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Tristan und Isorde@Berlin Staatsoper Unter den Linden

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 海外でちょろちょろ観劇するようになってから一度は入ってみたかったBerlin Staatsoper Unter den Linden。2011年末にベルリンへいったときは改装工事まっただ中でシラー劇場へ行ったんだっけ。当初は2010年から3年間の改装工事とアナウンスされていたはずだったんだけれど、延期延期で結局ようやく今シーズンからのリニューアルオープンということで、念願叶って行ってまいりました。
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 中は適度にゴージャスに適度なサイズ。大きすぎず小さすぎず(だってやっぱりMETとかバイエルンは大き過ぎるよなあ)。

 演目はバレンボイム振るトリスタンとイゾルデ。シャーガーとカンペ。鉄板。

 演出は例によってのドイツ演出。今回はマフィアかなんかのボス(マルケ王)とその片腕(トリスタン)みたいな。舞台の一番手前に薄い幕がかかっていて時折そこに過去の映像が映し出される(その間舞台の上はストップモーション)というもの。なので微妙に舞台上に紗がかかったみたいに見えた。

 シャーガーのトリスタンは、声も演技もハイテンションでまるでドラッグ中毒のよう・・・。1幕の媚薬飲んだ後もイゾルデとゲラゲラ笑って床に転がりまくったりするし。2幕最後ではメローに首を締められそうになるけど怪我をするわけでもなく、なのに3幕の弱り方は薬の禁断症状か?。で飲まず食わずで脱水になってるところにイゾルデが来るってんでコーフンして心筋梗塞起こした??な絶命の仕方で、笑っちゃいけないのにちょっと笑いのスイッチが入りそうになって困った。そーいやテンションあがって椅子を壁に投げつけたらそのままぐさっと壁に突き刺さってたけどあれはたぶん偶然だよな(思い出しニンマリ)。イゾルデとブランゲーネの関係性もちょっと謎な感じではあったな~。上から目線のブランゲーネ(最後はマルケ王とできちゃったの?)に嫉妬深いイゾルデ。

 目からの情報は終始そんな感じなのに歌をはじめとした音楽は至福。疲れも相まってか3幕イゾルデの 愛の死 ではほろほろとしてしまったほど。去年のバイロイトのマイスタージンガーのときも思ったけど、耳と目が別々に情報を処理してあとからいろんな解釈をああだこうだと反芻する。まるごと全身その世界に入ってしまうオーソドックスな読み替えなしのオペラが基本好きだけれども、こういうオペラの楽しみ方もあったんだね。
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 あと、これは時々素人発言的に書いてるけど、眠くならないオペラは指揮とオケが自分に合ってるとき、ってのがあって、この日はかなりのハードスケジュールで到着後すぐに観劇する憂き目となったんだけれども、ほとんど眠くならなかったことも自分メモしとく。
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(ちなみにこんな席。これじゃあ眠くなりようがないか・・・)

MUSIKALISCHE LEITUNG;Daniel Barenboim

TRISTAN;Andreas Schager
KÖNIG MARKE;Stephen Milling
ISOLDE;Anja Kampe
KURWENAL;Boaz Daniel
MELOT:Stephan Rügamer
BRANGÄNE;Ekaterina Gubanova
EIN STEUERMANN;Adam Kutny
STIMME EINES JUNGEN SEEMANNS, EIN HIRT;Linard Vrielink
TRISTANS MUTTER;Kristin Becker
TRISTANS VATER;Mike Hoffmann
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by tigersandcatlover | 2018-03-27 13:21 | その他の舞台

諸神的黄昏@HKG

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 昨年のジークフリートに続いてZweden率いる香港フィルによるGötterdämmerungを聴いて参りました。またしても一泊三日、すなわち土曜夕方出発して月曜朝帰国〜そのまま仕事という無謀なパターンにて。

 当初はそこまで熱烈に行きたい!と思ってなかったんだけれども、チケット発売から少ししてやっぱり行くか〜てなノリで購入したので端っこ席しか残っておらず、真横から聴くような形になってしまった。こうなるとどうしても歌手の声が前に出てこない。しかも少々二階席の屋根が被ってしまうために音響もやや落ちる。・・・のだが!まーあ、そういうハンディなぞなんのそのの演奏だった。逆に歌手が前面に来ない分、オケの音中心で聴けてこれまでと違う感覚だったというのもあるかもしれない。

 とにかく一番引き込まれたのはバークミン演じるブリュンヒルデ。ああ、リングってブリュンヒルデの物語なんだなあと思わせれるくらいに。ショートボブでそれほど大柄ではない体格からどうやってあんな声が出るのだろう?最後の最後までスタミナ切れることなく声の演技だけで(私の席からは姿はあまりよく見えなかったのだった)情景が浮かんでくるようだった。

 それに対して七三分けの60年代アメリカホームドラマの主人公みたいなルックスのブレンナ氏はコンサート形式なんだけどずっと細かい演技をしていて面白かった。他のキャストはあまりそれに呼応してなくて一人でわちゃわちゃ動いていたってのもあるけど。声が軽いかな〜と思っていたけれど三幕後半のクライマックスあたりからはぐぐっと重い声に変わって、あ、前半は能天気なジークフリートを声で演じていただけだったんだ、とあとから気付くなど。

 ハーゲンのエリックさんは少々しんどそうに半分くらい椅子に座っての出演だったけれど、歌声は全くしんどそうな気配も見せず。バークミンさんの次に大きい拍手を受けていた。

Conductor Jaap Van Zweden

Siegfried; Daniel Brenna
Gunther; Matias Tosi, Shenyang
Alberich; Peter Kalman
Hagen; Eric Halfvarson
Brünnhilde; Gun-Brit Barkmin
Gutrune; Amanda Majeski
Waltraute: Michelle DeYoung
First Norn; Sarah Castle
Second Norn; Stephanie Houtzeel
Third Norn; Jenufa Gleich
Woglinde; Eri Nakamura
Wellgunde; Aurhelia Varak
Flosshilde; Hermine Haselböck

 数少ないワグナー実演観劇で、なぜだか一番数聴いてるのが神々の黄昏ってことになってしまっているのだけれど、ようやくミュージカルでリピートしてる作品のように物語が・旋律が自分の中に染み込んで来た気がする。次はいつ観れるだろうな〜。



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by tigersandcatlover | 2018-01-27 21:05 | その他の舞台

Tosca


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 5年前から毎年年末にNYへ来させてもらってるんだけど、その毎回楽しませてもらっているMETのガラで、2017年の観劇ライフも締めくくることができました。

 予定されていた指揮者やら主要キャストやらがほぼ全員交代してしまったというこの作品。もちろん残念な気持ちもあったけれど、その代役たる主役二人が今がまさに旬の歌手と言うこともあり、大大満足な一夜でありました。

 印象的だったのは観客席の反応。冒頭幕が上がって舞台の全景が見えたとき、主役二人が初めて登場する各シーンに暖かい拍手が。まるで歌舞伎か宝塚のようでニンマリ。度重なる出演者の変更、前回のプロダクションの演出、さぞや忸怩たる思いがあったのだろうなあ。もっと単純で素直な拍手だったかもしれないけれど。

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 もーう、可愛い可愛いグリゴロくん。トスカがやってきたときに教会の聖水で顔を洗って濡れた手を髪で拭いて・・・で客席から大きな笑い。こういう演技にキュンとさせられるのは彼ならでは。ヨンチェバとの相性もばっちり。アンコールのときに台の下に引っかかった客席からの花束を手を伸ばして取ってヨンチェバに渡していてさらに萌えたわ~。彼の全幕ものはマノン、ロミジュリ、そして今回のトスカと三回目。前2作もイタリア人テノールらしい明るくスコーンと抜ける声にメロメロっとなったけれど、今回が一番キャラに合ってたと思う(それとも少し声が変わったのかも)。彼のイタリアオペラをもっと聴きたいわあ。ちなみに今回が初役だったとのこと(ROHで今後歌う予定にはなっている)。

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 初役といえば、ヨンチェバもそうだった。2017年5月のミュンヘンで彼女のヴィオレッタを全く予備知識なしで観て、うわーーーー!と思って他の役もぜひ観たい!トスカとか似合いそう~~と思っていたところだったので交代で彼女の名前が出たときは嬉しかったなあ。当初は同じときにかかっているフィガロの伯爵夫人にキャスティングされてたところからのスライド登板だったのだけれど、そりゃ~トスカ受けるでしょう!だよね。ヴィオレッタのときはアルフレートとの声のボリュームに差がありすぎて(ヴィオレッタ>>アルフレート)気になってしまったのだけれど、グリゴロくんとだと全くそういうこともなく、ただルチッチとのやりとりではまたしてもヴィオレッタ>>>スカルピアになってしまってて2幕の緊迫感が薄らいでしまったのだけが難だったかも。

 生舞台っていうのは予定されていたキャストが全員そろってっていうのは本当に難しいんだなあとここ数年痛い目に合って身に染みてわかっているのだけれど、交代で物足りないとかちょっと寂しいとか全く思わない舞台は珍しくも嬉しい誤算。それもまた観劇の醍醐味ってことですわね。

Tosca...................Sonya Yoncheva
Cavaradossi.............Vittorio Grigolo
Scarpia.................Zeljko Lucic
Sacristan...............Patrick Carfizzi
Spoletta................Brenton Ryan
Angelotti...............Christian Zaremba
Sciarrone...............Christopher Job
Shepherd................Davida Dayle
Jailer..................Richard Bernstein
Conductor...............Emmanuel Villaume
Production..............David McVicar
Designer................John Macfarlane
Lighting Designer.......David Finn
Movement Director.......Leah Hausman



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by tigersandcatlover | 2018-01-22 18:01 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

沼尻竜典オペラセレクション ベッリーニ作曲 歌劇『ノルマ』

 オペラスキーの友人にマリエッラ・デヴィーアは素晴らしいよ、と薦められて、観ることにした一本。

 序曲でオケがあまりにもマイルドな演奏でハニャ~としたけれど、ポップが出てきたあたりから歌手の力に引っ張られてどんどん惹きこまれていった。デヴィーア、ほんまに素晴らしかった。冒頭ちょっと声が裏返った?と思ったけど、あとはコロコロ響かせてくれて、幕間に年齢チェックしてびっくり。とても70歳前とは思えない・・・。演技も細かくてまさにノルマを生きてるって感じだった。二幕はじめのアダルジーザとの二重唱なんかもう泣けてしまったわよ。

 日本人キャストの中では松浦さんがよかったなあ、というのも自分メモ。

沼尻竜典オペラセレクション
ベッリーニ作曲 歌劇『ノルマ』全2幕〈イタリア語上演・日本語字幕付〉


指揮:沼尻竜典 Ryusuke NUMAJIRI(びわ湖ホール芸術監督)
演出:粟國 淳 Jun AGUNI
美術:横田あつみ Atsumi YOKOTA
衣裳:増田恵美 Emi MASUDA
照明:原中治美 Harumi HARANAKA
舞台監督:菅原 多敢弘 Takahiro SUGAHARA

■キャスト

ノルママリエッラ・デヴィーア Mariella DEVIA
アダルジーザラウラ・ポルヴェレッリ Laura POLVERELLI
ポッリオーネステファン・ポップ  Stefan POP
オロヴェーゾ伊藤貴之 Takayuki ITO
クロティルデ松浦 麗  Rei MATSUURA
フラーヴィオ二塚直紀 Naoki NIZUKA
                

■管弦楽  トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア

■合唱  びわ湖ホール声楽アンサンブル/藤原歌劇団合唱部


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by tigersandcatlover | 2017-11-01 10:24 | その他の舞台

NHK音楽祭~バイエルン国立管弦楽団

 タンホイザー観劇からわずか2日をはさんでまたしても上京。この日はNHK音楽祭の一環であるコンサート。ピットの中では全身が見えないペトレンコの指揮姿をしっかと見せてもらいました。楽しい。

 ただマーラーはほんのり睡魔が・・・すいませんすいません。でもワルキューレは冒頭から目がぴょんと覚めた。一幕で終わってしまうなんて酷だわあ~~。つづきが強烈に観たくなって欲求不満な感じに。これって壮大なるミュンヘンへのいざないかしらん。

 ペトレンコがタクトを挙げるとすっと客席が真空状態みたいに無音になる瞬間に、出演者だけでなくわれわれも指揮されてるんだ、と思った。

マーラー作曲 こどもの不思議な角笛

マティアス・ゲルネ

ワーグナー ワルキューレより第一幕

ジークムント;クラウス・フロリアン・フォーククト
ジークリンデ;エレーナ・パンクラトヴァ
フンディング;ゲオルグ・ツェッペンフェルト

指揮;キリル・ペトレンコ

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by tigersandcatlover | 2017-10-03 17:26 | その他の舞台

バイエルン国立歌劇場来日公演 タンホイザー

 平日さぼってバイエルン国立歌劇場来日公演を観にNHKホールへ。話題のペトレンコが振る新演出とあって、どうしてもどうしても観てみたくなったのだった。

 まずはそのペトレンコ指揮。序曲のふわりとした優しい始まりからすっかり魔法にかかってしまった。なんというか…ワグナーなのに勇ましくないのだ。あったかくて優しいタンホイザー。よいわよいわ。そして弾丸LAから帰国直後で強烈に疲れているはずなのに、睡魔はちらとも訪れず。どうやらペトキョンは私のスイマーセンサーを反応させないらしい。

 フォークトは合わないかと思ってたけどギャップ萌えみたいな説得力もあり(清廉なオトコが魔力で道を誤ってしまったような痛々しさみたいな?)だからこそのエリザベートの行動に説得力があった。根っからいかにも誘惑に弱そうなオトコにみえちゃうと、なんでヴォルフラムじゃダメなん?てツッコみたくなるんだもん。そして逆に誰でもヴェーヌスベルグへ落ちてしまうのだ・タンホイザーが特別じゃないんだというメッセージが際立つ感じだった。穿ち過ぎかもしれんが。

 演出はシンプルで読み替え過ぎずで音楽に集中できてよかった。まぁ、歌合戦のシーンでヘルマン以下全員寝そべったのがツボに入ってしまい、笑いを堪えるのに苦労したがww あと、現地なら完全ラで演じたのかな?な薄手肉襦袢の下りもちょっと集中力削がれたわね(これは現地でも今回と同じでちゃんと肉襦袢を着用していたとフォロワーさんに教えていただいて安心<なんでやw)最後、皆が並んで彼岸に佇むさまはレミゼの「列に入れよ我らの仲間に♬」を連想してしまったのはやはり私がミューヲタ脳だからだろう。

指揮;キリル・ペトレンコ
演出;ロメオ・カステルッチ

ヘルマン;ゲオルグ・ツエッペンフェルト
タンホイザー;クラウス・フロリアン・フォークト
エリーザベト;アンネッテ・ダッシュ
ヴォルフラム;マティアス・ゲルネ
ヴェーヌス;エレーナ・パンクラトヴァ

バイエルン国立管弦楽団

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by tigersandcatlover | 2017-10-02 22:31 | その他の舞台

Die Meistersinger von Nürnberg

 いつもそういう幸運な舞台体験ばかりにあたるわけじゃないんだけれど、オペラを観ていて、何も考えずに物語の世界にストンと入ってしまうことがある。バイロイトでの観劇4回目にしてこのマイスタージンガーはその幸運な体験の一つになったなあ、と終演後まだその物語の中にいるような気分が続いている。

 そんなわけなのでまた考察することもなくつらつら備忘録的に。

・名演出だと思う。洗練とノスタルジックの混在。もの凄く重層的。なんども観たくなるような、隠された意味を捜してしまうような。この楽劇を・素晴らしい演奏を楽しみながら、頭の芯で暗いものを読み解くような不思議な感覚になった。一幕の登場人物をワグナー・ヴァンフリートのサロンに実際にいる人々・そしてワグナーが頭の中で紡ぎだした人物の混在が演じるという劇中劇的な部分からもうぞくぞくしてしまう(ワーグナーがザックス、コジマがエーヴァ、リストがポーグナー、ピアノから出てきたワーグナーがヴァルター、レヴィがベックメッサー、女中がマクダレーネというわけ)。特にユダヤ人指揮者であるヘルマン・レヴィにベックメッサーを演じさせるというところからの導入が見事。

・フォークトさんの生オペラはたった3回しか聴いていないけれど、こんなにくらくらっとしたのは初めて。ふわっと包まれるような豊穣な声にうっとり。初演時のNYタイムズの劇評ではハーフスロットル、と評されていたが、この日は全くそんなことなく一幕から完全にフルスロットルだったと思う。このまま最後まで保つかしら・・・との心配も杞憂。

・フォッレさん。映像でしかみていないが、前回のマイスタージンガーでのベックメッサーの怪演が印象的だったので、キャストが発表された当初、え?ザックス?と少々ミスマッチに感じてしまっていた。すいませんすいません。当時に比べてふくよかになられているのかな?最後のザックスの演説の温かいこと。いつまでも聴いていたかった。あ〜もう終わってしまう・・・と違う意味で涙してしまったよ。

・Kränzleさん演じるベックメッサー、この演出のせいかもしれないけれど、可愛そうなんだけど可愛らしい(変な日本語だw)。

・どの幕も最後にぞわり、とさせられるんだけど、特に一幕ラスト。ヴァンフリートのサロンが後ろへ下がって行くと、そこには突然600号法廷が姿を現す。連合国の旗に冷たい蛍光灯の光、そして兵士。それまでただ楽しい気分で観ていたのが一瞬にしてヒヤリ、と鳥肌が立った。この瞬間のぞわぞわ感を少しでもきちんと味わうために、ニュルンベルグ裁判所へ足を運んだんだ、と思った。もちろん、ドイツはじめヨーロッパの人たちの感じ方の半分もできていないだろうけれどね。
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ConductorPhilippe Jordan
DirectorBarrie Kosky
Stage designRebecca Ringst
CostumesKlaus Bruns
Choral ConductingEberhard Friedrich
DramaturgyUlrich Lenz
LightingFranck Evin
Hans Sachs, SchusterMichael Volle
Veit Pogner, GoldschmiedGünther Groissböck
Kunz Vogelgesang, KürschnerTansel Akzeybek
Konrad Nachtigal, SpenglerArmin Kolarczyk
Sixtus Beckmesser, StadtschreiberJohannes Martin Kränzle
Fritz Kothner, BäckerDaniel Schmutzhard
Balthasar Zorn, ZinngießerPaul Kaufmann
Ulrich Eisslinger, WürzkrämerChristopher Kaplan
Augustin Moser, SchneiderStefan Heibach
Hermann Ortel, SeifensiederRaimund Nolte
Hans Schwarz, StrumpfwirkerAndreas Hörl
Hans Foltz, KupferschmiedTimo Riihonen
Walther von StolzingKlaus Florian Vogt
David, Sachsens LehrbubeDaniel Behle
Eva, Pogners TochterAnne Schwanewilms
Magdalene, Evas AmmeWiebke Lehmkuhl
Ein NachtwächterKarl-Heinz Lehner

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by tigersandcatlover | 2017-08-22 13:00 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

マイスタージンガーなニュルンベルグあれこれ

 もう一つ観た演目は新演出のDie Meistersinger von Nürnbergなんだけど、その感想を書く前に、今回バイロイト入りする前に前泊したニュルンベルグのスナップあれこれ。

 ニュルンベグル泊の主目的はもちろん、こちらw。
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昨年は開店時間と列車の時間の都合で入れなかったHeillig-Geist-Spitalへ。夕食だけでは飽き足らず、翌日の昼食もここでリピート。

↓ブルスト以外に食べたもの。↓
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Museum-brückeからのぞむ店外観。まるでルネ・マルグリットの絵のようだわ〜。
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お店のすぐそばのハンス・ザックス像にもご挨拶。
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 さて、実は出発直前になってもう一つ是非行ってみたい場所が増えたのだった。というのも今回のBarrie Kosky氏による新演出、どうやらかのニュルンベルグ裁判に用いられた法廷を舞台の上に再現しているというではないか。しかもまさにその600号法廷がそのまま残っていて、土日の午後のみ見学が出来るという。ちょうど土曜日泊だったこともあり、これは何かのお導きか?みたいな気分で見学することにした。
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左は当時の写真。
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法廷だけではなく、ニュルンベルグ裁判の記録がかなり詳しく展示されていて、そこには東京裁判についても触れられていた。これまで訪問したドイツの都市はそれほど多くないが、どこも必ず第二次世界大戦のあとの傷跡をきちんと残している(それも意図的に)。

 ニュルンベルグ裁判となるとどうしてもナチズムからは逃れられない。ということでZeppelin広場へ足をのばした。
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記録映像でみたあの場所に今いるのだ、と胸に刻みながら。
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by tigersandcatlover | 2017-08-20 10:23 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

Parsifal@Bayreuth

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 昨年に引き続いてバイロイト音楽祭を再訪してきました。今回も2演目だけの参加なんだけど昨年と違って本当に観たかった演目2つなので満足度がむちゃ高かった。特に前回どうしても取れなくて悔しい思いをしたパルジファルの開演前は一年越しでようやく観ることができるということで始まる前からちょっとうるうるしていたかも。 

 まだ正直ちょっと消化しきれてなくてふわふわした感じなのでまとまりないメモみたいな感想を羅列。放映された昨年の映像とつい比べてしまいつつ。

 ・パルジファル以外は昨年と全員同じだな〜と思っていたらこの日はクリングゾル役がWerner Van Mechelenさんに変更になっていた。Weltonさんよりちょっと丸い感じ。
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(2幕のカーテンコール。一番下手が彼)

 ・席は8列目ほぼセンター。右前に少し大きい男性が座ってしまったのでややビューラックだったけれど、二幕目だけは誰かと席を交替したようでやや見やすかったかな。オペラグラスがなくてもしっかり表情が見えるのはやはり嬉しい。音はひょっとしたらもう少し後ろの方が個人的には好みかも、と思った。単にバイロイトでの4演目のうち3演目はすべて15列目以後で聴いたせいかもしれない。

 ・ゼッペンフェルドさんのグルネマンツが絶品。彼の説明的な歌をいつまでも訊いていたいくらいに。逆にアンフォルタスは少々物足りなく。クンドリのパンクラトヴァさんは一幕声がぱっと聴こえてこなくて不安になったけれど、二幕はまあまあ(って何様?w)。ただ声が放散するように聴こえてしまい、ぐわっと前にこない気がしてしまったのは私のコンディションのせいかもしれん(前夜からの発熱でぼや〜としてしまってたのだった)。シャーガーさんは期待通りというかなんというか。ただ5月のヴィスバーデン神々の黄昏でのジークフリート聴いたときのあの弾けるような(こちらが笑ってしまうような)大音量ではなく、やんちゃじゃない声になってた。プロだから当然なんだけれど、やはり役柄で声を替えてるんだね〜。フォークトさんは何を演じてもフォークトさん、でそれがまた彼の魅力でもあるんだけど。

 ・聖杯の儀式中、シャーガーさんのパルジファルは苦しそうにしたり頭を抱えたりもうハナから「共に苦しみ」まくっていて、あの姿をみたらグルネマンツも彼が何者かわかったはずやのに〜と思った。去年のフォークトさんはただただ困惑しているだけだったので。どっちがいいとかわかりやすとかじゃなくて違いが面白いなあと。このあともシャーガーさんの演技はずっとト書で何考えてるかわかるような感じなんだけど、彼がオペレッタ出身と聞いてなるほどと納得。

・ここでの舞台では毎回思うけれどコーラスが本当に美しい。重層的なのにまるで一つの声みたい。騎士たちの怒りの声では集団心理の恐ろしさを感じるし、一幕と三幕の終盤なんかはもうまさに天上の声。

・セットの上に誰かいる?と思って単眼鏡で覗くと緑の服を着た人形が。妙にリアルだったので最初は大道具のスタッフさんかと目を凝らしてしまった。これ、三幕の一場以外はずっとそこにあるんだけれど、映像では最後の最後にちらっと写るまではフレームアウトしていて存在に気付かなかったんだよね・・・。ワグナーが俯瞰して見ているんじゃないかとか、救世者のメタファーなんじゃないかとか、一緒に観劇した友人達と話す。答えは出なかったけれど、そういうことをdiscussionさせるのも狙いなんだろうな、きっと。

・最終盤のコーラスのところぐらいで客電がついて客席全体が救済された気分になった。全般通してあったかい「パルジファル」でした。
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ConductorHartmut Haenchen
Marek Janowski (5.8.)
DirectorUwe Eric Laufenberg
Stage designGisbert Jäkel
CostumesJessica Karge
LightingReinhard Traub
VideoGérard Naziri
DramaturgyRichard Lorber
Choral ConductingEberhard Friedrich
AmfortasRyan McKinny
TiturelKarl-Heinz Lehner
Günther Groissböck (27.7.)
GurnemanzGeorg Zeppenfeld
ParsifalAndreas Schager
KlingsorDerek Welton
Werner Van Mechelen
(14.8)
KundryElena Pankratova
1. GralsritterTansel Akzeybek
2. GralsritterTimo Riihonen
1. KnappeAlexandra Steiner
2. KnappeMareike Morr
3. KnappePaul Kaufmann
4. KnappeStefan Heibach
Klingsors ZaubermädchenNetta Or
Klingsors ZaubermädchenKatharina Persicke
Klingsors ZaubermädchenMareike Morr
Klingsors ZaubermädchenAlexandra Steiner
Klingsors ZaubermädchenBele Kumberger
Klingsors ZaubermädchenSophie Rennert
AltsoloWiebke Lehmkuhl

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by tigersandcatlover | 2017-08-19 23:26 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

La traviata@Bayerische Staatoper

 さて三つ目の滞在地、三つ目のオペラ。ミュンヘンはバイエルン歌劇場にやってまいりました。
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La traviata


Conductor; Andrea Battistoni
Director; Günter Krämer

Violetta Valery; Sonya Yoncheva
Alfredo Germont; Arturo Chacón-Cruz
Giorgio Germont; Leo Nucci

 前日の神々の黄昏のチケット確保も大概ぎりぎりだったけど、ここバイエルンの一般発売は公演の2か月前。でもまあトラヴィアータやからそんなに苦労しないんやないかなあと高をくくっていた。バッティストー二の指揮とヌッチのジェロモンパパが観れたらいいくらいな軽い気持ちだったし。ところが、発売開始早々にサイトにアクセスして席をもたもた探していたらどんどん恐ろしい勢いで売れていき、30分後くらいにはほとんどフルハウスの状態に。ひえ~バイエルンおそるべしだなあ、と思っていたら・・

 感想羅列。

1)バッティストー二、歌いまくり。この日は2列目で鑑賞してたのだけれど、いやもうずっとフンフンタンタンフガー!と鼻歌レベルでない歌い方。私のひとつ前の席のカップルはかなり険しい顔で指揮者方面を睨んでいたと思うw

2)ヨンチェバ凄い!見目良し歌良し演技良し。決してボリュームのある体格じゃないのにすんごい声量。ヴィオレッタ絶命の場面でもド迫力もので、それを良しとしない人もいるかもだけど、もうそんなん吹っ飛んでた。それくらい説得力のある歌声だった。で、全く予備知識なくて言ってたので知らんかったんやけど、彼女最近の注目株らしい。ひょっとしてあのチケットの売れ行き好調は彼女の効果やったんかもしれん。いやきっとそう。

3)アルフレート役のChacón-Cruzはちょっと見た目の雰囲気がグリゴロくんに似てる。彼をあっさりにしたような感じ。体格とか仕草とかが。アリアのときは、お~気持ちいい、って感じでスコーンと来るんだけど、これがヴィオレッタと一緒だと声が霞んでしまう。そこだけが少々残念だったかも。

4)ヌッチさまはもうね~いぶし銀だなあ。ヨンチェバとの二重唱も、ヴィオレッタが歌い上げない曲だったからてのもあるけれど、むっちゃ気持ちよくハーモニーを聴かせてくれた。あの暗く重いシーンをずっと聴いていたくなったくらいに。

5)二幕目の最後、アルフレートに侮辱されて悲しみに暮れるヴィオレッタのシーンで、なんとなくイメージ的にはアルフレートとジオルジョとの三重唱にコーラス、だと思うんだけど、この日の演出はヴィオレッタだけにスポットがあたって、ジェロモン親子にも照明あたらず、薄い幕に隔たれて後ろでその他大勢扱い。いや~なんか、徹頭徹尾この日はヴィオレッタ=ヨンチェバメインな感じだったねえ。まあ私の感想もそんな感じになっちゃってるな・・・。


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by tigersandcatlover | 2017-05-08 19:43 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


by tigersandcatlover

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