タグ:オペラ・オペレッタ ( 79 ) タグの人気記事

La traviata@Bayerische Staatoper

 さて三つ目の滞在地、三つ目のオペラ。ミュンヘンはバイエルン歌劇場にやってまいりました。
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La traviata


Conductor; Andrea Battistoni
Director; Günter Krämer

Violetta Valery; Sonya Yoncheva
Alfredo Germont; Arturo Chacón-Cruz
Giorgio Germont; Leo Nucci

 前日の神々の黄昏のチケット確保も大概ぎりぎりだったけど、ここバイエルンの一般発売は公演の2か月前。でもまあトラヴィアータやからそんなに苦労しないんやないかなあと高をくくっていた。バッティストー二の指揮とヌッチのジェロモンパパが観れたらいいくらいな軽い気持ちだったし。ところが、発売開始早々にサイトにアクセスして席をもたもた探していたらどんどん恐ろしい勢いで売れていき、30分後くらいにはほとんどフルハウスの状態に。ひえ~バイエルンおそるべしだなあ、と思っていたら・・

 感想羅列。

1)バッティストー二、歌いまくり。この日は2列目で鑑賞してたのだけれど、いやもうずっとフンフンタンタンフガー!と鼻歌レベルでない歌い方。私のひとつ前の席のカップルはかなり険しい顔で指揮者方面を睨んでいたと思うw

2)ヨンチェバ凄い!見目良し歌良し演技良し。決してボリュームのある体格じゃないのにすんごい声量。ヴィオレッタ絶命の場面でもド迫力もので、それを良しとしない人もいるかもだけど、もうそんなん吹っ飛んでた。それくらい説得力のある歌声だった。で、全く予備知識なくて言ってたので知らんかったんやけど、彼女最近の注目株らしい。ひょっとしてあのチケットの売れ行き好調は彼女の効果やったんかもしれん。いやきっとそう。

3)アルフレート役のChacón-Cruzはちょっと見た目の雰囲気がグリゴロくんに似てる。彼をあっさりにしたような感じ。体格とか仕草とかが。アリアのときは、お~気持ちいい、って感じでスコーンと来るんだけど、これがヴィオレッタと一緒だと声が霞んでしまう。そこだけが少々残念だったかも。

4)ヌッチさまはもうね~いぶし銀だなあ。ヨンチェバとの二重唱も、ヴィオレッタが歌い上げない曲だったからてのもあるけれど、むっちゃ気持ちよくハーモニーを聴かせてくれた。あの暗く重いシーンをずっと聴いていたくなったくらいに。

5)二幕目の最後、アルフレートに侮辱されて悲しみに暮れるヴィオレッタのシーンで、なんとなくイメージ的にはアルフレートとジオルジョとの三重唱にコーラス、だと思うんだけど、この日の演出はヴィオレッタだけにスポットがあたって、ジェロモン親子にも照明あたらず、薄い幕に隔たれて後ろでその他大勢扱い。いや~なんか、徹頭徹尾この日はヴィオレッタ=ヨンチェバメインな感じだったねえ。まあ私の感想もそんな感じになっちゃってるな・・・。


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by tigersandcatlover | 2017-05-08 19:43 | 17/ZRH-MUC

Götterdämmerung@Wiesbaden

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 快晴のチーリュッヒの翌日は雨のWiesbadenへ。フランクフルトからS Bahnに乗って30分ほどの保養地であります。本当にドイツって各都市にオペラハウスがあるんだなあ〜。

 演目はGötterdämmerung。もちろんリングチクルスが上演されていたのだけれど、日程的にこの日しかいけなくて(無理をすればSiegfredもなんとか行けたのだけれど)、それでもフライト的には日本からFRA-ZRH-FRAと行ったり来たりすることになってしまった。のに行こうと思ったのは去年の東京春祭で素晴らしいSiegfredを聴かせてくれたシャーガーが歌ってくれるからなんだった。

 で、このリング。4月にすでに二回上演されていて、それは通常通り半年ほどまえにチケット販売されたのだが、私が行った日はMAIFESTSPIELEの一貫だったため、シングルチケットの発売日が今年の2月中旬になってからというキワキワさ。まったく遠征族には辛いわ・・・。そんなわけで、2月に博多座で観劇中の幕間にこれまたドキドキしながらチケットを買ったんだった。こんなんばっかりやわ。

 劇場はHessisches Staatstheater Wiesbaden。初めての劇場は気分があがるねえ。席は二階のバルコニー最前列で視界良好。舞台も想像してたより近い!てか劇場がじつにこぢんまりとしてていい感じ。丁度チューリッヒ歌劇場くらいのサイズ感かな?
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これなら大劇場で歌うより喉にも優しいかもねえ〜とか開演前は思っていたのだが・・・

Conductor Alexander Joel
Director Uwe Eric Laufenberg

Siegfried; Andreas Schager
Gunther; Matias Tosi, Samuel Youn
Alberich; Thomas de Vries
Hagen; Shavleg Armasi (当初はAlbert Pesendorferがキャスティングされていたが体調不良で降板)
Brünnhilde; Evelyn Herlitzius
Gutrune; Sabina Cvilak
Waltraute / First Norn; Bernadett Fodor
Second Norn; Silvia Hauer
Third Norn; Sabina Cvilak
Woglinde; Gloria Rehm
Wellgunde; Marta Wryk
Flosshilde; Silvia Hauer

 もう冒頭の主役二人の二重唱でじんわり涙と、そして笑いが込み上げてしまう。なんという声量・なんというパワー。劇場の空気が太鼓のように響き渡る。人間ってあまりにも凄いものを観たり聴いたりすると笑うか泣くかしてしまうんだなあ〜と思った。あとはもう推して知るべし。がつんと冒頭やられたあとはそのまま物語の世界に入り込んでしまって、言葉がわからないことも全く気にならない観劇体験だった(ちなみに字幕はあったがドイツ語だけw)。本当に時々だけどこんな感覚になるんだよねえ。まだ数えるほどだけれども。

 演出はバイロイトほどわけわからんことになってなく、適度に現代的できちんと物語との整合性があって違和感なかった。こういうのも入り込める要素だよな。あんまり読み替えが過ぎる演出だと頭に中に<?>が出てしまうんだもん。
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  惜しむらくは自分の体調。3幕目の最後、ジークフリートが絶命してしまってからは目が覚めてはいるんだけど、ちょっと脱水+酸欠みたいでぼーっとなってしまった。劇場が小さい上、外は雨で湿度が高く、幕が進むごとに暑くなってきて汗をたくさんかいてしまったせいかもしれない。ワーグナーは演じる方はもちろん、観る方にも体力気力を要求するねえ、全く。
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by tigersandcatlover | 2017-05-07 22:51 | 17/ZRH-MUC

Werther@Zürich

 ここほんの数年のことだけれども、METやヨーロッパのオペラハウスの来季の演目が発表されると、自分が休める日に気になる演目がないかな〜とチェックするようになった。妄想で終わってしまうこともあるし、観劇が実現することもある。で、今回のGWはそんな感じでごりごりと実現させてしまったオペラはしご旅をしてまいりました。かなり動線無視で無駄の多い移動をしまくっての旅程ではあるけれど、あくまで目的は舞台だからしゃあない(のか?)。

 で、まず一本目はこちら。
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チューリッヒ歌劇場のWertherであります。

 この日のチューリッヒは快晴!でも一週間前には雪が降ったらしく、湖の向こうに見える山々はしっかり雪景色だった。
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 で、オペラハウスはその湖沿いにあるのよね〜。本当に気持ちいい立地やわあ。
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Conductor;Cornelius Meister
ProducerTatjana Gürbaca

Werther; Juan Diego Flórez
Charlotte; Anna Stephany
Sophie; Mélissa Petit
Albert; Audun Iversen

 初めてチューリッヒでオペラを観たのが5年前。そのときはフローレスとヌッチが出演するRigolettoだったなあと懐かしく思い出しながら(→そのときの日記)。実は今回最初のチケットを買ったのはこの演目で、去年の6月の発売初日に旅行先のバスの中でドキドキしながら購入したのを覚えている。そんなわけなので1列目ガン見席確保(笑)。オケとの融合とかなんとかもういいの。フローレスの声を一番近くで聴きたかったんだもん。

 で、感想。

 舞台の上に白木の小さな部屋が作ってあるのだけれど(客席まで木の匂いがしていた)、たくさんのドアや棚がしつらえてあって、そこですべての物語が進む。ソフィーやなぜかアルベルトが洗濯物畳んだり、一幕二場がなぜか老人ホームの慰安会みたいになったり、ドアがたくさんありすぎて二幕一場のアルベルトの家のときにどこからウェルテルが入ってくるのかむっちゃドキドキしたり、二幕二場のウェルテルの家のシーンではドアの外の雪が見えてるのかと思ったら宇宙からの星々と地球の映像がどーんと出て来たり、なんかこうやって書いてると不思議過ぎる演出だよね・・・。

 面白かったのが、ご老人を何人か登場させていたこと。一幕二場で哀しみに沈むウェルテルの頭をおばあちゃんがなでてあげたり。特にぐぐっと来たのが、一幕でウェルテルがインデアンハットを、シャルロッテが王冠ついたカチューシャを被って二人がダンスするんだけれど、最後のウェルテルの部屋に老カップルが登場してそのかぶり物を被って踊るの。少しおぼつかない足取りで、でも温かく手を握り合って。なんかその姿をみたときに、ぶわっと涙出た。ウェルテルとシャルロッテも二人でこうやっておじいちゃん・おばあちゃんになっていたのかもしれないんだよな〜(下のカーテンコールの写真、後ろにそのおじいちゃんおばあちゃんが写ってます)。

 つらつらとこんな感じなので、前半はぷぷぷと笑えてしまって困った・・・。特にフローレスがまた可愛らしいので。そう、まるで彼に当て書きしたみたいな演出でキャラはすごく合ってたと思う〜。ただ声的にはドンピシャな役ってわけではないんだろうな、うん。でも実に実に彼らしいWertherだったなあ〜と後からしみじみ思い出したりしてる。
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 そうだ、褒めてばっかりじゃなくてちょっと演出に苦言。二幕のウェルテルの一番聴かせるアリアの最後手紙燃やす演出で、一度め火がつかなくて、一番歌に集中せんならんとこでつけなおししててハラハラしたよー。それにどばっと火と煙でて喉に悪いやんか!と思っちゃった。あれはもちょい考えて欲しい〜⇦って単なるファン目線ですね、はい。
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by tigersandcatlover | 2017-05-07 00:48 | 17/ZRH-MUC

Siegfried in HKG

 香港なら土曜日仕事終わって一泊三日で月曜の朝戻るってことができるよなあ、と以前からぼんやり考えてはいたけれど、さすがにちょっとしんどいかしらんね、と実行に移したことはなかった。のだけれども。

 Zweden率いる香港フィルが4年かけて完成させるリングチクルス。今年は日曜日に上演があるってんで、ちょっくら行ってまいりました。まさに弾丸。
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 香港には何度か来ているけれども、文化中心ホールには初めて入ることになるなあ。以外にこじんまりしていて、ちょっと木の感じがよくて、椅子が少々ちゃっちいw。でも音は平土間でもいい感じに聴こえて来た。サイズがいいんだろうな。

指揮:Jaap van Zweden

Siegfried; Simon O'neill
Brünnhilde; Heidi Melton
Mime; David Cangelosi
Alberich; Werner van Mechelen
Wotan; Matthias Goerne
Erda; Deborah Humble
Fafner; Falk Struckmann
Woodbird; Valentina Farcas

 もーう、ミーメに釘付け。彼が死んじゃうのが哀しく思えるくらい。しょっちゅう水で喉を潤しながらの熱演。アルベリヒも声が男前ってのもあって、なんかニーンベルグ族が主役みたいに思えちゃった。ファフナーもよかったなあ。逆にジークフリートとヴォータンが少々弱く感じてしまって、去年の春祭のときの印象とガラッと変わってしまった感。まあ、そりゃシャーガーさんは絶品だったものねえ。
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 その一番拍手を貰っていたかも、のミーメ(一番向こう)と声も身体の厚みもど迫力のブリュンヒルデ(向こうから二人目)。

 食べたもの記録。今回はなんやかんやとわいわいと友人達が現地集合現地解散にて集まっていろいろ美食。私は一番最後に合流したので実質みんなでご一緒できたのは土曜の夜と日曜の飲茶だけだったけど。

9時からの宴に10時過ぎに合流。焼きそばには間に合った!w
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深夜の甘いもの。
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朝食は前日マカオに行った友人が買って来てくれたエッグタルト。
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10時から飲茶へ突入。食べる食べる!
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終演後空港で麺二連発。
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 我ながら酔狂だなあとは思ったけれど、わいわいと美味しいもの食べてこのお値段(1万円しなかった)でこのレベルでのオペラがコンサート形式とはいえ観れて、と癖になりそうな楽しさでありました。来年の神々の黄昏も日曜日上演ってことで、一応手帖にはマーク入れとこっと。
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by tigersandcatlover | 2017-02-01 21:08

Roméo et Juliette

今回唯一事前にチケット購入していた公演。
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グノーのロミジュリであります。

パンフレットの後ろに写り込んでいるごとくのお屋敷の中庭のようなスペースですべての物語が進む。真ん中の少し高い部分がベッドに見立てられたりして動きを出しながら。シンプルだけれどいかにも演劇っぽい。いろいろ展開があるのも楽しいけれども、基本こういうのでいいんだよね~。

Conductor; Gianandrea Noseda

Roméo; Vittorio Grigolo
Juliette; Diana Damurau
Tybalt; Diego Silva
Paris; David Crawford
Mercutio; Elliot Madore
Capulet; Laurent Naouri
Gertrude; Diana Montague
Gregorio; Jeongcheol Cha
Frere Laurent; Milhail Petrenko
Stephano; Virginie Verrez
Benvolio; Tony Stevenson
The Duke of Verona; Oren Gradus

Procution; Bartlett Sher

ともかく、主役二人がすべてだった。まあそういう作品だけれど。特にぐりごろくんに尽きた。だって彼が第一声発するだけで他の男性陣と格が違うってわかっちゃうんだもん。一人浮いてしまうくらいに。それまでの三作品では少々男性陣が弱かったのもあって、この夜はテノール充♡、と思いながら観ていた。ダムラウ譲は貫禄たっぷりだけど、ちゃんと少女らしく見えた。ドレスが先述の高くなってる部分の角にひっかかってしまったりしたのを、とっさにぐりごろくんが駆け寄って自然に直したりしていて、当たり前だけど二人とも舞台慣れしてはったわあ。
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ぐりごろくん恒例の舞台にキス&観客に♡を~~。

振る舞い酒で乾杯♪ 2017もいい年になりますように。
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by tigersandcatlover | 2017-01-16 19:45 | 16/NY・SZGバイロイト・Paris

Nabucco

サロメも遥かなる愛も、よかった。楽しかった。面白いオペラ体験だった・・・が、あのオペラ特有のうわ〜っという気持ちの盛り上がりを感じることができなかった。いや、しにくい作品だった。でで、やっぱり王道のオペラ欠乏症のところに、三日目はヴェルディ先生のナブッコをば。
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Conductor; James Levine

Zaccaria; Dmitry Belosselskiy
Ismaele; DmitryThomas
Fenena; Jamie Barton
Abigaille; Liudmyla Monastyrska
Anna; Danielle Talamantes
Nabucco; Zeljko Lucic

Production; Elijah Moshinsky

別の日にはドミンゴ先生がキャスティングされていたのよね。
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やー、やっぱりオペラはこうじゃなくっちゃね〜、のカタルシス。特に女性陣、なかでもAbigaille役のMonastyrska嬢の大迫力にもうわくわく。いいぞもっとやれ!みたいなw 逆に少々男性陣は弱く、Lucic氏の声が弱い・・・てか籠ってて聴きづらい・・・。でも何よりうわ〜と来たのは合唱。今回これまで観た2作品ではなかった(あ、遥かなる愛にはちょっとだけあったな、シンクロ団体みたいな合唱がw)ってのもあって、厚みのある声の重なりにうっとり。そして驚いたのが、なんとその合唱の聴かせどころである 「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」Va, pensiero, sull'ali dorate で鳴り止まぬ拍手に応えてアンコールがあったということ。それだけ素晴らしい出来だったということなんだろうな。一度目は感情の波にもまれるような感じに、二度目は少し冷静にじっくり噛み締めるように楽しんで聴くことができた。
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by tigersandcatlover | 2017-01-15 19:08 | 16/NY・SZGバイロイト・Paris

L'Amour de Loin

二日目はこちら。
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北欧出身の現代作曲家Saariaho(1952/10/14 〜)のオペラ。プレミアは2000年のザルツブルグ音楽祭でMETは今回が初演。あらすじも音源も全く予備知識なしに初めての作品を観ることになった。我ながら珍しいパターンだ。

Conductor; Susana Mälkki

Jaufre Rudel; Eric Owens
Clemence; Susanna Phillips
The Pilgrim; Tamara Mumford

Production; Robert Lepage

で、これが実に実に不思議なオペラ体験だったんだよねえ。まずはリングを手がけたLepage氏の演出の舞台装置のシンプルで無機質な美しさ。電飾がオケピまで被るように張り巡らされてあって、これがまさに海なんだった。劇中うねって波のようになったり、その隙間からコーラスが顔を出したり(ちょっと笑ってしまったけれど)、Rudelの想像上のClemenceがシンクロナイズスイミングの選手のように飛び出てきたり。
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そしてあの音楽。いや、決して耳に残るようなメロディがあるわけじゃないのだ。ややもすると単調ですらあり、まるで波音を繰り返し聞かされているようでもあり。α波でまくり。が、舞台を観ていると眠くならない。時折背後のスピーカーからコーラスの唸るような声が聴こえて来たりして、音の波に漂うような体感型オペラみたいだった。

Pilgrim(ズボン役ってことになるのかな)の歌い方が独特で、時々ふと歌声から話し声になるようなパートが随時あり、これが不吉な響きを醸し出す。そして終盤のClemenceの悲鳴にも似た嘆きの歌は圧巻で、これまで陽気な役でしか観たことがなかったPhillips嬢の新たな一面を見せて貰った気がする。

この日は観客も少しいつもの雰囲気と違って、比較的年齢層が若く、男性の二人連れが多かった印象。3月にドンパスクワーレを観たときに年齢層の高さに少々METの行く末を案じてしまったが、こういう客層でしっかり客席が埋まってるところを見るとちょっと明るい気持ちになったりして。って余計なお世話かw
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この日の夕食は部屋食。ライス入りチキンスープがまるで雑炊みたいになってしまってて、まあ美味しかったんだけれど、こっちの人的にはありなのかしらん??
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by tigersandcatlover | 2017-01-13 19:40 | 16/NY・SZGバイロイト・Paris

Salome@MET

やはり初日からこちらへ(笑)
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大晦日ガラのロミジュリの垂れ幕がお出迎え。いつ来てもこの瞬間は本当に胸が高鳴る。
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一本目はシュトラウスのサロメをば。チェックインしてすぐにホテルのPC前でラッシュチケットをゲト(nさんありがと♡)。平土間最後方の二階の天井がかかる席とはいえ、25ドルでオペラが鑑賞できるだなんて、なんと素晴らしいことであろうか。周りはたぶんみなさんラッシュで買ってはるのだろう、どこかゆる~い雰囲気で、直前までスナックを食べていたり、始まってしばらくはささやき声が聞こえたりで少々気が散ったが、舞台が始まるとすとんと物語に入ることができた。のは、やはりなんやかんや言っても一定のレベルを保っているからだろう。一時間半ほどの一幕ものってことで初日としてはちょうどいい感じだったかも。

Conductor; Johannes Debus

Salome; Patricia Racette
Jochanaan; Greer Grimsley
Harraboth; Kang Wang
Herod; Gerhard Siegel
Herodias; Nancy Fabiola Herrera

Production; Jürgen Flimm

ヨハナーンのGrimsley氏は長身でなかなかのイケメンくん。この役はやはり見た目の魅力もないと説得力ないもんなあ。声もなかなかよいのだけれど、どうしても役柄上歌い上げることもなく地下からの単調な歌声がメインになってしまいちょっと寂しいかも。できたらワグナーあたりで聴きたいな〜。サロメのRacette嬢は脚をぶらぶらさせたり少女らしい仕草は見せてくれるとはいえ、やはり10代にはちょい見えずw。ストリップショーみたいになってしまう踊りのシーンは少々はらはらしながら観てしまった。あと、Siegelはこないだミーメで聴いたんだったなあとか思いつつ。

舞台本体とは関係ないけれど、どうでもいいよな覚え書き。
☆昨シーズンには動かなくなってた開演前のシャンデリア。今年はまた動くようになっていた。が、このあと1日だけ作動しなかった日もあり。調子悪いのかしらん?
☆大晦日ガラのロミジュリの垂れ幕。この日目にした以降は外されてしまっていた。これも??
☆計4公演観たのだけれど、3公演が上演時間になっても始まらず。10−15分ほどおしてしまうことに。これも珍しいなあ。

終演後は三度目になるかな?のE'd chawder houseで。23時までの営業なので、二幕もの以上の公演だとちょっと間に合わないけれども、すんなり座れてアフターシアターには便利便利。
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by tigersandcatlover | 2017-01-12 20:15 | 16/NY・SZGバイロイト・Paris

ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN  ラインの黄金

 バイロイトでワグナー先輩の方々に大いに薦められて現地からポチった公演の日がやってきた。あれから3ヶ月。早いなあ〜〜。

 ティーレマンが指揮するオペラは初めて観る。実はこれまで彼が振る交響曲を何度か聴いた時はそれほど心惹かれなかったんだけど、あるときアンコールで演奏したリエンツィ序曲がむっちゃよかったんだよねえ。なのでちまたで言われている、彼とワーグナーとの相性の良さみたいなのはなんとなくわかっていた。で、実演聴いて思ったのが、交響曲での外連味みたいなのがなくて予想外に王道で緻密で丁寧な印象だな〜ということ。全く指揮に疎い私だけれど、交響曲とオペラとでは音の作り方が違うのかなあとすら思った。重量級なのに繊細でなんか楽しい!なワーグナーでありました。

 全く予習してなかった今日の歌手陣。なんとミーメもファーゾルトもフライアもエルダも、この夏ザルツやバイロイトで聴いてた。なんと贅沢なことだろう。バイロイトでお知り合いになった方々との再会もあり、で楽しかった夏の続きのような気分になった。

指揮クリスティアン・ティーレマン
出演ヴォータン:ミヒャエル・フォッレ
フリッカ:藤村実穂子
フライア:レギーナ・ハングラー
アルベリッヒ:アルベルト・ドーメン
ミーメ:ゲアハルト・ジーゲル
ローゲ:クルト・シュトライト
ドンナー:アレハンドロ・マルコ=ブールメスター
フロー:タンセル・アクゼイべク
ファーゾルト:ステファン・ミリング
ファフナー:アイン・アンガー
ヴォークリンデ:クリスティアーネ・コール
ヴェルグンデ:サブリナ・ケーゲル
フロスヒルデ:シモーネ・シュレーダー
エルダ:クリスタ・マイヤー
管弦楽:シュターツカペレ・ドレスデン

舞台統括:デニー・クリエフ
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by tigersandcatlover | 2016-11-23 20:57 | その他の舞台

Lucia Di Lammermoor

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 今回2本目観劇はランメルモールのルチア。前日のホフマンがすこぶるよかったこともあって期待度高めで劇場入りしたのだったが・・・

いや~眠かった。実は三分の一くらい寝てしまったのよねー。狂乱の場で寝ちまうなんてよっぽど(以下略)

 なんでなんやろう?と自己分析するに、とりあえずオケがドニゼッティしてへんかった…タメがなくてあっさり盛り上がらないドニゼッティ。演出といい、わざと色を消したのかと思うくらい。

 その演出。冒頭、見世物小屋みたいな軍隊みたいな雰囲気で始まる。上から体操競技みてる紳士達がお金投げ入れてて頭の中に??マークが。そして途中梯子のようなものが出たりするものの、陰気なすり鉢状の空間で物語が進む。てか物語に沿わなくて解釈もしにくい感じ。もともと酷いハナシではあるんだけど閉塞感が半端ない。そういや、二幕冒頭のエンリコとエドガルドの決闘の日時を決めるシーンがまるっと省略されてたけどなんでなんやろう??

 ともかく全般にノリのようなものを消した感じの舞台に歌にで、決して悪いわけじゃないんだけど、個人的にはあのドニゼッティのお約束感みたいなのが好きなので、それがなかったぶん退屈に感じてしまった。
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 ルチアも美しい声なんだけど心揺さぶられなかったのよ〜〜(涙)。私の感受性の問題かもしれないけど。

Conductor; Riccardo Frizza
Director; Andrei Serban
Enrico Ashton;Artur Ruciński
Lucia;Pretty Yende
Edgardo di Ravenswood; Piero Pretti
Arturo Bucklaw; Oleksiy Palchykov
Raimondo Bidebent; Rafal Siwek
Alisa; Gemma Ní Bhriain
Normanno; Yu Shao
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 こんなことを言うのはせんないけれど、昨日のホフマンと順番が逆だったらよかったかなあ〜と思いつつ、バスティーユを後にした。
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by tigersandcatlover | 2016-11-17 19:42 | 16/NY・SZGバイロイト・Paris


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


by tigersandcatlover

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