Werther@Zürich

 ここほんの数年のことだけれども、METやヨーロッパのオペラハウスの来季の演目が発表されると、自分が休める日に気になる演目がないかな〜とチェックするようになった。妄想で終わってしまうこともあるし、観劇が実現することもある。で、今回のGWはそんな感じでごりごりと実現させてしまったオペラはしご旅をしてまいりました。かなり動線無視で無駄の多い移動をしまくっての旅程ではあるけれど、あくまで目的は舞台だからしゃあない(のか?)。

 で、まず一本目はこちら。
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チューリッヒ歌劇場のWertherであります。

 この日のチューリッヒは快晴!でも一週間前には雪が降ったらしく、湖の向こうに見える山々はしっかり雪景色だった。
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 で、オペラハウスはその湖沿いにあるのよね〜。本当に気持ちいい立地やわあ。
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Conductor;Cornelius Meister
ProducerTatjana Gürbaca

Werther; Juan Diego Flórez
Charlotte; Anna Stephany
Sophie; Mélissa Petit
Albert; Audun Iversen

 初めてチューリッヒでオペラを観たのが5年前。そのときはフローレスとヌッチが出演するRigolettoだったなあと懐かしく思い出しながら(→そのときの日記)。実は今回最初のチケットを買ったのはこの演目で、去年の6月の発売初日に旅行先のバスの中でドキドキしながら購入したのを覚えている。そんなわけなので1列目ガン見席確保(笑)。オケとの融合とかなんとかもういいの。フローレスの声を一番近くで聴きたかったんだもん。

 で、感想。

 舞台の上に白木の小さな部屋が作ってあるのだけれど(客席まで木の匂いがしていた)、たくさんのドアや棚がしつらえてあって、そこですべての物語が進む。ソフィーやなぜかアルベルトが洗濯物畳んだり、一幕二場がなぜか老人ホームの慰安会みたいになったり、ドアがたくさんありすぎて二幕一場のアルベルトの家のときにどこからウェルテルが入ってくるのかむっちゃドキドキしたり、二幕二場のウェルテルの家のシーンではドアの外の雪が見えてるのかと思ったら宇宙からの星々と地球の映像がどーんと出て来たり、なんかこうやって書いてると不思議過ぎる演出だよね・・・。

 面白かったのが、ご老人を何人か登場させていたこと。一幕二場で哀しみに沈むウェルテルの頭をおばあちゃんがなでてあげたり。特にぐぐっと来たのが、一幕でウェルテルがインデアンハットを、シャルロッテが王冠ついたカチューシャを被って二人がダンスするんだけれど、最後のウェルテルの部屋に老カップルが登場してそのかぶり物を被って踊るの。少しおぼつかない足取りで、でも温かく手を握り合って。なんかその姿をみたときに、ぶわっと涙出た。ウェルテルとシャルロッテも二人でこうやっておじいちゃん・おばあちゃんになっていたのかもしれないんだよな〜(下のカーテンコールの写真、後ろにそのおじいちゃんおばあちゃんが写ってます)。

 つらつらとこんな感じなので、前半はぷぷぷと笑えてしまって困った・・・。特にフローレスがまた可愛らしいので。そう、まるで彼に当て書きしたみたいな演出でキャラはすごく合ってたと思う〜。ただ声的にはドンピシャな役ってわけではないんだろうな、うん。でも実に実に彼らしいWertherだったなあ〜と後からしみじみ思い出したりしてる。
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 そうだ、褒めてばっかりじゃなくてちょっと演出に苦言。二幕のウェルテルの一番聴かせるアリアの最後手紙燃やす演出で、一度め火がつかなくて、一番歌に集中せんならんとこでつけなおししててハラハラしたよー。それにどばっと火と煙でて喉に悪いやんか!と思っちゃった。あれはもちょい考えて欲しい〜⇦って単なるファン目線ですね、はい。
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# by tigersandcatlover | 2017-05-07 00:48 | 17/ZRH-MUC

四月大歌舞伎 まちそわ!

 少々体調崩してしまった四月中旬。その病み上がり状態の週末に歌舞伎座マチソワしてまいりました。やれやれ。


昼の部

一、醍醐の花見

豊臣秀吉 鴈治郎
豊臣秀次 松也
大野治長 歌昇
曽呂利新左衛門 萬太郎
淀殿 壱太郎
三條殿 尾上右近
大野治房 種乃助
前田利家室まつ 笑三郎
松の丸殿 笑也
石田光成 右團次
義演 門之助
北の政所 扇雀
 

二、伊勢音頭恋寝刃 追駆け 地蔵前 二見ヶ浦 油屋 奥庭

福岡貢  染五郎
仲居万野  猿之助
料理人喜助  松也
油屋お紺  梅 枝
奴林平  隼人
油屋お岸  米吉
徳島岩次実は藍玉屋北六 桂三  
藍玉屋北六実は徳島岩次 由次郎  
油屋お鹿 萬次郎
今田万次郎 秀太郎

 仁左衛門さん貢、三津五郎さん喜助で観たなあと懐かしく思い出しながら(→そのときの日記)。そのときは秀太郎さんの見事な万野(万次郎と二役だった)が印象的だったけど、今回の猿之助さんてばやっぱりはまるはまる。こういういじわる女やらせたら天下一品よねえ。でもなんか不思議な可愛らしさもあり。これぞ四代目の芸風なのだわ。

三、一谷嫩軍記 熊谷陣屋

熊谷次郎直実 幸四郎
源義経  染五郎
熊谷妻相模  猿之助
藤の方 高麗蔵
弥陀六 左團次

  幸四郎さんの声にちょっとまたスイマーが・・・だったけど、ずっと猿之助さんが舞台の上にいるから寝るわけにはいかん!(ってなんでやねんw)とばかりに頑張って目をあけていた。いや~こういう猿之助さん観るの久しぶり・・・てか初めてかも??古典にすっぽり嵌る姿がよいわよいわ。

   
夜の部

近松門左衛門 作
一、傾城反魂香 土佐将監閑居の場

浮世又平後に土佐又平光起 吉右衛門
女房おとく 菊之助
狩野雅楽之助 又五郎
土佐修理之助 錦之助
土佐将監 歌六
将監北の方 東蔵

 もうさあ、又平がおとくに手を引かれて出てくるところですでにきゅんとしてしまった。吉右衛門さんのなんというリアルな演技。土佐の名前をもらって子供のように高揚する表情に落涙・・・。菊之助さんは女房というよりちょっとお母さんみたいだったな。
      
二、桂川連理柵 帯屋 

帯屋長右衛門  藤十郎
信濃屋娘お半/丁稚長吉  壱太郎
義母おとせ  吉弥
隠居繁斎 寿治郎
弟儀兵衛  染五郎
長右衛門女房お絹  扇雀

 染五郎さんのイヤ吉ぶりがツボ(地のようだと思うくらいに)。藤十郎さんの周りだけ空気感が変わっている、と思った。いい意味でも少し苦しい意味でも。
   
三、三代猿之助四十八撰の内 奴道成寺

白拍子花子実は狂言師左近  猿之助
所化 尾上右近
同  種之助
同  米吉
同  隼人
同  男寅
同  初舞台龍生

 所化たちになじみのお顔が並ぶようになるとは、ずいぶん私の歌舞伎沼も深まってしまってるなあ。でもこういうのって楽しいねえ。で、やはり猿之助さん。きりっと可愛くて舞台からはけるときにちょっとドヤ顔で、そして抜群に巧い。もともとは舞踏がすごく好きというわけじゃないんだけれど、彼の踊りは本当に一挙手一投足見入ってしまう・・・。とここまできて、彼の流星のときもおんなじ感想書いてることに気付くw
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# by tigersandcatlover | 2017-04-18 11:47 | 歌舞伎・文楽

四国こんぴら歌舞伎大芝居 昼の部

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 香川県琴平の重要文化財でもある金丸座で毎年四月に開催されるこんぴら歌舞伎。2008年だから9年ぶりになるかなあ、大学の同級生たちと行って参りました。前回は海老蔵さんの夏祭浪花鑑に尾上右近くんの供奴だった、と昔の日記を引っ張りだして来て確認しつつ。

  金丸座は本当に江戸時代にタイムスリップした感覚になっちゃうような芝居小屋。開演前は外の光が入ってくる。この日は曇り空ながらも気温が高めだったので寒さは感じなかったけれど、冷える日はちょっと辛いかもしれない。
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 前回はなかった座椅子のおかげで腰は楽だったのだけれど、脚の置き所がなくて困った。いやちゃんと正座すればいいんですけどね(苦笑)。ともかく荷物は最小限に(脱いだ靴も持ってあがらんとあかんし)。
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 この日の観賞は昼の部のみ。
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  開演して真っ先に思ったのは、三味線の音がものすごく優しく深く聴こえてくること。木の小屋の中での響きってこうなのか。前回にここで聴いた時は気付けなかったな。こういうときはいつもあれからどれだけの舞台を観ただろう、と思い返してしまう。

一、神霊矢口渡

お舟;孝太郎
傾城うてな;新悟
新田義峯;廣太郎
六蔵;松之助
頓兵衛;彌十郎

 孝太郎さんのお舟は決して美形じゃないんだけど、それがまた前半のコミカルな演技で笑いがどっと起こる。後半の父に刺されてから太鼓を叩くまでの鬼気迫る演技は、ふとこないだの仁左衛門さんの知盛と重ねてしまった。

二、忍夜恋曲者 将門

傾城如月実は滝夜叉姫;雀右衛門
大宅太郎光圀;松緑

 雀右衛門さんの襲名公演でもあった今回の大芝居なのだけれど、ちょっと不覚にもスイマーが。休憩時間に飲んだ甘酒のせいということにしておこう、そうしよう。しかしあの体勢でよくうとうとできたな自分。

三、お祭り 清元道中
仁左衛門

 まさにもう 待ってました! の仁左衛門さんなわけで。大向こうさんと一緒に声かけたくなったよ(そーいや、この日は女性で大向こうかける方が二名ほど居られた。さすがにお祭りの 待ってました は言わはらへんかったけどちょっとヒヤヒヤしたのは私だけかな?)。17分ほどの演目の端々までしっかり目に焼き付けるような気持ちで見入ってしまった。

 やっぱり夜の身替座禅、観たかったなあ。まあでも、この日は体調も悪かったのでどっちにしても難しかったけれども。
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# by tigersandcatlover | 2017-04-12 19:01 | 歌舞伎・文楽

三月大歌舞伎 昼の部・夜の部

 昨年まで少々遠のいていた歌舞伎にまたもや入沼しつつある今日この頃。歌舞伎座で上演されている三月大歌舞伎の昼・夜を通しで観て来てしまいました。ズブズブ。

 昼の部
一、明君行状記
池田光政;梅玉
青地善左衛門;亀三郎
妻ぬい;高麗蔵
弟大五郎;萬太郎
若党林助;橘太郎
木崎某;寿治郎
吉江某;松乃助
筒井;松江
磯村;権十郎
山内権左衛門;團蔵

 幕があくまで何がかかるか全く予習せずという体たらくだったのだが、これが存外素直に面白かった。声あげて笑っちゃったわ。亀三郎さん、お声もお姿もよく、おおっと思ったわ〜。

二、義経千本桜 渡海屋 大物浦
渡海屋銀平実は新中納言知盛;仁左衛門
女房お柳実は典侍の局;時蔵
相模五郎;巳之助
銀平娘お安実は安徳帝;市川右近
入江丹蔵;猿弥
武蔵坊弁慶;彌十郎
源義経;梅玉

 昼の部一番のお目当て。かっこよくて綺麗で痛々しくて哀しい仁左衛門さんの知盛。なんかもう大物浦で傷ついて花道に登場したところで涙が出た。その前の白装束で出陣していった姿からのあまりの変化に。知盛の痛みや苦しさを一緒に感じている気持ちになってしまって疲れた・・・(もちろんいい意味で)。

三、神楽諷雲井曲毬 どんつく
荷持どんつく;巳之助
親方鶴太夫;松緑
若旦那;海老蔵
太鼓打;亀寿
町娘;新悟
子守;尾上右近
太鼓持;秀調
太鼓持;彌十郎
田舎侍;團蔵
芸者;時蔵
白酒売;魁春
門礼者;彦三郎
大工;菊五郎

 三津五郎さんの三回忌追善狂言に巳之助さんがどんつくを。華やかで楽しい演目。今回の公演では巳之助さんは凄く目をひく役を演じていて、一つ前の相模五郎、夜の部の福山かつぎも印象的だったな〜。活きがいいというか。

夜の部
一、引窓
南与兵衛後に南方十次郎兵衛;幸四郎
濡髪長五郎;彌十郎
平岡丹平;綿吾
三原伝造;廣太郎
母お幸;右之助
女房お早;魁春

 昼の部のあとに食べたグラタンが効いたのかちょっとスイマーが・・・。幸四郎さんの声ってα波でちゃうのかな(汗汗)。

二、けいせい浜真砂 女五右衛門 南禅寺山門の場
石川屋真砂路;藤十郎
真柴久吉;仁左衛門

 なななんか凄いもんみちゃった・・・みたいな。

三、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜
花川戸助六;海老蔵
三浦屋揚巻;雀右衛門
くわんべら門兵衛
朝顔仙平;男女蔵
通人里暁;亀三郎
三浦屋白玉;梅枝
福山かつぎ;巳之助
傾城八重衣;新悟
同浮橋;尾上右近
同胡蝶;廣松
同愛染;児太郎
男伊達山谷弥吉;宗之助
同田甫富松;男寅
文使い番新白菊;歌女之丞
奴奈良平;九團次
国侍利金太;市蔵
遺手お辰;家橘
三浦屋女房お京;友右衛門
曽我満江;秀太郎
髭の意休;左團次
白酒売新兵衛;菊五郎
口上;右團次
後見;右之助

 夜の部のお目当てはこれ。海老蔵さんの助六は二回目かなあ。彼のことは決して手放しでのファンというわけではないのだけれど、その前回みた助六はすこぶる印象的だったのだよねえ(そのときは演舞場での上演で水入りまでやるバージョン)。で今回。花道からの登場で型を決める姿だけで満足やったわ。台詞しゃべるとあれれ?とか思っちゃうんだけど、横顔の浮世絵のような美しさと言ったら。なんか体温低そうな助六で何考えてるかわからんちゃんなんだけど、お母さんに叱られてしゅんとした哀しそうな顔するところなんかはキュンとした。
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# by tigersandcatlover | 2017-03-23 21:37 | 歌舞伎・文楽

アラジン

 ノートルダムで打ちのめされた翌日のマチネはひたすら楽しいアラジンをば。同じディズニーとは思えないわ、全く。

 ジーニーが出てきたとたんのあの劇場の待ってました!の雰囲気にニンマリ。瀧山さんは低音ヴォイスが魅力的でまさにジーニーでありました。もうちょっと太っててもいいかもねw。笠松さんはちょいとお歌がごにょごにょ・・・だったけど、まあ可愛かったからいいや。

 魔法のシーンなんか大人が観ても本当によくできていて、初めてNYでBeauty and the beastを観たときのうわ~って感じ(特にラストのbeastが王子に戻るところの衝撃)を思い出した。なんやかんや言うてもやっぱりディズニーは凄い。

〜キャスト〜

ジーニー;瀧山久志
アラジン;笠松哲朗
ジャスミン;岡本瑞恵
ジャファー;桝川譲治
イアーゴ;酒井良太
カシーム;松島勇気
オマール;町田兼一
バブカック;白瀬英典
王(サルタン);石破義人
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# by tigersandcatlover | 2017-03-15 09:32 | ミュージカル

ノートルダムの鐘

 ひさびさに劇団四季の舞台を観た。前回観たのは2014年12月のジーザスだから二年以上前になるなあ。

 ディズニーアニメ映画をレンタルDVDで借りて観た記憶はあるが、正直音楽もあまりちゃんと覚えていなかったりで、初見のような状態で挑んだ。のがよかった。

 冒頭のフロローの弟とのエピソードがあったことと野中さんの狂気が滲みすぎない演技で、フロローの印象がまるで変わった。怪物と人間の違いは何か?何が怪物を作ったのか?そして人間を。その問いかけがフロローが狂っていく=怪物になっていく、という意味にもとれて胸にくる。

 カジモドの登場シーンはBW版を観たかたのブログを読んでなんとなく予想していたのだが、やはり自分の目で観ると鳥肌が立つくらいのニクイ演出。そしてそれに対応するようなラストシーン。いや〜なんか久々に打ちのめされたわあ。これぞ、舞台ならでは。これは是非リピートしたい。

〜キャスト〜

カジモド;田中彰孝
フロロー;野中万寿夫
エスメラルダ;宮田愛
フィーバス;清水大星
クロパン;吉賀陶馬ワイス
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# by tigersandcatlover | 2017-03-14 22:46 | ミュージカル

the オモダカ祭(博多座二月花形歌舞伎)

 建国記念の日、博多へいってまいりました。目的は澤瀉祭;博多座二月花形歌舞伎(博多座)昼・夜であります。この日は寒波到来で雪のため新幹線が40分近く遅延して、ややドキドキしたけれど、なんとか時間通りに博多座へ到着。

 ポップなポスター♡
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 上演直前に猿之助さんの声でご挨拶と演目名がアナウンスされる。まるで宝塚歌劇みたい(猿之助さんがトップなわけだしw)。

昼の部

一、男の花道

加賀屋歌右衛門;猿之助
田辺嘉右衛門;門之助
山田春庵;男女蔵
加賀屋歌五郎;巳之助
富枝妹雪乃;米吉
加賀屋歌助;隼人
按摩杢の市;弘太郎
松屋忠兵衛;寿猿
山崎順之助;猿弥
万八の女将お時;笑三郎
田辺妻富枝;笑也
加賀屋東蔵;竹三郎
壬生玄碩;平岳大

二、艶姿澤瀉祭

夜の部

雪之丞変化

中村雪之丞・闇太郎;猿之助
脇田一松斎;門之助
土部駿河守後に土部三斎;男女蔵
門倉平馬;巳之助
軽業のお初;米吉
丑三ツの次朗;隼人
三斎娘波路;梅丸
むく犬の源次;弘太郎
中村菊之丞;猿弥
侍女滝乃;笑三郎
おもと;竹三郎
狐軒先生;平岳大

 昼の部も夜の部も、女形が主役(もちろん猿之助さん)で、劇中劇があって、中村座で、ちょっと長崎が関係あって、としばらくすると記憶がごっちゃになってしまうような設定なのだけれど、昼は乙女度高い猿之助さん、夜はちょっと男らしさを見せる猿之助さん、って感じで対比すると面白い。とはいえ、なんかもう 四代目は乙女でいいよ乙女でー!って思っちゃったんだよねえ。それくらいもう可愛らしくて綺麗で、特に劇中劇でのお七とか、もうずっと観ていたいくらいだった。平さん(大向こうさんたちが「ひら!」と声かけるので、頭の中では ひら になってる)に「せんせええええええ〜♡」と駆け寄っていくとこなんかもう笑っちゃうくらいの可愛らしさ。

 今回昼の部は花道横、夜の部は二階一列目という良席。特に夜の部では凧に乗ってのスーパースペクタルな斜め宙乗りの猿之助さんがどんどんこっち向って飛んできて足の裏を下から拝むという美味しさ。さらにはそこで撃たれて凧から傘に持ち替えてUターンしていくのだった・・・いや〜何度か宙乗り観てるけど、今回が一番面白い席やったわあ〜〜。

 レビュー(澤瀉祭ねw)もぐいぐい楽しかったし、これぞ、エンターテイメント!!って感じの全く退屈しないマチソワでありました。はあ・・・しばらく猿之助さんの公演は追っかけさせてもらわねば、とカレンダーとにらめっこ中。
 
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# by tigersandcatlover | 2017-02-18 19:36 | 歌舞伎・文楽

二月花形歌舞伎 午後の部

 松竹座で上演中の二月花形歌舞伎・夜の部を観て参りました。

 まずは壱くんのご挨拶で幕開け。「一番前のお客様、先月はそのお席、18,000円だったのでございますよ。それがこのたびは12,000円!三分の二と大変お得になってございます」で大受け貰ってた。さすがや・・・。しかし12,000円といわれるより三分の二といわれたほうが、ぐぐっと来るの不思議やわ。

一、金閣寺
雪姫;梅枝
此下藤吉後に真柴久吉;歌昇
慶寿院尼;新悟
十河軍平実は佐藤正清;種之助
松永鬼藤太;右近
狩野之介直信;壱太郎
松永大膳;又五郎

 全く予習せず、イヤホンガイドも借りず、で挑んだので結講話について行くのが大変だった。あ、そっか梅枝くんが主役なんだ〜って途中で気付いたという。最後もえっ?大膳そのまま生かしとくの?の衝撃。なんか又五郎さんの貫禄が目立ったなあ〜。まあしゃあないか。

二;連獅子
狂言師右近後に親獅子の精;松也
狂言師左近後に仔獅子の精;右近

 それほど連獅子に詳しいわけではないが、こんなに苦悩した表情豊かな親獅子は初めてかも、と思いつつ観ていた。そうか、松也くんが親獅子なんだねえ〜もう30代だもんねえ、と感慨深く。ただ少々動きがぶれるというか、現代的な感じに見えちゃった。それは右近くんのぴしぱしっと無駄が全くない踊りとつい比べてしまうからかも。右近くんの仔獅子は彼が高校生のころに海老蔵さんと南座で演じたときに観ているのだけれど、正直海老蔵さんを食ってる、と思ったくらいすんばらしかったのよねえ。そのときは当然10代で子供らしくて可愛らしい感じはあったのだけれど、歳を重ねてさらに可愛らしさに磨きかかってた。後半のなんとも誇らしげな笑みを浮かべた表情が、本当に仔獅子だったもん。始めは口元の化粧のせいかと思ったんだけど、よくみるとずっと微笑んでるんだよね〜。最後の高速毛振り、松也くんより三回くらい多く回してたなw あまりに早過ぎて凄過ぎて笑ってしまった。 

 そういや、これが今年国内初観劇だったのだなあ。この一年を象徴するような観劇はじめになりましたかどうか。
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# by tigersandcatlover | 2017-02-05 21:45 | 歌舞伎・文楽

Siegfried in HKG

 香港なら土曜日仕事終わって一泊三日で月曜の朝戻るってことができるよなあ、と以前からぼんやり考えてはいたけれど、さすがにちょっとしんどいかしらんね、と実行に移したことはなかった。のだけれども。

 Zweden率いる香港フィルが4年かけて完成させるリングチクルス。今年は日曜日に上演があるってんで、ちょっくら行ってまいりました。まさに弾丸。
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 香港には何度か来ているけれども、文化中心ホールには初めて入ることになるなあ。以外にこじんまりしていて、ちょっと木の感じがよくて、椅子が少々ちゃっちいw。でも音は平土間でもいい感じに聴こえて来た。サイズがいいんだろうな。

指揮:Jaap van Zweden

Siegfried; Simon O'neill
Brünnhilde; Heidi Melton
Mime; David Cangelosi
Alberich; Werner van Mechelen
Wotan; Matthias Goerne
Erda; Deborah Humble
Fafner; Falk Struckmann
Woodbird; Valentina Farcas

 もーう、ミーメに釘付け。彼が死んじゃうのが哀しく思えるくらい。しょっちゅう水で喉を潤しながらの熱演。アルベリヒも声が男前ってのもあって、なんかニーンベルグ族が主役みたいに思えちゃった。ファフナーもよかったなあ。逆にジークフリートとヴォータンが少々弱く感じてしまって、去年の春祭のときの印象とガラッと変わってしまった感。まあ、そりゃシャーガーさんは絶品だったものねえ。
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 その一番拍手を貰っていたかも、のミーメ(一番向こう)と声も身体の厚みもど迫力のブリュンヒルデ(向こうから二人目)。

 食べたもの記録。今回はなんやかんやとわいわいと友人達が現地集合現地解散にて集まっていろいろ美食。私は一番最後に合流したので実質みんなでご一緒できたのは土曜の夜と日曜の飲茶だけだったけど。

9時からの宴に10時過ぎに合流。焼きそばには間に合った!w
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深夜の甘いもの。
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朝食は前日マカオに行った友人が買って来てくれたエッグタルト。
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10時から飲茶へ突入。食べる食べる!
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終演後空港で麺二連発。
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 我ながら酔狂だなあとは思ったけれど、わいわいと美味しいもの食べてこのお値段(1万円しなかった)でこのレベルでのオペラがコンサート形式とはいえ観れて、と癖になりそうな楽しさでありました。来年の神々の黄昏も日曜日上演ってことで、一応手帖にはマーク入れとこっと。
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# by tigersandcatlover | 2017-02-01 21:08

Dear Evan Hansen

今回唯一のBW観劇はこちら。
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旅行前にミュージカルに詳しいお友達に、今BWで観たほうがいい作品教えて?と訊いたら、迷わずの一番がこれだったので、チケット手配しようとしたのだけれど、一か月前にして滞在中の公演はすでにすべてソールドアウト(一月末くらいならばほんの少しは残っていた)。再販サイトにはかなりの枚数残っているがやはり高い・・・(メザニン5列目くらいで最低200ドルなんだもん)。そしてチケット受け取りの煩雑さもあるしさ。それでもねちねちと戻りチケットがでないかは毎日チェックしていたものの、やはり出ない。まあこれもご縁のものだからねえとほとんど諦めていたのだった。ががが、

大晦日のカウントダウン~ハッピーニューイヤーと盛り上がって深夜までおしゃべりしての現地朝の三時ごろ。そろそろ寝るか、でも一応もう一度だけtelecharge観てみるか・・・とベッドの中でチェックしたところ

なんと、プレミア席ペアチケット2枚だけが燦然と戻っていました!!

見つけたときは眠気もあって、一瞬目を疑ったよ~。でもでも二人で650ドル以上。どうする???とほんの3分ほど悩んでw、震える手で決済。いや~そのあとコーフンでしばらく寝付けなかったよ。チケットの神様ありがとう!!

とはいえ、そんな感じだったのでどんな作品かはぼんやりとしかわかっていない。正直これまでのMET4枚の分のチケット代に匹敵する値段だけの価値はあるのかいな?と楽しみ半分不安半分で元日の夜の公演にいってまいりました(ああ、前置き長っ)。

Evan Hansen; Ben Platt
Heidi Hansen; Rachel Bay Jones
Connor Murphy; Mike Faist
Cynthia Murphy; Jennifer Laura Thompson
Zoe Murphy; Laura Dreyfuss
Larry Murphy; Michael Park
Alana Beck; Kristolyn Lloyd
Jared Kleinman; Michael Lee Brown

で、感想。いやもう前半からぼろんぼろんに泣いてしまった。わたしゃこういう男の子ものに弱いんだよ・・・。SNSや動画サイトのタグ付など、市井の人たちがあっというまに情報拡散の波にもまれてしまうさまを描く、みたいな感じで予習していたのだけれど(もちろんそういう一面はしっかり描かれているんだけど)、基本は家族の物語だった。誰も悪くなくて、というかむしろ優しくて、でも少しずつ歯車がずれてしまって傷つけあってしまう。

もっといろいろ思うところはあるのだけれど、文章にしようとするとうまく拾えない感じでアップできないでいたので、漠然とした感想になっちゃったけどもうこれで。ともかく結末はきっとこうなってしまうんだろうな、とわかっていても、大いに揺さぶられた作品でした。そしてなんといってもBenくんの怪演だわねえ。のっけから彼のすんごい早口(冒頭が特にそれを際立たせていた)でおどおどとつんのめるように話して自虐的に笑うところなんかではもっと英語がわかればなあ~~といつも思うことなんだけど、歯がゆい思いをした。でもこれ、たぶん日本語での上演でも聞きとれないかもだわw

涙目のまま出待ちしたんだけど、Benくんの笑顔とちゃんとギプスにサインしてくれたところにまた感動(ギプスにサインっていうのが、ストーリー上すごく大事なポイントなのだ)。
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# by tigersandcatlover | 2017-01-24 19:53 | 16/NY・SZGバイロイト・Paris


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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