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偶然にして、瑣末ではない展覧会

e0164774_1017531.jpg昨日はさすがに書く気力がありませんでしたが(いろんな意味で)、甲子園での野球観戦の前にインシデンタル・アフェアーズ(うつろいゆく日常性の美学)なる現代アートの展覧会へ足を伸ばしてきました。場所は天保山サントリーミュージアムSさまが”招待券を頂いたのだけれど、関西の展覧会なのでよかったらどうぞ”と、わざわざ送ってくださったんだった(ありがとうございました!!)。

実はあまり現代アートというのはよくわからんな~というのが不見識な私の思い込みでありました。だって、ほら、海外で美術館なんかにいっても、印象派くらいで力尽きてしまい、モダンアートにまで集中できないんだもん。年末年始のパリでもオルセーが限度一杯、ポンピドゥーはパスしてしまったもんなあ。


Incidental Affairs(=偶発的事象・瑣末な事柄)というタイトルのこの展覧会。

国内外で活躍する現代アーティスト17名の作品を、贅沢に空間をつかって展示していた(出品者リスト;フランシス・アリス、トーマス・デマンド、東恩納裕一、アニッシュ・カプーア、木村友紀、ウドムサック・クリサナミス、宮島達男、トニー・アウスラー、エリザベス・ペイトン、ミシェル・ロブナー、佐伯洋江、榊原澄人、さわひらき、田中功起、ウォルフガング・ティルマンス、横井七菜、横溝静)。いやいや、なかなか見ごたえありましたよ。偶然の集合としても、全然、瑣末ちゃうし!

メルヘンチックなほんわりした作品あり、尖ったかっこいい写真あり、解釈こちらに委ねまくりな写真あり、芸術というより内装?な作品あり、いやいや、おもしろかった(平凡だがそれ以外に表現しようがない)。展覧会に行くぞ!な気合で行くのではなくて、どらどら、時間ちょっとあるし、いい天気やし~、くらいな心もちで楽しむのがおすすめな感じ。

個人的に、好み~と思ったのは、横井七菜さんの水彩画。といっても鉛筆での緻密な線の上に淡く絵の具を部分的にのせたような作品。描かれているのは基本的には少女たち、である。少女漫画的、と言えなくもない。その多くが無題なのが、すこおし残念(たぶん彼女はそういう主義なんだろうけど、私は題名を求める性質)。

あと、最後の さわひらき氏の映像作品も引き込まれて二回、観てしまった。小さな木馬が室内を旅するような内容なのだけれど(絨毯の草原の中を分け入ったり、浴槽の海を泳いだり)、その舞台となる家のインテリアがむちゃ好みだった。イギリスのやや郊外の、決して贅沢ではない、そして少し乱雑さのある、作りこみすぎてないようなインテリア。なので、作品全体ではなく、ディティールばかりを見ていた気がするな。
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ところで、今回、音声ガイドダウンロードサービス(315円)なるものを利用してみた。事前にiTuneにダウンロードしておくと自分のデジタルオーディオプレーヤーを音声ガイドとして利用できるというもの。これ、便利やなあ。今回はそうでもなかったけど、混雑していて音声ガイドのレンタルに手間取ったりするような展示だったら特に。あとからガイドを聞きなおすと、その時観ていた絵が頭に浮かぶ、というのもいい。もっとこのシステムが普及したらおもしろいな。ただ、ナレーターが何度も”現代アートは難しくありません、そのまま楽しめばいいんです”と連呼するのには、ちと辟易したが。
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by tigersandcatlover | 2009-04-30 22:13 | おでかけ

2009年・マイ開幕(もしくは苦行の始まり?)

e0164774_2241474.jpg今日は今シーズン初めての甲子園での野球観戦だった。さすがに休日ということで、一塁側がとれなかったので、三塁側内野席のかなり上層だったが、なかなかよい眺め。いつもより少し早く球場入りして、金本のスタミナハラミ弁当をモリモリ食べながら、選手たちの練習風景も楽しむ。いい天気で気持ちいい!

リニューアルした球場は、やはり銀傘がかなりでかい!内野の後半分をほぼすっぽり覆っている。その直下に個室タイプの貴賓席のような、部屋がずらりと並ぶ。なんと年間契約で一部屋2000万円らしい。試合ない日も住ませてくれるんやったら考えてもいいけど(って、どの口で言うてるのか!)。ただ左の写真のごとく、丁度われわれの席の真上にその部屋が位置している構造になっていて、かなり頭上が圧迫感あり。ジェット風船を飛ばすのに、ちと技術がいるくらい。てことで、今回われわれは風船飛ばしは静観してしまった。

そして、その部屋の直下にぐるりと細長い電光掲示板が設置されているのだが、これが笑える。というのも、タイガースの選手がバッターボックスに立つたびに、彼らの目だけ、が映し出されるのだ。いや~皆さんかわいい目してるんですね。顔全体だと強面のかたも多いのに(笑)。これ、外野から見たら綺麗かもしれないな~。

おしまい。
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・・・・・・・・・やっぱ、試合のことも書かないと、だめ??

ともかく、 安藤の不出来がすべて でありました。嗚呼。

以下、自分の記録のために。
対 横浜5回戦
新井のソロHRで二回に先制するも、三回に安藤が死球がらみで打ちまくられ(眠れる獅子・村田を起こしてしまうことに)6点献上。以後、小刻みに点を返すも及ばず、8回には村田にソロHRを打たれ、ダメ押しされてしまう。またしても借金1。


まあ、新しい球場が見れたからいいとしとくか。ほんま、タイガースファンって幸せの閾値低いねえ。
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by tigersandcatlover | 2009-04-29 23:00 | 野球(タイガース)

ロック母 角田光代著

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強面で不吉なムードたっぷりの装丁にちとビビりつつ。

空中庭園対岸の彼女 など、ドロドロした人間模様を描くのがうまいな~と思う著者の、芥川賞候補作品から川端賞受賞作品までの15年間の短編小説7編が収録された一冊。

以前、川上弘美氏の短編を読んだときに、一行目がとにかく、いい、との感想と持ったことがあった。で、今回の角田氏の場合。いやはや、もう、一行目から不穏。


だれか一人を殺してもいいと神様に言われたら、肉屋の主人を狙う。~ゆうべの神様

このアパートの一室で起こるさまざまな奇妙なことは、前妻の生き霊のしわざだと思った。~カノジョ

不幸は坂を転がってくるボール玉であるというのが、父の言いぶんだった。~父のボール


第一、表題の ロック母 なんて、もう題名からして穏やかならず、じゃないですか。

物語の内容自体も印象は同じ。ああ、なんと不快な!どの人物にも共感したくない、でも、してしまう自分がまた嫌だったり。心のカサブタのような、痒いところに手が届くような感じの本でした。
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by tigersandcatlover | 2009-04-28 08:19 | 読書

風邪をひいても観劇。

うう~。土曜からついに風邪ひいちゃいましたわ。そりゃ~、あんだけ大挙した風邪の患者さんばっかり診て、しかもここ数日の寒さ。うつらないほうが、おかしいですよねえ。

でもでも、チケットを無駄にしたくない・・・の一心で、マスク姿で 舞台ムサシ in シアタードラマシティへ。ええ、こういうやつがいるから、豚インフルエンザなんかも流行が広がるんですよ。まったく医療従事者としては失格な心構えですな。

蜷川さん演出の舞台は シェイクスピア喜劇を男優のみで上演する、いわゆるオールメールシリーズの一つである”恋の骨折り損”以来。シェイクスピアの韻遊びの冗長な台詞まわしを、うまく翻訳したな~と関心しながらも、やや眠く感じてしまった。当代の人気若手俳優が出演するとは言っても、ううん、ちょっとしんどいかな、と以後はスルーしていたが、なかなか手に入らないこの公演のチケットを友人が手に入れてくれたのだった。

作:井上ひさし(吉川英治「宮本武蔵」より)
演出:蜷川幸雄
音楽:宮川彬良
出演:藤原竜也、小栗旬、鈴木杏、辻萬長、吉田鋼太郎、白石加代子

冒頭、宮本武蔵(藤原竜也)と佐々木小次郎(小栗旬)の1612年巌流島の決闘から始まってしまう。あれ?てことはここから回想していく演出なのかな?と思っていたら(だって原作は吉川英治氏だし)、物語は1618年の鎌倉に飛ぶ。そう、小次郎は決闘で死んでおらず、武蔵に復讐するためにおっかけてきた、という設定なのだ。このあとは、あえて書きませんが、そんなことなので、物語は延々荒唐無稽でありました。それは最後の最後まで。

物語に感動したりは全くしなかったが、まあ、ワカモノがかわいかったっすね。あ、あとシェイクスピアでいつも難しい顔ばかりの印象の吉田鋼太郎さんが、モロ三枚目をキュートに演じてはりました。白石さんもさすがの怪演。ただ総じて、厳しい言い方をすると、贅沢な学芸会、という感じ。どうやら、蜷川さんの喜劇のセンスは私にはちと合わないみたい(悲劇はそれなりに好きなんだけど)。それは風邪っぴきで、センサーが鈍くなっていたせいかもしれないが。

さ、もう寝よ。
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by tigersandcatlover | 2009-04-26 20:54 | その他の舞台

偶然の隣人

e0164774_237146.jpg偶然の旅人 という映画がありましたねえ。

昼休み、時間があったので六甲道に新しくできたイタリア食堂mojaへ。 ここは先日の常村の帰りに、 気になるよね~、と外から覗いたお店。 そのときはまだオープンしていなかったのだけれど20日に開店したということで、偵察がてらに。

開店からまだ一週間も経ってないというのに、なんとほぼ満席! みんなチェック早いなあ~。 カウンターの端っこの席が空いていたので、そこに座らせてもらう。

ルクルーゼの鍋がたくさん並んでいて ディナーにはそれでお野菜や魚を調理してお料理を出してくれるよう。 なんか期待できそう。 また晩御飯もチャレンジしなくては!

パスタランチとワンプレートランチ (各々1000円)が選べて デザートと飲み物で+300円。 今日のパスタが終わってしまっていたのでプレートランチにした。 混んでいるので、さすがにお料理はゆっくり。 でも逆にその場で丁寧に調理しているのがわかるし、たいして急いでいなかったので、本を読みながらのんびり待つ。

すると、しばらくして空いた隣席に座ったのは、 なんと偶然にも、某製薬会社の顔なじみの女性MRさん。まあ、びっくり。 楽しい偶然に、一人のランチが急に賑やかになった。 すると、さらに驚くことに、彼女、 ”こないだ常村におられましたよね~”と言うではないか! そういや、入り口近くで女性ばかり4人のグループが、座っていたなあ(で、白子入り麻婆豆腐たのんでたな~)。 その4人全員とも私の顔見知りのMRさんばかりだったらしい。

ぜんっぜん、気づかなかったわあ。

だいたい外では、ぼーとしてるので、知り合いに声をかけられることはあっても、自分から気づくことってほとんどないもん。 まあ、今回は生活圏での出来事だから、さして珍しいこととも思えないが、先日のパリのホテルでの同級生との再会のあとも、東京観劇遠征で終演後のロビーで観劇友に肩を叩かれたり、買い物途中でのランチで前の職場の同僚と隣り合わせになったり、観劇後の夕食の席で5年以上会ってない医局の指導医に”A先生!久しぶり!”と声をかけられたり、相変わらずの受動的な偶然の再会を繰り返している。みなさん、なんでそんなに注意力があるんやろう?はっ。それとも余りにも私がどこへ行くにも、そして年月を経ても、同じような格好でうろついているからかしらん?オンナとして、ちと反省。
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by tigersandcatlover | 2009-04-25 07:28 | 外食しました。

エイ、ヤッ、と。

油断すると、要らないモノが無尽蔵に増える。

みなさん、同じような悩みを抱えておられますよね?もちろん自宅もそうなのだが、医療機関のそれに輪をかけたことといったら!カルテ、レントゲン、検査結果の紙、患者さんへ渡した領収書の控え、製薬会社が持ってくる薬のパンフレット、同じくノベルティグッズ(正直ボールペンとティッシュと糊以外は要らん!)、医師会から送られてくるどうでもいいファックス(ゴルフとかグルメの会とか、行かへんっちゅうねん!)、そして学会誌をはじめとする書籍一般。

こうやってつらつら書き留めていくと、大半が 紙! だな。よくもまあ、これだけ。

で、先日からヒマにまかせて、分厚くなったカルテを分冊にしたり、古いレントゲンや領収書分類して倉庫にしまったり、バリバリといらない紙類を処分したりしている。おお、なんか気持ちいいぞ!

こういう頭をつかわない肉体労働していると、ごちゃごちゃと考えすぎていたことがすっきりしてくる。ついでに職場のゴミも減ってすっきり×2。ただ困るのが、作業を途中で止められないような感覚になることだ。レントゲンは結局昼休みも使って一日で整理してしまったし、診察室の紙ごみも狂ったような勢いで捨ててしまった。自分で言うのもなんだが、子供の頃から始めてしまったら、最後までやらないと気がすまない性質なのだ。本は最後まで夢中になって一気読みしてしまうし、ゲームなんかやらせたら区切りまで延々何時間もやってしまう。極端なところでは編み物を途中で止められず一気に一日で前身ごろを作ってしまったことも。ぱっと聞くと、能率がいいってことじゃない?と言われそうだが、実は違う。いい感じにやめておく、ということが出来ないので、最後はどうしても勢い余って雑になるし、毎日少しづつコツコツと何かを作り上げていくということが苦手なわけだ。

これがずいぶん昔からのコンプレックスだったわけですよ。だって、ほら、チマチマコツコツとする習慣に長けてほうが、女の子らしいし、かわいい(爆)じゃないですか。スキンケアとか手芸(!)とか節約(!!)とか。でも一度だけ、ちょっとこのバタバタと勢いだけで物事を進める性格を褒められてうれしくなったことがあった。

それは循環器科に入局希望で教授の面接を受けたときのこと。と言っても別に採用試験とかいうようなものじゃなく、単に顔合わせ的なものである(基本的には希望の医局に皆入れる仕組みなので)。やや緊張しながらも、ごくごく世間話的なことをして、ほぼ時間も終わりと言う頃になって、おもむろに教授が私に質問したんだった。

教授)
”Aくんは、物事を決めるときに、エイ、ヤッ、と勢いで決めて突っ走ってしまうタイプですか?それともじっくり考えて丁寧に答えを出すコツコツタイプですか?”


こういう風に訊かれると、多分面接としては、後者のほうが答えとして正解なんだろうなあ、とチラと頭をよぎったが、ここで誤魔化してもどうせすぐばれるし、と即答した。

私)
いや、もう、ぱぱぱっと決めて途中で止められなくて、後悔するタイプですね。


教授)
・・・それでええんです!循環器の医者はじっくり考えとったらあかん。まずは身体が動かんと。


今から考えたら、ほんまかいな?、どっちに答えても”それでええんです”と言われたんちゃうか?と思うけれど(ま、生き方のスタイルとして正解なんぞはないはずだから)、そのときは、ああ、ここが私の居場所!みたいに、ほっとしたような、くるくる回りたくなるような、喜びを感じたんだった。

エイ、ヤッ、とゴミを捨てまくりながら、ちとノスタルジックに過去を思い出しちまったよ・・・。勢いよく捨てたのは紙ごみだけじゃないのかもね?
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by tigersandcatlover | 2009-04-24 07:34 | 徒然やら日記やら

行きつけのレストラン

長く一つところに住んでいるわりには、行きつけの店って、ほとんどない。服なんか買って帰るときに、”またそのシャツ着ていらしてくださいね~”なーんて言われても金輪際行かない。むしろ、忘れ去られるまで、その周辺にも行きたくないくらいだ。自意識過剰だとは重々承知しているが、同じ店に何度も行って、あげく覚えられちゃうのって、なんか恥ずかしいと思っちゃうんですよ。

それでもどうしてもこれが食べたくて、で通ってしまうレストランって、少ないながらも、ある。外食に何を求めるかは各自違うだろうけれど、基本的にリピートする店というのは、ある特定のメニューを欲して、という人が多いんじゃないかな?そういう店が今はたぶん5軒くらいしかないなあ。それで十分ローテーションできちゃうってのも、保守的に過ぎるねえ、と思うけれども。

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さて、昨日の夕食。いつだって、このカネロニが食べたくて1~2ヵ月に一度は行ってしまうイタリアンレストラン(リンクは拙日記)にて。

あまりにいつも同じものばかり注文するので、(前菜盛り合わせ・カネロ二・仔牛のカツレツ、そしてドルチェにはアッフォガード)、珍しく前菜にイベリコ豚を頼んだら、”あら、お珍しい。”とニッコリされてしまった。

好きに食べさせてくれよ~、ったく(苦笑)。

帰り際には、”またご両親と来てくださいね~”と声をかけられる。ああ、やっぱ、恥ずかしい!でも、どうしても、ここのカネロ二は食べたいし、痛し痒しであります。
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by tigersandcatlover | 2009-04-23 07:38 | 外食しました。

ドレスコードは普段着、の店

午後の診察の終わりかけに、仲良しの工務店の社長さん(と言っても同年代)が集金がてらやってきた。なんとなくの流れで、晩御飯行こか!というノリになったが、二人とも酷い格好である。私はぼろぼろのジーンズにスニーカーやし、彼は現場帰りの作業服(靴はゴム草履)。こんな服でいけるとこある?とちと不安そう。

ふふふん。
今日のわたしらみたいな服装がぴったりの、
でも極上の肉を食べさせてくれる店に連れてったげる。


ということで、地元ピープルの溜まり場、水道筋の大栄へ。社長さんの現場用のボロボロ軽トラに乗って行く。”こんなしょぼい車に乗ってる姿、患者さんに見られたら嫌やなあ”と憎まれ口をききながら。

絶対、ここはA5のサーロインよ!と力説して、他にホタテの貝柱と、これも外しちゃいけないソバめしと、胡麻豆腐サラダとを頼んだところで、”これくらいにしとき”とお店の奥さんに止められてしまう。足りないかな??と思ったけれど、確かに終わり頃にはちょうどいいお腹具合になっていた。さすがプロ。
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A5級のサーロイン。とろけます。

何日も前から計画しての晩御飯も勿論たのしいけれど、こんな風にふらり、と普段着での友人との夕食って、久しぶり。ある意味、大人になることって、急な約束ができなくなることでもあるし。たまには、こういうのも、ええなあ、うん。

大栄
078-861-5531
兵庫県神戸市灘区篠原南町7-1-6
17:00~22:30
定休日;木曜日(祝日の場合営業)
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by tigersandcatlover | 2009-04-22 07:26 | 外食しました。

幸いなるかな本を読む人 長田弘著

e0164774_104412.jpg何度も書いてますが、長田弘さんの詩が好き。ただでさえ、好きなうえに、今回はもう本のタイトルでやられた。ということでごくごく偏向な読書日記であります。

梶井基次郎やプラトン、荘子、アンデルセン、夏目漱石、カフカ、ゴーゴリなどなど。さまざまな分野の二十五冊の本からインスパイアされた、二十五篇の詩。テーマはもちろん多岐に渡るわけなのだけれど、どれも根っこに流れたり、語っている哲学のようなものは、同じに思える。どのような本を読んでも、個々の感じ方というのには当人のディバイスがかかって当然なんだよな。

あとがきの一節がそれを象徴しているようなことに触れていた。

心から離れない本と思っているのは、実は、読んでから後、いくども心のなかに抜き書きをかさね、~<中略>~いつかじぶんで親しくつくりかえてきた本なのだ。~<中略>~いつも抱いていたのは、わたしが本について、ではなく、わたしが本によって語られているという、どこまでも透き通ってゆくような感覚だった。

だとしたら、拙なる読書日記をだらだらと書くことにも、備忘録という以外に、多少の意味があるのかもしれない(そんなタイソウなもんじゃないか、やっぱり)。
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by tigersandcatlover | 2009-04-21 07:25 | 読書

エスプリ ~ローラン・プティの世界

年末にガルニエでRaymondaを観てから、ちとバレエも気になるようになってしまった。でもわざわざ遠征するのもな~、とよく調べてみると兵庫県立芸術文化センターでは時々おもしろそうな演目がかけられている。レニングラード国立バレエの”白鳥の湖”や”ジゼル”、ジョン・ノイマイヤー振付ハンブルク・バレエの”椿姫”や”人魚姫”とか。と言っても甲子園行脚やミュージカル遠征より優先順位が低いので、なかなか予定があわない。それでも5月のオペラ座学校の生徒たちの公演は行くことにした。

e0164774_2224448.jpgすると、今週になって急に ”週末バレエに行きませんか”のお誘い。聞くと、スルーした草刈民代さんの引退公演である。いや、まあ、別に彼女が嫌いなわけじゃない。けど、引退公演って??なんかオタクな感じ??と尻込みしてしまっていたんだった。でもまあ、ご招待ならええかー。と調子よく行って参りました。

エスプリ ~ローラン・プティの世界

あくまで備忘録なので、だらだらとすいませんが、演目と印象をメモしていきます。もちろん全くの初心者目線なので、アホな発言はお目こぼしください。



<一幕>

1)アルルの女 
”アルルの女”より(音楽;ジョルジュ・ビゼー) 
草刈民代 / マッシモ・ムッル

まずは古典的な馴染みのある曲で。少しコミカルでやや奇妙。これがプティ氏の個性なのかな?仲睦まじい男女の踊りから、いつしか男性が女性を疎ましく思い、離れて一人で踊る。最後は窓から外へ飛び出していく。

2)ヴァントゥイユの小楽節 
”プルースト 失われた時を求めて”より(音楽;ゼザール・フランク) 
田中祐子 / イ-ゴリ・コルプ

美しい男女の踊り。どちらかというと、古典的でオーソドックスに思えた。

コッペリウスと人形
 ”コッペリア”より(音楽;レオ・ドリ-ブ)
 ルイジ・ボニ-ノ

等身大の人形とのコミカルな踊り。

タイス パ・ド・トゥ 
”マ・パヴロヴァ”より(音楽;ジュール・マスネ)
 田中祐子 / リエンツ・チャン

”オットー・ディックス”より~切り裂きジャック~
 ”ルル組曲”より (音楽;アルバン・ペルク) 
草刈民代 / イ-ゴリ・コルプ

切り裂きジャックのエピソードをそのまま短い舞台にしてみせられたよう。かなりエロティック、そして狂気に満ち満ちていた。

<ここで休憩ののち二幕>

”白鳥の湖” 
1幕2場より 男性のソロ / パ・ド・トゥ
 (音楽;ピョートル・チャイコフスキー) 
草刈民代 / マッシモ・ムッル

私ですら、見知った”白鳥の湖”のはずなのに、へえ?こんなんやったっけ?の印象。

エスメラルダとカジモドのパ・ド・トゥ
 ”ノートルダム・ド・パリ”より(音楽;モーリス・ジャール)
 田中祐子 / リエンツ・チャン

せむし男のカジモドが美しいジプシー・エスメラルダと踊るときだけ、不具の身体から開放されるような振り付け。自由になっていたのは彼の魂、というメタファーに思えた。

ティティナを探して・小さなバレリーナ
 ”ダンシング・チャップリン”より(音楽;レオ・ダニデルフ、チャールズ・チャップリン) 
ルイジ・ボニ-ノ

ティティナ~は椅子を使った短いパントマイムのよう。
小さな~は襟元にチュチュを着て、手にトゥシューズを履いて手で踊るという、かわいらしくコミカルな演出で、観客席からはこの日一番の笑い声が。

ジムノペティ
 ”マ・パヴロヴァ”より (音楽;エリック・サティ) 
草刈民代 / リエンツ・チャン

ああ~、このへん記憶が薄い。ちと眠かったのだった(汗)。多分にサティの音楽のせいもあるな。

モレルとサン=ルー侯爵 パ・ド・トゥ
 ”プルースト 失われた時を求めて”より(音楽;ガブリエル・フォーレ) 
マッシモ・ムッル / イ-ゴリ・コルプ

男性二人のダンス。裸のような衣装で、エロティック。けれど美しい。

チーク・トゥ・チーク 
(音楽;アーヴィング・バーリン)
 草刈民代 / ルイジ・ボニ-ノ

全身黒づくめの衣装で、テーブルと椅子を使って、ジルバ。最後に全キャストが出てきて、全員で楽しく洒落た最後の時間を。カーテンコールがあまりにも長いので、もう一度同じフレーズを繰り返して踊ってくれたほど。

e0164774_23374652.jpg<画像は”チーク・トゥ・チーク”の冒頭部分 ; 公式HPより>

あまり期待していかなかったわりに、かなり楽しめた。バレエというと、ああ、くるくる回って脚上げて~てな、イメージが固まってしまっていたが(つくづく不見識であるが)、かように洒落ていて、柔軟なものとは!脚の間をくぐるのなんかしょっちゅう、スカートの中に頭を入れてリフトしたり、おなかの上に乗ったり、背中を踏んづけたり。振り付け全般の印象としては、悪い意味ではなく、ちょっと奇妙=strange。なんというか、こちらの不安を煽るような、異形で目が離せないような感じ。誰か有名なダンサーが以前、バレエはかなり異形な踊りである、と言っていたけれども、輪をかけて、でありました。惜しむらくは音楽がテープってのは、やはり哀しい。せっかくのいいホールなのだから、生オケで聴かせて欲しかったよな~。
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by tigersandcatlover | 2009-04-20 07:39 | その他の舞台


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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