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ロストバゲージとロンドンのホテル

 さて、なんかいいことづくめの旅行だったように書いているが、もちろんハプニングもあった。ルツェルンのホテルのWiFiが夜中から急に全館で使えなくなったこと、ポリーニ氏のコンサートのあとものすごい雨に打たれながらホテルまで走って帰ったこと、ツェルマットのホテルでの馬車での出迎えが行き違いになってしまったこと、などなど。

 そんな中、一番エライコッチャやったのが帰りのロンドン1泊乗り継ぎでスーツケースが受け取れなかったことだ。

 ただこれは私もうっかりしていて、チューリッヒからロンドンへのチェックインをするときに、1本早い便に変更してもらおうとしてそれに気をとられていたために、そのまま翌朝の東京までのチェックインを済まされたことにチケットを受け取ってはじめて気づいたのが悪い。えっ?と思って、今晩はロンドンに一泊するんだけど、と指摘するとチェックインカウンターの兄ちゃんはかなり「しまった!」という表情をしたが、時すでに遅しで我々の荷物はすでにコンベアに乗って行ってしまっていた。くー。

 それでもその兄ちゃんが「大丈夫!タグをつけかえとくから!」と自信満々に言うものだから、不安に思いながらも信用してしまったために、ロンドンで出てこない荷物を待つ~ロスバゲの手続きをする、で結局一便早くした意味が全くなくなってしまった(涙)。あとから思うと、もう荷物が目の前になかった段階ですっぱり諦めて、「じゃあもうええわ、東京で引き取ることにするから」とするか、「荷物を戻してここでタグちゃんとつけかえて!」と交渉すべきだったなぁ。てか、単にはじめから自分でちゃんとタグを確認しろ!ってハナシよね・・・。

 手荷物の中に一泊分の着替えや観劇チケットは入っていたので被害は最小限ではあったのだけれど、ちょっと笑えるのがロンドンで一泊したホテル・ル・メリディアン。一番安い部屋で予約をいれていたのだが、早朝からの列車~飛行機の旅でヨレヨレ+ハイキング用のバックパック姿でチェックインした我々が案内されたのは、がらんとしたスィートルーム。
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ほとんど座ることの無かったソファ(笑)
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無駄に長い廊下の先にリビングスペースが。
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 いや~、正直ちょっとバツが悪かった。収納たっぷりのクローゼットに一枚だけ服をかけたりしていると、ものすごく分不相応な、ホームアローン2でプラザホテルに泊まっていたケビンのような気分にww。

 そうそう。スーツケースはすべて無事羽田で受け取れたことも申し添えておきましょう。もちろんタグはつけかえられていませんでしたよ!ま、終わりよければすべてよし、ってことかな??
# by tigersandcatlover | 2012-08-31 22:00 | 12/ ロンドン・スイス・NY

War Horse

 今回の旅程はGWと同様、羽田発着のBAを利用した。この便だとヒースローを朝9時過ぎに出るため、トランジットのため前泊しなければならず、現地滞在日数が少なくなってしまう。そんなややもすると損とも思える便を厭わずに予約したのは、ロンドンで舞台を1本観ることができる、という下心からだった。

 帰国前日、ホテルでの朝食を諦めてまで早朝にツェルマットを出発してロンドンに戻った目当ての舞台は、GWには出遅れてチケットがとれなかった War Horse。劇場はNew London Theatre。
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航空券を買ってすぐにチケットをとったので3列目のほぼセンターという良席。
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 原作~そして舞台~映画化されたこの作品。3月にその映画化された邦題;「戦火の馬」(リンクは拙日記)を観たのち、原作も読んだので何が起こるかわかってしまっているせいか(映画と舞台は主幹は一緒だったもののかなり違う印象のものになっていたが)、冒頭のコーラスで「only remenber what we have done~」と流れただけで、じわっとしてしまった。そのあとはただもう涙涙。ただでさえ、旅の終わりでセンチメンタルになってる上に、もともと動物モノにはとことん弱かったんやったわ・・・。

 仔馬が飛び出てきた途端思ったのは、「文楽みたい!」というちょっとおかしな感想だった。頭を操る女性(彼女がジョーイの声も担当する)・前脚と後脚に一人ずつの男性。つまりは1頭の馬を三人で操るのに全くその存在を忘れるくらいの馬そのものの動きに、あっという間に引き込まれてしまった。成馬になってからも三人で操るのだが、圧巻はジョーイが疾走するシーン。メインで操る三人に加えて4人の操り手が床を転がりながら、いざりながら近づいていき、脚を身体を高く持ちあげることで飛ぶように走るさまを見せてくれた。ついついジョーイのことばかり書いてしまうけれど、それ以外にも重苦しい物語の中にほっとさせてくれるアヒルの動きや、歌舞伎の黒子の如くの大道具・小道具の舞台上のあれこれ、などなど見ていて本当によくできてるな~と唸ることばかり。

 あと面白かったのが言語。舞台は第一次世界大戦前中のイギリス~フランスとなるため、英語・仏語・独語の混在の台詞。英語圏での上演なれど字幕はなし。でも全く問題なく「わかる」んだった。それは馬の嘶きや唸り声で何を訴えたいかわかるが如くに。

 欲張ってロンドンに1泊して本当によかった。ちょっと苦労もしたけれど、また次の欧州はこのパターンでいくかな??(笑)
# by tigersandcatlover | 2012-08-30 22:00 | 12/ ロンドン・スイス・NY

マッターホルンの絵を買う

 宿泊したZermatterhof はそれこそマッターホルンが描かれた絵がそこかしこに飾ってあった。一番見ごたえがあったのは各階のエレベータ前にかかっていた絵で、ガラス張りのリフトで上り下りするたびに見えるしくみになっていた。
マッターホルンの絵を買う_e0164774_2273420.jpg
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 もちろん部屋の中にも。
マッターホルンの絵を買う_e0164774_228621.jpg


 だからというわけでもないが、ふとマッターホルンの絵が欲しくなった。もともと父が旅先でエッチングやリトグラフを物色するのが唯一の趣味といえば趣味で、それに影響されてか私もほんの時々だが旅先で気に入った(もちろん決して高くないやつね!)小さい絵を探すようになったのだった。

 ところが、いざそんな風にツェルマットの町中を歩いてみても、ありきたりな土産物や山登りグッズやスイスのリネン、時計などを扱っている店はあるものの、絵なんか置いている店はない。唯一みつけたアンティークショップにエッチングが何枚かあったが、あんまり気に入らない。

 まあそれほど真剣に探していたわけでもないので忘れかけていた滞在最終日、ふと写真屋のウィンドウに飾られていた小さなリトグラフが目に留まった。フォトフレームを売ってるような感じだったけど、この絵って買えるのかな?そう思って店員に訊くと、少しのやりとりのあと同じ作家のリトグラフを三種類ファイルから出して来てくれ、中から一番マッターホルンが丁寧に描かれているものを一枚選んで購入した。

 帰国して、額装に出そうと厚紙に挟まれた絵を取り出してみると、なんとなんと、同じ絵が二枚入っているではないか!きっと間違えて二枚入れてしまったんだな・・・。
マッターホルンの絵を買う_e0164774_2283560.jpg
 一枚は額に入れたあと、父に贈ることにしよう。
# by tigersandcatlover | 2012-08-29 22:00 | 12/ ロンドン・スイス・NY

Zermatt Peak Pass

 山、といえば登山なわけだが、足腰に自信がない私みたいな人間でも登山気分を楽しめるようになっているのが観光立国スイスのありがたいところ。今回も大いにその恩恵にあずかった。4泊で丸々中三日という日程だったので我々が購入したのはZermatt Peak Pass。
Zermatt Peak Pass_e0164774_2156183.jpg
三つの展望台いずれも行き放題3日券で190SF(3~21日券!まである)。デポジットで返却すると5SF戻ってくる。

 で、貧乏性の我々は当然三つとも行けるところまで行った(笑)。羅列すると以下の通り。

1)Gornergrat
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 こんな列車に乗って約45分。終点Gornergratに降りて少し坂を登ると、天文台のドームのようなもの(てかまさにそのもの?)がついた外観の建物が。
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3089mにあるこの展望台にはホテルも併設していて、セルフサーヴィスのカフェと共にちゃんとしたレストランも。
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氷河の迫力はここが一番ぐっときた。ただただ雄大。
Zermatt Peak Pass_e0164774_21574276.jpg
RotenbodenからRiffelbergの間には一つ前のエントリーの写真の如くの「逆さマッターホルン」が楽しめる湖が二つあって絶好のハイキングスポット。緑も多く、高山植物も多くはないが楽しめた。
Zermatt Peak Pass_e0164774_21594977.jpg
2)Matterhorn glacier paradaise

 ロープウェイを乗り継いで、マッターホルンの登山口でもあるSchwarzsee~世界一高い展望台Matterhorn glacier paradaise(3883m!)へ。
Zermatt Peak Pass_e0164774_2201879.jpg
スキー客がたくさん登っていってそこからイタリア側に滑っていっていた。
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さすがにここは空気が薄くちとしんどい。展望台は工事中に付き閉鎖されていた(涙)。

窓からKlein Matterhorn;マッターホルンに似た山を覗く。
Zermatt Peak Pass_e0164774_221356.jpg
セルフサーヴィスのカフェはいかにもスキー客用、という感じ。途中のロープウェイからの景色はどこか荒涼としていて人が入ってはいけない土地、という気分に。
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マッターホルンにはここが一番近づけるので迫力は満点だった。

3)Rothorn

 地下トンネルをケーブルカーで一気にSunneggaへ。
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さらにそこから2本ロープウェイに乗ってRothornへ。
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到着したのが15時半と、ほとんどロープウェイの最終時間だったこともあり、閑散としていて寂しい雰囲気。2)と同様、途中は岩だらけで荒涼としているし。
Zermatt Peak Pass_e0164774_2225617.jpg
でもここからのマッターホルンの形が個人的には一番好きだったかも。

 どこか一つを選べと言われたら、1)のGornergratかな~。列車の車窓からの景色はのんびりして美しいし、途中のハイキングも緑があって歩くのが楽しい。滞在中、水曜の夜限定のサンセットディナーも含めて計3回登ってしまった。そんなわけで、自力で登山ってえのは全くしなかったへっぽこハイカーであります・・・。
# by tigersandcatlover | 2012-08-28 22:03 | 12/ ロンドン・スイス・NY

マッターホルン三昧

ツェルマットでの4日間はとにかくマッターホルン三昧ということに尽きた。

バルコニーで夜明けの山を眺めながらコーヒーを飲んで、
登山列車やロープウェイを駆使していろんな展望台へ登って、
なだらかな下り道をハイキングして、
山の中腹でお茶したりごはん食べたり、
夕食後にはバルコニーに座って暮れなずむ山の景色を見て過ごす。

そんな中から一番気に入った写真を三枚だけ。

到着翌日の朝。ブラシをかけたような雲の流れ。
マッターホルン三昧_e0164774_753112.jpg
ハイキングの途中の小さな湖にて。映ってないけど回りは人だかり。
マッターホルン三昧_e0164774_7532790.jpg
最終日は朝7時にチェックアウト。名残惜しむようにずっとバルコニーで空が明けていく様子を眺めていた。
マッターホルン三昧_e0164774_7535320.jpg
毎日富士山の写真を撮ってネットに上げている人の気持ちが分かるような気がするな。
# by tigersandcatlover | 2012-08-27 22:00 | 12/ ロンドン・スイス・NY


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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