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文楽 曽根崎心中

 大阪の町が天神祭りで賑わう中、国立文楽劇場で上演中の夏休み文楽特別公演;夜の部を観てきた。大阪市長とのあれこれで妙な注目のされかたをしてしまっているけれども、だからというわけではありません。
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 演目は近松門左衛門作の曽根崎心中。 

 19歳のお初と25歳の徳兵衛という若い二人の心中にいたる物語。人形ゆえの無垢な感じが作品にぴったりだった。もちろん歌舞伎で観るのもいいが、どうしてももう少し年配の役者さんが演じることになっちゃうしね・・・。それにしても、道行文の美しいこと。それまではかなりの割合で舞台上の字幕を追っていたのだけれど、ここだけはふと気づくと耳だけでその七五調のリズムに集中していた。

 この日は開演前に友人のおかげで舞台裏見学させていただけた。舞台の上に立ったり、背景を裏からみたり、人間国宝の文雀さん作の人形を手に持たせてもらったり。楽しかったなぁ。
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 舟底と呼ばれる人形遣いさんたちが歩くところを舞台下手から見る。意外と広い〜。でも考えてみたら三人掛かりで操るんやもんねえ。
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by tigersandcatlover | 2012-07-27 14:30 | 歌舞伎・文楽

ミス・サイゴン 広島公演

 新演出で全国ツアーを始めたばかりのミュージカル ミス・サイゴン を観てきた。場所は上野学園ホール(旧;広島ALSOKホール)。
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~キャスト~

エンジニア;市村正親
キム;知念里奈
クリス;山崎育三郎
ジョン;岡幸二郎
エレン;木村花代
トゥイ;泉見洋平
ジジ;池谷祐子 

プロデューサー:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー

 冒頭、爆撃で騒然とする街中でキムがエンジニアに路上で拾われるところから始まるという、のっけからの新演出。本当に様々な変更点はあったが、まだツアーも始まったばかりというのもあり、詳細はパス。全編通じてモニターが巧くつかわれていて、夕日がさっと背景に現れるところなんかはさすがやな〜と思った。ヘリコプターもそのモニター画面での登場だったのだけれど、リアルなセットと遜色ない迫力になっていた。

 一番変わっていたのは二幕のエレンのソロ。メロディも歌詞も全く違っていてびっくり。「私が身を引けばいいのかも・・・」という苦悩をはじめに唄い、けれどキムは彼を苦しい過去に引き戻すことになるのだ、私こそが彼を幸せにできるのだ、という決意のような内容の歌詞。エレンの嫉妬の生々しさがずいぶんとマスクされている気がした。この曲だけ大幅に変更したのは制作側のどんなメッセージなのだろう?

 そんな風に考えていると、やはり一度では消化しきれないなぁ。関西での公演もあるが、12月26日~1月1日というスケジュールで、今回はもうリピートできそうにないのが残念。
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by tigersandcatlover | 2012-07-23 22:00 | ミュージカル

三谷版 「桜の園」

 三谷幸喜氏がチェーホフの「桜の園」を演出した舞台を観てきた。場所は森ノ宮ピロティホール。昨年「国民の映画」をここで観たっけ。
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~出演~ 

ラネーフスカヤ;浅丘ルリ子 
ロパーヒン;市川しんぺー 
ワーリャ;神野三鈴 
アーニャ;大和田美帆 
トロフィーモフ;藤井隆 
シャルロッタ;青木さやか
ドゥニャーシャ;瀬戸カトリーヌ 
エピホードフ;高木渉 
ヤーシャ;迫田孝也 
ピーシチク;阿南健治 
ガーエフ;藤木孝 
フィールス;江幡高志

 舞台自体は観たことがなかったが、原作は何度か読んでいて私自身には馴染みのあるこの作品。全4幕、場面も変わる舞台をどうやって1幕2時間15分にするのかな〜と思っていたら、なんとなんと、子供部屋ですべてを完結させるという演出にまずはびっくり。でも全然違和感なかった〜。そして台詞や登場人物のやりとりもすべてきちんと省略しないで丁寧に演出してあった。それでいてあまり冗長に感じなかったのは、その上演時間におさめるというテンポのよさなんやろな〜。

 これまで観た三谷氏の作品は、どれもすれ違ったり分かり合えなかったりの歯痒さを笑いに変える、というものが多かったように思う。で、今回もやっぱりそんな風な空気があって、笑えるような笑えないような、で私にとっては悲劇に思えた。楽観的な悲劇ではあるんだけど。ま、悲劇か喜劇かだなんて、どっちか決める必要なんてないよね。

 それにしても浅丘ルリ子さんのお嬢ぶりにブラボー。正直、昨秋観たミュージカル「ニューヨークに行きたい!!」(リンクは拙日記)の演技とほとんど一緒に思えるのに、全く違和感無くラネーフスカヤそのものだったもん。やっぱりスターなんやわぁ。
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by tigersandcatlover | 2012-07-19 22:00 | その他の舞台

週末のスナップ(前にもこのタイトルあったよな・・・)。

海の日連休を利用して香港へふらり、と行って来ました。

のんびりだらだら、ちょっとウロウロ。
そんな休日の中のどうでもいいスナップを数枚。

つばマッサージ はイヤやなぁ~。
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歩き回って一汗流したあとでマッサージ。半分以上寝てたような気がする。
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駅からホテルへの道すがらに何度も足を止めて見入った
Shanghai Thangのウィンドウ。
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旅先ではこーゆーかさばるものがつい欲しくなるのはなんでなんやろう?
(さすがに買わへんかったけどね!)

お粥屋さんの美人猫。
店のソファ席が爪とぎのあとだらけになっていましたよ。
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禁断の(なのか?w)「レンタネコ」を帰りの機内上映でつい観てしまったのは、
この美人猫に出会ってしまったせいもあったかも・・・。

まったくええ加減な日記でありますねw
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by tigersandcatlover | 2012-07-17 22:22 | 海外旅行 アジア

七月大歌舞伎

 大阪松竹座の夏の風物詩、七月大歌舞伎を観てきた。三月に南座で行われた秀山祭に続いての三代目 中村又五郎さん(中村歌昇改め)と 四代目 中村歌昇さん(中村種太郎改め)の襲名披露公演となる。なので吉右衛門さんが、そしてさらに仁左衛門さんが出演しはるとあっては、行かいでか!てなもんでありましょう。

 我々が観たのは昼の部。

一、双蝶々曲輪日記
  引窓
    南与兵衛後に南方十次兵衛       梅 玉
                母 お幸       東 蔵
                女房お早       孝太郎
                三原伝造       松 江
                平岡丹平       進之介
               濡髪長五郎       我 當


 引窓だけを観たのは初めて・・・かな?たぶん三度目の双蝶々曲輪日記。我當さんの左膝のサポーターが痛々しかった(涙)。

二、棒しばり
                次郎冠者  歌 昇改め又五郎
                太郎冠者       染五郎
               曽根松兵衛       錦之助


 染五郎さん、「研辰の討たれ」からついついこういうコミカルな役がお似合いな気がしてしまったり。又五郎さんがまたええ味出してはりました。昼食後の舞の演目って眠くなっちゃうことが多いんだけど、全くそんなこともなく、ひたすら楽しい。

  江戸絵両国八景
三、荒川の佐吉
  序幕 江戸両国橋付近出茶屋岡もとの前の場より
  大詰 長命寺前の堤の場まで

               荒川の佐吉       仁左衛門
               大工辰五郎  歌 昇改め又五郎
             丸総の女房お新       芝 雀
             仁兵衛娘お八重       孝太郎
               あごの権六       由次郎
              隅田の清五郎       錦之助
              鍾馗の仁兵衛       歌 六
              成川郷右衛門       梅 玉
              相模屋政五郎       吉右衛門


 待ってました、の仁左さま吉右衛門さま登場。いや~、もうアテ書き?くらいな感じの仁左衛門さんにぴったりな佐吉の役どころでありました。卯之吉を手放す決心をする場では、涙腺の固い私もさすがにほろほろ。

 終演後、まだまだ日の高い5時から法善寺横町で夕食。ほろ酔いで店を出てもまだ夕暮れ時だった。確かに最高の休日の過ごし方やなぁ。
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by tigersandcatlover | 2012-07-10 22:00 | 歌舞伎・文楽

女を巡る物語三つ

 女の物語を三冊読んだ。例によって図書館から借りて。一つはとびきり美しくて破天荒な母親に振り回されつつも、彼女の愛情を得たくてもがく娘の午後と回想。二冊目は上海を舞台にした若い女の子の独白、そして最後は読書が好きな(好きというレベルを超えてしまっているが)一見平凡な女性の非凡な一生の物語。

 始めに読んだ二冊は、読んでてちょっと「うっとおし」かった。うーむ、巧く言えないけど、一人称で口語体の若さ特有のエキセントリックで自意識過剰な感じが鼻につく、というか。まあ、翻訳だからってのもあるけれど原文もおそらくそんな風なのだろう。

 三冊目はアタリ。淡々とした語り口で、ある夫婦の平穏なだけではない日々を綴っていく。彼らの人生に吹く激しい波風さえも見方次第では暖かい風のように思えてしまう。幸も不幸も考えよう、と言われているみたいな。
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 三に一つ、の確率なら悪くない。

1)あたしのママ ジュスティーヌ・レヴィ 著

2)衛慧みたいにクレイジー 衛慧 著

3)ソーネチカ リュドミラ・ウリツカヤ 著
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by tigersandcatlover | 2012-07-06 22:00 | 読書

ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年

 三段梯子(笑)ラスト。上野は国立西洋美術館で開催中の 国立ベルリン国立美術館展 (9月17日まで)へ。これだけは当初から行く予定にしていた展覧会。
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 今年の元日(リンクはその日の日記)にベルリンに行ったはずなのだが、実は絵画館の、しかもフェルメールの周辺だけをささっと見ることしかできなかったのだった。今回はその絵画館のみならず、彫刻コレクション及び素描版画館からの作品も多数ということである意味、見逃した部分の補完?みたいな気持ちで。

 で、やっぱり本当にそんな風だった。というか、むしろ絵画よりも彫像とか素描画の前で立ち止まることが多かった。さすがに目玉のフェルメールの「真珠の首飾りの女」の前は行列になっていて、否が応でも立ち止まりつつ眺めることになったけれども。そうそう、このフェルメール作品。現地よりやや低く展示されていて、背が低い私には嬉しかった。って変な感想ですわねw。

 しかし、やっぱりもっとちゃんと現地でも時間と取ってみておくべきだったな~。ちと反省。でもまあこうやってまとめてもらったほうが知識のあまりない私には丁度いいかも、と、これは負け惜しみ。

 おまけ。物販コーナーで買ってしまったもの。
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シュタイフのベアは大きいサイズもあって心が揺れたけれど2万円超えでさすがに諦めた。ステッカーは今回の展覧会限定のアンペルマングッズ。ちゃんと真珠の首飾りしてたり、絵筆持ったりしてる!ツボを押さえた商品構成(笑)、なかなかニクイねぇ・・・。
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by tigersandcatlover | 2012-07-04 21:30 | おでかけ

バーン=ジョーンズ展 -装飾と象徴-

 続いて向かったのが三菱一号館美術館の バーン=ジョーンズ展 -装飾と象徴- (8月19日まで)。
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 全く持って予備知識もなく、正直気に留めてなかった展覧会なのだけれど、この日の前日の夕食の席でSさんがオススメ!と太鼓判を押してくれはったので、急遽行くことにした。殺し文句は「山岸涼子や萩尾望都の作品が好きなら絶対好きなはず!」だったことも申し添えておきましょう(笑)。

 「聖ゲオルギウス」「クピドとプシュケ」「ピグマリオン」「ペルセウス」「いばら姫」「トロイ人たち」などなど。有名な神話の挿絵のような作品がずらり。いや、挿絵だなんて軽いもんじゃない。濃密な大作ばかりで少し息苦しく感じるほど。印象的なのは色。青から深緑にかけての色が独特で、タペストリーみたいだなぁと思っていたら本当に後半にタペストリーが二枚展示されていた。
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 この美術館は建物自体がクラシックで重厚で隅々まで安っぽいところがない(動線はそのぶんやや犠牲にはなってるけど)、というのが何度か訪れていつも思うことなんだけれど、そっくりそのままの形容詞が当てはまる作品群だった。器と企画がぴったりというか。次回はシャルダン展(9月8日〜1月6日)らしい。フライヤーが魅力的でつい手にとってしまった。
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シャルダン、もそれほど知ってるわけじゃないんだけれど、作家ごとに意外な魅力を見せてもらえるのが企画展のよさやなぁ。ってことで次も楽しみ、な美術館なのだった。
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by tigersandcatlover | 2012-07-03 16:08 | おでかけ

クライドルフの世界

 所用で一泊二日の上京ついでに美術展を三段梯子(笑)してまいりました。まずは渋谷はBunkamuraザ・ミュージアムで開催中のクライドルフの世界(~7月29日まで)。
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 スイス~ドイツで活躍した絵本作家ということで、もちろん行こうと思うからには多少の興味はあったものの、ここまでズバッと自分好みとは思ってなかったのが本音。気づくと1時間半ほど経過していてびっくり。一つ一つの作品に物語性があるせいだと思う。展示の後半に並べられている子供用の小さい椅子に腰掛けて絵本に読みふけったりして。アルプスの花を題材にした詩のような本や、花を擬人化した美しい絵本、そしてユーモラスなバッタと小人の物語、などなど。
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多くに共通しているのは草花と虫と小人たち。子供の頃チョコレートのおまけについてきたシシリー・メアリー・バーカー描く花の妖精のカードを思い出した(↓↓ こんなん。今思うとかなりたくさん集めていたから、製菓会社の思うつぼよね・・・)
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 イラスト風の軽いタッチの絵本の挿絵ももちろん魅力的だったけど、実は初期のアルプスの山や村を描いた作品や、姉と猫、中期あたりでも緻密で深みのある高山植物なんかの絵にぐいっと引き寄せられた。でも最もツボやったのは一番はじめに展示されていた彼の肖像画だったかも。ちょっと照れたような表情に昆虫たちが一緒に並んで描かれている。お茶目というかなんというか。
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 せっかくドイツ語勉強してるんだから、原著の絵本が欲しかったけれど、一冊7000円近い値段がついていたのでパス。もう、こりゃもうスイスの本屋で探すしかないかな!?(笑)
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by tigersandcatlover | 2012-07-02 22:00 | おでかけ


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


by tigersandcatlover

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