憧れのフィヨルド観光の4日め(長いよ!)
ずっとずっと行ってみたかったノルウェーのフィヨルド(Fjord=峡湾)。氷河に削られて出来た、とてつもなく深い入り江。ヴァイキングたちの港。凍らない北の湾。8年前に北欧に一箇所だけ立ち寄ることにしたときに、ストックホルムと最後の最後まで悩んで諦めた場所。
今回観光したのは、世界最長・最深のSognefjord;ソグネ・フィヨルド。なんと全長205km、最深部分で1308mもあるのだ。それだけ長いと、どこを見ていいものやらとも思うが、そこはそこ。ちゃんといいルートがあるんである。 今回のルートは Noway in a Nutshell のパックツアー。といっても列車~フェリー~バスの乗車券がセットになっているだけで、個人個人で参加するもの。ベルゲン駅でこの切符のセットが販売されているので前日のうちに買っておいたのだった。
出発はベルゲン駅から。 むちゃちっちゃい駅! 8時40分発の行きOslo方面行きの列車に乗り込む。小雨の降る中、こんな景色を車窓から眺めながら2時間でMyrdalへ到着。寒そうやな~。 ここからFlam鉄道に乗り換え。 この列車は摩擦式の鉄道としては世界一の急勾配を走る鉄道である。登山列車など勾配のキツイところを運行している列車はラック式などの構造を持つことが多いのだが、この鉄道はフツーの車体、ということ。なんと海抜867mから一気に海抜2mのフロム駅まで、距離20Kmを約50分で下っていく。車内は木がふんだんに使われていて、居心地がいい。たくさんの滝を見ながら。 中でもKjosfossenの滝では5分ほど停車して外の展望台で滝を間近に見ることができる。
なんか怪しい音楽とともに二人の女性パフォーマーが滝の傍で踊りを披露していた。
鉄道の終着駅であるFlamは今やフィヨルド観光のためにあるような村だ。そこかしこにみやげもの屋やカフェがある。 ここからフェリーでのフィヨルド観光がいよいよ始まった。
(これが今から乗る船↓)
船はFlamを出て、Gudvangenまでの2時間の行程をとる。どれだけヘタクソな写真を撮っても、あの風景のイメージは伝わらない気がするなあ。 ともかく、波はなく静かな水面がいつまでもいつまでも続いている。巨大な湖のように。そこに切り立った渓谷が延々と。海のイメージとはあまりにもかけ離れているんだった。
かもめがフェリーの客から撒かれるパンくずを目指してわらわらと寄って来る。ちょっと数が多すぎて怖いくらい。
右に左にちいさな村々が。フェリーはところどころの村で一時停泊していく(ひょっとしたらこの船が住人の足にもなるのだろうか?)。わずか6人の住人しかいない村もあった。目の前にこの風景を見ながらそんなふうに生活するとはどのようなものだろう。
それにしても寒い。スパッツにハイキング用のパンツを履いていたのだが、それでも足元がすかすかしてきた。運悪く途中から雨も本格的に。持参してきたものをすべて身にまとっても身体が震えてくる。船内のカフェに寒さを避難しようと入っていくも、同じようなことを考える人たちでごったがえしている。やむなく、風が当たらない場所に隠れて、それでも眺めがよくなったら寒さを我慢して風に当たる、の繰り返しだった。美しく静かな海と峡谷にため息をつきながら。けれど最後の最後に雨が止み、日がさしてきた。このときの気持ちよさといったら!まさに至福のひととき。
GudvangenからVoss駅まではバスで移動。乗車するとまたも雨が降ってきた。ああ、あの至福の時間はご褒美みたいなもんやったんやねえ。ま、それはともかく、このバスがまた凄い。普通の観光バスなのだが、ものすごいUピンカーブをぐいぐいうねうねと曲がっていく。六甲山の宝塚方面に降りるほうの道みたい、と言っても関西人以外はわからへんよねえ。ともかく乗用車でも怖いような道路を降りていくんだった。お尻がむずむずしましたよ。ガードレールもないしさ。
Voss駅に着いたはいいが、ベルゲンへ帰る列車は一時間半後。うだーとカフェでコーヒー飲んで時間を潰す。こういう無駄な時間が旅の醍醐味、とも思うが、この日は本当に寒くて待つのも辛かった。ようやく来た列車でベルゲンまで一時間。寒さと空腹でぐったりなりながら。ベルゲン駅に着いたのは午後7時を少し回っていた。なんとハードなツアーだったことだろう!
一刻も早く熱いお風呂に入ってそのまま眠りたかったので、夕食は前日いいな~と思っていたマーケットのFish and Chipsを。足らないかな?とも思ったが結構お腹一杯になってしまった。しかし、かなり栄養が偏っとるね。
(四分の一くらい食べてしまってからの撮影↓。いかに空腹だったか解ろうものだ)
今回観光したのは、世界最長・最深のSognefjord;ソグネ・フィヨルド。なんと全長205km、最深部分で1308mもあるのだ。それだけ長いと、どこを見ていいものやらとも思うが、そこはそこ。ちゃんといいルートがあるんである。
出発はベルゲン駅から。
なんか怪しい音楽とともに二人の女性パフォーマーが滝の傍で踊りを披露していた。
(これが今から乗る船↓)
船はFlamを出て、Gudvangenまでの2時間の行程をとる。どれだけヘタクソな写真を撮っても、あの風景のイメージは伝わらない気がするなあ。
かもめがフェリーの客から撒かれるパンくずを目指してわらわらと寄って来る。ちょっと数が多すぎて怖いくらい。
それにしても寒い。スパッツにハイキング用のパンツを履いていたのだが、それでも足元がすかすかしてきた。運悪く途中から雨も本格的に。持参してきたものをすべて身にまとっても身体が震えてくる。船内のカフェに寒さを避難しようと入っていくも、同じようなことを考える人たちでごったがえしている。やむなく、風が当たらない場所に隠れて、それでも眺めがよくなったら寒さを我慢して風に当たる、の繰り返しだった。美しく静かな海と峡谷にため息をつきながら。けれど最後の最後に雨が止み、日がさしてきた。このときの気持ちよさといったら!まさに至福のひととき。
GudvangenからVoss駅まではバスで移動。乗車するとまたも雨が降ってきた。ああ、あの至福の時間はご褒美みたいなもんやったんやねえ。ま、それはともかく、このバスがまた凄い。普通の観光バスなのだが、ものすごいUピンカーブをぐいぐいうねうねと曲がっていく。六甲山の宝塚方面に降りるほうの道みたい、と言っても関西人以外はわからへんよねえ。ともかく乗用車でも怖いような道路を降りていくんだった。お尻がむずむずしましたよ。ガードレールもないしさ。
Voss駅に着いたはいいが、ベルゲンへ帰る列車は一時間半後。うだーとカフェでコーヒー飲んで時間を潰す。こういう無駄な時間が旅の醍醐味、とも思うが、この日は本当に寒くて待つのも辛かった。ようやく来た列車でベルゲンまで一時間。寒さと空腹でぐったりなりながら。ベルゲン駅に着いたのは午後7時を少し回っていた。なんとハードなツアーだったことだろう!
一刻も早く熱いお風呂に入ってそのまま眠りたかったので、夕食は前日いいな~と思っていたマーケットのFish and Chipsを。足らないかな?とも思ったが結構お腹一杯になってしまった。しかし、かなり栄養が偏っとるね。
(四分の一くらい食べてしまってからの撮影↓。いかに空腹だったか解ろうものだ)
by tigersandcatlover
| 2009-08-21 19:46
| 09/パリ・北欧・伊・VIE
舞台と音楽と本と、ときどき旅行。
by tigersandcatlover
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