タグ:オペラ・オペレッタ ( 92 ) タグの人気記事

あえて、小さな「魔笛」

 ちょっと面白い舞台を観てきました。両国にあるシアターx(カイ)という小さな劇場にて。

 子供たちにもオペラを楽しんでもらおうという企画でモーツァルトの魔笛を短く一幕にまとめた<あえて、小さな「魔笛」>と銘打った公演。魔笛はいろんなオペラハウスでわりと子供向けに演出されているのもあって、私はMETで英語版を観たことがあるけれど(ライオンキングを手掛けたJulie Taymor演出のもの→そのときの日記)、それは全編英語(歌も)でどうしてもアリアでのりにくい感じがしてしまったのだった。が、今回は台詞は日本語、歌はドイツ語でちゃんと聴かせてくれるので、大人のオペラファンも十分楽しめる作りになっていた。

 舞台の前に夏のロイヤルアルバートホールでのプロムスの座敷のようなものがしつらえてあって、そこに子供たちが自由に座ったり立ったりしながら、パパゲーノの動きに笑ったり声をかけたりしながら物語が進む。うわ、これは楽しい!小さい子供が身近にいたら絶対こういうのに連れてきたいと思ったくらい。

 面白かったのが配役。パパゲーノ演じる大井さんがザラストロも、そして夜の女王を演じる渡邊さんがパパゲーナまで演じてしまうのだ。とはいえ、恥ずかしながらそれに気づいたのはカーテンコールのとき。まんまと子供のように騙されてしまってたわけ(注意力散漫ともいう)。なんたる芸達者。たった4人で魔笛の世界を作っていることになる。これってすごくない?タミーノ演じる布施さんはセリフの声からして王子キャラ炸裂だったし、パミーナ演じる山口さんはコメデイエンヌぶりが可愛らしい姫で(パパゲーナの声がちょっと彼女っぽかったので一瞬あれ?と思ったんだけど違ったw)ぴったり嵌っていた。

 音楽はピアノとフルートとファゴットの三人でこちらも小さい。けれどそういうのもすっかり忘れて一時間ちょっと、本当に物語の世界に入り込んでいた。こういう観劇体験って必ずしも一流のオペラハウスだったり贅沢な来日公演だったりしても感じれることばっかりじゃない。いいもの見せて貰いました。すでに今回で11回目の夏の恒例の上演のようだけれど、これからも長く続けて欲しいなあ。

パパゲーノ・ザラストロ:大井哲也
タミーノ:布施雅也
パミーナ:山口和子
夜の女王・パパゲーナ:渡邉恵津子


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by tigersandcatlover | 2018-08-29 08:52 | その他の舞台

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018 「魔弾の射手」

 毎年夏に上演されている佐渡さんプロデュースのオペラ。ずっとかかさず行ってたのだけれど、今年は少々気乗りせずチケットは買っていなかった。のだが、友人が直前にチケット余ってると声をかけてくれた日が珍しく予定を入れていない週末だったので二つ返事で行くことにした。まあ、これもご縁ってことかしらね。

 ウェーバー作曲の魔弾の射手。どういう意味合いの作品かはぼんやり知識としては持っていたが、全くの初見、予習なしで。こういうことが出来るのも日本での上演ならでは。

 オケはやはりどうしてもいろんな海外のオペラハウスと比べてしまって少々部が悪かったけれども、断片的に馴染みのあるメロディに素直でひねりはないものの洒落た演出に、歌手陣は主役級のお三方は正直うわ〜っという引き込まれ方はしなかったけれど(辛口?)、エンヒェン役のローゼンドロフスキー嬢が声も演技もキュートで、彼女が出るとふわっと空気が軽くなってニコニコしてしまうという感で、全体的には素直に楽しめた。日本人キャストに関しては先入観だけではないドイツ語の壁みたいなのはもやもや感じけどね〜。うん、でもええんちゃうかな(辛口&上から目線w)。なによりこのレベルのオペラがこの値段(平土間12,000円)で観れるてのは本当にありがたい。来年はバーンスタインのOn the townをかけるらしいので、なんやかんやとやっぱり次も行くとしようかな(珍しく東京公演もあり)。

指揮:佐渡裕
演出:ミヒャエル・テンメ

オットカー侯爵:町 英和
アガーテ:カタリーナ・ハゴピアン
エンヒェン:マリア・ローゼンドルフスキー
カスパー:ジョシュア・ブルーム
マックス:クリストファー・ヴェントリス
隠者:斉木健詞
クーノー:鹿野由之
キリアン:清水徹太郎
ザミエル:ペーター・ゲスナー
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

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by tigersandcatlover | 2018-07-31 20:26 | その他の舞台

フィデリオ@新国立劇場

 フィデリオ@新国立劇場の初日を観てきました。カタリーナ・ワグナー演出。となるといやまたいろんな意味で話題になるんやろうな~、一筋縄ではいかへんのやろうな、とちょっと心の準備をしつつ。

 過疎ブログとはいえ、ネタバレにならない程度に感想羅列。

・2層式の舞台、と思いきや途中せりあがってきて3層式。第一幕はほとんどその3階部分で繰り広げられるので一階前方列の観客はかなり首がしんどかったと思われる。私は2階席だったのでその点は助かったが。逆に二幕の終盤一階部分で物語が進むのだが、私の席からでも舞台奥は見切れていたので3~4階からはなにがなんだか、だったかも。

・一幕目冒頭はピンクの花だったり、お人形だったりの可愛らしい雰囲気でマルツェリーネの石橋さんが声量豊かで聴かせてくれて、なかなか微笑ましいシーンになっていた。

・フロレスタンのグールドさんが一幕からずっと2階部分の牢獄にいて壁にチョーク?で絵を描き続ける。お疲れ様ー!と言う感じ。けれど全く疲れたようすもウォーミングアップできない様子もなく、二幕のGott! Welch Dunkel hier! は鳥肌モノの素晴らしさ。いや~来てよかった。

・一幕終わった段階では、意外に素直な演出だな、と思った私が甘かったことを後で思い知らされるw

・レオノーレ序曲第三番。これあとで夢に出てきそう・・・。

・まさか、これで終わるの?もういっちょどんでん返しないの?、という一縷の望みを胸に、半ば緊張しながらラストまで突っ走る。

・やー、さすがカタリナ、後味悪い~~!

・開演14時で終演16時40分との掲示があったが、幕切れは16時55分くらいになってしまっていた。まあ初日だからね・・・。一幕は時間通りに終わっていて、二幕始まりが5分おしていたから結局二幕がゆっくりペースだったのかな。

と、なんかまとまりない殴り書きになってしまった。好き嫌いはあるだろうし、私も決して好きとは言えないけれども、個人的にはここ数年のことだけれどもドイツでのオペラ観劇を何度か重ねて多少の免疫はできた今、こういうのが日本で観られるってのはちょっと嬉しい。逆にドイツ的演出だからと手放しに喜ぶのも違うとは思う。好き・嫌いをはっきり表明してもいいし、わかった風なことをいう必要もない。後味悪いのに愉快、という相反する可笑しな気持ちで、次の観劇のためにブー響く中(日本のオペラファンがここまでブーを飛ばすのを聴くのは初めてかも?)、劇場をあとにしたんだった。

フィデリオ

作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

台本:(初版)ヨーゼフ・フォン・ゾンライトナー

(第2版の改訂者)シュテファン・フォン・ブロイニング

(第3版の改訂者)ゲオルク・フリードリヒ・トライチュケ

指揮:飯守泰次郎

演出:カタリーナ・ワーグナー


【キャスト】


ドン・フェルナンド:黒田博

ドン・ピツァロ:ミヒャエル・クプファー=ラデツキー

フロレスタン:ステファン・グールド

レオノーレ:リカルダ・メルベート

ロッコ:妻屋秀和

マルツェリーネ:石橋栄実

ジャキーノ:鈴木准

囚人1:片寄純也

囚人2:大沼徹


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by tigersandcatlover | 2018-05-21 17:30 | その他の舞台

第56回大阪国際フェスティバル2018 チェネレントラ

 大阪国際フェスティバルの一環である、オペラ:チェネレントラ公演を観に久しぶりのフェスティバルホールへ。ええと、いつぶりかいな?と思って遡ったら2016 8月のオールスターバレエガラぶりやった。我ながらビックリ。

 GWに楽しみにしていたバスティーユでの観劇(パルシファル)がまるっと劇場装置の不具合でキャンセルになるという憂き目にあってしまい、オペラに渇望してたってのもあるかもしれないけれど、いやー楽しかった。ロッシーニはなんも考えんで音に乗れるなぁ。小柄な日本人ゆえの可愛らしさが生きる演出がまた良かった(ネズミの国の王子様の物語、みたいな)。

 実のところ、イタリア中心に活躍しているメゾソプラノの脇園さんだけが目当てでチケ買ったんだけど、彼女はもちろんとしてキャスト全体も合唱も予想以上によかった。特に王子役の小堀さん、聴きながらフロレスに脳内変換してたw いやそれが可能なレベル!(小柄でカーリーなカツラも王子を彷彿)あとは義父役の谷さんが歌いだしたときと厚みのある合唱でおおっとなった。日本人キャストでもここまで聴かせてくれるなら満足っす。今回一公演だけってのが勿体ないくらいだったわあ。

指揮/園田隆一郎
演出/フランチェスコ・ベッロット
演出補/ピエーラ・ラヴァージオ
舞台美術/アンジェロ・サーラ
舞台美術補・衣裳/アルフレード・コルノ
照明/クラウディオ・シュミット
合唱/藤原歌劇団合唱部
管弦楽/日本センチュリー交響楽団

キャスト/
〈チェネレントラ・灰かぶり娘〉アンジェリーナ:脇園 彩
〈王子〉ラミーロ:小堀勇介
〈従者〉ダンディーニ:押川浩士
〈男爵〉ドン・マニフィコ:谷 友博
〈姉〉クロリンダ:光岡暁恵
〈姉〉ティズベ:米谷朋子
〈家庭教師〉アリドーロ:伊藤貴之

2008年 伊ベルガモ・ドニゼッティ歌劇場"La Cenerentola"のプロダクション
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by tigersandcatlover | 2018-05-14 10:46 | その他の舞台

Tristan und Isorde@Berlin Staatsoper Unter den Linden

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 海外でちょろちょろ観劇するようになってから一度は入ってみたかったBerlin Staatsoper Unter den Linden。2011年末にベルリンへいったときは改装工事まっただ中でシラー劇場へ行ったんだっけ。当初は2010年から3年間の改装工事とアナウンスされていたはずだったんだけれど、延期延期で結局ようやく今シーズンからのリニューアルオープンということで、念願叶って行ってまいりました。
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 中は適度にゴージャスに適度なサイズ。大きすぎず小さすぎず(だってやっぱりMETとかバイエルンは大き過ぎるよなあ)。

 演目はバレンボイム振るトリスタンとイゾルデ。シャーガーとカンペ。鉄板。

 演出は例によってのドイツ演出。今回はマフィアかなんかのボス(マルケ王)とその片腕(トリスタン)みたいな。舞台の一番手前に薄い幕がかかっていて時折そこに過去の映像が映し出される(その間舞台の上はストップモーション)というもの。なので微妙に舞台上に紗がかかったみたいに見えた。

 シャーガーのトリスタンは、声も演技もハイテンションでまるでドラッグ中毒のよう・・・。1幕の媚薬飲んだ後もイゾルデとゲラゲラ笑って床に転がりまくったりするし。2幕最後ではメローに首を締められそうになるけど怪我をするわけでもなく、なのに3幕の弱り方は薬の禁断症状か?。で飲まず食わずで脱水になってるところにイゾルデが来るってんでコーフンして心筋梗塞起こした??な絶命の仕方で、笑っちゃいけないのにちょっと笑いのスイッチが入りそうになって困った。そーいやテンションあがって椅子を壁に投げつけたらそのままぐさっと壁に突き刺さってたけどあれはたぶん偶然だよな(思い出しニンマリ)。イゾルデとブランゲーネの関係性もちょっと謎な感じではあったな~。上から目線のブランゲーネ(最後はマルケ王とできちゃったの?)に嫉妬深いイゾルデ。

 目からの情報は終始そんな感じなのに歌をはじめとした音楽は至福。疲れも相まってか3幕イゾルデの 愛の死 ではほろほろとしてしまったほど。去年のバイロイトのマイスタージンガーのときも思ったけど、耳と目が別々に情報を処理してあとからいろんな解釈をああだこうだと反芻する。まるごと全身その世界に入ってしまうオーソドックスな読み替えなしのオペラが基本好きだけれども、こういうオペラの楽しみ方もあったんだね。
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 あと、これは時々素人発言的に書いてるけど、眠くならないオペラは指揮とオケが自分に合ってるとき、ってのがあって、この日はかなりのハードスケジュールで到着後すぐに観劇する憂き目となったんだけれども、ほとんど眠くならなかったことも自分メモしとく。
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(ちなみにこんな席。これじゃあ眠くなりようがないか・・・)

MUSIKALISCHE LEITUNG;Daniel Barenboim

TRISTAN;Andreas Schager
KÖNIG MARKE;Stephen Milling
ISOLDE;Anja Kampe
KURWENAL;Boaz Daniel
MELOT:Stephan Rügamer
BRANGÄNE;Ekaterina Gubanova
EIN STEUERMANN;Adam Kutny
STIMME EINES JUNGEN SEEMANNS, EIN HIRT;Linard Vrielink
TRISTANS MUTTER;Kristin Becker
TRISTANS VATER;Mike Hoffmann
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by tigersandcatlover | 2018-03-27 13:21 | 18/ベルリン・パリ

諸神的黄昏@HKG

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 昨年のジークフリートに続いてZweden率いる香港フィルによるGötterdämmerungを聴いて参りました。またしても一泊三日、すなわち土曜夕方出発して月曜朝帰国〜そのまま仕事という無謀なパターンにて。

 当初はそこまで熱烈に行きたい!と思ってなかったんだけれども、チケット発売から少ししてやっぱり行くか〜てなノリで購入したので端っこ席しか残っておらず、真横から聴くような形になってしまった。こうなるとどうしても歌手の声が前に出てこない。しかも少々二階席の屋根が被ってしまうために音響もやや落ちる。・・・のだが!まーあ、そういうハンディなぞなんのそのの演奏だった。逆に歌手が前面に来ない分、オケの音中心で聴けてこれまでと違う感覚だったというのもあるかもしれない。

 とにかく一番引き込まれたのはバークミン演じるブリュンヒルデ。ああ、リングってブリュンヒルデの物語なんだなあと思わせれるくらいに。ショートボブでそれほど大柄ではない体格からどうやってあんな声が出るのだろう?最後の最後までスタミナ切れることなく声の演技だけで(私の席からは姿はあまりよく見えなかったのだった)情景が浮かんでくるようだった。

 それに対して七三分けの60年代アメリカホームドラマの主人公みたいなルックスのブレンナ氏はコンサート形式なんだけどずっと細かい演技をしていて面白かった。他のキャストはあまりそれに呼応してなくて一人でわちゃわちゃ動いていたってのもあるけど。声が軽いかな〜と思っていたけれど三幕後半のクライマックスあたりからはぐぐっと重い声に変わって、あ、前半は能天気なジークフリートを声で演じていただけだったんだ、とあとから気付くなど。

 ハーゲンのエリックさんは少々しんどそうに半分くらい椅子に座っての出演だったけれど、歌声は全くしんどそうな気配も見せず。バークミンさんの次に大きい拍手を受けていた。

Conductor Jaap Van Zweden

Siegfried; Daniel Brenna
Gunther; Matias Tosi, Shenyang
Alberich; Peter Kalman
Hagen; Eric Halfvarson
Brünnhilde; Gun-Brit Barkmin
Gutrune; Amanda Majeski
Waltraute: Michelle DeYoung
First Norn; Sarah Castle
Second Norn; Stephanie Houtzeel
Third Norn; Jenufa Gleich
Woglinde; Eri Nakamura
Wellgunde; Aurhelia Varak
Flosshilde; Hermine Haselböck

 数少ないワグナー実演観劇で、なぜだか一番数聴いてるのが神々の黄昏ってことになってしまっているのだけれど、ようやくミュージカルでリピートしてる作品のように物語が・旋律が自分の中に染み込んで来た気がする。次はいつ観れるだろうな〜。



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by tigersandcatlover | 2018-01-27 21:05 | その他の舞台

Tosca


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 5年前から毎年年末にNYへ来させてもらってるんだけど、その毎回楽しませてもらっているMETのガラで、2017年の観劇ライフも締めくくることができました。

 予定されていた指揮者やら主要キャストやらがほぼ全員交代してしまったというこの作品。もちろん残念な気持ちもあったけれど、その代役たる主役二人が今がまさに旬の歌手と言うこともあり、大大満足な一夜でありました。

 印象的だったのは観客席の反応。冒頭幕が上がって舞台の全景が見えたとき、主役二人が初めて登場する各シーンに暖かい拍手が。まるで歌舞伎か宝塚のようでニンマリ。度重なる出演者の変更、前回のプロダクションの演出、さぞや忸怩たる思いがあったのだろうなあ。もっと単純で素直な拍手だったかもしれないけれど。

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 もーう、可愛い可愛いグリゴロくん。トスカがやってきたときに教会の聖水で顔を洗って濡れた手を髪で拭いて・・・で客席から大きな笑い。こういう演技にキュンとさせられるのは彼ならでは。ヨンチェバとの相性もばっちり。アンコールのときに台の下に引っかかった客席からの花束を手を伸ばして取ってヨンチェバに渡していてさらに萌えたわ~。彼の全幕ものはマノン、ロミジュリ、そして今回のトスカと三回目。前2作もイタリア人テノールらしい明るくスコーンと抜ける声にメロメロっとなったけれど、今回が一番キャラに合ってたと思う(それとも少し声が変わったのかも)。彼のイタリアオペラをもっと聴きたいわあ。ちなみに今回が初役だったとのこと(ROHで今後歌う予定にはなっている)。

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 初役といえば、ヨンチェバもそうだった。2017年5月のミュンヘンで彼女のヴィオレッタを全く予備知識なしで観て、うわーーーー!と思って他の役もぜひ観たい!トスカとか似合いそう~~と思っていたところだったので交代で彼女の名前が出たときは嬉しかったなあ。当初は同じときにかかっているフィガロの伯爵夫人にキャスティングされてたところからのスライド登板だったのだけれど、そりゃ~トスカ受けるでしょう!だよね。ヴィオレッタのときはアルフレートとの声のボリュームに差がありすぎて(ヴィオレッタ>>アルフレート)気になってしまったのだけれど、グリゴロくんとだと全くそういうこともなく、ただルチッチとのやりとりではまたしてもヴィオレッタ>>>スカルピアになってしまってて2幕の緊迫感が薄らいでしまったのだけが難だったかも。

 生舞台っていうのは予定されていたキャストが全員そろってっていうのは本当に難しいんだなあとここ数年痛い目に合って身に染みてわかっているのだけれど、交代で物足りないとかちょっと寂しいとか全く思わない舞台は珍しくも嬉しい誤算。それもまた観劇の醍醐味ってことですわね。

Tosca...................Sonya Yoncheva
Cavaradossi.............Vittorio Grigolo
Scarpia.................Zeljko Lucic
Sacristan...............Patrick Carfizzi
Spoletta................Brenton Ryan
Angelotti...............Christian Zaremba
Sciarrone...............Christopher Job
Shepherd................Davida Dayle
Jailer..................Richard Bernstein
Conductor...............Emmanuel Villaume
Production..............David McVicar
Designer................John Macfarlane
Lighting Designer.......David Finn
Movement Director.......Leah Hausman



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by tigersandcatlover | 2018-01-22 18:01 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

沼尻竜典オペラセレクション ベッリーニ作曲 歌劇『ノルマ』

 オペラスキーの友人にマリエッラ・デヴィーアは素晴らしいよ、と薦められて、観ることにした一本。

 序曲でオケがあまりにもマイルドな演奏でハニャ~としたけれど、ポップが出てきたあたりから歌手の力に引っ張られてどんどん惹きこまれていった。デヴィーア、ほんまに素晴らしかった。冒頭ちょっと声が裏返った?と思ったけど、あとはコロコロ響かせてくれて、幕間に年齢チェックしてびっくり。とても70歳前とは思えない・・・。演技も細かくてまさにノルマを生きてるって感じだった。二幕はじめのアダルジーザとの二重唱なんかもう泣けてしまったわよ。

 日本人キャストの中では松浦さんがよかったなあ、というのも自分メモ。

沼尻竜典オペラセレクション
ベッリーニ作曲 歌劇『ノルマ』全2幕〈イタリア語上演・日本語字幕付〉


指揮:沼尻竜典 Ryusuke NUMAJIRI(びわ湖ホール芸術監督)
演出:粟國 淳 Jun AGUNI
美術:横田あつみ Atsumi YOKOTA
衣裳:増田恵美 Emi MASUDA
照明:原中治美 Harumi HARANAKA
舞台監督:菅原 多敢弘 Takahiro SUGAHARA

■キャスト

ノルママリエッラ・デヴィーア Mariella DEVIA
アダルジーザラウラ・ポルヴェレッリ Laura POLVERELLI
ポッリオーネステファン・ポップ  Stefan POP
オロヴェーゾ伊藤貴之 Takayuki ITO
クロティルデ松浦 麗  Rei MATSUURA
フラーヴィオ二塚直紀 Naoki NIZUKA
                

■管弦楽  トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア

■合唱  びわ湖ホール声楽アンサンブル/藤原歌劇団合唱部


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by tigersandcatlover | 2017-11-01 10:24 | その他の舞台

NHK音楽祭~バイエルン国立管弦楽団

 タンホイザー観劇からわずか2日をはさんでまたしても上京。この日はNHK音楽祭の一環であるコンサート。ピットの中では全身が見えないペトレンコの指揮姿をしっかと見せてもらいました。楽しい。

 ただマーラーはほんのり睡魔が・・・すいませんすいません。でもワルキューレは冒頭から目がぴょんと覚めた。一幕で終わってしまうなんて酷だわあ~~。つづきが強烈に観たくなって欲求不満な感じに。これって壮大なるミュンヘンへのいざないかしらん。

 ペトレンコがタクトを挙げるとすっと客席が真空状態みたいに無音になる瞬間に、出演者だけでなくわれわれも指揮されてるんだ、と思った。

マーラー作曲 こどもの不思議な角笛

マティアス・ゲルネ

ワーグナー ワルキューレより第一幕

ジークムント;クラウス・フロリアン・フォーククト
ジークリンデ;エレーナ・パンクラトヴァ
フンディング;ゲオルグ・ツェッペンフェルト

指揮;キリル・ペトレンコ

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by tigersandcatlover | 2017-10-03 17:26 | その他の舞台

バイエルン国立歌劇場来日公演 タンホイザー

 平日さぼってバイエルン国立歌劇場来日公演を観にNHKホールへ。話題のペトレンコが振る新演出とあって、どうしてもどうしても観てみたくなったのだった。

 まずはそのペトレンコ指揮。序曲のふわりとした優しい始まりからすっかり魔法にかかってしまった。なんというか…ワグナーなのに勇ましくないのだ。あったかくて優しいタンホイザー。よいわよいわ。そして弾丸LAから帰国直後で強烈に疲れているはずなのに、睡魔はちらとも訪れず。どうやらペトキョンは私のスイマーセンサーを反応させないらしい。

 フォークトは合わないかと思ってたけどギャップ萌えみたいな説得力もあり(清廉なオトコが魔力で道を誤ってしまったような痛々しさみたいな?)だからこそのエリザベートの行動に説得力があった。根っからいかにも誘惑に弱そうなオトコにみえちゃうと、なんでヴォルフラムじゃダメなん?てツッコみたくなるんだもん。そして逆に誰でもヴェーヌスベルグへ落ちてしまうのだ・タンホイザーが特別じゃないんだというメッセージが際立つ感じだった。穿ち過ぎかもしれんが。

 演出はシンプルで読み替え過ぎずで音楽に集中できてよかった。まぁ、歌合戦のシーンでヘルマン以下全員寝そべったのがツボに入ってしまい、笑いを堪えるのに苦労したがww あと、現地なら完全ラで演じたのかな?な薄手肉襦袢の下りもちょっと集中力削がれたわね(これは現地でも今回と同じでちゃんと肉襦袢を着用していたとフォロワーさんに教えていただいて安心<なんでやw)最後、皆が並んで彼岸に佇むさまはレミゼの「列に入れよ我らの仲間に♬」を連想してしまったのはやはり私がミューヲタ脳だからだろう。

指揮;キリル・ペトレンコ
演出;ロメオ・カステルッチ

ヘルマン;ゲオルグ・ツエッペンフェルト
タンホイザー;クラウス・フロリアン・フォークト
エリーザベト;アンネッテ・ダッシュ
ヴォルフラム;マティアス・ゲルネ
ヴェーヌス;エレーナ・パンクラトヴァ

バイエルン国立管弦楽団

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by tigersandcatlover | 2017-10-02 22:31 | その他の舞台


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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