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サヨナラホームラン!

 まだ暑さ残るけれど空は確実に秋の気配に満ちた8月終わり。糸井選手の、打った途端にそれとわかるライナー性の、しかも彼にとってプロ初となるサヨナラホームランでの劇的な幕切れという実に気持ちいい試合を観てきました。

〜8月30日対ヤクルト戦〜

 先発は阪神;岩田、ヤクルト;原樹。普段は立ち上がりが不安定になりがちな岩田がこの日は素晴らしく、打線も1回・3回と塁に出た糸井を大山がタイムリーで返して一点ずつを取るという順調さ。なんか順調すぎて気持ち悪い・・・と思っていたら案の定で6回表にヒット2本と四球で満塁にしてしまい、ここで藤川に交代。2アウトまで行ったのだけれど荒木にタイムリーを放たれて同点に。8回にはマテオが山田にソロホームランを浴びて一点のビハインドとなってしまう。打線のほうもわずか3安打に抑えれていたし、ああ嫌なパターン・・と嘆いていたら8回裏、原樹が四球を与えて送りバントで1アウト2塁になった117球目で松岡に交代。そこから四球が続いて満塁となり、大山の浅いセンターフライにピンチランナーの植田が見事なタッチアップでホームに入りヒットなしで同点に追いつく。そして延長10回。あっさりノーアウト2アウトになってしまったところでの糸井のホームランだっただけに一気に一日分のアドレナリンが出た。やー、よかった。わずか4安打で4点ってぇ、とは思ったけどね。終わりよければすべてよしな~のだ。

 これまでたぶん100回以上甲子園で野球観戦しているけれどサヨナラホームランは大豊のんを観た以来かも。と思ってそのときの試合の記録を調べてみた。1999年5月14日の対中日戦。この日もツーアウトランナーなし(9回)からで、打った途端にわかるようなライナー性の当たりだったなあ。記録を読んだ途端、ぶわっと思い出したよ。そのとき一緒に行った人とか打球の角度とかまでも。野村監督の名言「大豊が神様にみえた」が飛び出した夜だったんだね。ホント、懐かしい~。

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by tigersandcatlover | 2017-08-31 21:00 | 野球(タイガース)

第三回 研の會

 尾上右近さんの自主公演である、研の會を観てきた。昨年の夏の第二回に引き続いて第三回め。

一、神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)

娘お舟:尾上右近
新田義峯:尾上松也
傾城うてな:市川蔦之助
下男六蔵:澤村國矢
渡し守頓兵衛:片岡市蔵

二、上 羽の禿(はねのかむろ)
禿梅野:尾上右近
下 供奴(ともやっこ)
奴菊平:尾上右近

 ちょうどこの春の金毘羅歌舞伎で孝太郎さんのお舟ちゃんで観たばかりの矢口の渡(→そのときの日記)。前半の恋に落ちてしまうあたりのコミカルさの演技で少し苦労してる?みたいな印象を受けてしまった。まだ三枚目キャラは板につかない感じなのかな?それだけ孝太郎さんのお舟が印象的だったということなんだろうな。父に刺されてしまってからの鬼気迫る演技の後半からはぐぐっと引き込まれただけに、彼のチャレンジ精神とこれからの伸びしろを思って楽しみになった。

 踊りの演目二つ。羽根禿から供奴を休憩なしでというのでどうするのかな~と思っていたらなんと蔦之助さんが代役をしているあいだに衣装替え。客席では蔦之助さんだとわかるので(自主公演で配役的に彼しかいない)顔を隠すところでは笑いが起きていた。そして彼の供奴はこれまた以前金毘羅歌舞伎で観たんだっけなぁ、と懐かしく思い出しながら。当時はそこまでわかってなかったけれど、観れば観るほど体力をつかう踊りだわあ。いやはやブラボーでありました。


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by tigersandcatlover | 2017-08-31 20:00 | 歌舞伎・文楽

Die Meistersinger von Nürnberg

 いつもそういう幸運な舞台体験ばかりにあたるわけじゃないんだけれど、オペラを観ていて、何も考えずに物語の世界にストンと入ってしまうことがある。バイロイトでの観劇4回目にしてこのマイスタージンガーはその幸運な体験の一つになったなあ、と終演後まだその物語の中にいるような気分が続いている。

 そんなわけなのでまた考察することもなくつらつら備忘録的に。

・名演出だと思う。洗練とノスタルジックの混在。もの凄く重層的。なんども観たくなるような、隠された意味を捜してしまうような。この楽劇を・素晴らしい演奏を楽しみながら、頭の芯で暗いものを読み解くような不思議な感覚になった。一幕の登場人物をワグナー・ヴァンフリートのサロンに実際にいる人々・そしてワグナーが頭の中で紡ぎだした人物の混在が演じるという劇中劇的な部分からもうぞくぞくしてしまう(ワーグナーがザックス、コジマがエーヴァ、リストがポーグナー、ピアノから出てきたワーグナーがヴァルター、レヴィがベックメッサー、女中がマクダレーネというわけ)。特にユダヤ人指揮者であるヘルマン・レヴィにベックメッサーを演じさせるというところからの導入が見事。

・フォークトさんの生オペラはたった3回しか聴いていないけれど、こんなにくらくらっとしたのは初めて。ふわっと包まれるような豊穣な声にうっとり。初演時のNYタイムズの劇評ではハーフスロットル、と評されていたが、この日は全くそんなことなく一幕から完全にフルスロットルだったと思う。このまま最後まで保つかしら・・・との心配も杞憂。

・フォッレさん。映像でしかみていないが、前回のマイスタージンガーでのベックメッサーの怪演が印象的だったので、キャストが発表された当初、え?ザックス?と少々ミスマッチに感じてしまっていた。すいませんすいません。当時に比べてふくよかになられているのかな?最後のザックスの演説の温かいこと。いつまでも聴いていたかった。あ〜もう終わってしまう・・・と違う意味で涙してしまったよ。

・Kränzleさん演じるベックメッサー、この演出のせいかもしれないけれど、可愛そうなんだけど可愛らしい(変な日本語だw)。

・どの幕も最後にぞわり、とさせられるんだけど、特に一幕ラスト。ヴァンフリートのサロンが後ろへ下がって行くと、そこには突然600号法廷が姿を現す。連合国の旗に冷たい蛍光灯の光、そして兵士。それまでただ楽しい気分で観ていたのが一瞬にしてヒヤリ、と鳥肌が立った。この瞬間のぞわぞわ感を少しでもきちんと味わうために、ニュルンベルグ裁判所へ足を運んだんだ、と思った。もちろん、ドイツはじめヨーロッパの人たちの感じ方の半分もできていないだろうけれどね。
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ConductorPhilippe Jordan
DirectorBarrie Kosky
Stage designRebecca Ringst
CostumesKlaus Bruns
Choral ConductingEberhard Friedrich
DramaturgyUlrich Lenz
LightingFranck Evin
Hans Sachs, SchusterMichael Volle
Veit Pogner, GoldschmiedGünther Groissböck
Kunz Vogelgesang, KürschnerTansel Akzeybek
Konrad Nachtigal, SpenglerArmin Kolarczyk
Sixtus Beckmesser, StadtschreiberJohannes Martin Kränzle
Fritz Kothner, BäckerDaniel Schmutzhard
Balthasar Zorn, ZinngießerPaul Kaufmann
Ulrich Eisslinger, WürzkrämerChristopher Kaplan
Augustin Moser, SchneiderStefan Heibach
Hermann Ortel, SeifensiederRaimund Nolte
Hans Schwarz, StrumpfwirkerAndreas Hörl
Hans Foltz, KupferschmiedTimo Riihonen
Walther von StolzingKlaus Florian Vogt
David, Sachsens LehrbubeDaniel Behle
Eva, Pogners TochterAnne Schwanewilms
Magdalene, Evas AmmeWiebke Lehmkuhl
Ein NachtwächterKarl-Heinz Lehner

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by tigersandcatlover | 2017-08-22 13:00 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

マイスタージンガーなニュルンベルグあれこれ

 もう一つ観た演目は新演出のDie Meistersinger von Nürnbergなんだけど、その感想を書く前に、今回バイロイト入りする前に前泊したニュルンベルグのスナップあれこれ。

 ニュルンベグル泊の主目的はもちろん、こちらw。
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昨年は開店時間と列車の時間の都合で入れなかったHeillig-Geist-Spitalへ。夕食だけでは飽き足らず、翌日の昼食もここでリピート。

↓ブルスト以外に食べたもの。↓
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Museum-brückeからのぞむ店外観。まるでルネ・マルグリットの絵のようだわ〜。
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お店のすぐそばのハンス・ザックス像にもご挨拶。
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 さて、実は出発直前になってもう一つ是非行ってみたい場所が増えたのだった。というのも今回のBarrie Kosky氏による新演出、どうやらかのニュルンベルグ裁判に用いられた法廷を舞台の上に再現しているというではないか。しかもまさにその600号法廷がそのまま残っていて、土日の午後のみ見学が出来るという。ちょうど土曜日泊だったこともあり、これは何かのお導きか?みたいな気分で見学することにした。
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左は当時の写真。
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法廷だけではなく、ニュルンベルグ裁判の記録がかなり詳しく展示されていて、そこには東京裁判についても触れられていた。これまで訪問したドイツの都市はそれほど多くないが、どこも必ず第二次世界大戦のあとの傷跡をきちんと残している(それも意図的に)。

 ニュルンベルグ裁判となるとどうしてもナチズムからは逃れられない。ということでZeppelin広場へ足をのばした。
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記録映像でみたあの場所に今いるのだ、と胸に刻みながら。
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by tigersandcatlover | 2017-08-20 10:23 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

Parsifal@Bayreuth

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 昨年に引き続いてバイロイト音楽祭を再訪してきました。今回も2演目だけの参加なんだけど昨年と違って本当に観たかった演目2つなので満足度がむちゃ高かった。特に前回どうしても取れなくて悔しい思いをしたパルジファルの開演前は一年越しでようやく観ることができるということで始まる前からちょっとうるうるしていたかも。 

 まだ正直ちょっと消化しきれてなくてふわふわした感じなのでまとまりないメモみたいな感想を羅列。放映された昨年の映像とつい比べてしまいつつ。

 ・パルジファル以外は昨年と全員同じだな〜と思っていたらこの日はクリングゾル役がWerner Van Mechelenさんに変更になっていた。Weltonさんよりちょっと丸い感じ。
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(2幕のカーテンコール。一番下手が彼)

 ・席は8列目ほぼセンター。右前に少し大きい男性が座ってしまったのでややビューラックだったけれど、二幕目だけは誰かと席を交替したようでやや見やすかったかな。オペラグラスがなくてもしっかり表情が見えるのはやはり嬉しい。音はひょっとしたらもう少し後ろの方が個人的には好みかも、と思った。単にバイロイトでの4演目のうち3演目はすべて15列目以後で聴いたせいかもしれない。

 ・ゼッペンフェルドさんのグルネマンツが絶品。彼の説明的な歌をいつまでも訊いていたいくらいに。逆にアンフォルタスは少々物足りなく。クンドリのパンクラトヴァさんは一幕声がぱっと聴こえてこなくて不安になったけれど、二幕はまあまあ(って何様?w)。ただ声が放散するように聴こえてしまい、ぐわっと前にこない気がしてしまったのは私のコンディションのせいかもしれん(前夜からの発熱でぼや〜としてしまってたのだった)。シャーガーさんは期待通りというかなんというか。ただ5月のヴィスバーデン神々の黄昏でのジークフリート聴いたときのあの弾けるような(こちらが笑ってしまうような)大音量ではなく、やんちゃじゃない声になってた。プロだから当然なんだけれど、やはり役柄で声を替えてるんだね〜。フォークトさんは何を演じてもフォークトさん、でそれがまた彼の魅力でもあるんだけど。

 ・聖杯の儀式中、シャーガーさんのパルジファルは苦しそうにしたり頭を抱えたりもうハナから「共に苦しみ」まくっていて、あの姿をみたらグルネマンツも彼が何者かわかったはずやのに〜と思った。去年のフォークトさんはただただ困惑しているだけだったので。どっちがいいとかわかりやすとかじゃなくて違いが面白いなあと。このあともシャーガーさんの演技はずっとト書で何考えてるかわかるような感じなんだけど、彼がオペレッタ出身と聞いてなるほどと納得。

・ここでの舞台では毎回思うけれどコーラスが本当に美しい。重層的なのにまるで一つの声みたい。騎士たちの怒りの声では集団心理の恐ろしさを感じるし、一幕と三幕の終盤なんかはもうまさに天上の声。

・セットの上に誰かいる?と思って単眼鏡で覗くと緑の服を着た人形が。妙にリアルだったので最初は大道具のスタッフさんかと目を凝らしてしまった。これ、三幕の一場以外はずっとそこにあるんだけれど、映像では最後の最後にちらっと写るまではフレームアウトしていて存在に気付かなかったんだよね・・・。ワグナーが俯瞰して見ているんじゃないかとか、救世者のメタファーなんじゃないかとか、一緒に観劇した友人達と話す。答えは出なかったけれど、そういうことをdiscussionさせるのも狙いなんだろうな、きっと。

・最終盤のコーラスのところぐらいで客電がついて客席全体が救済された気分になった。全般通してあったかい「パルジファル」でした。
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ConductorHartmut Haenchen
Marek Janowski (5.8.)
DirectorUwe Eric Laufenberg
Stage designGisbert Jäkel
CostumesJessica Karge
LightingReinhard Traub
VideoGérard Naziri
DramaturgyRichard Lorber
Choral ConductingEberhard Friedrich
AmfortasRyan McKinny
TiturelKarl-Heinz Lehner
Günther Groissböck (27.7.)
GurnemanzGeorg Zeppenfeld
ParsifalAndreas Schager
KlingsorDerek Welton
Werner Van Mechelen
(14.8)
KundryElena Pankratova
1. GralsritterTansel Akzeybek
2. GralsritterTimo Riihonen
1. KnappeAlexandra Steiner
2. KnappeMareike Morr
3. KnappePaul Kaufmann
4. KnappeStefan Heibach
Klingsors ZaubermädchenNetta Or
Klingsors ZaubermädchenKatharina Persicke
Klingsors ZaubermädchenMareike Morr
Klingsors ZaubermädchenAlexandra Steiner
Klingsors ZaubermädchenBele Kumberger
Klingsors ZaubermädchenSophie Rennert
AltsoloWiebke Lehmkuhl

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by tigersandcatlover | 2017-08-19 23:26 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

ノートルダムの鐘 リピート

 劇団四季 ノートルダムの鐘 を観に暑さ厳しい京都劇場へ。3月の初見でガツンと来てしまってからBW音源聴きまくって挑んだ二度目の観劇。あまりにも聴きすぎたせいか、日本語で観ているのに脳内で英語に変換されてしまって困った・・・。そして、どうなるか分かってるのにゾワゾワする、泣く、力入って最後は虚脱してしまうった。はぁーすんばらしかった。ディズニーなのに舞台装置がやたら豪華とかでなくシンプルで見立てをうまくつかっているのも、ラストをハッピーエンドにしないできちんと原作に忠実にしたところなんかも、よい。いつも言うてるけどこういう観客の想像力を刺激する舞台らしい舞台が好きだ。

〜キャスト〜

カジモド;田中彰孝
フロロー;芝清道
エスメラルダ;岡村美南
フィーバス;清水大星
クロパン;阿部よしつぐ
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by tigersandcatlover | 2017-08-03 21:48 | ミュージカル


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


by tigersandcatlover

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