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DANG-GANG 2015 vol.3 〜観劇以外のあれこれ

 てことで今年三度目の弾丸旅行となった今回のロンドン。2泊で3公演と相変わらずの欲張りぶりだけど、それ以外のスナップを時系列に沿ってほんのちょっと羅列させて下さいな。

 到着日の朝は霧だった。「シャーロックホームズとワトソン博士♪霧〜のロンドン足音たーかーくー♪」と口ずさみながら。これって みんなのうた だっけか?
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 けれど昼前には快晴に。ホテル(Green Parkの北のThe Park Lane Hotelに宿泊)の部屋が準備できるまでHyde Parkをお散歩。気持ちいい〜〜。
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 前夜にロンドンで開催中のラグビーワールドカップで日本代表が優勝候補の南アフリカに勝利したというニュースをネットで知ってホテルで新聞をわけてもらう。それまでイギリス紳士的なクールさをたたえていたフロントデスクのお兄さんが急に笑顔になったのが面白かったな。
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 オペラ前の食事はTwitterのフォロワーさんに教えて頂いたROHから徒歩3分のイタリアンにて。ポルチー二のパスタ超美味でした♪
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 LSOのあとはピカデリー近くのイタリアンで軽く。前回もだけど日曜夜はなかなか晩ご飯選びが難しいな。
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 翌朝はTraditional English Breakfastをば。卵一個に減らして〜と頼んだらソーセージを一本かわりに追加してくれてしまった。
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 実ははじめて二階建てバスに乗った(汗)。一体何度目のロンドンだよ・・・。
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 で、向った先はVictoria & Albert Museum 。特別展で美しい靴たちの歴史を観賞。12£なり。その後Harrodsの靴売り場で更に靴で目を肥やした。
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 HamletのプレシアターはBarbican Centerの中のイタリアンにて。プリフィクス2品のコースで13£くらいだったかな?中々お手頃。
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 最終日の朝ご飯。これまた何度目のロンドンだよ!とツッコミを入れたくなりつつも初めてのこちらでかる〜く。ちゃんとクロワッサンが美味しかった〜。
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 雨だったので困った時のNational Galleryへ。Trafalgar squareではこの日の夜のROHロミジュリのライブビューの準備をしていた。ああ、もう1日あればなあ!
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 そーいや、7月はこの絵を見つけられなかったんだった。お久しぶり!のハンマースホイ。
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  唯一の心残りはJOJファントムを観る枠がなかったこと!
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 唯一買ったものはこちら。Smythson Blueのパスポートケース也。
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 ところで、今回はなんと香港経由キャセイパシフィックを利用した。以前NYもこれで行ったがそのときに比べるとすこぶる短く感じたな〜(だってNYのときは一度目の食事が終わったらちょうど成田の南を飛んでいたんだもんw)で、なんの気の迷いかヒースローのラウンジで頼んでしまった担々麺。粕汁みたいな風貌だわw
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  なんかだらだらとした日記になっちゃった。とにかく、こんな旅、でありました。
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by tigersandcatlover | 2015-09-28 23:12 | 15/NY・VIE・London・DRS・NY

Hamlet (2016.1に追記)

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 さて弾丸ロンドン旅行の大トリ&きっかけはベネディクト・カンバーバッチさんが演ずるハムレット。このチケットは昨年の6月に販売開始と同時に購入したんだった。一年以上前だよ! それもわざわざ先行で購入できるBarbicanの会員にまでなったという気合いの入れよう。彼の熱狂的ファンというわけではないのだが、テレビドラマで観る彼と、NTライブ(フランケンシュタイン)で観た彼の「異形感」みたいなものをこの目で確かめたくて。って言い訳がましいか。単にミーハー魂炸裂ってだけですわね。

 劇場は前日も訪れたBarbican Hall の真向かいのTheatre。これが面白い構造で各列にドアがあってそこから劇場に入って行く。座席は背もたれが低いもののクッションがよくてゆったりで、妙にリラックスして観劇できてしまい、途中ちょっと正直睡魔が・・・(汗)。幕のかわりに殻のような構造の壁が上下に開いて舞台が顔を出すというのもユニーク。私が選んだのは2列目だったのだけれど、きちんと傾斜がある上に1列目はやや舞台を見上げる姿勢になってしまう高さだったので、この2列目というのはベストポジションだったかも。

 舞台は20世紀前半〜半ばくらいの舞台設定の感じ(オフィーリアが今で言うとアンティークなカメラで写真を撮ったりしていたり、フォーティンブラス率いる軍隊の制服の感じから)。舞台が始まるとまずハムレットが父の死を嘆いているところにホーレシオがやってくるというシーンから始まるのがシェイクスピアの原作とは違うけれども、あとはほぼ原作通りのプロットになっていたかな(後日NT liveを日本語字幕付きで観てこの感想が全く的外れだったことを知り汗 ということでこの日記の最後に追記をば)。セットは城の中だけなんだけど、それをいろんな場所に見立てつつ、城の中が・世界が・登場人物たちの心が荒廃していくさまを効果的に見せていて、ああ洗練されてるなあと思った。印象的だったのが音楽の使い方。レコードとハムレット、オフィーリアとピアノ。特にピアノは彼女のエピソードに絡むほんの数シーンだけ使われるのだけれど、それがもの凄く効果的だったなあ(オフィーリアのシーンで自分の涙腺がこんなに緩むとは!)。演出は現地ではあまり評判がよくない、というのも小耳に挟んだけれど、個人的には全くそういう不満はなかった。やっぱりシェークスピアの国ということで観客の目が厳しいのだろう。

 さて、タイトルロールのカンバーバッチ・ハムレット。もう始まってすぐの結婚披露宴のシーンでじっとしているところから彼に目が行く。なんかもう異質、なんだよなあ。ふとNAのSwan Lakeでマルセロが出て来た途端の異質感を思い出した。それが舞台で光るってことなんだろう。一挙手一投足が他の役者さんからいい意味で浮いて目が離せない。あとともかくなんか可愛いのよ。興奮しても怒っても狂うふりしても可愛い。ブリキの兵隊とお城と一緒に持って帰りたかったくらいに(笑)。映像を通じての彼の姿はもちろん魅力的だけど、その上舞台でさらにオーラと生き生きとした輝きを増すという希有な役者さんなんだなあ〜〜。

 とにかく、いいもの見せてもらいました!って感じ。当時は途方もなく先と感じたチケット買った去年の自分を褒めてやりたいw ミーハー万歳!だわ。

Hamlet; Benedict Cumberbatch
Claudius; Ciaran Hinds
Gertrude; Anastasia Hille
Horatio; Leo Bill
Ophelia; Siân Brooke
Laertes; Kobna Holdbrook-Smith
Polonius; Jim Norton
Fortinbras; Sergo Vares
 

追記)2016 1月にNTliveを観て
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by tigersandcatlover | 2015-09-27 22:46 | 15/NY・VIE・London・DRS・NY

London Symphony Orchestra/Bernard Haitink

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 ROHのオペラの終演が17時半頃、そこから19時開演のLondon Symphony Orchestraの公演を聴きにBarbican Hall にはしごした。指揮はBernard Haitink 。 Babican Hallは音がやや籠るようなホールだった。ふわ〜っと来る感じがないというか。何年か前にベルリンのシラー劇場で第九を聴いた時のデッド具合に比べたら全然マシだったけど。

London Symphony Orchestra/Bernard Haitink (Barbican Theatre, London)
Beethoven ; Piano Concerto No.4 (piano: Murray Perahia)
Mahler; Symphony No.4 (soprano; Anna Lucia Richter)

 こないだPACで聴いたばかりのベトコン4。聴き比べってわけでもないけど、ソリストでこんなに色合いが変わるんだな〜。若干19歳の小林愛実さんに対して、68歳のペライアさん。途中ちょっと指が流れちゃうような感じでヒヤッとしつつも、やはり華やかな曲なので楽しい。

 初めて実演を聴くマーラー4。実はこの公演のチケットは今朝到着してから友人が買ってくれたので、予習しないでマーラー聴くこと自体初めてだった。なんと贅沢なことだろう。眠くなっちゃうかな?と危惧したけど途中から生理現象を我慢しつつになってしまいw期せずしてしっかり聴けたww 幻想的で美しい曲やったなぁ。もう一度聴きたい気もする。来日公演が同じプロでもうすぐあるが、お値段もさることながら、やはり本拠地で聴いたという思い出の上塗りはしないでおこう、うん。
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by tigersandcatlover | 2015-09-27 18:47 | 15/NY・VIE・London・DRS・NY

Orphée et Eurydice@ROH

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 シルバーウィークにロンドンへ行って参りました。7月に行ったばかりなのに! いやでも、実は先に決まっていたのはこちらのほう。しかも7月に続いてまたしても2泊の弾丸(おかげで仕事を休まずに済んだ)。まあ結果的には三ヶ月連続欧州へ飛んだことになるわけで、気分は長い夏休みって感じだったかも。

 さて、航空券を買ったあとで発表になったRoyal Opera Houseの演目。なんとなんとドンピシャでフローレスが出演するOrphée et Eurydiceがかかると知って大喜び。今年はウィーンでのDon Pasqualeに続いて二度目の彼の舞台になる。いくら気になる歌手でもたまたま自分が休めるときに出演してくれるとは限らない。そういう意味では「ご縁がある」ということでありがたいありがたい。

Conductor;John Eliot Gardiner
Orphée;Juan Diego Flórez
Eurydice;Lucy Crowe
Amour;Amanda Forsy
Dancers; Hofesh Shechter Company
Chorus; Monteverdi Choir
Orchestra; English Baroque Soloists

 オケとコーラスがROHではないのは、ちょうど彼らは日本公演をしていてすれ違いだったから。まあそれもまたよし。

 とにかく演出が面白い舞台だった。オケはピット内におらず(そこに立ち見の観客を入れていた)舞台上の上下する盤に乗っていて、シーンごとに上がったり下がったり。そのぶん音の響きを重視するなら後ろの席かバルコニーのほうがいいかも?(私の席は3列目センターブロック)。そしてそのオケの中をキャストが紛れていたり、舞台奥から手前に歩いて来たり、上がった盤に腰掛けて脚を下ろしたり。あとは穴のあいた天井からの照明で木漏れ日のように見せたりくらいの舞台装置でごくごくシンプル。そのぶん人間に焦点がぐぐっと当たるような感じだった。

 素晴らしかったのはコーラス。たくさんの声が合わさると無機質な天上の声のように聴こえるなあといつも思うんだけど、本当にそんな感じでそれがこの作品にもぴったりだった。逆にダンスは必ずしも揃っていない振り付けで(わざとだと思うけど)どこか生々しさがあった。群舞の中からさっとエウデリーチェの姿が見えた時はまるで彼女が命の集合体みたいなものから生まれ落ちたように思えたっけ。

 当初予習をしていた歌詞の内容からだとシンプルにハッピーエンドになるのかと思っていたら、後半不吉な雰囲気になっていき、最後はするりと冒頭のシーンに戻っていったのでびっくり。結局オルフェオが妻の死を受け入れるまでの心の動きの物語ということらしく(フォロワーさんがトークイベントで彼がそう語っていたことを教えて下さった)、もの凄く深みのある解釈になっていた。そうなると後半のダンスが長く続くややもするとプロット的には退屈に思えてしまうシーンも必然に思えてくるから不思議。とにかく全体的に演劇の国の演出だなぁとしみじみ。絶妙の解釈と言うか読み替えと言うか。読み替えはドイツ語圏オペラだと鼻白むこともあるんだけど私的にはこれくらいがビンゴの匙加減だった。

 肝心のフローレス。このオペラはオルフェオがほぼ出ずっぱりで歌いっぱなしということもあり、オペラグラスの要らない距離で彼の声を浴びれるってなんと贅沢な時間だろう、と思いながら聴いていた。ただ一幕のl'espoir renait dans mon âme が特に苦しそうに見え・聴こえてしまった(彼比)。これはあまりにも声の転がりが軽々楽々の絶頂期マドリード版の彼の歌で予習し過ぎたせいだろうな〜。
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 うん、でもオルフェオの切なさがひしひしと胸に来る、素敵な舞台だったよ。
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by tigersandcatlover | 2015-09-25 22:19 | 15/NY・VIE・London・DRS・NY

エマニュエル・パユ&クリスティアン・リヴェ リサイタル

 水曜日の夜にフルートとギターのデュオリサイタルを聴きに兵庫県立芸術文化センターへ。小ホールでの演奏だったのだけれど、この日は他の二つのホールは公演がなかったためどこかひっそりとしていてお休みの日に学校へ来たみたいな不思議な雰囲気。舞台を見下ろすような円形ホールは演者が近くて彼らの息遣いや音を合わせていくやりとりなんかも聞きとることができる。親密で贅沢な時間でありました。

エマニュエル・パユ(フルート)
クリスティアン・リヴェ(ギター)

ピアソラ:タンゴの歴史
オアナ:六弦ギターのためのティエント(ギター・ソロ)
モリーノ:二重奏曲 第3番 op.16-3
シャンカル:魅惑の夜明け
ヘンデル:フルート・ソナタ ト短調 op.1-2
カーター:スクリーヴォ・イン・ヴェント(フルート・ソロ)
リヴェ:クラップ
バルトーク(レヴェリング編):ルーマニア民俗舞曲

<アンコール>
イベール:間奏曲
ヴィラ=ロボス:モディーニャ

 ギターとフルートの組み合わせで聴いたのって初めてで新鮮だった~。タンゴだったり前衛的な現代音楽だったりインド民謡風だったり。面白かったのがリヴェ氏自身の作曲の「クラップ」。ギターの特殊技法はまあよくあるので、ほおと思いこそすれびっくりまではしなかったけれど、フルートのパッドを打楽器のようにつかうとは!このホールだからこそ演奏できたのかもしれないな。
 
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by tigersandcatlover | 2015-09-17 23:11 | その他の舞台

2015-16 PACシーズン・オープニング

 数年前にも書いたけど、開幕といえば野球、と考えちゃうほどに野球脳なわけだけど、最近は秋にも開幕を意識するように。ってんで、兵庫芸術文化センター管弦楽団 2015-16シーズン 開幕になる第81回定期演奏会 に行って来た。

指揮:佐渡 裕 ピアノ 小林愛実
 ハイドン:交響曲 第7番 ハ長調 Hob.I:7 「昼」
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

 ハイドンはたぶん生で聴いたことない・・・と思う。バロック的な旋律。オーケストラなんだけど室内楽っぽく軽やか。後半の春祭のためにびっしり椅子が並ぶ舞台の上の前方三分の一くらいの編成で、その対比が面白かったな〜。

 ベートーヴェンのピアノコン4は若干19歳の小林さんをソリストに迎えて。見た目は19歳よりさらに幼く見えて微笑ましい。まわりのご老人達がしきりに「かわいいねえ〜」とつぶやいていたw。でももちろん演奏は可愛いだけでなく。アンコールにはショパンのノクターン20番を。

 PACが春祭を演奏するなんて〜と感慨深くなりながらの後半。正直ちょっと心配してたのだけれど(失礼!)、全くの杞憂。そこで終わっても大満足だったのだけれど、アンコールにチャイコフスキーの弦楽セレナーデを。いやでもまだ春祭冒頭のファゴットの旋律が頭の中をリピートしてるから、やっぱりアンコールはなくてもよかったかもな〜って贅沢な感想なり。

 おまけ。この日の夕食は本町のバスク料理屋さんにて。
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たらふく食べた後にもう一軒はしごしてシャンパン飲んで帰宅の途についた。幸せなシーズン開幕。野球だと必ず幸せってわけじゃないからなあ〜とふと冷静になりながら。
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by tigersandcatlover | 2015-09-13 09:14 | その他の舞台

偽りの楽園 トム・ロブ・スミス

e0164774_115842100.jpg 「チャイルド44」「グラーグ57」などのレオ・デミドフ三部作のトム・ロブ スミスの新作(三部作の完結編「エージェント6」が出てたのを今になって知った。読まなければ!)。

内容(「BOOK」データベースより)

両親はスウェーデンで幸せな老後を送っていると思っていたダニエルに、父から電話がはいる。「お母さんは病気だ。精神病院に入院したが脱走した」。その直後、今度は母からの電話。「私は狂ってなんかいない。お父さんは悪事に手を染めているの。警察に連絡しないと」。両親のどちらを信じればいいのか途方に暮れるダニエル。そんな彼の前に、やがて様々な秘密、犯罪、陰謀が明らかに。


 私が読んだ前作の三人称語りの硬派な物語とはずいぶん趣が違って、まずはダニエルの一人称、そしてそこに母親の問わず語りがボリュームたっぷりに挟まっていく。最初はカラーの違いにやや戸惑いもあったが、でもこの手法だから構築できる物語なのであとから振り返って納得。

 それにしてもミステリーと思って読み進んでいたら最後は家族愛の物語だったって感じ。いやでもよく日本の出版社がするように、ミステリーだのSFだのファンタジーだのって作家ごとにくくってしまうのってつまらない。どんどんこうやってびっくりさせてもらえるなら大歓迎なのだった。しかしつくづく、こういう老夫婦が主人公の物語に最近涙腺が緩む(カズオ・イシグロの「忘れられた巨人」しかり)。老いていくことをどこか他人事でなく、共感できる年齢になったということなんだろうか。
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by tigersandcatlover | 2015-09-11 23:47 | 読書

終わりよければ、すべてよし

 なかなか勝率の上がらなかった今季のマイ観戦。シーズン最後の甲子園は、延長11回のサヨナラゲームで首位で〆ることができました。やーもうなんかいろいろ文句言うたけど、最後が一番おもろい試合やったからええとする!!
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~9月9日 対巨人戦~

先発は阪神が藤浪、巨人がマイコラス。この日はいい意味でも悪い意味でも藤浪がキーの試合だった。立ち上がりややボールが先行してヒットも少しずつ打たれてピンチを背負うも要所は締めた立ち上がり。3回には伊藤隼人を二塁に置いた状態でその藤浪のヒット(この時点でチーム2本目のヒットだった)で1アウト一三塁となり、鳥谷の併殺打崩れで一点先制す。しかし、4回2アウト一三塁でピッチャーゴロを一塁悪送球してしまい、追いつかれてしまう。さらには7回に阿部にツーランを打たれ勝ち越される。あ~これでもうあかんかな~と思ったらなんと7回裏にすぐさま福留ヒット→ゴメスタイムリー→今成犠打→伊藤犠牲フライで追いつく。その後は阪神が福原→呉→安藤(11回表、今日のゲーム初めての三者凡退のナイスピッチング)、巨人が山口→澤村→マシソンの継投で延長戦へ。最後は鳥谷のこの日初ヒットに上本がきっちり送ってマートンのサヨナラタイムリー。

 サヨナラゲームの日には限定グッズが販売される。私のこれはチケットを譲ったスタッフが買ってきてくれたものだけれども、この日同行の友人はタオルとTシャツ両方とも買ってはったわwしかしさすがの関西商魂だわねえ。
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by tigersandcatlover | 2015-09-10 21:00 | 野球(タイガース)

サンクトペテルブルグ・バレエ・シアター 眠れる森の美女

 Konstantin Tachikin's St.Petersburg Ballet Theatreの来日公演「眠れる森の美女」を観た。

 土曜日の夜というのにガラガラの客席、(予算の関係か)来日できなかった座付きオケ、冒頭まったく音が客席に届かないオケ、で一体どうなることかと思ったが、そこは観劇中毒たる所以か、物語が進むにつれ案外すんなりと入り込むことができた。バレエでこの演目を観たのは今回が初めてだったというのもあるかもしれない。

 バレエ自体とは関係ないのだが、物語のなかで「あれっ?」と思ったのがオーロラの両親のエピソード。彼女が眠りについてしまってから、両親だけはリラの精の魔法を受けずにそのまま嘆きながら立ち去ってしまうのだ。初めは寝室に移動でもするのかな?とかのんきなことを考えていたのだが、その後はオーロラが眠りから覚めた後も登場することはない(オーロラと王子の結婚式は王子の両親のみが出席)。幼少時に読んだグリム童話では両親もともに眠りともに起きるのだと記憶していたので、その違和感からオーロラじゃないけど、ずっと棘が指にささったような気持ちで第三幕の華やかな踊りを観続けることになった。

 で、その後少し調べたのだが、我々がよく知っているグリムの「茨姫」はヨーロッパの古い民話がベースになっていて、そのもとの民話ではオーロラの両親は姫が眠った悲しみとともに城を去る、らしい(ちなみに王子のキスで目覚めるわけではなく、魔法通り100年の眠りから覚める)。へええ、知らんかった。とはいえ、やはりバレエでも今回のような設定は珍しいらしい。

 バレエはまだまだ親しみ中なので、ざっとした感想をば。

 まずはカラボスにオーロラの両親が子宝に恵まれるようになんとかしてほしいと頼みにくるシーンから(頼んでおいて誕生パーティに誘わないってどゆことなの?とカラボスに同情してしまったわw)。ここの部分と、一幕一場ラストの同じくカラボスが出てくるシーンの禍々しい不吉な音楽の盛り上がりがともかく弱くて、なんかへにゃ~っとした呪いのように思えてしまった・・・。

 オーロラと4人の求婚者の有名な踊りの部分。以前ROHのアリスをライブビュー観たときに、ここのシーンのオマージュという部分があって、ああ、ここの踊りなのねえ、としみじみした。案外覚えているもんだ。

 コレスニコヴァは16歳設定には見えない貫禄と迫力と踊りの確かさで、その分わざとなのかもしれないけど、求婚者たちのへにゃへにゃしたルックスの対比ににんまりしてしまう。

 二幕、ようやく出てきた王子!ロジキンはどこか陰のあるような不思議な雰囲気で、よくあるバレエの王子のようなひたすら陽のオーラがあんまりない。どこか一生懸命さが滲む感じで、とくにオーロラを回すところなんかはまるでろくろ回しのようにむっちゃ真剣モード。かと思うとジャンプはものすごく軽くて羽が生えているよう。ギャップ萌えに陥りがちな私の琴線に触れる王子でありましたわ(笑)。

 三幕はまるでガラのように赤ずきんちゃんやら猫やらシンデレラやらいろんな登場人物が出てきてお祭りモード。青い鳥とフロリナ姫(日本人の直塚さんが演じている)はグラン・パ・ドゥ・ドゥになっていて、主役級だな~と思った。

オーロラ姫;イリーナ・コレスニコヴァ
フロリムンド王子;デニス・ロヂキン

カタルビュット(式典長);ドミトリー・ルダチェンコ
カラボス;ディムチク・サイケーエフ
リラの精;マリア・ベリカイア

優しさの精;エカテリーナ・ボンダレンコ
元気の精;リュドミラ・ミジノワ
鷹揚の精;直塚美穂
呑気の精;ヴァレリア・アンドロポワ
勇気の精;ディアナ・エルモラエヴァ

ダイアモンド;リュドミラ・ミジノワ
サファイア;エリザヴェータ・サヴィナ
ゴールド;ヴァレリア・アンドロポワ
シルバー;ユリア・コチェマソヴァ
フロリナ王女;直塚美穂
青い鳥;ミハイロ・トカチュク
白い猫;ラリッサ・ファブリクノワ
長靴をはいた猫;アントン・マリツェフ
赤ずきんちゃん;橋本有紗
狼;ディムチク・サイケーエフ
シンデレラ;ナデージャ・ラーシュコ
フォーチュン王子;ユーリィ・バリシニコフ

指揮;ティムール・ゴルゴヴェンコ
管弦楽;東京ニューシティ管弦楽団
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by tigersandcatlover | 2015-09-07 12:25 | その他の舞台

ミュンヘン駆け足観光&食べたもの。

 やはり尻すぼみになってしまったような感がある旅行日記。三泊したというのにようやく帰国日になってミュンヘン観光した。これまで三度ミュンヘンへ来ているが、一度目は年末にエリザベートとこうもりを観ただけ、二度目はオクトーバフェストに行ってドンジョバンニを観ただけ、という観劇以外のことをほとんどしていないのだった(っていつものことかw)。なので本来ならば初めて訪れた観光客がいくような場所を二つだけ回った。行ったのはNeue Pinakothek(Alteは月曜休館のためNeueだけ)とResidenz。ちょろちょろと撮った写真だけアップ。 
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 雨のせいか天窓からの灯りが優しい。
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 19世紀以降の絵画が中心。ゴッホやら
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 モネやら。
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 天井を見上げてばかりだったかも。
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 壮麗さばかりに目が行くけれど、やはりドレスデンと同じく空襲で破壊されたあとがまだ復元途中でたくさん残っていた。
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 銀食器を観るとつい、「銀の食器だ〜♪これは高い〜♪」と口ずさんでしまう怪しい東洋人w。
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 朝からあいにくの雨模様だったので、こういうインドア観光がちょうどよかったかも。

 外へ出て少し街中を歩く。
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 フラウエン教会はお色直し中。
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 ついでに食べたものも少しだけ。

 フラウエン教会横のニュルンベルガーブルストの名店にて。
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 こちらはアウグスティナーケラーで。やっぱりミュンヘン来たらヴァイスブルスト食べなきゃね。
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 そんな感じで駆け足ながらも充実した夏休みの最終日でありました。
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by tigersandcatlover | 2015-09-02 20:34 | 15/NY・VIE・London・DRS・NY


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


by tigersandcatlover

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