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ミケランジェロとサヴァナローラ。偏狭なる二人。

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 ホテルでしばしの休憩後、今度は東に向かいMuseo Nazionale del Bargello;バルジェッロ美術館へ(写真左は美術館内のパティオの部分)。ミケランジェロ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni, 1475~1564)の『バッカス』やドナテッロ(Donato di Niccolò di Betto Bardi, 1386~1466)の『聖ゲオルギウス』・『ダビデ』などの彫像の名作がゴロゴロしている。実は絵画以上に彫像には暗いので偉そうなことは全く言えないが、ひょっとしたら絵画より一般大衆に理解されやすいのは彫像のほうかもしれないな、とシンプルに思った。製作に要する労力を考えたら気が遠くなるけれど。



e0164774_18243436.jpg 右はドナテッロのダビデ像。なにやらセクシー。ミケランジェロのダビデよりも少年、もしくは両性具有の趣。ダビデ自身のユダヤ王としての生涯を思い浮かべるとなかなか興味深い。

e0164774_1851458.jpg そんな名作もさることながら、しばし立ち止まってしまったのがミケランジェロの顔のレリーフ(左はwikipediaより拝借した彼の肖像画)。少年時代に芸術仲間のデッサンを辛らつにけなしたことから顔を殴られてしまったために鼻がへしゃげたままの彼の顔。お世辞にも美男とはいい難い。そして、うつ病だったというのがよくわかるような、どことなく陰気なオーラ漂う表情であった。この時代のうつというのは、『メランコリー;melancolia』と称されて、現代の精神医学的な観点とは違い、決して悪いものとは捉えられていなかったらしい(ちなみに当時の憂鬱;melancoliaは現代のうつ病;depressionと状態的にはほぼ同じものと考えられている)。つまり、欝状態は芸術的に素晴らしいものを創造する、というのだ。もちろん、とことん欝なときは制作意欲自体が減退するだろうけど。ま、おそらく芸術家にうつ的傾向の性格の人間が多かったんだろうな~。いずれにせよ、ミケランジェロの天才ゆえかの偏狭さ(偏狂とも言える)はわれわれ一般人のスケールを大きく外れている。

 美術館を出てPiazza della Signoria;シニョリーア広場へ。
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 Plazzo Vecchio;ヴェッキオ宮殿(写真;左上)に面したこの広場にはミケランジェロのダビデ像のレプリカやらジャンボローニャ(Giovanni Bologna, 1529~1608)作コジモ一世(写真右上)などが置かれているが、それより目を引いたのが、先ほどのサンマルコ美術館でもその生涯に思い馳せたサヴァナローラが処刑された場所。彼はメディチ家を始めとした市民や教会の腐敗・堕落を厳しく糾弾する。ちなみに彼の影響でボッティチェリなどは自分の手元にあったいくつかの絵画を燃やしたとされる。あー勿体無い。彼の主義・行動は、一旦は熱狂的指示を受けるも、それが行き過ぎてしまったため、最終的にはこの広場で火あぶりの刑になってしまう。全くこちらもミケランジェロ同様、偏狭極まりないことだ。歴史に残っている人物はすべからくそうなのか、昔はもっと皆尖っていたのか、それともイタリア人の特性か。その辺は判然としないけど。
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この場所の写真を撮っていたのは、ひょっとしたら我々だけだったかもしれない・・・。

 それにしても、芸術品や観光スポットはそれとしても、作者やその時代に過ごした人間につい思い馳せてしまう。それは歴史が地層のように重なって、今もそこにある街だからなんだろう。生々しい、というか。日本のようにscrap and buildの文化も潔いとは思うが、こういう歴史を肌で感じる生々しさにはやはり圧倒されるなあ。

 広場に面したオープンエアのレストランでピザ・マルゲリータやラビオリやらシュリンプサラダで昼食にしたら、しっかり眠くなってきた。またまたホテルに帰って、シエスタと洒落込もう(単なる時差ぼけとも言う)。

 ところで、そんなわけでまだお昼過ぎなんだけど!一体今日一日でどれだけ周り、どれだけ日記を書くつもりなのだろうか(予定ではあと二本)。

 
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by tigersandcatlover | 2009-09-30 12:25 | 09/パリ・北欧・伊・VIE

フィレンツェのホテル

e0164774_2174823.jpg フィレンツェで滞在したのはHotel Savoy。DuomoからVia Roma;ローマ通りをほんの1~2分南へ歩いた場所にありました。前日の深夜に到着したときには全く気づかなかったのだがPizza dell Repubblica;共和国広場に面した場所でいつも観光客で賑わっている。広場に面してはいくつかのカフェやレストランが椅子を並べていた。観光スポットへはほぼ徒歩圏内だったので、疲れたら部屋で休んだり、荷物が増えたら置きに戻ったり。年寄り連れにはありがたいロケーションでありました。右の写真は部屋からの眺め。到着翌朝にこの窓を開けたときにこの眺めが目に飛び込んできた時はちょっと感動したなあ。

 1896年創業で外観はクラシカルなのだけれど、2000年にかなり近代的に改築されたとのこと。

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ロビーは小さめでcozy。
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部屋は凝ったつくりではなけれど、居心地よい。

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 ともかく、リネン類や水周りが清潔で バスタブがあって エアコンがちゃんと効いて 最低限の防音が保たれていれば満足な安い人間なのでした。いかに、これまでしょぼいホテルに当たっているかわかろうというもんです。あ、眺めがそこそこよいとなおうれしい(けれどこれは絶対ではない)。そんなわけでSavoyはかな~り満足なホテルだったのですが、このあとの滞在先ではいろいろ苦労するんですよ・・・。
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by tigersandcatlover | 2009-09-29 22:37 | 09/パリ・北欧・伊・VIE

月曜日に開いてる美術館を探せ!

e0164774_18282574.jpg フィレンツェに旅行したのは二度目である。と言っても前回は学生の頃のツアーでロンドン~ローマ~フィレンツェ~ベネツィア~ミラノ~ジュネーブ~パリを10日間で回るという超強行軍の旅で、フィレンツェには1泊しかしていない。しかも街中を観光できたのは月曜日一日だけ。ところがイタリアの美術館の多くは月曜日が休み。そのため、前回の旅行ではウフィツィ美術館を見学することが出来なかったのだった。そんな恨みつらみもあり、今回のフィレンツェ行きにホイホイと乗ってしまったのもあるなあ。うん。
 
 到着翌日は第三月曜日。わかりにくいシステムなのだが、美術館によっては奇数週はオープンしていたり、その逆もあったりするようだったので、コンシェルジェで訊いてみることに。最初に応対した中年女性は『月曜に開いてる美術館なんてないわよ』てな、けんもほろろな対応。『でも第三月曜だったら サンマルコ美術館 は休みじゃなはずよ』、と食い下がると、隣の若い男性スタッフがささっとコンピューターで、『ほんまや、サンマルコはしてるね~。あとバルジェッロ美術館も開いてるよ』と調べてくれる。まったく、おばちゃん、君の態度はコンシェルジェとしてどうかと思うよ。と腹を立ててたら、両親に『イタリアでは一日一回は怒らなあかんよ』と、笑ってたしなめられた。そ、そうかも。

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 Duomo;ドゥオモにCampanille di Giotto;ジョットの鐘楼をちらと見つつ、北へ約10分歩いてMueo de San Marco;サンマルコ美術館へ。フラ・アンジェリコ(Fra Angelico,1400~1455)の<受胎告知>で有名なこの美術館。元は修道院なのだった。余談だが、フィレンツェの美術館は大体朝8時15分という中途半端な時間からオープンしている。そしてまた閉館時間も13時50分だったり、17時だったり、はたまた曜日によっては19時だったり、わけわかんない。ちゃんと調べたらいいんだろうけど、あまりにバラバラで混沌としていた。こんなん絶対イタリア人には覚えられへんから、ま、今朝のおばちゃんコンシェルジェの無知もしゃあないか(と、問題発言、もしくは蛇のようにしつこく怒りを忘れない女)。



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 <受胎告知>は二階の修道僧たちの居室へ上る階段から見上げるような位置の壁に描かれていて、一階から目にした途端にドキドキして足が速まったほど。ネットや写真で見るのとは色合いが全く違っていた。なんというか、もっと穏やかな感じ(写真撮影不可;今回、ほとんどの美術館がそうだった)。

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 ずらりと何十も並んだ修道僧たちの居室はほんの4畳半ほどのスペースで小さな窓が一つだけ。もちろん簡素なものだ。しかしなんとも贅沢なことに、すべての居室にフレスコ画が描かれている。自分のためだけの聖書のシーンの絵。どんな思いで眠りについたのだろう、と想像してみる(右はアンジェリコの<我に触れるな>)。一番奥には修道院長であり、厳格に過ぎた宗教改革者でもあるサヴァナローラ(Girolamo Savonarola, 1452~1498), の居室が残っている。

 サンマルコ美術館をあとにして、ホテル方面へ歩く道すがら、Palazzo Medizo-Riccardi;メディチ・リッカルディ宮殿へ立ち寄る。

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その名のとおり、メディチ家がその最盛期に約一世紀のあいだ住んでいた館である。ここは二階の小さな一族専用の礼拝堂のBenozzo Gozzoli(1420~1497)による壁画<東方三賢王>が有名。
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これはCosimoやLorenzoなどのメディチ家の面々が絵の中に描きこまれているというものだが、狭い礼拝堂をみっちりと埋めていて息苦しいほど。むしろ本来は主役であるべきの祭壇のイエスの姿が描かれた小さな絵が貧相に思えてしまうくらい。先ほどのサンマルコ寺院の売店でメディチ家の歴史が綴られたGod and Moneyというタイトル本があったが、さもありなん、という感じやなあ。

 朝8時から動いたので、なんだか疲れてきた。ちょこちょこお買い物もしちゃったし、荷物を置きに帰りがてら、ちょっとホテルで休みます。 
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by tigersandcatlover | 2009-09-29 14:41 | 09/パリ・北欧・伊・VIE

フィレンツェ、午前零時

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 さて、フランフルト21時10分発LH4066。夜も遅く、人気も少なくなったターミナルからバスに揺られて5分以上。どんな広い空港?いや、それよりどんな端っこやねん、なエリアにひっそりとその機体はあった。Avro RJ85 Avroliner。87席しかない、なんか夜目にもボロい機体である。つか、機体低っ。タラップもあっという間に昇れてしまうやん。イギリス人らしき子供が『小さい飛行機やねえ!(と、また関西弁訳)』と不満そうに叫んでいる。確かに。子供は真正直だよな。




LHのサイトから引っ張ってきた写真はこれ↓ 実物より丈夫そうだ・・・(爆)。
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e0164774_14314152.jpg ほぼ満席の冷房も効かないような蒸し暑い機内で揺られること1時間半。途中までは視界良好だったが、フライト後半の窓の外は雨。揺れます、揺れます。イタリア語で騒々しい機内で虚ろな目でぼんやりしていると、ものすごく遠くに来てしまった気がする。だいたい、イタリア人はおっさんの声がでかい。しかも離陸直前まで・着陸直後から携帯電話鳴りまくり、しゃべりまくり。えーとあの、マナーはともかくとしても、電子機器はもうちょっと長く電源切ってよ、ね?ね?到着したら拍手が沸くし。なんで?なんでなん?普段はもっと揺れまくるってこと??

 それでも無事雨のフィレンツェ空港に到着。空港もむちゃしょぼい。日本の地方空港より小さいくらい。ほんの三つほどのターンテーブルがけたたましい音をたててラゲッジを吐き出していく。みなラインなんかに並ばないのでごちゃごちゃ。ふー。混沌としとるわあ。

 さて外へ出ると、今度はタクシーの姿がありませんよ??。でもあわてず騒がず。フィレンツェ空港のタクシー乗り場は出てぐるうりと右へ回るところにある、と父からメールが来ていた。いや、しかしその情報がなかったら迷うとこやで、まったく。そしてタクシーでホテルへ。空港から市中心部までは定額料金で明朗会計。ぼられにくいシステムなのは有難い。荷物とチップ入れて25ユーロくらい。

 ようよう、ホテルに着くと、父が玄関の外で待っていてくれた。すっかり白髪頭の背中が丸くなった父がホテルのドアから漏れる明かりにほんわり照らされてる姿を見つけたときの、ほっとした気持と言ったらなかった。いい歳していつまでも彼にとっては小さい娘なんだな、とあとから思い出して泣けてくる。ホント、バカみたいだけど。

 自分の部屋でパッキングを解いたら、午前0時を回っていた。自宅を出発してほぼ24時間。世界一周したような気分で眠りにつく。時差ぼけよりも緊張が続いたあとの安心感と疲労で、朝まで一度も目覚めなかった。
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by tigersandcatlover | 2009-09-28 20:30 | 09/パリ・北欧・伊・VIE

いきなりのdelay!

 夏休みには北欧に行ったばかりだというのに、どうして秋の連休にまたしてもイタリアへ旅行することになったのか。まあ、理由はいろいろあるのだが、1)父が仕事でフィレンツェに行くついでに母がコモ湖へ行きたい、と言い出したこと、2)ちょうどそれが秋の連休に引っかかっていたこと、3)初めて今年のお正月に両親を連れてパリへ行ったのだが、それに彼らが味をしめたこと、というのが大きかったと思う。まあ、そんなわけでまさにシルバーウィーク=敬老の週となったわけであります。

 さて、出発の日。両親は先にフィレンツェ入りしていたため、私一人で関空へ。そこでさっそく問題が。搭乗予定のエアーがいきなりのdelay。しかも1時間以上遅れるという。今回の旅程としては、LH741でフランクフルトで乗り継いでLH4064でフィレンツェ入りだったのだが、その乗り継ぎ時間は1時間半。『これは乗り継ぎできませんよねえ?』とデスクで訊くも、『うーん。難しいですねえ。早く到着することもございますから一旦ご予約の便で発券しておきます』とのこと。調べてみると、21時過ぎにもう一本フィレンツェ行きがあるし、まあ最悪今日中には着くか、と楽観的に思うものの、深夜に一人でイタリアの空港に到着することを思ってやや憂鬱になる。

 ラウンジで時間を潰して、結局出発したのは予定に遅れること1時間10分。ますますヤバイ感じだ。

 フライト自体は快適で、食事のあとはそそくさとフラットにして熟睡。映画もほとんど観ず。結局予定到着時刻よりきっちり1時間10分遅れて到着した。乗継まで20分。機内ではすでに次々と乗り継ぎの振り替え便のアナウンスが流れていて、もちろん私の乗る予定の便も振り替えとなっていた。

 あ~あ。しゃあないなあ。とりあえず、父にはメールで連絡して、新たに発券してもらおうと、LHのデスクに行くと、そこの兄ちゃん曰く『まだ20分あるじゃないか!急げば間に合うよ!Run,run!』と急かすではないか。『でも到着ゲートの日本人係員は無理言うたよ、発券しなおしてよ』と食い下がるも『やってみてダメだったらそこで発券しなおしてもらったらええから!(何故が脳内で大阪弁に訳されとる)』と、どんどん入国審査に横入りさせていく。

 ここでフランクフルト空港の構造をちんたら書いてもしょうがないのだが、ちょっと解っていただきたいために少し。関空からの便はBゲートに到着する。そこから、入国審査して手荷物検査して、Aゲートへ移動しなければいけない。しかも、フィレンツェ行きの便はバスで延々空港の端っこまで運ばれての搭乗なので、出発予定の10分前くらいには待合におらんといかんのだ。てことは残り10分やん。AとBなら隣だから、と言うなかれ。これがものすごーく距離があるんである。Aでも60くらいならいっそ館内を走るsky lineに乗ればいいのだが、今回のゲートは24と中途半端な場所。もう走るしかない!
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 てことで、もうね。走りましたよ。本当に。手荷物かかえて、走ること15分。Aに入ってからがまた長い。絶対500mはあったな。汗だくでようやくゲートに着くも、すでに時遅し(出発時刻2分前くらいだった)。受付の姉ちゃんは『あー、さっき連絡があったから、あなたをギリギリまで待ってたのよー』と。もう、だから言うたやん。わたしゃ、走りとうなかったよ。次のんでゆっくり行ってもよかったのに。ぼろぼろの状態でAゲートのLHデスクで再発券してもらうと、なんと次の便の出発ゲートはBやん!また戻るんかい。B→A→B(トータル約1km)?いやはや。そんなわけで、初めて海外のラウンジでシャワー浴びました。

 文字ばっかりの読みにくい日記ですいません。なんか写真とる心の余裕なくて・・・。
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by tigersandcatlover | 2009-09-28 07:39 | 09/パリ・北欧・伊・VIE

無事戻りました~~

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なんとか、無事帰国しました。

シルバーウィークたらなんたら
ようわからんネーミングなれど
連休に変わりなし。

その連休を利用して一週間で
イタリアをうろついてきた。

と言っても

フィレンツェ3泊→コモ2泊→ミラノ1泊

の強行軍であります。

出発前に
<苦労の多い旅>を予感していたけれど、
伏兵だらけで疲れました・・・。

いやまあ、総ずれば楽しかったんですけどね。

てことで各論はおいおい書かせてくださいな。
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by tigersandcatlover | 2009-09-27 13:42 | 09/パリ・北欧・伊・VIE

また、ちょっと出かけてきます

ほんの一ヶ月ほど前に夏休みとったとこなんですが・・・。

放浪に憧れるワタクシ。
連休となると、うずうず~としてしまう。
そんなわけで、
明日からまたちょっと出かけてまいります。

今度は少し、いやたぶんかなり苦労続きの旅になりそう。

でも、旅は楽しむのが仕事みたいなもんだから、
そんな中でもキラリとしたものを見つけてきたいな。

少しスカシてしまいましたが、
本音のところでは、タイガースのCSへの行方が
心配で気もそぞろなんでした。

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旅のお供は本と手帳。
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by tigersandcatlover | 2009-09-19 17:42 | 09/パリ・北欧・伊・VIE

おいしいお蕎麦屋さん考

 ある日のこと。仕事中に友人からメールが来た。 『おいしいお蕎麦屋さん、行かへん?』

 はっきり言って私はこだわりの強い蕎麦屋は苦手だ。どことは言わないけど、出されたらグズグズせずにすぐ食べろとか、香水つけてくるなとか、子供連れお断りとか、うるさい店主のいるお店。だって緊張するもん。だからと言うわけではないが、なんとな~くお蕎麦屋さんに自ら進んで行くことってあんまりないのだった。けど当然、誘われたら別ですよ。
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 住宅地に入っていこうかという坂道の始まるところの小さなビルの1階に、その店はありました。平日の、すでに一時を回っているのに、三組ほど外で待っている人たちが。ほーう。

 店内はよくある蕎麦屋とは違って、和になりすぎず、光がたっぷり入る気持いい空間。ボサノバなんかが流れている。




 ふくそばセットなる、つきだしと蕎麦がきと玄挽せいろとせいろの二種盛りを富久錦と一緒にすする。
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 はあ、これは確かにおいしいわ。ていうか、蕎麦ってきっと基本的にはちゃんと作ってるとおいしいんですよね。でもその自負があまり前面に出てるとしんどく感じてしまうんだろうな~。あまり食わず嫌いならぬ、行かず嫌いにならんようにしよっと。

 ところで、東京近郊在住の人って関西人に比べると蕎麦へのこだわりが大きいような気がするのは私だけだろうか?食道楽な叔母(数年前に東京から関西へ引っ越してきた)なぞ、関西の蕎麦はおいしくない!と不満たらたらなんである。とある蕎麦屋では十割を頼んだのに九割が出てきたといって、店主に『これは詐欺じゃないか』と厳しくクレームを申し立て、『今日は作り直すけど、もううちには来ないで下さい』と言われて激怒しておった(結局叔母の指摘は正しかったわけだ)。私は四国に何年か住んでいたことがあるが、讃岐の人間がうどんに見せるこだわりに似たものを<江戸人の蕎麦>に感じるんだった・・・。

 そんなこんなで、ここなら叔母も連れてこれるような気がするなー(ちょっと怖い気もするけど)とか思いつつ。
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by tigersandcatlover | 2009-09-18 20:13 | 外食しました。

アニメオタク心をくすぐる映画、『サマーウォーズ』

 アニメ好きだと自覚しています。宮崎駿はもちろん、古いところでは『宇宙戦艦ヤマト』なんかも劇場へ行ったし、どうなっとるねんの『アキラ』だって観に行った(ところで実写版がハリウッドで企画されてるようですね)。ちょっと、いやかなり恥ずかしい・・・。

 それでも最近は観劇に時間をとられて(爆)劇場でアニメ映画を観る頻度もぐっと減っていた。と言いながら『ポニョ』とか『スカイ・クロラ』は観たけど。そんな私に公開中のサマーウォーズについて熱く語る人が約一名。はっきり言ってノーマークだった。いや、でも彼女のブログを読むとむくむくとアニメ好きの血が・・・!

 てなわけで、ぽかっと予定の空いたある平日のレイトショーに行ってまいりました。ああ、前置き(言い訳とも言う)長っ!

~あらすじ~
抜群の数学力を持つ高校生健二は、あこがれの先輩・夏希に夏のバイトを依頼される。それは長野にある彼女の田舎へ一緒に旅行してくれ、というものだった。曾祖母の誕生日に皆が集まるから人手が要るというのだ。田舎の旧家に大勢の親戚たちが集まる。ところが夏希の依頼はどうもそれだけじゃなかったようで・・・。

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 なんかこれだけ読んだら、んん?という感じのストーリーなんだけど、ここにOZという仮想空間が関わってくる。設定は2010年の夏なのだが、世界中の人々がネットでつながり、OZでアバターを持って生活しているのだ。携帯メールも役所の手続きもショッピングも、そしてもちろんゲームも統合した世界。その管理パスワードを期せずして健二が解いてしまったことで、OZに大混乱が起ってしまう。もちろん、世界中のコンピューターがつながっているため、混乱は仮想空間のみならず、現実社会をも巻き込んでいくことに・・・。
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 家族や古い親戚などのローカルな社会から世界につながるネット社会へと、人間の『つながり』を主題においていて、でもその表現はアニメならでは。もちろん仮想空間のみをアニメにして他を実写ということもアリとは思うが、それだとギャップが大きすぎて、ここまですんなり感情移入できなかったかも。まさにアニメの技法ならではやな~と感動すら覚えた。

 監督の細井守氏(前監督作は『時をかける少女』)はルイヴィトンのイメージ映像を手がけているとのこと。それで納得のOZのデザインのスタイリッシュさ。またキャラクターデザインはエヴァンゲリオンの貞本義行氏というのも、わかるわかる~と言う感じ。などなどアニメオタク心をすこぶるくすぐるこの作品。いやはや、行ってよかったっす。

 ところで、私が今回行った映画館は、車でしか行きにくい場所にあってかなり不便なのだった。なのでいつもガラガラ。前回『ゲド戦記』(これまたアニメや・・・)なんか観客は私1人!!これはさすがにちょっと怖かったなあ。そんなわけで今回も観客たった6人という贅沢な映画鑑賞となりました。
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by tigersandcatlover | 2009-09-17 20:12 | 映画

逃避中?

近所のホテルで気分転換中。
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自宅もこれくらい快適やったらええのになー。

しかし、せっかく外泊しても、
野球中継みて持参のパソコン立ち上げてたら、
自宅におるんと変わらへんわね(泣)。
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by tigersandcatlover | 2009-09-16 22:09 | おでかけ


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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