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月光露針路日本~風雲児たち~ リピート

 なにかと気に入った舞台はリピートしたくなってしまうワタクシではありますが、本当にしてしまう・できるのにはそれなりにハードルもあり。一度目観終わった段階で最終日まで全日売り切れで半ばあきらめつつ、それなりに予定を動かしたり交通手段の準備だけ抜かりなくしつつ、でも戻りが出ない。やっぱりさすがに最終週の週末は無理よねえと諦めかけてたら、なんと前日の22時頃にネット販売に張り付いていてくれた友人が確保してくれたのだった。

 1週間前に予習ゼロで挑んでガツンと胸に来てしまったあと、吉村昭著の「大黒屋光太夫」をむさぼり読んだ。そのため登場人物全員のこれからがわかってしまっているために、まずはもう一幕目の水夫たちが全員そろっている場面でいきなりじんわり。そして初見のときにはその中に埋もれていて目立たなかった磯吉をしっかりチェック。ああ~こんな感じだったんだ。そしてそこからぐんぐん光って成長していく磯吉=染五郎くん。一週間でこんなに印象変わるって、単に自分の受け取り方のせいかな、と思っていたのだけれど、毎週(!!)観劇した友人曰く、どうやら本当に一日一日ぐんぐん芝居が変わっていった模様。役を生きる、役とともに成長する。言葉では簡単だけどそれを目の当たりにできるのってリピーター冥利に尽きるじゃないか。

 あとはとにかく一つ一つのシーンを噛みしめるように目に焼き付けるように観ていた。リピート観劇ならでは。

 初観ではやや気恥ずかしくなって笑ってしまった庄蔵との別れのシーン、この日は心置きなく泣けた。「どうしよう」 の台詞で置いていかれる庄蔵の心細さに同調して胸が詰まる。そしてそのあとの根室沖の船の上へと。涙が渇く暇がない。一幕冒頭の姿のまま出てくる水夫たちにまたしても嗚咽。ああ、舞台ってこうやってまたぐるぐる回っていくんだよな。うまく言えんけど。

 この日は一階西桟敷席からの観劇だった。最後の客席が波に洗われる演出を上から眺める。最後列まで涙にぬれたたくさんの笑顔の上を流れていくその波の美しかったこと。

by tigersandcatlover | 2019-06-25 16:38 | 歌舞伎・文楽

三谷かぶき 月光露針路日本~風雲児たち~

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 三谷幸喜さんの舞台はちょろちょろと結構観ているわたくし。少々くどくて、ゲラゲラ笑いながら最後はぞくりとしたり涙が出たりする塩梅が絶妙。そんな彼が文楽に続いて歌舞伎座での脚本・演出をする!(って文楽は残念ながら観れなかったが)ってんでチケ鳥にも気合が入った。開演後の評判はすこぶる良好で早く観たくてたまらない。でもあまりにも楽しみにしていると意外にすーっとニュートラルに感じてしまったりすることもあるんだよねえと努めて気持ちを落ち着かせつつ。

 やー、涙腺大酷使。一幕はちょっとほろりん、二幕は涙が出るくらい笑って、三幕は涙で前が見えないくらい。最後の これはワンピース歌舞伎かレミゼのカフェソングか、なところでは嗚咽しそうになったよ・・・。笑いと涙の琴線は同じなんだな、きっと。

 その泣きポイントも主役級三人の三者三様の見せ場が印象的だった。一幕ではいつもちょっといじけて一言多い猿之助さん庄蔵の「笑っちゃったんだよな、もう俺たち笑うことなんかないと思ってたのによ・・・」で、三幕ではそれまでいつも冷静で弱みを見せなかったらぶりん新蔵の「俺も!(帰りたい)」で、そして最終盤はとぼけた呑気なムードが見え隠れする幸四郎さん光太夫が水夫たち一人一人に「一緒に帰ろう」と呼びかけるところで。どれもその人の本当の中身がちらりとのぞくところが胸に来るんだよね。

 いきなりの背広姿で登場の松也くんの口上(つかみ?w)で一気に物語の世界に入ってからあっというまの4時間弱。二回の休憩があるとは言え、長さを全く感じない。冒頭の登場人物の多さについていけるか心配になったけれど杞憂だった。あー、リピートしたかったな。2度目ならきっとあの冒頭部分ですでにじんわり来てしまう確信があるよ。

 終演後、光太夫に関する本をいくつか読み漁って、劇中の仰天エピソードの多くがが史実に基づいていることを知り、さらに仰天。

みなもと太郎 原作

三谷幸喜 作・演出

三谷かぶき

月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)

風雲児たち

大黒屋光太夫
庄蔵/エカテリーナ
新蔵
口上
キリル・ラックスマン
アダム・ラックスマン
マリアンナ
藤助
与惣松
磯吉
勘太郎
藤蔵
幾八
アレクサンドル・ベズボロトコ
清七
ヴィクトーリャ
次郎兵衛
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ソフィア・イワーノヴナ
九右衛門
三五郎/ポチョムキン
幸四郎
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八嶋智人

廣太郎
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染五郎
弘太郎

松之助
寿
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男女蔵
高麗蔵
竹三郎
彌十郎

 自分メモ的にこれまで観た三谷作品の感想日記を並べとく。
 グッドナイト スリイプタイト
 なにわバタフライ N.V.
 ろくでなし啄木 
 国民の映画 
 90ミニッツ 
 三谷版「桜の園」 
 ホロヴィッツとの対話
 酒と涙とジキルとハイド

by tigersandcatlover | 2019-06-18 20:12 | 歌舞伎・文楽


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


by tigersandcatlover

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