Elisabeth~ドイツ・ツアー
旅の目的は色々あれど、観劇が第一義ってのがいかにも私らしい(?)。まずは2012年に初演から20周年となるミュージカル:Elisabethのドイツ・ツアーが丁度ミュンヘン滞在中に上演されるということを知り、もちろん(笑)行くことにした。
これが今回の旅行中、最も大変な目に遭うことになろうとは・・・(遠い目)。
この日は朝から遅めの朝食がてらビールにWurstなどなどを楽しんだあと観光してまわって、私一人で劇場に向かうべくMarienplatzで解散となった。
会場であるDeutsches Theaterはガイドブックにも載っている由緒ある劇場でMarienplatzからS-Bahnで1駅のKarlsplatzから南西に10分ほど歩いたところにある。初めての劇場に行くときは余裕をみて開演30分前には到着するようにしていたのだけれど余裕で45分前にはついてしまいそう。せっかくだからKarlsplatzあたりでなにか買っていこうかな〜でもま、一応劇場を見てからにしよう、と現地に向かったところ・・・
・・・ない(劇場が)。
どうもそれらしき場所は取り壊されて工事中の大きな看板が。でも哀しいかなその内容がちゃんと読めるほどドイツ語がわからない。しかもかなりのパニックになってしまった私。裏に入り口があるんちゃうか?とささやかな希望を胸にぐるりと周辺を回るがやっぱり劇場は陰も形もない。さあ困った。iPhoneで検索する手もあったが、すでにその時点で開演35分前を切っている。もうその時間も惜しい。ってんで取り壊された劇場の隣にある、その名もHotel Deutsches Theaterに駆け込んでフロントのお姉さんに泣きそうになりながら訊く。
「あの〜Deutsches Theaterって、どこにあるんですか?」
すると、「新しい劇場の住所はここよ」とチラシをくれるではないか。が、そんなんもらってもどこかわからへんよ??(涙目)なので必死でどうやっていくのか、聞くとMarienplatzからU-Bahnに乗って10駅くらい、とのこと(実際には11駅だった)。
あまりのことになんかもうあきらめようかと絶望的な気分になる。タクシーのほうが早いか?と聞くと、それなら20分くらいで行けると思うというのでタクシーを呼んでもらおうとしたが、今度は電話がなかなかつながらない。もうあかん!とここで業を煮やして自力で行くわ!ありがとうっ!と叫びつつ駅までダッシュ。この時点で開演30分前。
さあ、そこからが普段運動不足の私には心臓破裂ものの激走でありました。駆け込み乗車〜乗り換えに7分のロスでイライラ〜走ったあとの汗&脂汗のまま目指すFröttmaning駅に着いたのが開演5分前。駅から劇場は見えてはいるのだが、それはそれ、あちらの縮尺なので意外に遠くて全速力で息も絶え絶えについたのがまさに開演直後。すでにルキーニの声が聴こえてきていた(余談だが同じようなぎりぎり飛び込み客があと5人ほどいた)。けれどもう客席は暗くて自分の席に辿り着けない(涙)。案内のお姉さんにここが空いてるから座っていいわよ、と10列目の通路側の席に誘導してもらってそこで一幕は見ることに。せっかく5列目センター席を取ってたのに、とはもう言うまい。もうここまでこれただけで良いとしよう。あ〜疲れた。
さて肝心の舞台。この日はElisabethがオリジナルのAnnemieke Van Damではなく、Alice Macura。エリザベートにしてはかなり小柄でかわいらしい雰囲気の女優さんで、中年以降はちょっと違和感。でもいいの。今回はなんといってもDer TodのMark Seibertが目的だったんだから。やー、かっこよかった。クールで美しくて、自信たっぷりでまさに死の帝王。
この高慢そうなドヤ顔よ!
演出は2007年のウィーン版来日とほぼ同じ。仮説会場みたいな劇場なのに、ちゃんと回転盆が二つ作ってあったし、ヤスリモチーフの跳ね橋もそのまま。来日版ではIch gehör nur mirで床が山のようにせりあがってくる演出だったように記憶しているが、今回はそれはなくてElisabethは降りてきたヤスリの途中まで登って歌う。あと衣装はかなり変更されていて、ハプスブルグ家の人々の衣装にほどこしてあった蔦のような模様は一切なし。オケピがないのでカラオケ??と思ったが、カーテンコールで後ろからオケが出てきたので下で演奏していたようだ。
そうそう。ドイツの観客に向けてということをつい考えてしまうせいか、Hass!のシーンとそのときの静まり返った客席は本当に怖かった。来日版よりひょっとしたら恐ろしさが強かったかもしれない。
二幕目には自分の本来の席に移動できて、ちょっと落ち着いて会場を見渡すことができた。
ああ、ここから1幕も観たかった・・・(涙)
青いテントみたいな外観(さすがに余裕なく、写真はなし)で遊園地の中みたい。でもよく考えたらこの舞台、登場人物の動きといい、演出といい、すべてが遊園地の中の出来事のように見立てられてることを考えたら、この作品に実にぴったりな劇場だったのかもしれない。
CAST
Alice Macura: Elisabeth
Mark Seibert: Der Tod
Kurosch Abbasi: Luigi Lucheni
Oliver Arno: Kronprinz Rudolf, Cover Tod
Mathias Edenborn: Kaiser Franz Joseph
Betty Vermeulen: Erzherzogin Sophie
Elissa Huber: Herzogin Ludovika/Frau Wolf
Dennis Kozeluh: Herzog Max in Bayern

この日は朝から遅めの朝食がてらビールにWurstなどなどを楽しんだあと観光してまわって、私一人で劇場に向かうべくMarienplatzで解散となった。
会場であるDeutsches Theaterはガイドブックにも載っている由緒ある劇場でMarienplatzからS-Bahnで1駅のKarlsplatzから南西に10分ほど歩いたところにある。初めての劇場に行くときは余裕をみて開演30分前には到着するようにしていたのだけれど余裕で45分前にはついてしまいそう。せっかくだからKarlsplatzあたりでなにか買っていこうかな〜でもま、一応劇場を見てからにしよう、と現地に向かったところ・・・
・・・ない(劇場が)。

「あの〜Deutsches Theaterって、どこにあるんですか?」
すると、「新しい劇場の住所はここよ」とチラシをくれるではないか。が、そんなんもらってもどこかわからへんよ??(涙目)なので必死でどうやっていくのか、聞くとMarienplatzからU-Bahnに乗って10駅くらい、とのこと(実際には11駅だった)。
あまりのことになんかもうあきらめようかと絶望的な気分になる。タクシーのほうが早いか?と聞くと、それなら20分くらいで行けると思うというのでタクシーを呼んでもらおうとしたが、今度は電話がなかなかつながらない。もうあかん!とここで業を煮やして自力で行くわ!ありがとうっ!と叫びつつ駅までダッシュ。この時点で開演30分前。
さあ、そこからが普段運動不足の私には心臓破裂ものの激走でありました。駆け込み乗車〜乗り換えに7分のロスでイライラ〜走ったあとの汗&脂汗のまま目指すFröttmaning駅に着いたのが開演5分前。駅から劇場は見えてはいるのだが、それはそれ、あちらの縮尺なので意外に遠くて全速力で息も絶え絶えについたのがまさに開演直後。すでにルキーニの声が聴こえてきていた(余談だが同じようなぎりぎり飛び込み客があと5人ほどいた)。けれどもう客席は暗くて自分の席に辿り着けない(涙)。案内のお姉さんにここが空いてるから座っていいわよ、と10列目の通路側の席に誘導してもらってそこで一幕は見ることに。せっかく5列目センター席を取ってたのに、とはもう言うまい。もうここまでこれただけで良いとしよう。あ〜疲れた。
さて肝心の舞台。この日はElisabethがオリジナルのAnnemieke Van Damではなく、Alice Macura。エリザベートにしてはかなり小柄でかわいらしい雰囲気の女優さんで、中年以降はちょっと違和感。でもいいの。今回はなんといってもDer TodのMark Seibertが目的だったんだから。やー、かっこよかった。クールで美しくて、自信たっぷりでまさに死の帝王。

演出は2007年のウィーン版来日とほぼ同じ。仮説会場みたいな劇場なのに、ちゃんと回転盆が二つ作ってあったし、ヤスリモチーフの跳ね橋もそのまま。来日版ではIch gehör nur mirで床が山のようにせりあがってくる演出だったように記憶しているが、今回はそれはなくてElisabethは降りてきたヤスリの途中まで登って歌う。あと衣装はかなり変更されていて、ハプスブルグ家の人々の衣装にほどこしてあった蔦のような模様は一切なし。オケピがないのでカラオケ??と思ったが、カーテンコールで後ろからオケが出てきたので下で演奏していたようだ。
そうそう。ドイツの観客に向けてということをつい考えてしまうせいか、Hass!のシーンとそのときの静まり返った客席は本当に怖かった。来日版よりひょっとしたら恐ろしさが強かったかもしれない。
二幕目には自分の本来の席に移動できて、ちょっと落ち着いて会場を見渡すことができた。


CAST
Alice Macura: Elisabeth
Mark Seibert: Der Tod
Kurosch Abbasi: Luigi Lucheni
Oliver Arno: Kronprinz Rudolf, Cover Tod
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Elissa Huber: Herzogin Ludovika/Frau Wolf
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by tigersandcatlover
| 2012-01-05 15:00
| 11/NY・ロンドン・ドイツ
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