カテゴリ:歌舞伎・文楽( 76 )

七月大歌舞伎@松竹座 高麗屋さん襲名披露

 二代目鸚さん・十代目幸四郎さん襲名披露の七月大歌舞伎・夜の部を観てきました。染五郎さんは学校がありはるので押隈のみのご来阪。
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 まずは綱豊卿。中車さんの助右衛門は2013年南座顔見世のとき以来(→そのときの日記)二度目なのだけれど、いやはや本当にええ役者さんになりはったなあ。当時は「歌舞伎らしいというかと言われるとそうではないが惹きこまれた」と感想を書いていたっけ。仁左衛門さんの綱豊との腹のさぐりあい丁々発止に結末がわかっていてもハラハラする感じ。浅草ではちょっとうとうとっとしてしまったのが嘘のよう(松也くん・みっくん、ごめんよ)。

 口上は藤十郎さん頑張れーと思いながら。口上のあと、隣席のおばさまがたが、「猿之助さんて怪我してはったよね、今日は口上だけやんね?」とか言うてはったので思わず「いやいやいやいや、今からお吉しはりますよ!幸四郎さんに殺されはりますよ!」と口を挟んでしまってそこから休憩時間ずっと舞台のお話で盛り上がる。80歳前後のおばさま方でそのうちお一人はなんと二代目猿之助さんも観たことあると(驚)。パッと見70歳くらいやったんでびっくりと同時にうらやましくなったわあ。

 そしてむっちゃ楽しみにしていた女殺。わがままなイヤ吉させたら天下一品の幸四郎さんに王道に優しい女形は久々に観たかも?の猿之助さん。こちらも結末はわかっているのに本当に手に汗握って観てしまって幕になったときはぐったり疲れていた。油で滑るシーン、笑いが起こるのだけれど私はどうしても笑えず、型が決まるところで拍手もできなかった。それくらい集中して観ていた。しかし猿之助さんの一挙手一投足ににじみ出る優しさ・丁寧さよ。目が離せないとはまさにこのこと。

真山青果 作

真山美保 演出

元禄忠臣蔵

一、御浜御殿綱豊卿(おはまごてんつなとよきょう)

徳川綱豊卿
富森助右衛門
中臈お喜世
小谷甚内
上臈浦尾
御祐筆江島
新井勘解由
     片岡 仁左衛門
     市川
     中村 壱太郎
     片岡 松之助
     上村
     中村
     中村

  二代目松本白 鸚
二、十代目松本幸四郎 襲名披露 口上(こうじょう)


幸四郎改め松本
染五郎改め松本 幸四郎
     坂田 藤十郎
     幹部俳優出演

近松門左衛門 作

片岡仁左衛門 監修

三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)

河内屋与兵衛
七左衛門女房お吉
山本森右衛門
芸者小菊
小栗八弥
妹おかち
刷毛の弥五郎
口入小兵衛
白稲荷法印
皆朱の善兵衛
母おさわ
豊嶋屋七左衛門
兄太兵衛
河内屋徳兵衛
染五郎改め松本 幸四郎
     市川 猿之助
     市川
     市川 高麗蔵
     中村
     中村 壱太郎
     大谷 廣太郎
     片岡 松之助
      橘三郎
     澤村 宗之助
     坂東 竹三郎
     中村 鴈治郎
     中村 又五郎
     中村


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by tigersandcatlover | 2018-07-05 20:07 | 歌舞伎・文楽

ワンピース歌舞伎大千秋楽

 再演&ロングランのワンピース歌舞伎の大千秋楽を観に名古屋は御園座へ。数え上げてみると10度目のリピートとなるのだなあ(松竹座1~博多座1~新橋4~松竹座3~そして御園座1)。すべての始まりだった新橋はスルーしてしまった(やや懐疑的だったので)のだが、松竹座で「よくわかんないけど楽しいー!(ちょっと混乱気味)」になり、博多座で「猿之助さん凄いー!」、新橋で「ケンケン応援せねば!」な気持ちからあの事故のこともあって「もっとケンケン応援せねば!!」、さらに松竹座で「猿之助さん可愛い♡ケンケン逞しい♡」、で御園座突入とあいなったわけ。

 楽しみで寂しい気持ちで名古屋へ向かう。真っ赤な御園座(トイレのドアまで真っ赤)はまるでルフィのために建てられたようだ・・・。
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 もうなんかねえ、感無量だよ。本当に。千秋楽独特の客席の空気(小さいお子さんの「ボンちゃん頑張って~」の蚊の鳴くようなけれどよく響く声)、全速力に駆け抜けたかと思うと感無量な表情のケンケン、この数か月でどんどんよくなっていった隼人くん新悟くん、逆にウルトラ安定のみっくん、声変わり途中の猿くん、右團次さんのいつもより熱い台詞回し、平さんの吹っ切れたような兄貴らしい演技、出演者全員一人一人頭を下げるカーテンコール、そしてシャンクスに自分の冒険のことを一生懸命子犬のように報告してるように見えたケンケンと猿之助さんの二人で並んだ姿(ああ、もっと書きたいけどきりがない)。

 歌舞伎ファンのすそ野を確実に広げた、まさにエポックメーキングだったこの作品。個人的にも2年ほど歌舞伎を観なくなっていてどこか冷めた気持ちだった歌舞伎熱がぐぐっと再燃した。特に若手の役者さんたちがすごく身近になって、古典で彼らが決して大きいお役ではなく出演しているのもしっかり見つけて応援するような身近な気持ちで観るようになったもん。あとから振り返ったときに、あの舞台からすべてが変わったよね、と言われるんじゃないかなと思うんだった。

 帰宅して、ふ~と一息ついて鞄の中身を出すときに、はらり、と紙吹雪が一枚床に落ちたのを目にして、ちょっと涙ぐんでしまった。いやはや、しばらくワンピロスになってしまいそう。

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by tigersandcatlover | 2018-05-28 12:49 | 歌舞伎・文楽

切られの与三

 フィデリオのあと、タクシーに飛び乗ってシアターコクーンで17時開演の 切られの与三 へ。いやはや、我ながら酔狂ではある。5分遅れくらいで与三が登場する前に席に滑り込むことが出来た。

 コクーン歌舞伎は実は初めて。衣装や舞台化粧は歌舞伎で見得もあれば型もある。が、台詞はわかりやすくストレートプレイに近い。もちろん歌舞伎の型がきちんとある役者さんが演じているからこその気持ち良さもある。シンプルで遊びのあるセット、そしてジャズで奏でる音楽。いや~新鮮だなあ。
 
 七之助さん。与三郎で登場した時のなよなよした感じはさすが女形だもんねえ、だったのが、源氏店のあの台詞から、ぐぐっと男になるところで鳥肌立った。このがらりと空気をかえるのが、本当に巧いねえ。前もこういうので鳥肌立ったっけとあとから記憶をたどったら阿弖流為のときだったけな。そして後半、気弱なところも残しつつ高い声なのに太くなっていって、ああ与三の人生が声に出ている・・・と思った。

 梅枝くんは決してファムファタールって感じじゃないんだけど、だからこそのお富の怖さや弱さがリアルだったかな。

 忠助との再会~父親に扉越しにすがるところでもらい泣き。

 お富のところを最後に立ち去り、御用の縄をかけられつつ逃げて逃げて走って走って、そして最後に一人膝を抱えて、あの世なのかもしれないけれど、幸せな思い出をかみしめるように静かに優しくしみじみと、あの有名な源氏店での名台詞をもう一度語って終幕となる。救われない物語なのに、この後味の良い爽やかな空気はなんなんだろう?昼公演のフィデリオとはまるで真逆ってえのがなんとも面白い。こういう揺さぶられ方するから観劇はやめられないねえ~~。


しがねぇ恋の情けが仇
命の綱の切れたのを
どう取り留めてか 木更津から
めぐる月日も三年越し


~~~略~~~

よくまぁお主ゃぁ 達者でいたなぁ
(ここで幕)


瀬川如皐 作 「与話情浮名横櫛」より

木ノ下裕一 補綴

串田和美 演出・美術

切られの与三(きられのよさ)

与三郎
お富
伊豆屋与五郎
下男忠助
赤間源左衛門
おつる
小笹
海松杭の松五郎
観音久次
中村 七之助
中村
中村 萬太郎
笹野
真那胡 敬二
中村
中村 歌女之丞
片岡
中村


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by tigersandcatlover | 2018-05-21 18:18 | 歌舞伎・文楽

絵本合法衢

 ニザさま一世一代、な舞台を観てきました。

 いや~、あんなに悪役なのに笑えるくらいお茶目で(大学)狂気をはらんで怪しく色っぽいいいオトコで(太平次)。眼福。ええもん見せてもらいました、な世界。

 時蔵さんのいなせな色っぽさもよかったし、彌十郎さんはこういうええお役が似合う(一幕目、殺されたはずやのにすぐ別役で出てきたときは笑ってしまったが)。

 あえて筋書予習せずに、イヤホンガイドも借りずに臨んだけれど(ここ数年はイヤホンガイドは借りることはなくなったなあ)おかげでミュージカルを観るときのような、舞台の世界に巻き込まれるような感覚を覚えることができた。

四世鶴屋南北 作

奈河彰輔 補綴・演出

片岡仁左衛門 監修

通し狂言

  絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)

立場の太平次
片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候

左枝大学之助/立場の太平次
田代屋与兵衛
田代屋娘お亀
孫七
太平次女房お道
お米
番頭伝三
升法印
関口多九郎
田代屋後家おりよ
高橋瀬左衛門/高橋弥十郎
佐五右衛門
うんざりお松/弥十郎妻皐月
仁左衛門
錦之助
孝太郎
坂東亀蔵


松之助
由次郎
権十郎
萬次郎
彌十郎



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by tigersandcatlover | 2018-04-27 09:31 | 歌舞伎・文楽

松竹座ワンピース三回目

 三度目の松竹座ワンピは新橋で4回リピートしてその進化を微力ながら見守らせてもらったケンケンルフィを水かぶり席にて鑑賞。この水かぶり席、新橋では最前列でもビニール一枚だけの配布なんだけど、松竹座はそのビニールに加えてポンチョ・バッグを入れるためのビニール袋・タオルのセットにくわえて椅子にもカバー(そのため滑らないようにクッション付)が。なんと大盤振る舞いな。

 右近くんルフィ&ハンコック。もう完全に自分のお役になってるよね・・・。やった?やった!の下りとかエースの絶命のとことか全部いいかた変えてたり、細やかで完全に役を自分のものにしてるなあ~。あと一幕の早替りのドヤ顔がかわいい。一緒にいった初見の友人はハンコックとルフィが同一人物とわからんかったらしく(ケンケンハンコックが美しすぎるからー!)、ドヤ顔しないともっとわからない観客が増えそうだw 

 さて、もう一つの楽しみ、下村さんイワンコフのカマーランドは、私的には少し集中できなかった…こっぱずかしさが先に立っちゃって(汗)。いや、ミュージカルネタを入れて浅野さんイワンコフと全く別バージョンになってるのは凄いんだけど、イワンコフの語尾が言いにくそうで(ヒーハーとチャブルとかつけるやつね)、原作読んでないと何をいうてるのか判りにくいちゃうかな?と思ったり。でもやっぱり歌は素晴らしかったね、うん。

 そして待ってましたの猿之助さんシャンクス。この戦争を終わらせに来た、という台詞にここまでどかんと説得力もたせるのって凄い。舞台では表現しにくい原作の<覇王色の覇気>ってのはこういうものなのかもしれないなあ。

ルフィ/ハンコック 尾上右近
シャンクス/市川 猿之助
白ひげ  市川 右團次
ゾロ/ボン・クレー/スクアード 坂東 巳之助
サンジ/イナズマ/マルコ 中村 隼人
ナミ/サンダーソニア/サディちゃん 坂東 新悟
アバロ・ピサロ 市川 寿猿
チョッパー 市川 猿
はっちゃん/戦桃丸 市川 弘太郎
ベラドンナ 坂東 竹三郎
ニョン婆 市川 笑三郎
ジンベエ/黒ひげ 市川 猿弥
ニコ・ロビン/マリーゴールド 市川 笑也
マゼラン 市川 男女蔵
つる 市川 門之助
エース 平 岳大
ウソップ/赤犬サカズキ 嘉島 典俊
ブルック/イワンコフ 下村青
センゴク 浅野 和之
序章 中村勘九郎

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by tigersandcatlover | 2018-04-23 17:09 | 歌舞伎・文楽

ワンピース歌舞伎@松竹座 二回目

 一週間前の初日と全く同じキャストで観劇。

 なのにこの印象の違いはなんだろう?猿之助さん、なんだかより一層はじけていた、楽しんでるオーラが出ていた。
 
 以下自分のツイコピペ)

 こんなやんちゃな可愛い表情してたっけ?な四代目ルフィ

 あまりにくるくる表情が変わるのでルフィが中心じゃないシーンも目が離されへん。四代目、カーテンコールのTETOTEでずっと身体でリズムとりながら歌っていて、もう可愛いと言う感想しかない。

 今日はこれまでみた何回か(新橋、博多座含む)のワンピースの中で一番大向こうさんが多かった。ので、あー歌舞伎だ、古典になったんだ、と思った。牢屋から出るボンちゃんに「ちょっとうるさいわよ」と憎まれ口叩かれてたけどww
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by tigersandcatlover | 2018-04-12 08:57 | 歌舞伎・文楽

初日! ワンピース@松竹座

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 これまでの歌舞伎観劇の中で初日の公演を観たのは初めて。こんな風になってるんだ~。観劇前に食事しようと、友人と開演2時間ほど前に松竹座前で待ち合わせしていたんだけど、道行く人たちが立ち止まって撮影しまくっていて嬉しくなる。

 いわずもがなの、猿之助さん完全復帰公演。あの大きな怪我のあと、歌舞伎座ですでにいくつかのお役をつとめてはったけど、出ずっぱりの主役を演じるのはこれがはじめてになるわけで、公演前のインタビューでは自ら「あまり動けないので仏像を観に来るつもりで来てください」みたいにおっしゃってたのにのに。

 どれだけの痛みとリハビリを耐えたんだろうと空恐ろしくなるくらいの回復ぶりで、左腕でパンチを繰り出したり、体制を崩して左腕で身体を支えたり、さらにはタンバリンを左手で握って鳴らしたり、と事情を知らない人が見たら「どこ怪我しはったん?」レベル。あの怪我のときにはすでに決まっていたこの松竹座公演が奇跡みたいに思えるわ・・・。

 初日に絡めた台詞の数々、タンバリン販促コーナーでの「神戸のパンダの名はタンタン」とか、ニョン婆の「そだねー」とか、ルフィの「ゴム人間だから骨折しても痛くないんだ」とか、いろいろこの日に合わせたアレンジはあったけど、もうすべて「おかげで おかげで なおったーーーー!」で吹っ飛んだよね。オリジナルの台詞なのに、この日のリアルそのものじゃあないか。

 生の舞台っていうのは、演じる方はもちろんのこと、受け止めるこちらの感受性・世情・タイミング、すべて含めての生なんだと強く思ったのは、同じこのワンピースの博多座公演のときだっけ(→そのときの日記)。


ルフィ/ハンコック 市川 猿之助
白ひげ  市川 右團次
ゾロ/ボン・クレー/スクアード 坂東 巳之助
サディちゃん/マルコ  尾上 右近
サンジ/イナズマ 中村 隼人
ナミ/サンダーソニア 坂東 新悟
アバロ・ピサロ 市川 寿猿
チョッパー 市川 猿
はっちゃん/戦桃丸 市川 弘太郎
ベラドンナ 坂東 竹三郎
ニョン婆 市川 笑三郎
ジンベエ/黒ひげ 市川 猿弥
ニコ・ロビン/マリーゴールド 市川 笑也
マゼラン 市川 男女蔵
つる 市川 門之助
エース/シャンクス 平 岳大
ウソップ/赤犬サカズキ 嘉島 典俊
ブルック 下村青
イワンコフ/センゴク 浅野 和之
序章 中村七之助

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by tigersandcatlover | 2018-04-06 13:22 | 歌舞伎・文楽

三月大歌舞伎~夜の部

 ニザ玉祭鑑賞目的で切符とったはずなのに、気づいたら白糸に塗りつぶされていた・・・みたいな三月大歌舞伎夜の部鑑賞メモ。

 ついこないだ博多座で観たばかりの於染久松色読販のうち、サブストーリーのようなお六と喜兵衛のハナシのみを切り取った一演目め。小梅莨屋のニザさまの悪さムンムンの見栄と瓦町油屋の玉様の悪い女ぶりを別々に堪能する、みたいな感じ。

 神田祭はもうね~国宝ものだわ。絵になるとはまさにこのこと。大人の色気たっぷりで眼福眼福。ただ一演目めのときも思ったけれど、花道を下駄で歩く玉様のおみ足がちょっと痛そうに見えて、お大事にしてくだせえ~って心の中で叫んじゃった。

 さて、問題(?)の滝の白糸。いろいろ細かくはあるけれども、私はとにかく引き込まれて観ていた。引き込まれ過ぎて最後が本当に辛くて、欣さんの法廷での語りで松也くんのほうを正視できなかった。終演後、近くに座ってはった老紳士が「宝塚ならこのあと天国で結ばれて後味よく帰れるんだけどなー」と言うてて、たしかに!と頷くなど。そんなわけで、脳内でドライアイスの中でマツヤとかずくんをラブラブさせて気持ちを静めて座を後にした。そんな感じだったのであとから 法廷内の人たち、どこから、あ!こいつが白糸のイロか、と気付くのかちゃんと観察したらよかった、と後悔(聞くと歌六さん以外は徹頭徹尾無反応な感じだったらしい。それはそれで歌舞伎らしいといえばそうだが)。

 で、なんでこんなに辛かったんだろう、舞台を正視できないくらいにこちらが居心地悪くなってしまったんだろうと、帰宅してからようやく原作である「義血侠血」を読んで、なるほど少し合点が行く。原作の酔狂だったりあっけらかんな部分があったり、ややもすると子供っぽくて愚かしいくらいのトモに比べて歌舞伎ではウエットで大人の女寄りなんだな。3幕の強盗後はああするほうが共感されやすいんだろうけど、原作から変えるなら橋のシーンもウエットにしないと違和感がでちゃう気がした。逆に三幕をあのままでいくなら橋のシーンはもっとラブラブな感じ、切ないドギマギする感じがあれば、キャラ的に整合性があったかもしれない。松也くんの欣さんは、わざと心が読めないようなあっさりした感じにしてるんだろうけれど、それだけに余計にやるせない。もうお金いらないよ~金沢に帰るよ~ってあんたが一言いえばややこしいことにならなかったのになにエラそうに正義かざして説教してるん!?とか思っちゃって。

 そんな感じで土曜日からずっとこの作品についてあれこれ考えを巡らせている。これもまた観劇の醍醐味。

四世鶴屋南北 作

渥美清太郎 改訂

一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)

小梅莨屋の場
瓦町油屋の場
土手のお六
山家屋清兵衛
髪結亀吉
庵崎久作
油屋太郎七
鬼門の喜兵衛

玉三郎
錦之助
坂東亀蔵
橘三郎
彦三郎
仁左衛門

二、神田祭(かんだまつり)

鳶頭
芸者
仁左衛門
玉三郎

泉 鏡花 作

坂東玉三郎 演出

三、滝の白糸(たきのしらいと)

滝の白糸
村越欣弥
南京寅吉
松三郎
桔梗
裁判長
郵便配達夫
お辰
おえつ
青柳太吉
春平
壱太郎

彦三郎
坂東亀蔵

吉之丞
寿治郎
歌女之丞

調


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by tigersandcatlover | 2018-03-12 13:02 | 歌舞伎・文楽

花形歌舞伎@博多座

 日帰り博多座マラソン。

 磯異人館はハリソンさんがどうしても笑いを抑えることができなかったけど、後半の橋之助くんの演技に惹きこまれた。転げまわりかたが上手!(褒めてます)。マツヤくんの五代がすんごくいい役おいしい役。ちょんまげにスーツ着てもかっこいいって稀有なことじゃなかろうか。

 お染の七役。ごめん・・・凄く・・・眠かった。いや、早変わりは見事で特にお六のいけず~な感じとおみっちゃんのキュンキュンしてるところはしっかと目が覚めてたんだけどあとがちょっと・・・。こういう早変わり演目ってそれ自体が目的化されちゃって物語自体にすごく魅力があるわけではない(暴言)からかもなあと自らの不調法を棚に上げて思ったりする。

 そしてこの日の個人的メインはマツヤくん知盛。いや~よかった(語彙貧弱ぅ)。花道で傘さして登場からして恰幅良くて横から見た姿がカコイイ!そして何よりあの変幻自在な声の演技。どーしよ、惚れるよ。今こういう役出来る中堅が他に思い浮かばないくらいによかった。塗りつぶされた。義経を七之助が演るのもまた贅沢でキリッと締まって素晴らしかったなあ。

 が、実はこの大物浦くらいからどんどん熱っぽくなってしまい・・・終了間際には目が潤んできて、マツヤ知盛に身も心もやられたってのを差し引いても身体が異常事態宣言を出したため、鰯売りはパスしてここでリタイア。いやでもむっちゃ充足感あったからええとする。そしてどうやら脱水疑惑で、帰りの新幹線で給水~爆睡したら身体は随分楽になり、翌日は全く普段の体調に戻ったのだった。ってやっぱりマツヤ熱だったのかもな~。

 この日の午前・午後公演。2時間超の演目二つあってそれだけでもしんどい上に、一部と二部のあいだが30分しかないのだった(とはいえ、お染の七役は少し巻いていてこの日はあいだが40分ほどあった)。演じるほうも大変だけど、入れ替え誘導するスタッフ、ひいては二公演観るお客さんも大変。まさに博多座マラソン、いや時間的にはもはやトライアスロンだ。

昼の部

指宿大城 作(明治百年記念演劇脚本)

田中喜三 脚色

福田善之 演出

一、磯異人館(いそいじんかん)

岡野精之介
五代才助
琉璃
岡野周三郎
加代
ハリソン
松岡十太夫
中村 橋之助
尾上
中村 児太郎
中村 福之助
中村
片岡
市川 門之助

四世鶴屋南北 作

渥美清太郎 改訂

今井豊茂 補綴

於染久松色読販

二、お染の七役(おそめのななやく)

浄瑠璃「心中翌の噂」

油屋娘お染
丁稚久松
許嫁お光
後家貞昌
奥女中竹川
芸者小糸
土手のお六

鬼門の喜兵衛
石津久之進
佐々木源八

船頭長吉
油屋多三郎/女猿廻しお作
千寿姫
成田大膳
   奴三平
腰元お勝
庵崎久作
山家屋清兵衛
中村 七之助

中村 勘九郎

尾上
坂東
中村 児太郎
中村 橋之助
中村 福之助
中村
片岡
中村

夜の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

渡海屋
大物浦

渡海屋銀平実は新中納言知盛
源義経
相模五郎
入江丹蔵
武蔵坊弁慶
女房お柳実は典侍の局

尾上
中村 七之助
中村 勘九郎
中村 橋之助
片岡
中村

三島由紀夫 作

二世藤間勘祖 演出・振付

二、鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)

鰯賣猿源氏
傾城蛍火実は丹鶴城の姫
博労六郎左衛門
傾城薄雲
傾城春雨
傾城錦木
庭男実は薮熊次郎太
海老名なあみだぶつ
亭主
中村 勘九郎
中村 七之助
尾上
坂東
中村 児太郎
中村
中村 橋之助
片岡
市川 門之助


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by tigersandcatlover | 2018-02-06 12:07 | 歌舞伎・文楽

新春浅草歌舞伎

 成人式連休になってようやく初詣。
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 と言ってもメインの目的はお詣りではなくて、浅草公会堂での花形歌舞伎なんだった。
 
 新春浅草歌舞伎というと亀ちゃんが出演していた頃に一度行ったなあ~何年前だったかと拙ブログを遡ってみると2012年だったわ・・・(→そのときの日記 なんと中村座とのハシゴ観劇だった)。当時子役除いての最年少だった隼人くんのご挨拶を初々しいなあと思ってみていたんだっけ。その彼が真ん中を張るようになっての公演だからまあ年月にともなう世代交代を感じちゃうなあ~。

 舞台の印象メモ。

 米吉君のご挨拶、まるで高座w電車で来てこのへん歩いてると人形焼もっていき~とか声かけられるという話とか銀座浅草線?の高麗屋車両について。

 鳥居前。隼人君、声がうらがえっちゃうところなんかは少し笑ってしまったけれど花道上での横顔の美しさよ。

 忠臣蔵。松也くんとみっくんの駆け引きは途中ちょっとスイマーが・・・。いやでも松也くんはまるでゲスト出演のような重鎮のムードを醸し出していたなあ。ただ綱豊が冒頭から真面目なのに磊落してる振りが見えすぎてて、もちろんそれが彼の綱豊なんだろうけど、物語の先が読め過ぎちゃうのが難かしらね~。ってエラそうな感想。まあ歌舞伎は基本ネタバレ万歳な世界だからこれはこれでもちろんよいのだ。これ前誰で観たっけ?と思ってブログ読み返すと梅玉さんと中車さんやったんやわ。

 後半の挨拶は種之助くん。あいさつに続いての三番叟。どうしてもこの演目は亀ちゃんの見事な人形っぷりが今も目に焼き付いてるので分が悪い。

 引窓。今回の公演でもっとも惹きこまれたのはこれ。なんなのなんてかっこいい長五郎なの?な松也くん。いや~もっていかれました。彼は本当に声の演技がいいな好きだな。そして歌昇くんの愛嬌たっぷりの与兵衛よ。米吉お早との細かいアドリブなんかも可愛らしくて、やっぱりこの夫婦役はこれくらいの若い役者が演じるとリアルだねえ。

 京人形。初見。うむ(で終わっちゃいかんw)。

 浅草寺でお詣りして亀十で松風買って、梅園で粟ぜんざい食べて、小柳の鳥重を幕間と一部二部の間に半分ずつ楽しむ(どれもお友達にご指南いただいた食の楽しみ方)。なんか浅草ええやん、楽しいやん。
 

 第1部

  お年玉〈年始ご挨拶〉中村米吉



一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

鳥居前

佐藤忠信実は源九郎狐
源義経
静御前
逸見藤太
武蔵坊弁慶
中村
中村 種之助
中村
坂東 巳之助
中村

真山青果 作

真山美保 演出

二、元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)

御浜御殿綱豊卿

徳川綱豊卿
富森助右衛門
御祐筆江島
中臈お喜世
上臈浦尾
新井勘解由
尾上
坂東 巳之助
坂東
中村
中村 歌女之丞
中村 錦之助

第2部

  お年玉〈年始ご挨拶〉中村種之助



一、操り三番叟(あやつりさんばそう)

三番叟
千歳
後見

中村 種之助
中村
中村
中村 錦之助

双蝶々曲輪日記

二、引窓(ひきまど)

南与兵衛後に南方十次兵衛
女房お早
平岡丹平
三原伝造
母お幸
濡髪長五郎

中村
中村
坂東 巳之助
中村
中村 歌女之丞
尾上

銘作左小刀

三、京人形(きょうにんぎょう)

彫物師甚五郎
京人形の精
娘おみつ実は義照妹井筒姫
女房おとく
奴照平
坂東 巳之助
坂東
中村
中村 種之助
中村

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by tigersandcatlover | 2018-01-25 12:07 | 歌舞伎・文楽


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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