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【オタク注意!】白鳥の湖追記 vol.4

 千秋楽というのはいつだって特別だ。

~9月21日マチネ~

 この日も1階センターブロック12列という良席。さすがに4度目となるとメインキャストだけでなく、アンサンブルや群舞のダンサーたちにもしっかり目が行く。あの人あの役してたのにもう次のシーンでは違う役やってる~とかわかって楽しい。スワンズ一人一人に親密感を覚えながら。

 トレンフィールドのスワンはどこかまっすぐで男性的。ゴメスのスワンが異形感があるのに対し、白鳥の群れにすとんと馴染んでいて、だからこそ少しずつ王子に興味をもって近づいていくのがリアル(ゴメスの場合は最初からなんかある感じなんだもん。ってついゴメスと比べてしまうなあ。そういや、3幕で女王をテーブルの上へ回してリフトするところでテーブルぐいっと蹴っていて、あれ?そうだっけ?と思っていたら、ゴメスはそれを蹴らずに腕力だけでしていたらしい。こういうのがわかるのもリピートしたおかげw)。登場直後はこちらもついゴメスと比べてしまうせいで固く見えてしまったのが、2幕の最後の盛り上がりとラストではやはり涙涙。やっぱりこの作品自体が好きだーと思った瞬間。4幕ラストではこれまで無表情にあくまで白鳥だったザ・スワンが王子の無事を見届けて初めて微笑む表情にぐっとくる。これは2幕の後半の踊りで身体全体が微笑んでいたような気がしたゴメスのスワンのときより胸にきたかもしれない。

 どことなく初々しい二人。
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 笑うと爽やかなイケメンくんだね。
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 涙でぐしゃぐしゃになった顔で、カーテンコール最後の天井から舞い落ちた羽毛をまるで美しい落ち葉を拾う小学生のように大事に持ち帰った私たち。ああ、ほんとこうやってオタになってしまうのねえ・・・。
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  全く、暑苦しい追記ですいません!!
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by tigersandcatlover | 2014-09-22 22:23 | その他の舞台

【オタク注意!】白鳥の湖追記 vol.3

 いかん。どうしてももう一度ゴメスのスワンが見たい。

 ここまで強くリピートしたいと思った舞台は久しぶりだ。一旦は打ち止めと思っていた舞台も、まだなんとかすれば観ることができると思ってしまうともういけない。とりつかれたようにそればかり考えるようになってしまった。

 もともとは一度だけの上京観劇の予定だったので翌週はいろいろ予定をいれてしまっていたのだが、千秋楽の日曜日ならばなんとかなるかも・・・といくつかの予定を動かしてチケットを店頭引き取りで予約してしまう。今回の公演はキャストが当日発表になるというもので、千秋楽は彼のスワンではないかもしれない。もちろん別のキャストもみてみたいが、やはり一度きりということなら彼が見たい気持ちが強かったのは事実だ。

 そんな中、水曜日の夕方に公演のザ・スワン/ストレンジャーの配役だけが突然発表になったのだった。週末のゴメスの出演は土曜日ソワレ。そうか~これも運命だよな、と理性が働いたのはほんの10分ほどだった。わがままと迷惑承知で土曜日の約束をしていた友人に連絡をとり、恥をさらしてどうしても観たい舞台があることを打ち明け、気づいたら土曜日のソワレと日曜のマチネ両方とも観ることにしてしまっていた。なんと脆弱な理性だろう(汗)。

 ぎりぎりに決心した私なのだけれど、心優しき友人たちが一階17列の見通しのいいセンターの席(前が通路なので背の低い私には前の人の頭が被らなくて大変ありがたい)を公演の休憩時間中に発売されるリピーターチケットで確保してくれた。約束を反故にしてしまった友人ともども感謝感謝であります。

 なんか舞台の感想よりここまでが長いな。

~9月20日ソワレ~

 さて、三度目のゴメススワン。ただの個人的な印象かもしれないけれど、2幕がなんとなく前回感じたキレキレの伸び伸びした踊りに比べ、やや大人しく静かに見えた。二日連続の出演のためかな?と思ったりもしたのだけれど、幕間に私なんかよりもっとリピートしてる友人の「これでこの役を演じるのが終わりという気持ちが出てるのかな」という言葉にますますじんわりしてしまう。こちらも大切に大切に彼の動き一つ一つを見逃さずに観る感じ。これまで書かなかったけれど、マーニーの王子の細やかな演技の素晴らしいこと。やや小柄な体格と相まって少年、という雰囲気すらあって、ザ・スワンが心を開いて、最後は身を挺して守るのも(たとえそれが王子の夢だったとしても)説得力がある。そして泣き顔の切ないこと。1幕で手を振りながらぼーっとしてしまうとことか、フラッシュにびくついてしまうところとかも、この日になってようやく気付いた。いいわけがましいが、それくらい2度目はゴメスの踊りに圧倒されてしまっていたのだなあ。

 主役二人はこの日が楽。踊り終わったあとのカーテンコールで王子に支えられて身体を預けるようにして出てきたゴメス。そう、それまではスワンにすがる王子と猛々しく王子を守っていたスワン、なのに一瞬にして立場が逆になってしまうというのがまたキュンとしてしまう。まったくビョーキですな(笑)。
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 小首を傾げる姿がなんだか可愛らしい。
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 カーテンコールが終わってからも拍手なりやまず、最後にもう一度幕があいた。帰ろうとしていたのだがとっさに立ち止まって一枚。この写真を"Last bow. Thank you swans!"とのメッセージと共にTwitterに上げたら、なんとマシューボーン氏がRTしてくれて驚いたのなんのって。これもまた忘れがたい思い出になるのだろう。
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by tigersandcatlover | 2014-09-22 21:40 | その他の舞台

【オタク注意!】白鳥の湖追記 vol.2

 どんどん行きます(笑)。

~9月15日マチネ~

 当初買っていたチケットはこの日のぶん。友人に尽力してもらい、9列目という出演者の細かい表情や仕草も見逃すことのない素晴らしくいい席で鑑賞させてもらった(シアターオーブは前方8列目くらいまで傾斜がないので前過ぎるとかえって見えにくい)。そこでようやく前回の日記につらつら書いた<見落としていた部分>がはっきり見えていろいろ合点がいった。そこでずどんとはまってしまった。

 まずは2幕の終盤のスワンたちと王子が楽しそうに踊る明るい音楽のところで自分に異変が。ここから涙が出てしまうとは!これは4幕の哀しい最後を知ってしまったゆえのことだとは思うけれど、痛切に<今>が儚いことに思いはせてしまった。ああ、この幸せなシーンを終わらせないで~という気持ち。

 しかしこの日一番集中してみていたのは三幕だったかもしれない。初回ではどうしても中心での華やかな踊りに目を奪われて王子やガールフレンドの心情を追うことができなくなってしまっていたのだけれど、この日はそこを見逃さないように舞台の横や後ろばかりを見ていた気がする。もちろんストレンジャーの動きもね。どこまでが現実でどこからが王子の妄想なのか。ストレンジャーとの非現実感たっぷりの踊りにゾクゾク。

 そして4幕。動かない王子にザ・スワンが頭をこすりつけて腕を首にかけたところから涙腺崩壊。最後の抱擁でそれまで羽の動きをしていた手が一瞬ゆっくりと人間のように王子を抱きしめるところで、涙が膝に落ちてしまいました。腕に惚れたといっても過言ではあるまい。とほほ。

 これがあの猛々しいスワンだったの?と思うほどに感極まった表情にもらい泣きするなど。
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 がしっ!
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 や~リピートすることにしてよかったと終演後語り合う。そして本当はこれで私の遠征スワン観劇は終わるはずだった。翌週もリピートする在京の友人たちを羨ましく思いながら、「また来週待ってるわ~」という半分冗談のような言葉に「もーやめてよ誘惑するのは」と笑顔で返しつつ、帰路についたのだった。
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by tigersandcatlover | 2014-09-22 20:43 | その他の舞台

【オタク注意!】白鳥の湖追記 vol.1

 とりあえずがが~っと総論的なことをアップしてしまったが、自分の記録と一緒にカンゲキ(観劇&感激)した人たちと共有するためにもう少しねちねちとw一回ごとの感想を。

~9月13日ソワレ~

 2階最前列での鑑賞。この日は仕事が終わっての飛行機移動だったのだが、羽田空港の天候不良とのことで出発予定の飛行機が30分ディレイ。すわ間に合わないかのドキドキ~ぎりぎり間に合う、のアドレナリン前分泌状態でスタート。実はもともとはこの日にはいくつもりではなかったのだが、先に観劇した友人の熱い感想と、そしてもともと連休に所用あり2泊予定にしていたことが重なって、数日前にチケットを買い足したのだった。

 前回の日記にも書いたが、まったく予習せずまっさらな状態での鑑賞だったので、まずは物語を追うのがせいいっぱい。王子の年齢やクィーンとの関係も少々混乱した。初めはあれ?婿養子に入って今は冷えた関係の夫婦?とか思ったり。そして執事の役割も今一つ理解できてなかった。一幕のSwank Barにいたのも最初気づかなかったし、ガールフレンドにお金を渡したところでやっといたのか!と気づいたくらい。あと細かい遊び的なところも。一幕の彫像のシーンがその日のザ・スワンだということもこの日はわからなかった(きれいなお尻だなあ、とは思ったがw)。思うに、マシューボーンの演出は隅々まで細かい仕掛けがあり、重層的なために一度ですべてを発見・理解するのは難しいんだな。これもずぶずぶリピーターになってしまう所以かもw 

 それでもやはり2幕の美しさには息をのんだ。一幕までは舞台の上でいろんなことが一度に起こっているのでいわゆるバレエというよりも前衛的な舞台を観ている気持ちになったのだが、ここはもう完全どっぷりと踊りに集中することができた。ここまでかなりクラシックバレエの白鳥の湖とは違う物語を見てきたような気がしたが、ここはまさにSwan Lake、だったなあ。

 そんなわけであとから考えるとかなり理解不足、もったいない観方をしてしまったかな、と反省することになったけれど、最初に2階という席から全体像を見ることができたのはよかった。一緒に観劇した友人とあれやこれや語り合ったりいろんなエピソードを教えてもらったりしつつ、これは当った!と思える本を読み始めたときのぞくぞくするような感覚を胸に。

 とっさに写真も撮れなくてこの日はこの一枚だけ。まだ抑制効いてたなww
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by tigersandcatlover | 2014-09-22 20:02 | その他の舞台

マシュー・ボーン版 白鳥の湖×4

 すでに三度目の来日となったマシューボーン版白鳥の湖。リトルダンサーのラストシーンのアダム・クーパーの印象的な白鳥の姿で知ってはいたが、映像はおろかストーリーや設定なども全く知らないまま、一度くらい観ておくか、な本当に軽い気持ちだった。だったのだが。

 なんか長々書けない。ともかくガツンと来た。そんなわけでいろんな予定をうっちゃってチケットを買い足してしまい、結局2週連続4回観劇というオソロシイことに。主なキャストは以下のごとく。

9/13ソワレ 9/15マチネ  9/20 ソワレ
The Swan / The Stranger      Marcelo Gomes
ザ・スワン/ザ・ストレンジャー:マルセロ・ゴメス
The Prince Christopher Marney
王子 :クリストファー・マーニー
The Queen Anjali Mehra
女王:アンジャリ・メーラ
The Girlfriend Carrie Johnson
ガールフレンド:キャリー・ジョンソン
The Private Secretary Paul Smethurst
執事:ポール・スメサースト

9/21 マチネ
The Swan / The Stranger    Chris Trenfield
ザ・スワン/ザ・ストレンジャー: クリス・トレンフィールド
The Prince Simon Williams
王子:サイモン・ウィリアムズ
The Queen Anjali Mehra
女王:アンジャリ・メーラ
The Girlfriend Carrie Johnson
ガールフレンド: キャリー・ジョンソン
The Private Secretary Paul Smethurst
執事:ポール・スメサースト

 いや〜、食い入るように観る舞台って久しぶり。もちろん踊りは素晴らしいのだけれど、バレエと言うより極上の芝居だった。前衛的過ぎず、舞台構成も洒落ていて。感情移入できるぎりぎりのところを突いてくる物語はじめ、白鳥の衣装といい、ストレンジャーの読めなさといい、絶妙な予定調和からの逸脱!

 4回観劇中、3回がゴメスとマーニーのペア。そのゴメス。ダンサーは背中で語る語る。背筋がこんなに美しいものだとは!そしてなんと饒舌な腕〜手のラインだろう。1度目全体的な物語を追ったり構成に唸ったりしながらの比較的冷静な見方ができたのだけれど、2度目からは彼の踊りから目が離せなくなってしまった。3幕、彼が舞台の端に座ったり後ろに回ってるのすら目が追いかけてしまうくらいに。

 普段は涙腺が固い私なのだけれど、2度目の観劇からは2幕ラスト、王子とスワンが心を通わせる楽しい踊りのはずなのにそこからもう涙、涙…。いや〜ちょっと恥ずかしいくらいだったわ。あかん、初心者観劇の私がこれ以上書くのも憚られる。これくらいにしてあとはねちねち個人的に反芻しよう。

 カーテンコールは撮影可だったのも嬉しい。幕が降りた直後のほっとしたような主役二人の表情がよかったなあ。

 こちらは2回目。
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  そしてゴメス氏・マーニー氏の楽。回数を重ねるごとに彼ら二人がパートナーとして息が合っていってるのが分かって、じ〜んとしてしまったり。
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 千秋楽には天井から白い羽が。美しい美しい演出。
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 数年前くらいまで同演目を二日連続でマチソワしてしまうような観劇の仕方をしていたことがある。が、ここ最近は若干理性も働くようになったのか(笑)、リピート率はぐんと減っていた。が、ひさびさに嵌った。嵌りました。まるで恋に落ちてしまったような気分。やれやれ、思いもよらないときに何かに出会ってしまうことってあるんだねえ。
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by tigersandcatlover | 2014-09-21 22:05 | その他の舞台

熊川哲也 Kバレエカンパニー公演「白鳥の湖」

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 やー、やっぱりバレエといえば、の「白鳥」やねえ。

 ともかくいちいち絵になる、決まる。冒頭のオデットが呪いをかけられるシーンを可視化する演出といい、ラストといい、ちょっとクドイくらいに分りやすいけど、それが心地よい。王道を斜めに見てしまうような捻くれた普段の自分を忘れて、思いっきり直球を楽しんだって感じ。

 熊川さんのしなやかなジャンプ力と豊かな感情表現に釘付け。白鳥の荒井祐子さんはエキゾチックな美女でオディールのときの表情にぞくり。

 それにしても、この日のフェスティバルホール。先日のウィーンフィルのときには男女比ほぼ半々だったのが、見事に95%以上の女性率。そらそうやよね。そして皆さん(自分も含めて)乙女の表情で帰路に着いたのでありました。
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by tigersandcatlover | 2013-11-11 22:21 | その他の舞台

熊川哲也 Kバレエカンパニー公演「ジゼル」

 この春リニューアルオープンしたフェスティバルホールへ初めていってきた。公演は熊川哲也さん率いるKカンパニー「ジゼル」。実は生で彼の踊りを見るのはこれまた初めて。
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 以前レニングラード国立バレエ団の来日でジゼルをみたときはそんな風に思えなかったんだけど、一幕からアルブレヒトが本気でジゼルを愛しているように見えた。そのぶん2幕の彼に感情移入できた気がする。熊川さんだから、のひいき目かしらん?(笑)。それにしてもしなやか、という表現がぴったりの熊川さん。決して筋骨隆々には見えないのに力強い。生で観ておけてよかったなあ、ってのはちょっと気が早いか。また機会がありますように!

アルブレヒト:熊川哲也
ジゼル:佐々部佳代
ウィリの女王ミルタ:浅川紫織
ヒラリオン:S.キャシディ

6人の村人達の踊り:白石あゆ美・西野隼人・日向智子・中村春奈・井澤諒・池本祥真
ジゼルの母親ベルト :ゲイル・タップハウス
クールランド公爵:宮尾俊太郎
公爵の娘バチルド :山田蘭
アルブレヒトの従者ウィルフリード:ニコライ・ヴィユウジャーニン
モイナ:井上とも美
ズルマ:浅野真由香
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by tigersandcatlover | 2013-06-16 11:45 | その他の舞台

La Fille mal gardée

 ロンドンに戻ってのマチソワという無謀なスケジュールのこの日。ソワレはRoyal Opera Houseへ。演目はLa Fille mal gardée (リーズの結婚)。あらすじだけはネットでざっと予習していたものの、わりと緩い感じで劇場入りした。

 さすがに立派~~。前日のチューリッヒ歌劇場が小屋に思えるくらい。
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~Cast~

Widow Simone(裕福な農婦); Alastair Marriott
Lise(Simoneの娘); Laura Morera
Colas(Liseの恋人、農夫); Ricardo Cervera
Thomas(地主。Lisaを息子の嫁にしようとする); Chritopher Saunders
Alain(Thomasの息子); Liam Scarlett

バレエには全く詳しくないのだけれど、一言でいうと「かわいい」舞台だった。衣装を含めた全体の色合いとかニワトリの被り物(!)とか。もちろん物語自体がコミカルでかわいいからなんだけど。リボンを使った振り付けが、頭がこんがらがりつつも印象的やったなぁ(あやとりみたいにしてたシーンも)。
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  ただ、もうこれは自分が悪いんだけど、さすがにハードスケジュールだったせいか二幕はかなり睡魔との闘いになってしまった(汗)。もうええ歳なんやから、欲張りすぎないで一日一演目にしとくべきですね、と自戒をこめて。
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by tigersandcatlover | 2012-05-19 23:00 | 12/ ロンドン・スイス・NY

東京バレエ団&シルヴィ・ギエム HOPE JAPAN

 急遽、とある方の代理で行くことになった公演。

 代わりにいかがですか?の問いかけに<シルヴィ・ギエムが封印していた「ボレロ」を踊る>ということだけしか知らなかったのにあっさりと行くことにしてしまったのは、ベタだけれども1981年の映画「愛と哀しみのボレロI(原題;Les Uns et les Autres)」でのジョルジュ・ドンのボレロの強烈なイメージがあったから。高校生の頃に授業をサボってドーチカの映画館で観たっけ(ああ、懐かしい!)。



で、どうやったかって??
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・・・もう言葉ないです。
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 ホンマにね、ぼろぼろ涙でたよ。

 個人的にはオペラやミュージカルで泣けるときってのは、私自身はあくまで言葉(とその物語性)に反応してる。音楽はそれを大いに助けはするんだけれど。だからかもしれないが、バレエで涙が出るという経験はしたことがなかった(もともとまだそれほど観たことがないってのが大きいが)。こういう涙の出方もあるんやな〜とどこか冷静に思いながら、迷わず立ち上がって拍手していた(普段は周りが立つから、という感じでどこか受動的なのに)。は〜っ、と思い出しため息。

 円卓の赤とギエムの赤い髪の対比の美しさだとか、彼女の手足の独特のしなやかさとか、周りの男たちの踊りの美しい統一感とか、あとから思い出すと言葉にできるけど、そのときはただただ、わーっとその世界に入りこんでいた。今年はこういう舞台によく当たるような気がする。幸せなことよのう。

 この日の演目は以下の通り。

白の組曲 ◆
ルナ ★
チェロのための五つのプレリュード【出演:吉岡美佳、高橋竜太】
Two ★
ボレロ ★◆

シルヴィ・ギエム ★
東京バレエ団 ◆

 ボレロ以外のギエムの踊りについて少しメモ。

ルナ:真っ白のシンプルな衣装で青い光の中、幻想的にしなやかに。このとき初めて彼女の踊りを生で観たことになるんだけど、目が釘付けになるってこういう感覚なんやな〜と。

Two:2m四方くらいの真四角のスポットライトの下だけで、始めは静かに、そして徐々に戦うような激しい動き。灯りの端をかすめる手足が白く光ってそれだけが独立した生物のようだった。

 ・・・なんとも情けないメモ書きだねぇ。
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by tigersandcatlover | 2011-11-06 10:46 | その他の舞台

ベルリン国立バレエ団 チャイコフスキー

 またしても寒い週末。早くも今年三度目になる兵庫県立芸術文化センターへ。この日楽しんだ舞台はベルリン国立バレエ団「チャイコフスキー~生と死のミステリー 」(リンクはNBS)であります。
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 チャイコフスキーの死の床の人生を振り返る走馬灯の如くの夢。彼の分身に絡み合いながら決して明るいだけでない彼の人生を綴っていく・・・てな内容。さまざまな彼が作曲した舞台のキャラクター、不幸な結婚生活のあげく投身自殺を図った妻アントニナ、14年間顔を合わすことなく支援してくれたフォン・メック夫人との関係と別れ、ギャンブル、そして同性愛。1993年に発表されたときのサブタイトルは「光と影」なのだが、90%以上が影なんじゃないかと言うくらいに暗い。暗くて美しくてエロティック。

 ともかくマラーホフばかり見ていた気がする。踊っているときだけでなく、群舞の中に佇んでいても、床にうずくまっていても、椅子に座ってじっとしていても、ただただ目を惹くんだもの。後姿までも美しい。

 この日はいろいろあって、すわチケット無駄になるやもしれんな・・・と危惧したが、開演1分前に誘導されながら駆け込んで、終演後もそそくさと帰路につく羽目に。いやでも、この至福の2時間のために走る価値はありました。

チャイコフスキー:ウラジーミル・マラーホフ
分身/ドロッセルマイヤー:イブラヒム・ウェーナル
フォン・メック夫人:エリサ・カリッロ・カブレラ
チャイコフスキーの妻:ナディア・サイダコワ
王子(若者/ジョーカー):ディヌ・タマズラカル
少女:セブネム・ギュルゼッカー

指揮 ヴェロ・ペーン
演奏 大阪センチュリー交響楽団
芸術監督 ウラジーミル・マラーホフ
振付・演出 ボリス・エイフマン
照明 グレーブ・フィルシュティンスキー
装置・衣裳 ヴァチェスラフ・オクネフ
バレエ「チャイコフスキー -光と影-」《全2幕》
【第1幕】 チャイコフスキー作曲
[音楽・演奏曲]
交響曲第5番 第1楽章、第2楽章、第3楽章
聖ヨハネス・クリュソストムスの典礼より 第6楽章
交響曲第5番 第4楽章
【第2幕】チャイコフスキー作曲
弦楽セレナードより 第2楽章、第3楽章
イタリア奇想曲
交響曲第6番「悲愴」より 第4楽章

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by tigersandcatlover | 2011-01-30 09:02 | その他の舞台


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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