらり、と出てきた登場人物が、また主人公になったりする。
だから、余計にくいくいと読み進めてしまったのかも。

なんか、いい意味で、ぬる燗なんよねえ。
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by tigersandcatlover | 2009-02-24 14:00 | 読書

マンマ・ミーア!(映画じゃなくて、舞台)

You can dance you can jive having the time of your life
歌って踊れば人生は最高だよ!(Dancing Queenの一節より)


メリル・ストリープ主演の映画版が公開されていて
いまさら感はあるでしょうが、
名古屋公演が2月28日に千秋楽を迎える
劇団四季の舞台をツレ+観劇友とで観て来ました。
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ABBAのヒット曲に合わせてのこのミュージカル。
ともかく、無条件に楽しい!
大阪の四季劇場の杮落としののちのロングラン中に
何度通ったことでしょう。
その後博多や名古屋で上演されていましたが
私にとっては大阪公演以来となります。

開演に余裕を持って名古屋に到着したので
2006年に名古屋駅前に出来たMIDLAND SQUAREのcovaで休憩。
私だけパンプキンケーキをぺろり。
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劇団四季・新名古屋ミュージカル劇場での観劇は初めて。
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ロビーには舞台となるエーゲ海沿いのホテルの一部みたいなディスプレイが。
俄然気分も盛り上がろうというもの。
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もうあらすじは割愛いたしますね。

主なキャストは以下のとおり。

ドナ・シェリダン(シングルマザー・ソフィの母 ホテルのオーナー);五東由衣
ソフィ・シェリダン(20歳の女の子 もうすぐ結婚する);谷内愛
ターニャ(ドナのバンド仲間 美女 離婚暦三回);八重沢真美
ロージー(ドナのバンド仲間 雑誌編集長);青山弥生
サム・カーマイケル(ドナを捨てて別の女性と結婚した設計家);渡辺正
ハリー・ブライト(サムに捨てられたドナと恋人になった銀行家);明戸信吾
ビル・オースティン(同じく冒険家);脇坂正人
スカイ(ソフィの婚約者);田中彰孝
アリ(ソフィの友人);丸山れい リサ(ソフィの友人);五十嵐可絵
エディ(ホテルのスタッフ);坂本剛
ペッパー(ホテルのスタッフ);鎌滝健太

映画ではやや生々しく思えたり、
唐突な歌に乗り切れなかったりしたけれど
(フライト中に小さなモニターで観ただけだから
エラソウなことは言えないが)、舞台では何故だかすっと物語に入れる。
やはり、ミュージカルは生の舞台やなあ。
まあ、ちょっと、うう~んという部分(というか人?)もあったけれど
楽しさが勝って、ご愛嬌、ということで。

カーテンコールが始まると同時にオールスタンディングで
Dancing Queenにあわせて客席も踊りまくる。
熱い!

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ごきげんな気分で
名古屋名物・手羽先唐揚げの
風来坊錦店で夕食を。

香ばしくてスパイシーで
ビールと共にいくらでもいける感じ。
三時間後のテーブルの上は
びっしりと空いたお皿が。

更なるごきげん度アップで
帰路についたのでした。
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by tigersandcatlover | 2009-02-23 10:50 | ミュージカル

二月は三度目のフレンチ

今年の医局新年会を欠席したら、
毎年なんやかやと会っているS先輩(でもここ一年はご無沙汰)から
”個人的新年会しよ~せ”と連絡。
ということで、彼の奥様と三人で晩ごはん。

e0164774_839659.jpg場所は地下鉄谷町線は
谷町4丁目駅からすぐの
パリ・オランジュという名の
小さなレストラン。

なんだか最近よくあるかわいい美容院か
はたまたカフェか、というような外観。
でもインテリアはいい感じにシンプル。
入り口側にテーブル席が、
奥にはカウンター席があって
若いスタッフがきびきびと
働いているのが見える。


前菜を二つ、メイン、デセールをメニューの中から選べるシステムなので
みなバラバラに頼んで少しづつシェアすることに。
ちなみにこれで5000円という値段設定。アラカルトも可。

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普段はワインを一杯だけで
ほろ酔いになる私なのだけど
ノンベエの彼らのペースで
シャンパン~ボトルワインを三人で空けて
~グラスワイン~食後酒と
まさにフルコース。

お料理の印象が薄いくらいにしゃべりまくり。
もうなにがなんだか。

てことでお料理の写真はあまり撮れず。




アミューズとしてにんじんのポタージュがエスプレッソカップで。

前菜6皿のうちひとつ。胡桃とチーズ、だったと思う。
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他にもポルチーニのパスタとか、そば粉のクレープとプリドモーとか、
フォアグラのクレームブリュレとか、ゆっくり火を通したサーモンとか、
あと、もう一皿出てきたけど、すでに忘却のかなた。

これはメインの鴨ですね。季節のお野菜がたっぷり。
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チーズの盛り合わせを追加で頼んでから、デセールのフォンダンショコラ。
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気づくと4時間以上店にいた。

食後酒をちびちびやりながら、とりとめのない会話の中、
去年他界した別の先輩の話から、ふと棺に入れて欲しいものの話題に。

S先輩はSteely DanとAllman Brothers BandのCDとGod FatherのDVD、
奥さまはサザンオールスターズのCDを入れて欲しい、らしい。
私はなんだろう?とそのときは即答できなかった。
でもきっと、CDではなくて、本、ですね。と答えたけれど。

酔いはふとした拍子に、こういう心の根っこの部分を掘り起こす。

PARIS ORANGE (パリ オランジュ) 
(HPはごくごくそっけなくアクセスの参考にしかなりませんが)
06-4793-0266
大阪府大阪市中央区谷町3-2-15 松本ビル 1F
11:30~14:00
17:30~21:30(L.O)
定休日 月曜日・不定休
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by tigersandcatlover | 2009-02-22 09:13 | 外食しました。

異国に住む、ということ

母国を離れて暮らすことについて考えさせられる本を二冊読んだ。

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まずは、池澤夏樹さんの
エッセイ”異国の客”。
数週間前に読んでいた
”セーヌのほとり”は
これの続編、ということになる。

どちらもフランスに暮らす
彼の目から見た
日本や世界をつづっています。

ところどころに日常のことも垣間見えるが、基本はあまり生活感がない。
続編に比べると本作は、彼がフォンテーヌブローに移住して
間もない時期(2004年)のもので、
まだ馴染めてない感じが、わくわくして好き。

過不足ない簡潔な文章と、思考回路のようなものがフィットするので
池澤さんの作品は好んで読んでいるほうです。
でも実は沖縄に居を構えていたころのエッセイは少し苦手だった。
なんというか、ちょっと説教臭くて。
単に自分がそういう感受性の時期だったのかもしれないけれど。

余談ですが、彼がエピナルという街の美術館で
ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの”妻に嘲笑されるヨブ”を
それと知らずに目にして不意打ちされたくだりが印象的。
そうそう、絵ってそういうもんだよなあ。
知識とか、有名だから、ではなくて、引き寄せられるというような。
ちなみにこのエッセイ、ウェブでアーカイブ(リンクは上記のエピナルの下り)
が読めます。



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そして、ジュンパ・ラヒリさんの
”見知らぬ場所”。
(基本、海外の作家さんは
呼び捨てにしてしまうが
池澤さんとのバランスで)。

これまでの彼女の短編 ”停電の夜に”や
長編”その名にちなんで”と同様
彼女のルーツである、
ベンガル系アメリカ移民1~2世の物語。


これまでの彼女の作品と空気が同じなのだけど何かが違う。
視点が軽やかになった感じ。頑なさが息を潜めた感じ。
ううん、うまく言えない。
人物設定はこれまでの彼女の作品と似通っているのだけど
描いているのは、どの民族でも夫婦でも家族でもありうる
断絶・違和感でエスニックな空気が薄まっている。
すでに文壇で彼女のバックグラウンドが浸透しているので
強調しないで済んでいるのかも、とはうがった読み方かな?

そう言えば、先日の楊逸さん(中国→日本)といい、
アリステア・マクラウドさん(アイルランド→カナダ)
イーユン・リーさん(中国→アメリカ)といい
移民をルーツとした小説家が描く物語、って多いし、
何故だか惹かれるんであります。
憧れ、ともちょっと違う。

幼稚園から小学校の数年間、
家族でアメリカに暮らした経験のせいかもしれない。
間に合わせで生活をスタートさせ
(毎日が行き当たりばったりのキャンプのようだった!)、
昭和40年代の日本とアメリカの生活のギャップ、
全く理解できなかった言葉の渦と疎外感、
ある日それが霧が晴れたようになる、不思議な体験
(帰国したときのほうがよっぽど大きい疎外感を
覚えることになったわけだが)。

移住して暮らす人は、それこそ世界中に大勢いるわけだけど、
異国に生活基盤を持つということの視点の変化に思いはせてみる。
それも短期にとか留学のように帰るところがあってではなく、
そこで収入を得て、家族をつくって、未来を考える。
移民のように。

池澤さんも書いているが、
我々日本人にありうるのは 移民 ではなく、
自己責任的な 移住 だろうけれど
(幸いにして、今のところ)。

”その土地を拠点としてものが見えること、
世界のからくりがわかること、が大事なのだ”

(異国の客 より)

どこにいても、移動しなくても、わかりたいための読書、
ってわけでもないんですけどね。
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by tigersandcatlover | 2009-02-20 12:06 | 読書

ブラヴォー、亀ちゃん!(二月花形歌舞伎 in 松竹座)

松竹座で今月25日まで公演されている
二月花形歌舞伎へ行ってまいりました。

花形とは、はなやかで人気のある人や物のこと(Wikipediaより)。

花形歌舞伎といえば華やかさだけにとどまらず、
若手の登竜門としての舞台として知られています。
登竜門といっても今回の面々を見て頂いたらわかるように
みなさんもうすでに実力・人気とも折り紙付きの役者さんぞろい。

(写真は歌舞伎美人のHPより)
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今回観劇したのは夜の部であります。
演目は以下の通り。

一、吹雪峠(ふぶきとうげ)
              直吉  愛之助
             おえん  七之助
              助蔵  獅 童

吹雪の中、おえんと助蔵が命からがら小屋に辿り着いて暖をとっていた。
実はおえんは助蔵の兄貴分・直吉の元女房。
二人は密通ののち、駆け落ちしたんだった。
そこへ偶然、直吉も同じように小屋にやってくる・・・。


歌舞伎と言うより、お芝居。
それもそのはず、1935年初演で比較的新しい演目。

獅童さんの大げさな咳やら息遣いとか悲鳴には苦笑してしまったが
七之助さんの悪い女ぶりと、愛之助さんのええ男ぶりなことよ!

舞台上で猛烈に吹雪を舞わせていたため、
前から5列めくらいまでのお客さんの頭も服も真っ白になってはりました。

二、源平布引滝 実盛物語(さねもりものがたり)
            斎藤実盛  勘太郎
              小万  亀治郎
             九郎助  亀 蔵
             小よし  吉 弥
             葵御前  亀 鶴
            瀬尾十郎  男女蔵

戦死した源義賢の妻・葵御前は臨月で、九郎助の館に匿われていた。
そこに、詮議のため、瀬尾と実盛がやってくる。
葵の子供が男の子なら生かしてはおけない、と言うわけだ。
けれど実は実盛は密かに源氏に気持ちを寄せていたのだった・・・。


勘太郎さんの独壇場のような舞台。
明るくあっけらかんとした感じの実盛で、死人も出るのだが、決して暗くない。
子役の動きのかわいらしさに観客(大部分がおばちゃん)大喜び。

三、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)
  市川亀治郎六変化相勤め申し候

     傾城薄雲 ・ 童 ・ 薬売り
     番頭新造・座頭・蜘蛛の精  亀治郎
            平井保昌  愛之助
            碓井貞光  獅 童
            卜部季武  七之助
            坂田金時  亀 鶴
             渡辺綱  男女蔵
             源頼光  勘太郎

病床の源頼光には物の怪がついているらしい。
主人の警護をしていた貞光と金時の前に、怪しい童、薬売り、
新造、座頭、が次々とやってくる。
どうやら、それらは蜘蛛の精の変化らしい・・・。


今回の花形たち7人勢ぞろいの楽しい舞台。

亀治郎さん、凄すぎ。
早変わりのスピードはもちろんのこと
(ご本人は障害物レースのようなものと解説されてましたが)、
かわいらしさ、おかしさ、妖艶さ、怪しさ、美しさ、おどろおどろしさ、の
変わりようも凄い。

普段、歌舞伎の舞台にはカーテンコールはない。
けれど、今日は幕が降りても拍手が鳴り止まず、
なんとカーテンコール~スタンディングオベーション。
7人の花形たちが手を振って、まるで普通の舞台のよう。
けれど最後は歌舞伎らしく膝をついての礼。

伝統を守るという意味では?なのかもしれないけれど
うれしいサービスでありました。
なんか、若い力でこだわりなく変わっていくのって、いいね。
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by tigersandcatlover | 2009-02-19 08:33 | 歌舞伎・文楽

宍道湖しじみ饅頭

ちょっとびっくり、患者さんからの差し入れ。

じゃん! 今日は黒いよ・・・。
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「だんだん」の舞台になった松江・宍道湖の「大和しじみ」を
モチーフにした竹炭入りの饅頭らしい。
しじみパウダーなんかも入ってるとか(驚)。
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しじみ風味やったらどうする?と盛り上がりましたが(それじゃ、おかずだよ~)
お味はいたって普通。
中は白餡で、なぜだか黒い皮が甘い!

不思議なお菓子もあるもんだ。
しかし、これ買うのって勇気あるよなあ~。

いやいや、Sさん、ありがとうございました!

連載ではありません、念のため。
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by tigersandcatlover | 2009-02-18 10:59 | Sweets中毒

神戸とろりんぷりん

ちょっとうれしい、患者さんからの差し入れ。

じゃん!
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まるで豆腐?パテ?チーズ?のような風貌のプリン。

HANDMADEというお菓子屋さん
(パティシエールだなんて、こ洒落たもんじゃない)のオリジナルで、
普通の卵黄使った黄みがかったノーマルタイプと
白い卵黄を使ったアマレット(あんず)風味の白いタイプがあるらしい。
今回いただいたのは白のほう。

確かに白いね。
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ノーマルタイプはカラメルソースをかけていただきますが
白いほうはフランボワーズのソース。
なんかブランマンシェみたいやな。

おいしそうに写真が撮れなかったので、HANDMADEのHPより拝借↓
(ノーマルバージョンのほう)。
e0164774_11525483.jpg
こういう、ご当地的なお菓子ってイマイチなのが多いけど、
これはなかなかイケましたわ~。

Hさん、ごちそうさまでした!

診察中だというのに、
写真をどうやって撮ったかはご想像にお任せします・・・。

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by tigersandcatlover | 2009-02-18 08:37 | Sweets中毒


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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