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マリア・ジョアン・ピリス ピアノリサイタル

 今シーズンで引退を発表しているピリスさんのリサイタルを聴いてきた。ベージュの少しハイネックなゆるりとしたカットソー?に深緑のロングスカートにトレードマークの銀髪のショートカット。華奢な少女のような姿からは想像できないような力強い演奏。2015年の11月にも演奏してくれたピアノソナタ32番の第二楽章を聴いているとき、不思議とこの10年くらいのことがぐるぐる思い返された。ホント、10年前までは自分がこんなに舞台や音楽を楽しむことになるとは思わなかったよなあ。

 アンコールのあとも鳴りやまぬ拍手に何度も何度も頭を深々と下げて感慨深い表情を浮かべる彼女の姿にじんわりしてしまった。ふっと気がかわってまた演奏会してくれたりしないかな。

  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13「悲愴」
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 Op.31-2「テンペスト」
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111
     アンコール;ベートーヴェン:六つのバガテル第5曲 ト長調 Op126-5

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by tigersandcatlover | 2018-04-17 17:12 | その他の舞台

フィリップ・ジョルダン指揮 ウィーン交響楽団

 フィリップ・ジョルダン氏指揮のウィーン交響楽団来日公演を聴きに芸文へ。次期ウィーン国立歌劇場の芸術監督になることが決定したジョルダン氏。オペラで幸い二度彼の振る舞台を観る機会(バスティーユでのホフマン物語とバイロイトでのマイスタージンガー)があったが、オーケストラは初めてですんごい楽しみにしていた。長い手足で伸び上がるようにしたりかがんだりしたりしつつの美しい指揮姿。ちょっと見とれてしまったわあ。

 ところがどっこい異常に疲れていたこの日。なんと後半のマーラー一番でうとうとしてしまう体たらく。まあ勿体ない。でもひょっとしたら、ちょっと折り目正しい感じに聴こえてしまったのかも。丁寧、というか。メンデルスゾーンのほうは樫本さんの超ハイペースさに目を丸くしつつ。

 アンコールのいかにもウィーンな選曲はのりのりで指揮がいらないくらいの感じでさすがお過芸だなあ。そーいや、前回大野さん指揮でここで演奏したときも同じような感じでアンコール演奏やってなかったっけかと思って昔のブログを確認したらなんとマーラー5番のあとに三曲やってたわ(▶︎
)。

指揮 ウィーン交響楽団(兵庫県立芸術文化センター大ホール)
   メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
    ヴァイオリン 樫本 大進
    ソリストアンコール:バッハ:無伴奏パルティータ第三番よりルール
   マーラー:交響曲 第1番「巨人」
    アンコール:シュトラウス:トリッチトラッチポルカ
                 雷鳴と稲妻

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by tigersandcatlover | 2017-12-10 08:17 | その他の舞台

関西フィル&メネシスさん

 木曜日の夕方、仕事を一時間早じまいしていずみホールへ。目的はメネシスさんの演奏。前半に彼が演奏するのでどうしても遅刻できなかったのだけれど、なんとか開演5分前には席につくことができてホッ。

 シューマンコンチェルト、すんばらしかったー!前半で満足しまくってグレートなくてもよかった(って失礼だな)。途中にやけてしまうくらい凄かった。ゴーシュの印度の虎狩りみたいだああと思いながら聴いていた。力強さと温かさの混在。帰ってすぐに彼のシューマンコンチェルトが収録されてる最新アルバムをダウンロードして、折々にずっと流している。予習ももちろんいいのだけれど、生演奏を聴いてから復習するとそのときの情景が頭にふわっと蘇るんだよね〜。アンコールのバッハは鉄板でありました。

 後半のグレイトは冒頭あれこんな曲だっけ?と思うくらいタメが少ない出だしで、そのあとも早い早い。途中ジャズのように聴こえたりもしてなんか不思議なグレイトだった。こちらは別の意味で途中にやけてきてしまった。つくづく同じ楽曲でも演奏者と指揮でイメージかわるなあとようやくわかってきたかも。

シューマン;「マンフレッド」序曲 作品115
シューマン;チェロ協奏曲イ短調作品129
 ソリストアンコール;バッハ;無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調BWV1007よりサラバンド

シューベルト;交響曲8(9)ハ長調D.944「ザ・グレイト」
 アンコール;ビゼー;アダージェット

指揮;オーギュスタン・デュメイ
チェロ:アントニオ・メネシス
管弦楽;関西フィルハーモニー

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by tigersandcatlover | 2017-11-26 09:08 | その他の舞台

エサ=ペッカ・サロネン指揮 フィルハーモニア管弦楽団

 初夏の爽やかな日曜の午後、兵庫県立芸術文化センターへ。

エサ=ペッカ・サロネン指揮 フィルハーモニア管弦楽団
   ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調
    [ピアノ]チョ・ソンジン
       ソリストアンコール;ドビュッシー「子供の領分」より 人形のセレナーデ
   マーラー:交響曲 第6番 イ短調 「悲劇的」

 いつものように手抜き感想メモ。

 ピアノコンツェルトはすんごい前のめりな感じのテンポ。ソリストのペースなんだろけどちとせからしかったかな。ソンジン氏は技巧的には素晴らしいんだろうけど指がオケより先に流れちゃうのが気に障ってしまい集中できなかった・・・。カデンツァのところは悪くなかった、と思う(エラそうだなw)アンコールは打って変わって可愛らしい曲をゆったりと。こういうのも弾けるのよ、っていう感じかしらん?

 マーラー6は、すんごい音量で(珍しく平土間ど真ん中席だったせいもあるけど)音に射抜かれる感覚。サロさま、第1楽章の最後の直立不動での指揮の終わりがむちゃカッコいい。第2・第3楽章はスケルツォ→アンダンテ・モデラートの順。第3楽章は指揮棒なしの優しい手つきで。この曲はここが一番好きなところ。フィナーレはじっと手を下ろさずに。観客もフライング拍手なく、ホール全体がその残響を慈しむようだった。2年前にドゥダメル指揮のロサンゼルス・フィルハーモニックで聴いたときにもそうだったけど、ついつい打楽器に目が行ってしまうのはもうしょうがないよねw

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by tigersandcatlover | 2017-05-16 12:37 | その他の舞台

Gasteigでコンサートを聴く

 チューリッヒのホテルで朝ごはん食べてたら、ミュンヘンで合流する友人からメールが。「3日の夜、ミュンヘンフィルと ヴァンゲーロフのベトベンバイコンがありましたんで、独断でチケットを買ってしまいました」。4度目のミュンヘンにして初めてのガスタイク、喜びはあれども文句ありません!はて、で、指揮者はだあれ?訊くと「今回はなんとヴァンゲーロフの弾き振り。もう一曲は新世界より」。ひえー、それは珍しい!

Beethoven: Violin Concerto in D Major
Violin; Maxim Aleksandrovich Vengerov

Dvořák: Symphony No. 9 in E minor

Conductor; Maxim Aleksandrovich Vengerov
Münchner Philharmoniker

 ヴァンゲロフは復帰直後に台湾でのシカゴ交響楽団とのチャイコフスキーのコンツェルトを聴いたっけ(→そのときの日記)。ベートーヴェンのコンツェルトはサロネン指揮のウィーンフィルとフィッシャー譲で(→そのときの日記) どちらも2013年だった。

 それらに比して、なんだか優しくまったりと感じた。ヴァンゲロフの演奏も、曲調自体も。あくまで自分の中だけでの印象。
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 それにしても写真では見たことがあったけど、面白い構造の客席だなあ~。特にあの仕切り壁の横とかどんな感じなんだろう。歌劇場の椅子に比べるとクッションが心地よく、背もたれにゆったり身体を預けてリラックスして聴いていたらスイマーがw まあ最終日で疲れがピークだったのと、演奏会直前にビアとニュルンベルガーで満腹になってしもてたからしゃあないか。二曲とも第二楽章はうとうと夢の中だったけど、盛り上がる第三楽章にはぱっちり目覚めて、ホテルへの帰り道は新世界の第三楽章のメロディを口ずさみながら。
 

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by tigersandcatlover | 2017-05-10 22:09 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

2016 とりあえず、のコンサート納め

年末休み前の今年最後のエンタメは兵庫芸術文化センター管弦楽団 2016-17シーズン第93回定期演奏会。指揮はアルミンク。サブタイトルは「華麗なる第3番 」

ハイドン:交響曲 第70番 ニ長調
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調
ピアノクンウー・パイク
アンコール シューマン ピアノソナタ第1番第2楽章アリア
ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調
  アンコール ブラームス ハンガリー舞曲 第5番

ハイドンは正直少し眠くなってしまったが、尻上がりに盛り上がった感の公演。うーん、でもベートーヴェンピアノコン3はもう少し色気欲しかった…ちょっと退屈しちゃった。なーんてえらそうねw
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by tigersandcatlover | 2016-12-25 20:55 | その他の舞台

レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル

 水曜日のBRSO公演の感動覚めやらぬ土曜日、アンスネスピアノリサイタルを聴きにまたしても芸文へ。2014年5月の公演が彼の急病のためキャンセルになって以来、かな。

 ステージに登場した彼はグレーのぴったりしたスーツ姿でなんだか最近の若いサラリーマンのよう。

シューベルト:3つのピアノ曲(即興曲) D.946
シベリウス:即興曲 第5番
シベリウス:3つのソナチネ 第1番
シベリウス:2つのロンディーノ 第2番
シベリウス:ロマンス op.24-9
ドビュッシー:版画 Ⅰ. 塔 Ⅱ. グラナダの夕べ Ⅲ. 雨の庭
ショパン:バラード 第2番
ショパン:ノクターン 第4番
ショパン:バラード 第4番

アンコール曲
ショパン:ポロネーズ第6番変イ長調 作品53
シベリウス:悲しみのワルツ

 ピアノを習っていた人ならみんなそうだと思うんだけど、完璧に覚えていない曲でも次の音をほんの0.何秒かの手前で音を予想してしまうような感じがあるよね。大体こうくるんだろうな、という予定調和的な音階というか。それを楽しめるようなテンポでむちゃ心地よかった。気付くと彼の呼吸に合わせてしまったり、足や指が動いたりしてしまったよ・・・(また習いたい、とは不思議に思わないんだけど)。特にシューベルトは本当に折り目正しく、だったなあ。

 ショパンでゆうるりと気持ちよくなっていたら、アンコールの英雄ポロネーズではまさにマーチのようなワルツのような音の弾み方ににんまりしてしまった。脳内で踊るポロネーズw

 一週間で3回という怒濤のホール通いだったけれど、どれもこれも極上の時間で満足満足。今年もあと一ヶ月ほどだけれども、残っているチケットが少なくなってきて寂しい一方、いろいろあったけれどキャンセルしないで済んで(今のところは)総じて幸せな一年だったなあとも思い返す。
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by tigersandcatlover | 2016-11-27 08:33 | その他の舞台

ヤンソンスのマーラー9

 急に寒くなった勤労感謝の日。マリス・ヤンソンス指揮・バイエルン放送交響楽団の来日公演を聴きに西宮へ。曲はマーラー:交響曲 第9番 ニ長調。実演は初めて聴くのだった(何年か前にWPhとサロネンのタッグで予定されていたのがキャンセルになったっけなあ~)。

 開演前まで少し先の旅の予定をあれこれ悩んでいて煩悩の塊だったんだけれど、いやはや吹っ飛びました。どこかミュージカル音楽みたいなドラマティックな第一楽章に始まり、第二楽章の愉快な旋律ににんまり、第三楽章でぐいっと盛り上げて、涙が出そうになる第四楽章の美しさ・・・。いや~、もうね、いつまでも聴いていたい感じ。曲が終わって欲しくなくて寂しくて泣けた。そういや、先日のラインゴールドでも同じように終わるのが寂しくなったっけ。この一週間で二回もこんな気持ちになる演奏会を聴けてホンマ幸せ。

 特にトラペットとフルートに痺れたわ・・・。きりっとしたりささやくようだったり緩急自在。4階席最前列での鑑賞だったのだけれど、やっぱりここらへんが好みだなああ。売り切れちゃってなかなか取れないんだけどね。
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by tigersandcatlover | 2016-11-24 20:19 | その他の舞台

エンリコ・オノフリ メランコリア賛

 パリと前後してしまうが、10月末に聴いたバロックヴァイオリンとチェンバロのコンサート。友人が杉田さんと同級生だったということで誘われていった。全く予習せずに聴いたのだけれど、芸文の小ホールの独特のサロン感で贅沢な時間を過ごさせてもらった。

 演奏とは別のところで面白かったのが、チューニング。まずチェンバロとオノフリ氏が音合わせをして、そのあとオノフリ氏と杉田さんだけで合わせるのだ。そのせいだろうか、二人が合わせて演奏する二曲では、目を閉じていたらまるで一台のヴァイオリンが音を奏でていると思うくらいにぴったりとあう瞬間が何度も。

 杉田さんのドレスがとっても素敵だったのだけれど(ベルベットでさらりとしたロングドレス、ヴァーガンディとグレーにブルーがポイント→杉田さんのブログに写真が載ってた)、これも杉田さんとの共通の友人が彼女に合わせてデザインしているらしい。終演後みなさんで写真を撮ったり談笑したりしてはる姿を少し遠目にほほえましく眺めていた。あったかい時間でありました。

バロック・ヴァイオリン;エンリコ・オノフリ 杉田せつ子
チェンバロ;リッカルド・ドーニ

カステッロ:新しい様式による二つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 第4番
フォンターナ:ソナタ 第2番
パンドルフィ・メアッリ:ヴァイオリン・ソナタ ”ラ・チェスタ”
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 RV12
ヴェラチーニ:ソナタ・アカデミーケ op.2より 第5番
ボンポルティ:インヴェンツィオーネ op.10より 第4番
ヴィヴァルディ:ソナタ op.Ⅰより 第12番 二つのヴァイオリンのための ”ラ・フォリア”

アンコール曲
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より シャコンヌ
ビーバー:技巧的で楽しい合奏 パルティータ第6番より 第1楽章
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by tigersandcatlover | 2016-11-18 09:06 | その他の舞台

Vienna Philharmonic • Riccardo Muti

 ムーティ様とWPhの演奏会に昨年に引き続いて今年も聴くことができた至福。朝11時からの演奏会はこれぞ夏の音楽祭!というムードでわくわくする。前日は小雨模様で寒かったのだけれど、この日は快晴で観客の華やかなお洋服が映える。
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 前半の町人貴族は小さい編成の軽やかな楽曲。コンマスのキュッヘル氏大活躍の曲で、彼の引退のための花を持たせるための選曲かとうがってしまうくらい。ただちょっと音程がずれてる??と気持ち悪い感覚になってしまう部分もあり(仕立て屋の入場と踊り:Auftritt und Tanz der Schneider )。私の周りの席のお客さんもあれ?みたいに少しざわめいてしまっていた。でもちゃんと演奏後はブラヴォーの声声声。

 後半のブルックナーは、もう本当に素晴らしくて、ブルックナーへの食わず嫌いなイメージ(すいませんすいません)が払拭された。第四楽章最後のカタルシスはもちろん、第二楽章の美しさと言ったら!
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  クロークの預け入れ番号が誕生日の数字だったのに引き取り時に気づいて、写真撮ってたらカウンターの女の子に笑われてしまった。この番号、私の誕生日なのよーって言ったら、それは凄い!と破顔。幕間に飲んだSekt(スパークリングワイン)のほろ酔いも相まっていいことありそうな幸せな気分でホールをあとにした。

PROGRAMME

RICHARD STRAUSS • Der Bürger als Edelmann – Orchestral suite, Op. 60

ANTON BRUCKNER • Symphony No. 2 in C minor, WAB 102

PERFORMERS

Riccardo Muti, Conductor
Gerhard Oppitz, Piano
Vienna Philharmonic
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by tigersandcatlover | 2016-08-22 19:26 | 16/NY・SZGバイロイト・Paris


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


by tigersandcatlover

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