スーパー歌舞伎II ワンピース

 猿之助さん左腕骨折→ケンケン(尾上右近さん)全公演代役の報を聞き、いてもたってもいられなくて買い足して行ってまいりました。ワンピース歌舞伎。本当はもう少しあとの公演を彼がもともとキャスティングされていた麦わらの冒険バージョンと猿之助さんルフィバージョンをマチソワする予定だったんだがががが。

 冒頭のシャンクスとルフィの影で「この帽子をお前にあずける」 でいきなり目から汗が。そのあともいちいち刺さる台詞てんこもり。舞台は本当に生だ、観客の感受性もタイミングも合わせて生なんだな。

 最初のオークションのシーンでいきなりすっきりしていて、おお、ブラッシュアップされてるな~と思ったところまでは冷静に観ていたのだけれど、ケンケンルフィが出てきてからはひゅっと物語の世界に入ってしまって、細かくこれまでのと比べようという気が起こらなくなってしまった。

 そのケンケン。冒頭声が出てなくてむちゃひゃっとした。が、ハンコックになってからはルフィの声もしっかり出るようになりホッ。もしかしたら男の子らしくわざと声をつぶしたように発声しようとしていたのかもしれないけれど、声が客席に届いていなかったので心配しちゃったよ・・・。本当に出ずっぱりだもんね。しっかし可愛い・若い・おまけに美しい!ルフィとハンコックをどちらも全く違和感なく、それも猿之助さんとは違った魅力でみせてくれる。キャスティングで舞台の成功は90%決まるというが、まさにそれだよ。よくけんけんを抜擢してくれたよ。カーテンコールで後ろに下がるときに軽くスキップしたり、ピースにガッツポーズ。やはり若い可愛い(エンドレスw)彼の進化していくさまを観たくてチケット追加お願いするなど。2ヶ月(地方公演入れたらもっとか)同じ演目を昼夜やっていくって歌舞伎では異質だもんねぇ。

 あら、ケンケンのことばかりになってしまった。安定の前回からのキャストはもちろん、サディちゃんを新たに演じる新悟くんに、同じくマルコを演じる隼人くんにもエールを。そういや猿くん大きくなってたなあ。もうケンケンとあまり背が変わらないよ(でもしっかり抱っこしてスッポンに降りてたな)。カーテンコールでは最後にケンケン、みっくん、新悟くん、隼人くんが4人手を繋いでいて、ああ、この4人の頑張りとそれを支えて見守るセンパイたちの物語になってるんだねえ、としみじみした。おばちゃん脳。

ルフィ/ハンコック 尾上 右近
白ひげ  市川 右團次 
ゾロ/ボン・クレー/スクアード 坂東 巳之助
サンジ/イナズマ/マルコ 中村 隼人
ナミ/サンダーソニア/ サディちゃん 坂東 新悟
アバロ・ピサロ 市川 寿猿
チョッパー 市川 猿
はっちゃん/戦桃丸 市川 弘太郎
ベラドンナ 坂東 竹三郎
ニョン婆 市川 笑三郎
ジンベエ/黒ひげ 市川 猿弥
ニコ・ロビン/マリーゴールド 市川 笑也
マゼラン 市川 男女蔵
つる 市川 門之助
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# by tigersandcatlover | 2017-10-16 17:00 | 歌舞伎・文楽

NHK音楽祭~バイエルン国立管弦楽団

 タンホイザー観劇からわずか2日をはさんでまたしても上京。この日はNHK音楽祭の一環であるコンサート。ピットの中では全身が見えないペトレンコの指揮姿をしっかと見せてもらいました。楽しい。

 ただマーラーはほんのり睡魔が・・・すいませんすいません。でもワルキューレは冒頭から目がぴょんと覚めた。一幕で終わってしまうなんて酷だわあ~~。つづきが強烈に観たくなって欲求不満な感じに。これって壮大なるミュンヘンへのいざないかしらん。

 ペトレンコがタクトを挙げるとすっと客席が真空状態みたいに無音になる瞬間に、出演者だけでなくわれわれも指揮されてるんだ、と思った。

マーラー作曲 こどもの不思議な角笛

マティアス・ゲルネ

ワーグナー ワルキューレより第一幕

ジークムント;クラウス・フロリアン・フォーククト
ジークリンデ;エレーナ・パンクラトヴァ
フンディング;ゲオルグ・ツェッペンフェルト

指揮;キリル・ペトレンコ

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# by tigersandcatlover | 2017-10-03 17:26 | その他の舞台

バイエルン国立歌劇場来日公演 タンホイザー

 平日さぼってバイエルン国立歌劇場来日公演を観にNHKホールへ。話題のペトレンコが振る新演出とあって、どうしてもどうしても観てみたくなったのだった。

 まずはそのペトレンコ指揮。序曲のふわりとした優しい始まりからすっかり魔法にかかってしまった。なんというか…ワグナーなのに勇ましくないのだ。あったかくて優しいタンホイザー。よいわよいわ。そして弾丸LAから帰国直後で強烈に疲れているはずなのに、睡魔はちらとも訪れず。どうやらペトキョンは私のスイマーセンサーを反応させないらしい。

 フォークトは合わないかと思ってたけどギャップ萌えみたいな説得力もあり(清廉なオトコが魔力で道を誤ってしまったような痛々しさみたいな?)だからこそのエリザベートの行動に説得力があった。根っからいかにも誘惑に弱そうなオトコにみえちゃうと、なんでヴォルフラムじゃダメなん?てツッコみたくなるんだもん。そして逆に誰でもヴェーヌスベルグへ落ちてしまうのだ・タンホイザーが特別じゃないんだというメッセージが際立つ感じだった。穿ち過ぎかもしれんが。

 演出はシンプルで読み替え過ぎずで音楽に集中できてよかった。まぁ、歌合戦のシーンでヘルマン以下全員寝そべったのがツボに入ってしまい、笑いを堪えるのに苦労したがww あと、現地なら完全ラで演じたのかな?な薄手肉襦袢の下りもちょっと集中力削がれたわね(これは現地でも今回と同じでちゃんと肉襦袢を着用していたとフォロワーさんに教えていただいて安心<なんでやw)最後、皆が並んで彼岸に佇むさまはレミゼの「列に入れよ我らの仲間に♬」を連想してしまったのはやはり私がミューヲタ脳だからだろう。

指揮;キリル・ペトレンコ
演出;ロメオ・カステルッチ

ヘルマン;ゲオルグ・ツエッペンフェルト
タンホイザー;クラウス・フロリアン・フォークト
エリーザベト;アンネッテ・ダッシュ
ヴォルフラム;マティアス・ゲルネ
ヴェーヌス;エレーナ・パンクラトヴァ

バイエルン国立管弦楽団

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# by tigersandcatlover | 2017-10-02 22:31 | その他の舞台

The Red Shoes X3

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 マシュー・ボーン率いるNew Adventuresの新作:The Red Shoesの公演を観に秋分の日の連休をつかって弾丸してまいりました。現地滞在わずか32時間。金曜の夜出発するANA便に乗り、金曜の夕方LAに到着し、そこからソワレを一本、翌日はマチソワして日曜の0時過ぎ発の便で月曜早朝日本へ戻ってそのまま仕事をするという、休みをとらずにすむ一泊四日という超ハード弾丸。さすがにここまでのはしたことないなあ~と苦笑しつつ。

 なぜこないな無謀な弾丸をすることにしたかというと、3年前にNAのSwan Lake来日公演で観てダダ嵌りしてしまったマルセロ・ゴメスさんがゲスト出演することになったから。当初アメリカツアーが決まった時はまだ発表になっていなかったのだけれど、今回の会場であるAhmanson theatreでの公演の発売日直前にそのニュースが入ってきたのだった。LAなら弾丸でも行ける!しかもちょうど連休と重なってる!!ってんで、公演ごとのキャストが発表になる前に3公演分のチケットを買ってエアも確保してしまった。3つもあれば一公演は出演してくれるだろう、の思いを込めて。結果的には公演数週間前に公演ごとのプリンシパルキャストが発表され、ギリギリ確保した最後の日にマルセロの初日を目にできることがわかってホッ。そしてそれがわかった途端にぽっかり空いていた前方センターの良席に買い直したら、同行の友人がその隣をほぼ同時刻に買ったことがわかったのもご愛嬌。

 そして負け惜しみではなく、本当にいいタイミングだった。一度目はまっさらな状態で全体を観て、二度目は少し細かくチェックして、最後の三回目は思う存分マルちゃんだけを目で追うことが出来た(怪しい観劇態度w)。前2回のドミニクのジュリアンもキャラがあっててよかったんだけど、そのぶん差というか違いがくっきり分かって面白かった。

 その三度目はジュリアンばかりを目で追っていたせいか、ドミニクのときは少し分かりにくかった、2人が恋に落ちる過程がマルちゃんのときは初対面からの細かい演技の積み重ねですごくストンと来た。あと、ジュリアンの人物設定も。リーディンググラスかけてるんだから、音楽を愛しつつ芽が出なかったお堅い中年男性なんだよね。だからヴィクトリアを始め小馬鹿にしたように、こんな簡単な曲楽譜なんていらないよ、な態度をとる。でも彼女の踊りをみてみるみるやるじゃないか!の愉快めいた表情に。

 その堅い彼が、The Red Shoesの予稿をみて魅せられて、殻に入ってた音楽への情熱を解放する踊りは本当に鳥肌が立った。ああ、これから観ることができる人が羨ましい〜。きっとさらにどんどんエモーショナルになっていくんやろな。

 最後にはぐぐっと泣けたし、何より彼の初日を見届けられたというのが嬉しい。

 もともと観劇自体は好きなんだけれど、ある特定の出演者のことを考えるとドキドキしてしまうようなことはなかったので、スワンのマルちゃんにダダ嵌りした時は自分でもびっくりして、マルちゃん自身に嵌ったのか・NAに嵌ったのか・それともその二つの融合であるゴメスワンに嵌ったのか自分でもよくわからず、そのどれかをはっきりさせたい気持ちにもなった。それからバレエガラでマルちゃんの踊りを観たり、NAのCarmanやSleeping Beautyを観たりしたけれど(Carmanのロンドン公演は日程があわず彼の舞台を観ることができなかった無念もありつつ)今回スワンから三年ぶりに彼の全幕通しての演技を観て、そんなことどうでもよくなった。ともかく惹かれるものは惹かれるんだよ!
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9/22 ソワレ
Boris Levermontov;Sam Archer
Victoria Pago;Ashley Shaw,
Julian Craster;Dominic North,
Irina Boronskaja;Anjali Mehra
Ivan Boleslawsky; Liam Mower
Grischa Ljubov; Glenn Graham

9/23 マチネ
Boris Levermontov;Sam Archer
Victoria Pago;Cordelia Braithwaite
Julian Craster;Dominic North
Irina Boronskaja; Nicole Kabera
Ivan Boleslawsky; Liam Mower
Liam Mower, Leon Moran

9/23 ソワレ
Boris Levermontov;Sam Archer
Victoria Pago;Ashley Shaw
Julian Craster;Marcelo Gomes
Irina Boronskaja;Anjali Mehra
Ivan Boleslawsky;Liam Mower
Grischa Ljubov; Glenn Graham


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# by tigersandcatlover | 2017-09-27 11:03 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

シーズンラスト観戦

 まだシーズンが終わった訳じゃないんだけど(まあ正直、広島との最後の三連戦を三連敗した夜にこれを書いてるので終わったような気がしてしまっているわけだが)、2017年の私の甲子園観戦最後の日の試合結果をば。

〜9月3日対中日戦〜

先発は阪神:メンドーサ、中日:小笠原。8月31日に日ハムから移籍して初のマウンドとなるメンドーサは守りが少々まだ慣れてない感じだったけど、7回が終わるまで投げてくれたというのは有り難い。ただその慣れてない守りでショートヒットにしてしまった亀澤(あれは正直ピッチャーがとれた打球だと思う)を塁に置いてのゲレーロのツーランホームランで2点先制されたのが痛かった。5回は上本のソロホームラン、6回は福留のタイムリーで追いつくも7回武山のツーベースで2点入れられてしまい、それが決勝打。阪神の打球はポップフライが目立ってしまっていた。

 いつも同じことばかりしてしまうので今年はあまり写真をあげることをしなかったのだけれど、最後のその愛すべきワンパターン写真を羅列。来年もたくさん元気で来れますようにの思いを込めて(まだCSも、そして万万万が一ひょっとしたら日本シリーズもあるんだけどさ!)
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# by tigersandcatlover | 2017-09-07 21:58 | 野球(タイガース)

サヨナラホームラン!

 まだ暑さ残るけれど空は確実に秋の気配に満ちた8月終わり。糸井選手の、打った途端にそれとわかるライナー性の、しかも彼にとってプロ初となるサヨナラホームランでの劇的な幕切れという実に気持ちいい試合を観てきました。

〜8月30日対ヤクルト戦〜

 先発は阪神;岩田、ヤクルト;原樹。普段は立ち上がりが不安定になりがちな岩田がこの日は素晴らしく、打線も1回・3回と塁に出た糸井を大山がタイムリーで返して一点ずつを取るという順調さ。なんか順調すぎて気持ち悪い・・・と思っていたら案の定で6回表にヒット2本と四球で満塁にしてしまい、ここで藤川に交代。2アウトまで行ったのだけれど荒木にタイムリーを放たれて同点に。8回にはマテオが山田にソロホームランを浴びて一点のビハインドとなってしまう。打線のほうもわずか3安打に抑えれていたし、ああ嫌なパターン・・と嘆いていたら8回裏、原樹が四球を与えて送りバントで1アウト2塁になった117球目で松岡に交代。そこから四球が続いて満塁となり、大山の浅いセンターフライにピンチランナーの植田が見事なタッチアップでホームに入りヒットなしで同点に追いつく。そして延長10回。あっさりノーアウト2アウトになってしまったところでの糸井のホームランだっただけに一気に一日分のアドレナリンが出た。やー、よかった。わずか4安打で4点ってぇ、とは思ったけどね。終わりよければすべてよしな~のだ。

 これまでたぶん100回以上甲子園で野球観戦しているけれどサヨナラホームランは大豊のんを観た以来かも。と思ってそのときの試合の記録を調べてみた。1999年5月14日の対中日戦。この日もツーアウトランナーなし(9回)からで、打った途端にわかるようなライナー性の当たりだったなあ。記録を読んだ途端、ぶわっと思い出したよ。そのとき一緒に行った人とか打球の角度とかまでも。野村監督の名言「大豊が神様にみえた」が飛び出した夜だったんだね。ホント、懐かしい~。

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# by tigersandcatlover | 2017-08-31 21:00 | 野球(タイガース)

第三回 研の會

 尾上右近さんの自主公演である、研の會を観てきた。昨年の夏の第二回に引き続いて第三回め。

一、神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)

娘お舟:尾上右近
新田義峯:尾上松也
傾城うてな:市川蔦之助
下男六蔵:澤村國矢
渡し守頓兵衛:片岡市蔵

二、上 羽の禿(はねのかむろ)
禿梅野:尾上右近
下 供奴(ともやっこ)
奴菊平:尾上右近

 ちょうどこの春の金毘羅歌舞伎で孝太郎さんのお舟ちゃんで観たばかりの矢口の渡(→そのときの日記)。前半の恋に落ちてしまうあたりのコミカルさの演技で少し苦労してる?みたいな印象を受けてしまった。まだ三枚目キャラは板につかない感じなのかな?それだけ孝太郎さんのお舟が印象的だったということなんだろうな。父に刺されてしまってからの鬼気迫る演技の後半からはぐぐっと引き込まれただけに、彼のチャレンジ精神とこれからの伸びしろを思って楽しみになった。

 踊りの演目二つ。羽根禿から供奴を休憩なしでというのでどうするのかな~と思っていたらなんと蔦之助さんが代役をしているあいだに衣装替え。客席では蔦之助さんだとわかるので(自主公演で配役的に彼しかいない)顔を隠すところでは笑いが起きていた。そして彼の供奴はこれまた以前金毘羅歌舞伎で観たんだっけなぁ、と懐かしく思い出しながら。当時はそこまでわかってなかったけれど、観れば観るほど体力をつかう踊りだわあ。いやはやブラボーでありました。


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# by tigersandcatlover | 2017-08-31 20:00 | 歌舞伎・文楽

Die Meistersinger von Nürnberg

 いつもそういう幸運な舞台体験ばかりにあたるわけじゃないんだけれど、オペラを観ていて、何も考えずに物語の世界にストンと入ってしまうことがある。バイロイトでの観劇4回目にしてこのマイスタージンガーはその幸運な体験の一つになったなあ、と終演後まだその物語の中にいるような気分が続いている。

 そんなわけなのでまた考察することもなくつらつら備忘録的に。

・名演出だと思う。洗練とノスタルジックの混在。もの凄く重層的。なんども観たくなるような、隠された意味を捜してしまうような。この楽劇を・素晴らしい演奏を楽しみながら、頭の芯で暗いものを読み解くような不思議な感覚になった。一幕の登場人物をワグナー・ヴァンフリートのサロンに実際にいる人々・そしてワグナーが頭の中で紡ぎだした人物の混在が演じるという劇中劇的な部分からもうぞくぞくしてしまう(ワーグナーがザックス、コジマがエーヴァ、リストがポーグナー、ピアノから出てきたワーグナーがヴァルター、レヴィがベックメッサー、女中がマクダレーネというわけ)。特にユダヤ人指揮者であるヘルマン・レヴィにベックメッサーを演じさせるというところからの導入が見事。

・フォークトさんの生オペラはたった3回しか聴いていないけれど、こんなにくらくらっとしたのは初めて。ふわっと包まれるような豊穣な声にうっとり。初演時のNYタイムズの劇評ではハーフスロットル、と評されていたが、この日は全くそんなことなく一幕から完全にフルスロットルだったと思う。このまま最後まで保つかしら・・・との心配も杞憂。

・フォッレさん。映像でしかみていないが、前回のマイスタージンガーでのベックメッサーの怪演が印象的だったので、キャストが発表された当初、え?ザックス?と少々ミスマッチに感じてしまっていた。すいませんすいません。当時に比べてふくよかになられているのかな?最後のザックスの演説の温かいこと。いつまでも聴いていたかった。あ〜もう終わってしまう・・・と違う意味で涙してしまったよ。

・Kränzleさん演じるベックメッサー、この演出のせいかもしれないけれど、可愛そうなんだけど可愛らしい(変な日本語だw)。

・どの幕も最後にぞわり、とさせられるんだけど、特に一幕ラスト。ヴァンフリートのサロンが後ろへ下がって行くと、そこには突然600号法廷が姿を現す。連合国の旗に冷たい蛍光灯の光、そして兵士。それまでただ楽しい気分で観ていたのが一瞬にしてヒヤリ、と鳥肌が立った。この瞬間のぞわぞわ感を少しでもきちんと味わうために、ニュルンベルグ裁判所へ足を運んだんだ、と思った。もちろん、ドイツはじめヨーロッパの人たちの感じ方の半分もできていないだろうけれどね。
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ConductorPhilippe Jordan
DirectorBarrie Kosky
Stage designRebecca Ringst
CostumesKlaus Bruns
Choral ConductingEberhard Friedrich
DramaturgyUlrich Lenz
LightingFranck Evin
Hans Sachs, SchusterMichael Volle
Veit Pogner, GoldschmiedGünther Groissböck
Kunz Vogelgesang, KürschnerTansel Akzeybek
Konrad Nachtigal, SpenglerArmin Kolarczyk
Sixtus Beckmesser, StadtschreiberJohannes Martin Kränzle
Fritz Kothner, BäckerDaniel Schmutzhard
Balthasar Zorn, ZinngießerPaul Kaufmann
Ulrich Eisslinger, WürzkrämerChristopher Kaplan
Augustin Moser, SchneiderStefan Heibach
Hermann Ortel, SeifensiederRaimund Nolte
Hans Schwarz, StrumpfwirkerAndreas Hörl
Hans Foltz, KupferschmiedTimo Riihonen
Walther von StolzingKlaus Florian Vogt
David, Sachsens LehrbubeDaniel Behle
Eva, Pogners TochterAnne Schwanewilms
Magdalene, Evas AmmeWiebke Lehmkuhl
Ein NachtwächterKarl-Heinz Lehner

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# by tigersandcatlover | 2017-08-22 13:00 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

マイスタージンガーなニュルンベルグあれこれ

 もう一つ観た演目は新演出のDie Meistersinger von Nürnbergなんだけど、その感想を書く前に、今回バイロイト入りする前に前泊したニュルンベルグのスナップあれこれ。

 ニュルンベグル泊の主目的はもちろん、こちらw。
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昨年は開店時間と列車の時間の都合で入れなかったHeillig-Geist-Spitalへ。夕食だけでは飽き足らず、翌日の昼食もここでリピート。

↓ブルスト以外に食べたもの。↓
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Museum-brückeからのぞむ店外観。まるでルネ・マルグリットの絵のようだわ〜。
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お店のすぐそばのハンス・ザックス像にもご挨拶。
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 さて、実は出発直前になってもう一つ是非行ってみたい場所が増えたのだった。というのも今回のBarrie Kosky氏による新演出、どうやらかのニュルンベルグ裁判に用いられた法廷を舞台の上に再現しているというではないか。しかもまさにその600号法廷がそのまま残っていて、土日の午後のみ見学が出来るという。ちょうど土曜日泊だったこともあり、これは何かのお導きか?みたいな気分で見学することにした。
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左は当時の写真。
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法廷だけではなく、ニュルンベルグ裁判の記録がかなり詳しく展示されていて、そこには東京裁判についても触れられていた。これまで訪問したドイツの都市はそれほど多くないが、どこも必ず第二次世界大戦のあとの傷跡をきちんと残している(それも意図的に)。

 ニュルンベルグ裁判となるとどうしてもナチズムからは逃れられない。ということでZeppelin広場へ足をのばした。
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記録映像でみたあの場所に今いるのだ、と胸に刻みながら。
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# by tigersandcatlover | 2017-08-20 10:23 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

Parsifal@Bayreuth

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 昨年に引き続いてバイロイト音楽祭を再訪してきました。今回も2演目だけの参加なんだけど昨年と違って本当に観たかった演目2つなので満足度がむちゃ高かった。特に前回どうしても取れなくて悔しい思いをしたパルジファルの開演前は一年越しでようやく観ることができるということで始まる前からちょっとうるうるしていたかも。 

 まだ正直ちょっと消化しきれてなくてふわふわした感じなのでまとまりないメモみたいな感想を羅列。放映された昨年の映像とつい比べてしまいつつ。

 ・パルジファル以外は昨年と全員同じだな〜と思っていたらこの日はクリングゾル役がWerner Van Mechelenさんに変更になっていた。Weltonさんよりちょっと丸い感じ。
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(2幕のカーテンコール。一番下手が彼)

 ・席は8列目ほぼセンター。右前に少し大きい男性が座ってしまったのでややビューラックだったけれど、二幕目だけは誰かと席を交替したようでやや見やすかったかな。オペラグラスがなくてもしっかり表情が見えるのはやはり嬉しい。音はひょっとしたらもう少し後ろの方が個人的には好みかも、と思った。単にバイロイトでの4演目のうち3演目はすべて15列目以後で聴いたせいかもしれない。

 ・ゼッペンフェルドさんのグルネマンツが絶品。彼の説明的な歌をいつまでも訊いていたいくらいに。逆にアンフォルタスは少々物足りなく。クンドリのパンクラトヴァさんは一幕声がぱっと聴こえてこなくて不安になったけれど、二幕はまあまあ(って何様?w)。ただ声が放散するように聴こえてしまい、ぐわっと前にこない気がしてしまったのは私のコンディションのせいかもしれん(前夜からの発熱でぼや〜としてしまってたのだった)。シャーガーさんは期待通りというかなんというか。ただ5月のヴィスバーデン神々の黄昏でのジークフリート聴いたときのあの弾けるような(こちらが笑ってしまうような)大音量ではなく、やんちゃじゃない声になってた。プロだから当然なんだけれど、やはり役柄で声を替えてるんだね〜。フォークトさんは何を演じてもフォークトさん、でそれがまた彼の魅力でもあるんだけど。

 ・聖杯の儀式中、シャーガーさんのパルジファルは苦しそうにしたり頭を抱えたりもうハナから「共に苦しみ」まくっていて、あの姿をみたらグルネマンツも彼が何者かわかったはずやのに〜と思った。去年のフォークトさんはただただ困惑しているだけだったので。どっちがいいとかわかりやすとかじゃなくて違いが面白いなあと。このあともシャーガーさんの演技はずっとト書で何考えてるかわかるような感じなんだけど、彼がオペレッタ出身と聞いてなるほどと納得。

・ここでの舞台では毎回思うけれどコーラスが本当に美しい。重層的なのにまるで一つの声みたい。騎士たちの怒りの声では集団心理の恐ろしさを感じるし、一幕と三幕の終盤なんかはもうまさに天上の声。

・セットの上に誰かいる?と思って単眼鏡で覗くと緑の服を着た人形が。妙にリアルだったので最初は大道具のスタッフさんかと目を凝らしてしまった。これ、三幕の一場以外はずっとそこにあるんだけれど、映像では最後の最後にちらっと写るまではフレームアウトしていて存在に気付かなかったんだよね・・・。ワグナーが俯瞰して見ているんじゃないかとか、救世者のメタファーなんじゃないかとか、一緒に観劇した友人達と話す。答えは出なかったけれど、そういうことをdiscussionさせるのも狙いなんだろうな、きっと。

・最終盤のコーラスのところぐらいで客電がついて客席全体が救済された気分になった。全般通してあったかい「パルジファル」でした。
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ConductorHartmut Haenchen
Marek Janowski (5.8.)
DirectorUwe Eric Laufenberg
Stage designGisbert Jäkel
CostumesJessica Karge
LightingReinhard Traub
VideoGérard Naziri
DramaturgyRichard Lorber
Choral ConductingEberhard Friedrich
AmfortasRyan McKinny
TiturelKarl-Heinz Lehner
Günther Groissböck (27.7.)
GurnemanzGeorg Zeppenfeld
ParsifalAndreas Schager
KlingsorDerek Welton
Werner Van Mechelen
(14.8)
KundryElena Pankratova
1. GralsritterTansel Akzeybek
2. GralsritterTimo Riihonen
1. KnappeAlexandra Steiner
2. KnappeMareike Morr
3. KnappePaul Kaufmann
4. KnappeStefan Heibach
Klingsors ZaubermädchenNetta Or
Klingsors ZaubermädchenKatharina Persicke
Klingsors ZaubermädchenMareike Morr
Klingsors ZaubermädchenAlexandra Steiner
Klingsors ZaubermädchenBele Kumberger
Klingsors ZaubermädchenSophie Rennert
AltsoloWiebke Lehmkuhl

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# by tigersandcatlover | 2017-08-19 23:26 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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