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あえて、小さな「魔笛」

 ちょっと面白い舞台を観てきました。両国にあるシアターx(カイ)という小さな劇場にて。

 子供たちにもオペラを楽しんでもらおうという企画でモーツァルトの魔笛を短く一幕にまとめた<あえて、小さな「魔笛」>と銘打った公演。魔笛はいろんなオペラハウスでわりと子供向けに演出されているのもあって、私はMETで英語版を観たことがあるけれど(ライオンキングを手掛けたJulie Taymor演出のもの→そのときの日記)、それは全編英語(歌も)でどうしてもアリアでのりにくい感じがしてしまったのだった。が、今回は台詞は日本語、歌はドイツ語でちゃんと聴かせてくれるので、大人のオペラファンも十分楽しめる作りになっていた。

 舞台の前に夏のロイヤルアルバートホールでのプロムスの座敷のようなものがしつらえてあって、そこに子供たちが自由に座ったり立ったりしながら、パパゲーノの動きに笑ったり声をかけたりしながら物語が進む。うわ、これは楽しい!小さい子供が身近にいたら絶対こういうのに連れてきたいと思ったくらい。

 面白かったのが配役。パパゲーノ演じる大井さんがザラストロも、そして夜の女王を演じる渡邊さんがパパゲーナまで演じてしまうのだ。とはいえ、恥ずかしながらそれに気づいたのはカーテンコールのとき。まんまと子供のように騙されてしまってたわけ(注意力散漫ともいう)。なんたる芸達者。たった4人で魔笛の世界を作っていることになる。これってすごくない?タミーノ演じる布施さんはセリフの声からして王子キャラ炸裂だったし、パミーナ演じる山口さんはコメデイエンヌぶりが可愛らしい姫で(パパゲーナの声がちょっと彼女っぽかったので一瞬あれ?と思ったんだけど違ったw)ぴったり嵌っていた。

 音楽はピアノとフルートとファゴットの三人でこちらも小さい。けれどそういうのもすっかり忘れて一時間ちょっと、本当に物語の世界に入り込んでいた。こういう観劇体験って必ずしも一流のオペラハウスだったり贅沢な来日公演だったりしても感じれることばっかりじゃない。いいもの見せて貰いました。すでに今回で11回目の夏の恒例の上演のようだけれど、これからも長く続けて欲しいなあ。

パパゲーノ・ザラストロ:大井哲也
タミーノ:布施雅也
パミーナ:山口和子
夜の女王・パパゲーナ:渡邉恵津子


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by tigersandcatlover | 2018-08-29 08:52 | その他の舞台

バレエフェスティバル ササキガラ

 もう一つの夏休み観劇。もちろん目的はこのお方♡
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 サラさんとマルちゃんのロミジュリ。まさしく少年少女だった。仕草が自然に少年なんだよ~。やっぱりこの人の演劇性ある踊りが本当に好きだー♡

 そしてファニーがらのオディールのなりきりさ加減に爆笑&感動。背中で白鳥の動きを見せたとき、ああ、ゴメスワンが観たいーーー!と心の中で叫んだよね。

 くじ運よくかなり前方の席だったので、手ぬぐい撒きをゲットすることができました。道成寺の手ぬぐい・レミの花束・甲子園のボールなど一度ももらえたことがなかったのに、この日は雨あられと降ってきて、頑張らなくても3つが手元に。一つは少し後ろの席で観ていた友人に、もう一つは隣席の女の子に。

【第15回 世界バレエフェスティバル】ガラ - Sasaki GALA - 8/15(水)

― 第1部 ―


「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス
音楽:レオ・ドリーブ


レオノール・ボラック
ジェルマン・ルーヴェ



「ライムライト」
振付:カタジェナ・コジルスカ
音楽:ニュー・タンゴ・オルケスタ


エリサ・バデネス



「白鳥の湖」より グラン・アダージオ
振付:レフ・イワーノフ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー


オレシア・ノヴィコワ
デヴィッド・ホールバーグ



「アリシアのために―アリシア・アロンソに捧ぐ」
振付:タニア・ヴェルガラ
音楽:フランク・フェルナンデス

ヴィエングセイ・ヴァルデス



「タイス (マ・パヴロワより)」
振付:ローラン・プティ
音楽:ジュール・マスネ


マリア・アイシュヴァルト
ロベルト・ボッレ


 ずっとボッレの上半身に見惚れていたわ~~。

「グラン・パ・クラシック」
振付:ヴィクトル・グゾフスキー
音楽:フランソワ・オーベール

ドロテ・ジルベール
マチアス・エイマン

 決めるところでにこっと笑顔になるマチアスにこちらまでニコニコしてしまう。




― 第2部 ―


「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ


サラ・ラム
マルセロ・ゴメス



「デグニーノ」
振付:マルコス・モラウ
音楽:アレクサンドル・クナイフェル

マリア・コチェトコワ



「タチヤーナ」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:レーラ・アウエルバッハ


アンナ・ラウデール
エドウィン・レヴァツォフ



「モノ・リサ」
振付:イツィク・ガリリ
音楽コンセプト・作曲:トーマス・ヘフス、イツィク・ガリリ

アリシア・アマトリアン
フリーデマン・フォーゲル



「ワールウィンド・パ・ド・ドゥ」 世界初演
振付:ティアゴ・ボァディン
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ

ドロテ・ジルベール
マチュー・ガニオ



「ローレンシア」
振付:ワフタング・チャブキアーニ
音楽:アレクサンドル・クレイン

マリーヤ・アレクサンドロワ
ウラディスラフ・ラントラートフ

 前回フェスBプロトリのドンキホーテでの彼らの茶目っ気たっぷりの演技が印象的だったのだけれど(はけていくときにジャンプしたり)今回もそんな感じで。




― 第3部 佐々木忠次へのオマージュ ―


「月に寄せる七つの俳句」より パ・ド・トロワ
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ


シルヴィア・アッツォーニ
アレクサンドル・リアブコ
エドウィン・レヴァツォフ



「リーフ(葉)」 世界初演
振付:大石裕香
音楽:アルヴォ・ペルト

ジル・ロマン

 もしかしたらこの日一番の拍手だったかもしれない。



「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル


上野水香
東京バレエ団




― 第4部 ―


「ウルフ・ワークス」
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:マックス・リヒター


アレッサンドラ・フェリ
フェデリコ・ボネッリ



「マルグリットとアルマン」より
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:フランツ・リスト

アリーナ・コジョカル
ヨハン・コボー
デヴィッド・ホールバーグ

 椿姫のワンシーン。アリーナさんのマルグリッドは儚げでオペラのイメージとはずいぶん違う。



「プルースト―失われた時を求めて」より"モレルとサン・ルー"
振付:ローラン・プティ
音楽:ガブリエル・フォーレ

ロベルト・ボッレ
マチュー・ガニオ

 男性二人のコンテ。いやはや美しい。耽美だわあ。



「アー・ユー・アズ・ビッグ・アズ・ミー?」
振付:ロマン・ノヴィツキー
音楽:ハズマット・モディーン


レオニード・サラファーノフ
ダニール・シムキン
ダニエル・カマルゴ

 幕が開くと三人が並んで小走りしているようなコミカルな演技で始まる・・・シムキン、超絶ジャンプもよいけれどこういうのもかわゆいなあ~。



「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ
音楽:レオン・ミンクス

タマラ・ロホ
イサック・エルナンデス



指揮:ワレリー・オブジャニコフ  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル (「マルグリットとアルマン」より)


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by tigersandcatlover | 2018-08-18 09:37 | その他の舞台

メタルマクベス disc 1

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 酷暑の中、新感線のメタルマクベス disc1へ。暑いわ、長いわ、でちょっとへろへろになってしまったわ〜。

 前日のNARUTOと上演時間自体は同じくらいの長さだったんだが、密度が違う感じだった。濃ゆい。時空を行ったり来たりしても説明が過剰ではなくこちらに心地よい余白と考えさせる隙を与えてくれる。これはもう演出家の器違いといっていいんじゃないだろうか(じーつーさんには悪いが)。ぐるぐる劇場もさすがに一年以上演出し続けてるだけあって、使い方が巧い!今回はがらっと舞台転回するためだけじゃなくて、微妙に左右に振ることで空間と時空の広がりを見せるって言う・・・(何言うてるか分りにくいけど、観た人はわかってくれるはず!)。やっぱ井上さん天才!

 さとしさんは冒頭のシルエットだけでゾクゾクさせてくれるかっこよさ。切れ気味なところと弱いところのアンバランスがよい。そしてなんといっても濱田さんだよね〜。あの声!まるでタイトルが マクベス夫人 なんじゃないかな舞台に思えるほど。じゅんさんはたぶんこれからもっと弾けそうだねえ(佃煮ww)。

 魔II夜のdisc2も楽しみだー!たぶんイっちゃってる感はさとしさんより強烈なはずw

ランダムスター/マクベス橋本;橋本さとし
ランダムスター夫人/ローズ/植本B;濱田めぐみ
レスポールJr/元きよし;松下優也
グレコ/マクダフ山口;山口馬木也
グレコ夫人/シマコ/林;猫背椿
パール王/ナンプラー;粟根まこと
植本/医者;植本純米
エクスプローラー/バンクォー橋本;橋本じゅん
レスポール王/元社長;西岡徳馬



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by tigersandcatlover | 2018-08-09 19:47 | その他の舞台

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018 「魔弾の射手」

 毎年夏に上演されている佐渡さんプロデュースのオペラ。ずっとかかさず行ってたのだけれど、今年は少々気乗りせずチケットは買っていなかった。のだが、友人が直前にチケット余ってると声をかけてくれた日が珍しく予定を入れていない週末だったので二つ返事で行くことにした。まあ、これもご縁ってことかしらね。

 ウェーバー作曲の魔弾の射手。どういう意味合いの作品かはぼんやり知識としては持っていたが、全くの初見、予習なしで。こういうことが出来るのも日本での上演ならでは。

 オケはやはりどうしてもいろんな海外のオペラハウスと比べてしまって少々部が悪かったけれども、断片的に馴染みのあるメロディに素直でひねりはないものの洒落た演出に、歌手陣は主役級のお三方は正直うわ〜っという引き込まれ方はしなかったけれど(辛口?)、エンヒェン役のローゼンドロフスキー嬢が声も演技もキュートで、彼女が出るとふわっと空気が軽くなってニコニコしてしまうという感で、全体的には素直に楽しめた。日本人キャストに関しては先入観だけではないドイツ語の壁みたいなのはもやもや感じけどね〜。うん、でもええんちゃうかな(辛口&上から目線w)。なによりこのレベルのオペラがこの値段(平土間12,000円)で観れるてのは本当にありがたい。来年はバーンスタインのOn the townをかけるらしいので、なんやかんやとやっぱり次も行くとしようかな(珍しく東京公演もあり)。

指揮:佐渡裕
演出:ミヒャエル・テンメ

オットカー侯爵:町 英和
アガーテ:カタリーナ・ハゴピアン
エンヒェン:マリア・ローゼンドルフスキー
カスパー:ジョシュア・ブルーム
マックス:クリストファー・ヴェントリス
隠者:斉木健詞
クーノー:鹿野由之
キリアン:清水徹太郎
ザミエル:ペーター・ゲスナー
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

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by tigersandcatlover | 2018-07-31 20:26 | その他の舞台

Water by the spoonful

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 尾上右近くんがストレートプレイに初挑戦するという作品を観てきた。
 
 ピューリツァ賞作品を舞台化してオフブロードウェイで上演されたということだったが上演期間は一か月ほどで決して興行的に成功したわけではないんだろう作品。これをなぜ日本に持ってくる気になったのかな?と素朴な疑問を持ちつつ。物語の中に散りばめられている、俳句、盆栽、札幌、釧路といった断片的な日本(それは言葉で出てくるだけでやや表層的に感じた)。そういったものがきっかけになったのかな?と思ってしまった(さすがにそれだと浅すぎるけれど)。きっかけはどうでもドラッグはアルコール依存などともリンクして我々にも遠い他人事ではないはずなんだよなぁ。なのにどこか遠かったんだよね。上演時間中はむちゃ集中して引き込まれてたんだけど。

 男性が女性を演じるかたちのエリオットの産みの母・物語の中心ともいえるオデッセイを演じる篠井さんがよかったわぁ。逆に女性陣は部が悪く感じたかも。もう少し登場人物の出自の違いによるヒリヒリした感覚を理解していたら、ストンと来るはずの作品やと思った。

 エリオット演じる右近くんは前評判よりルフィぽさはなくて自然だったな。お葬式で泣くとこなんかは素に見えてもらい泣きしそうになった。しかしなんと複雑な感情をもつ難しい役を現代劇デビューに選んだことだよねぇ。そしてエリオット自体はハリウッドに行っても明るい未来が待ってるように見えないのも、切ないながらもリアルではあるね、うん。

 個人的にはちょうど観劇当日の朝、「コルトレーンの 至上の愛 が歯科で抜歯されてるときかかってたら嫌かも」、の話題をツィッターのTLで読んでたところに、不協和音と至上の愛についての台詞があって、ニヤリとしたことをメモしとくw

尾上右近 篠井英介 南沢奈央 葛山信吾 鈴木壮麻 村川絵梨/陰山 泰
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by tigersandcatlover | 2018-07-18 08:52 | その他の舞台

ニンゲンご破算

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 大人計画の舞台;ニンゲンご破算 を観た。中村勘三郎丈(当時勘九郎丈)のために書かれたホンを15年ぶりに再演し、主役に阿部サダヲ氏をすえた公演。新感線の舞台を観たときみたいな巻き込まれ感。でももう少し軽い感じ。

 以下観終わってすぐにつらつらっとメモしたことだけ感想として羅列。

・もともと三幕だったものを二幕にして、でも休憩15分を挟んで3時間20分の長丁場。長い!のに長く感じないのが凄い。

・多部ちゃん、声がすっと通って気持ちいい。正直ぐだぐだで聞こえにくいキャストもいはったんやけど、彼女は何を言ってるかきちんとわかったもん。

・設定をネタバレした状態で観たのだけれど、サダヲ実之介の絶妙な違和感のなさ。カーテンコールの歩き方の自然さになんか感動してしまったわ・・・。

・荒川さんが古田新さんに見えたり、岡田くん演じる灰次がサダヲくんに見えたりした。

・最後の客席を照らす照明が真っ直ぐ眼に刺さる席で、眩しさにくらくらしながら、 ああ今実之介が観ている幻の舞台の先に私はいるんだなあ と妙に心がシンとした。

阿部サダヲ/岡田将生/多部未華子
荒川良々/皆川猿時/小松和重/村杉蝉之介/平岩紙/顔田顔彦/
少路勇介/田村たがめ/町田水城/山口航太/川上友里/片岡正二郎/
家納ジュンコ/菅原永二/ノゾエ征爾/平田敦子
松尾スズキ

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by tigersandcatlover | 2018-07-12 17:36 | その他の舞台

フィデリオ@新国立劇場

 フィデリオ@新国立劇場の初日を観てきました。カタリーナ・ワグナー演出。となるといやまたいろんな意味で話題になるんやろうな~、一筋縄ではいかへんのやろうな、とちょっと心の準備をしつつ。

 過疎ブログとはいえ、ネタバレにならない程度に感想羅列。

・2層式の舞台、と思いきや途中せりあがってきて3層式。第一幕はほとんどその3階部分で繰り広げられるので一階前方列の観客はかなり首がしんどかったと思われる。私は2階席だったのでその点は助かったが。逆に二幕の終盤一階部分で物語が進むのだが、私の席からでも舞台奥は見切れていたので3~4階からはなにがなんだか、だったかも。

・一幕目冒頭はピンクの花だったり、お人形だったりの可愛らしい雰囲気でマルツェリーネの石橋さんが声量豊かで聴かせてくれて、なかなか微笑ましいシーンになっていた。

・フロレスタンのグールドさんが一幕からずっと2階部分の牢獄にいて壁にチョーク?で絵を描き続ける。お疲れ様ー!と言う感じ。けれど全く疲れたようすもウォーミングアップできない様子もなく、二幕のGott! Welch Dunkel hier! は鳥肌モノの素晴らしさ。いや~来てよかった。

・一幕終わった段階では、意外に素直な演出だな、と思った私が甘かったことを後で思い知らされるw

・レオノーレ序曲第三番。これあとで夢に出てきそう・・・。

・まさか、これで終わるの?もういっちょどんでん返しないの?、という一縷の望みを胸に、半ば緊張しながらラストまで突っ走る。

・やー、さすがカタリナ、後味悪い~~!

・開演14時で終演16時40分との掲示があったが、幕切れは16時55分くらいになってしまっていた。まあ初日だからね・・・。一幕は時間通りに終わっていて、二幕始まりが5分おしていたから結局二幕がゆっくりペースだったのかな。

と、なんかまとまりない殴り書きになってしまった。好き嫌いはあるだろうし、私も決して好きとは言えないけれども、個人的にはここ数年のことだけれどもドイツでのオペラ観劇を何度か重ねて多少の免疫はできた今、こういうのが日本で観られるってのはちょっと嬉しい。逆にドイツ的演出だからと手放しに喜ぶのも違うとは思う。好き・嫌いをはっきり表明してもいいし、わかった風なことをいう必要もない。後味悪いのに愉快、という相反する可笑しな気持ちで、次の観劇のためにブー響く中(日本のオペラファンがここまでブーを飛ばすのを聴くのは初めてかも?)、劇場をあとにしたんだった。

フィデリオ

作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

台本:(初版)ヨーゼフ・フォン・ゾンライトナー

(第2版の改訂者)シュテファン・フォン・ブロイニング

(第3版の改訂者)ゲオルク・フリードリヒ・トライチュケ

指揮:飯守泰次郎

演出:カタリーナ・ワーグナー


【キャスト】


ドン・フェルナンド:黒田博

ドン・ピツァロ:ミヒャエル・クプファー=ラデツキー

フロレスタン:ステファン・グールド

レオノーレ:リカルダ・メルベート

ロッコ:妻屋秀和

マルツェリーネ:石橋栄実

ジャキーノ:鈴木准

囚人1:片寄純也

囚人2:大沼徹


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by tigersandcatlover | 2018-05-21 17:30 | その他の舞台

第56回大阪国際フェスティバル2018 チェネレントラ

 大阪国際フェスティバルの一環である、オペラ:チェネレントラ公演を観に久しぶりのフェスティバルホールへ。ええと、いつぶりかいな?と思って遡ったら2016 8月のオールスターバレエガラぶりやった。我ながらビックリ。

 GWに楽しみにしていたバスティーユでの観劇(パルシファル)がまるっと劇場装置の不具合でキャンセルになるという憂き目にあってしまい、オペラに渇望してたってのもあるかもしれないけれど、いやー楽しかった。ロッシーニはなんも考えんで音に乗れるなぁ。小柄な日本人ゆえの可愛らしさが生きる演出がまた良かった(ネズミの国の王子様の物語、みたいな)。

 実のところ、イタリア中心に活躍しているメゾソプラノの脇園さんだけが目当てでチケ買ったんだけど、彼女はもちろんとしてキャスト全体も合唱も予想以上によかった。特に王子役の小堀さん、聴きながらフロレスに脳内変換してたw いやそれが可能なレベル!(小柄でカーリーなカツラも王子を彷彿)あとは義父役の谷さんが歌いだしたときと厚みのある合唱でおおっとなった。日本人キャストでもここまで聴かせてくれるなら満足っす。今回一公演だけってのが勿体ないくらいだったわあ。

指揮/園田隆一郎
演出/フランチェスコ・ベッロット
演出補/ピエーラ・ラヴァージオ
舞台美術/アンジェロ・サーラ
舞台美術補・衣裳/アルフレード・コルノ
照明/クラウディオ・シュミット
合唱/藤原歌劇団合唱部
管弦楽/日本センチュリー交響楽団

キャスト/
〈チェネレントラ・灰かぶり娘〉アンジェリーナ:脇園 彩
〈王子〉ラミーロ:小堀勇介
〈従者〉ダンディーニ:押川浩士
〈男爵〉ドン・マニフィコ:谷 友博
〈姉〉クロリンダ:光岡暁恵
〈姉〉ティズベ:米谷朋子
〈家庭教師〉アリドーロ:伊藤貴之

2008年 伊ベルガモ・ドニゼッティ歌劇場"La Cenerentola"のプロダクション
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by tigersandcatlover | 2018-05-14 10:46 | その他の舞台

髑髏城の七人~極~修羅天魔

 ニザさま充の翌日はこちら。
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 7年毎の再演を繰り返し、さらには一年間花鳥風月の4つのバージョンを脚本演出違えて繰り出し、〆にがらりと変えて持ってきたのはなんと主役である捨之助もそのある意味対とも言える蘭兵衛もいないという荒業。で、始まってみると捨成分・蘭成分が見事に極楽太夫や兵庫や夢三郎に分散してて、デジャブのようなシーンが説得力もって繰り広げられる。すごいわ~いのうえさん・中島さん、やっぱり天才やわ。捨いなくてどうやって七人にするのかな〜というのもなるほどこう来たか、と膝を打つ。

 そしてなんといってもキャスティングの妙だなあ。天海さんのために書いたとしか思えないお蘭に、歌舞伎の香りがほのかに香る福士くん兵庫が捨っぽくてすんごくいい。兵庫のお兄ちゃんを善さんが演じたりしてるのもニクイし川原さんの清十郎はカッコいいし。劇団員や古田さんはもちろん鉄板。で、今回ええ誰これ!?と思ったのが夢三郎演じた竜星くん。幕間にググるとなんとひよっこでみね子のお父さんを捜してくれた警察官やってた子やん!あの朴訥そうな青年がこんなに化けるとは。あ、あとおまけでw小さい役なんだけど四季出身の原さんのシーンは大爆笑もの。これも一種の当て書きだよね、たぶん(髑髏党は〜強い〜〜♪←思い出し笑)。

極楽太夫:天海祐希
兵庫:福士誠治
夢三郎:竜星涼
沙霧:清水くるみ
カンテツ:三宅弘城
狸穴次郎衛門:山本亨
ぜん三:梶原善
<天魔王/織田信長:古田新太
迷企羅の妙声:右近健一
三五:河野まさと
贋鉄斎:逆木圭一郎
およし:村木よし子
波夷羅の水神坊:吉田メタル
浅黄:保坂エマ
清十郎:川原正嗣
宮毘羅の猛突:原慎一郎

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by tigersandcatlover | 2018-04-27 20:32 | その他の舞台

マリア・ジョアン・ピリス ピアノリサイタル

 今シーズンで引退を発表しているピリスさんのリサイタルを聴いてきた。ベージュの少しハイネックなゆるりとしたカットソー?に深緑のロングスカートにトレードマークの銀髪のショートカット。華奢な少女のような姿からは想像できないような力強い演奏。2015年の11月にも演奏してくれたピアノソナタ32番の第二楽章を聴いているとき、不思議とこの10年くらいのことがぐるぐる思い返された。ホント、10年前までは自分がこんなに舞台や音楽を楽しむことになるとは思わなかったよなあ。

 アンコールのあとも鳴りやまぬ拍手に何度も何度も頭を深々と下げて感慨深い表情を浮かべる彼女の姿にじんわりしてしまった。ふっと気がかわってまた演奏会してくれたりしないかな。

  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13「悲愴」
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2「テンペスト」
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
     アンコール;ベートーヴェン:六つのバガテル第5曲 ト長調 Op126-5

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by tigersandcatlover | 2018-04-17 17:12 | その他の舞台


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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