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Benjamin Millepied, Maurie Béjart @Opéra Bastille

 欧州内での乗り継ぎで色々痛い目にあってるので(シンプルなディレイはもちろん、霧や豪雨で空港閉鎖とか着陸したもののドアが開かないとか)出来るだけ帰国日には乗り継ぎしたくない・・・ってんで、前日にパリに飛ぶことにして(って前日と言ったってトータル2泊なんだけどさ)さくっとバレエ鑑賞。

 前半のDaphnis et Chloé。黒い衣装の男の子(アリュくんらしい)と白い衣装の女の人がよかったわ〜、と素人目線。
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 後半のボレロ。メロディはバレエクラスタさんたちが絶賛するマチアス・エイマンくんではなかったけれど、やっぱり素晴らしい作品。アマンディーヌさんは熱さみたいなものは感じなかったけれどその分クールで清廉な感じで巫女のように見えた。それとなんといってもリズムの男性達の色っぽさよ。
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Daphnis et Chloé
Daphnis•Germain Louvet
Chloé•Valentine Colasante
Dorcon•Marc Moreau
Lyceion•Léonore Baulac
Bryaxis•François Alu

Boléro
Soliste•Amandine Albisson
Danseurs principaux•Florian Magnenet•Arthus Raveau
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by tigersandcatlover | 2018-03-29 19:43 | 18/ベルリン・パリ

Tristan und Isorde@Berlin Staatsoper Unter den Linden

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 海外でちょろちょろ観劇するようになってから一度は入ってみたかったBerlin Staatsoper Unter den Linden。2011年末にベルリンへいったときは改装工事まっただ中でシラー劇場へ行ったんだっけ。当初は2010年から3年間の改装工事とアナウンスされていたはずだったんだけれど、延期延期で結局ようやく今シーズンからのリニューアルオープンということで、念願叶って行ってまいりました。
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 中は適度にゴージャスに適度なサイズ。大きすぎず小さすぎず(だってやっぱりMETとかバイエルンは大き過ぎるよなあ)。

 演目はバレンボイム振るトリスタンとイゾルデ。シャーガーとカンペ。鉄板。

 演出は例によってのドイツ演出。今回はマフィアかなんかのボス(マルケ王)とその片腕(トリスタン)みたいな。舞台の一番手前に薄い幕がかかっていて時折そこに過去の映像が映し出される(その間舞台の上はストップモーション)というもの。なので微妙に舞台上に紗がかかったみたいに見えた。

 シャーガーのトリスタンは、声も演技もハイテンションでまるでドラッグ中毒のよう・・・。1幕の媚薬飲んだ後もイゾルデとゲラゲラ笑って床に転がりまくったりするし。2幕最後ではメローに首を締められそうになるけど怪我をするわけでもなく、なのに3幕の弱り方は薬の禁断症状か?。で飲まず食わずで脱水になってるところにイゾルデが来るってんでコーフンして心筋梗塞起こした??な絶命の仕方で、笑っちゃいけないのにちょっと笑いのスイッチが入りそうになって困った。そーいやテンションあがって椅子を壁に投げつけたらそのままぐさっと壁に突き刺さってたけどあれはたぶん偶然だよな(思い出しニンマリ)。イゾルデとブランゲーネの関係性もちょっと謎な感じではあったな~。上から目線のブランゲーネ(最後はマルケ王とできちゃったの?)に嫉妬深いイゾルデ。

 目からの情報は終始そんな感じなのに歌をはじめとした音楽は至福。疲れも相まってか3幕イゾルデの 愛の死 ではほろほろとしてしまったほど。去年のバイロイトのマイスタージンガーのときも思ったけど、耳と目が別々に情報を処理してあとからいろんな解釈をああだこうだと反芻する。まるごと全身その世界に入ってしまうオーソドックスな読み替えなしのオペラが基本好きだけれども、こういうオペラの楽しみ方もあったんだね。
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 あと、これは時々素人発言的に書いてるけど、眠くならないオペラは指揮とオケが自分に合ってるとき、ってのがあって、この日はかなりのハードスケジュールで到着後すぐに観劇する憂き目となったんだけれども、ほとんど眠くならなかったことも自分メモしとく。
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(ちなみにこんな席。これじゃあ眠くなりようがないか・・・)

MUSIKALISCHE LEITUNG;Daniel Barenboim

TRISTAN;Andreas Schager
KÖNIG MARKE;Stephen Milling
ISOLDE;Anja Kampe
KURWENAL;Boaz Daniel
MELOT:Stephan Rügamer
BRANGÄNE;Ekaterina Gubanova
EIN STEUERMANN;Adam Kutny
STIMME EINES JUNGEN SEEMANNS, EIN HIRT;Linard Vrielink
TRISTANS MUTTER;Kristin Becker
TRISTANS VATER;Mike Hoffmann
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by tigersandcatlover | 2018-03-27 13:21 | 18/ベルリン・パリ

諸神的黄昏@HKG

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 昨年のジークフリートに続いてZweden率いる香港フィルによるGötterdämmerungを聴いて参りました。またしても一泊三日、すなわち土曜夕方出発して月曜朝帰国〜そのまま仕事という無謀なパターンにて。

 当初はそこまで熱烈に行きたい!と思ってなかったんだけれども、チケット発売から少ししてやっぱり行くか〜てなノリで購入したので端っこ席しか残っておらず、真横から聴くような形になってしまった。こうなるとどうしても歌手の声が前に出てこない。しかも少々二階席の屋根が被ってしまうために音響もやや落ちる。・・・のだが!まーあ、そういうハンディなぞなんのそのの演奏だった。逆に歌手が前面に来ない分、オケの音中心で聴けてこれまでと違う感覚だったというのもあるかもしれない。

 とにかく一番引き込まれたのはバークミン演じるブリュンヒルデ。ああ、リングってブリュンヒルデの物語なんだなあと思わせれるくらいに。ショートボブでそれほど大柄ではない体格からどうやってあんな声が出るのだろう?最後の最後までスタミナ切れることなく声の演技だけで(私の席からは姿はあまりよく見えなかったのだった)情景が浮かんでくるようだった。

 それに対して七三分けの60年代アメリカホームドラマの主人公みたいなルックスのブレンナ氏はコンサート形式なんだけどずっと細かい演技をしていて面白かった。他のキャストはあまりそれに呼応してなくて一人でわちゃわちゃ動いていたってのもあるけど。声が軽いかな〜と思っていたけれど三幕後半のクライマックスあたりからはぐぐっと重い声に変わって、あ、前半は能天気なジークフリートを声で演じていただけだったんだ、とあとから気付くなど。

 ハーゲンのエリックさんは少々しんどそうに半分くらい椅子に座っての出演だったけれど、歌声は全くしんどそうな気配も見せず。バークミンさんの次に大きい拍手を受けていた。

Conductor Jaap Van Zweden

Siegfried; Daniel Brenna
Gunther; Matias Tosi, Shenyang
Alberich; Peter Kalman
Hagen; Eric Halfvarson
Brünnhilde; Gun-Brit Barkmin
Gutrune; Amanda Majeski
Waltraute: Michelle DeYoung
First Norn; Sarah Castle
Second Norn; Stephanie Houtzeel
Third Norn; Jenufa Gleich
Woglinde; Eri Nakamura
Wellgunde; Aurhelia Varak
Flosshilde; Hermine Haselböck

 数少ないワグナー実演観劇で、なぜだか一番数聴いてるのが神々の黄昏ってことになってしまっているのだけれど、ようやくミュージカルでリピートしてる作品のように物語が・旋律が自分の中に染み込んで来た気がする。次はいつ観れるだろうな〜。



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by tigersandcatlover | 2018-01-27 21:05 | その他の舞台

Dear Evan Hansen

 幸せなリピート(→前回の日記)。
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 前回の年末年始に、トニー賞有力候補と友人に教えてもらってなんの予備知識もなく観て前半から涙が止まらなかったこの作品。前評判通りに作品賞・主演男優賞など最多6部門を取ったわけだけれども、その後何度も音源を聴いて、もう一度観たい欲が高まっての観劇となりました。ベンは残念ながらエヴァンの役を降りてしまったけれど、その他のキャストはまだほとんど去年のまま。

 現エヴァンのノア君。素晴らしいし、むしろベンより演技と歌の差がなく繋がってる感じがリアルだった。だが、あのベンが歌い始めた瞬間のエヴァンのおどおどした殻が霧が晴れるようにとれて彼の内面の透明感みたいなのがふわぁっと現れるゾクゾク感みたいなのはなかったな。あれはベンの個性なんやろな。

 ゾイのローラさんは去年より少しふっくらしてティーンエイジャーという感じが少なくなっていたけれど、声に厚みが増していた。そしてやっぱりお母さん達。もうね、So Big/So Smallでは Is there another truck~の始まりくらいでパタパタと涙が垂れてしまった・・・。前回はエヴァンの孤独にばかり目が行ってそこが泣きポイントだったんだけど、今回はお母さん達に感情移入しまくったわあ。子供を産み育てた経験が無くてもこんなんだから、さぞかしリアルお母さん達は胸ぐらを掴まれるような作品なんではないだろうか。

Cast
Evan Hansen; Noah Galvin
Heidi Hansen; Rachel Bay Jones
Connor Murphy; Mike Faist
Cynthia Murphy; Jennifer Laura Thompson
Zoe Murphy; Laura Dreyfuss
Larry Murphy; Asa Somers
Alana Beck; Kristolyn Lloyd
Jared Kleinman; Will Roland
 

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by tigersandcatlover | 2018-01-24 14:39 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

Miss Saigon

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 2018年観劇始めはミス・サイゴン。あまりの素晴らしさにリピートしてしまった25周年のロンドン公演のHDのときのキム・エンジニア・クリスが出演しているということ、元日に公演があるということでめでたく観劇リスト入り。

 がが、プレイビルに不幸の白い紙が…なんとエンジニアがジョンジョンではなかった・・・。が!やはりこの作品はキムがキモ。エヴァちゃんキムはさらにさらに良くなってた。特に後半の母になってからの演技は瞬間瞬間目が耳が離せないほど。クリスとの相性も素晴らしくもう他のミスサイゴンでは満足できなくなりそう。

 東洋人である個人的な見方としてはトゥイの死に際がどんな風かでこの物語の感動がいつも変わってくるんだけど、この日はキムに手を差し伸べるようにして倒れて行き、その手を両手で握りしめて号泣するキムでまずは落涙。こうなるともう泣きスイッチがしっかり入ってしまって、キムがホテルの部屋でエレンと対峙するところでは嗚咽をこらえなければならないくらいになってしまったわ〜。まさに滂沱の涙。
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Cast
The Engineer; Billy Bustamante
Kim; Eva Noblezada
Gigi; Dorcas Leung
John; Nicholas Christopher
Chris; Alistair Brammer
Thuy; Devin Ilaw
Ellen; Katie Rose Clarke



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by tigersandcatlover | 2018-01-23 12:19 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

Tosca


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 5年前から毎年年末にNYへ来させてもらってるんだけど、その毎回楽しませてもらっているMETのガラで、2017年の観劇ライフも締めくくることができました。

 予定されていた指揮者やら主要キャストやらがほぼ全員交代してしまったというこの作品。もちろん残念な気持ちもあったけれど、その代役たる主役二人が今がまさに旬の歌手と言うこともあり、大大満足な一夜でありました。

 印象的だったのは観客席の反応。冒頭幕が上がって舞台の全景が見えたとき、主役二人が初めて登場する各シーンに暖かい拍手が。まるで歌舞伎か宝塚のようでニンマリ。度重なる出演者の変更、前回のプロダクションの演出、さぞや忸怩たる思いがあったのだろうなあ。もっと単純で素直な拍手だったかもしれないけれど。

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 もーう、可愛い可愛いグリゴロくん。トスカがやってきたときに教会の聖水で顔を洗って濡れた手を髪で拭いて・・・で客席から大きな笑い。こういう演技にキュンとさせられるのは彼ならでは。ヨンチェバとの相性もばっちり。アンコールのときに台の下に引っかかった客席からの花束を手を伸ばして取ってヨンチェバに渡していてさらに萌えたわ~。彼の全幕ものはマノン、ロミジュリ、そして今回のトスカと三回目。前2作もイタリア人テノールらしい明るくスコーンと抜ける声にメロメロっとなったけれど、今回が一番キャラに合ってたと思う(それとも少し声が変わったのかも)。彼のイタリアオペラをもっと聴きたいわあ。ちなみに今回が初役だったとのこと(ROHで今後歌う予定にはなっている)。

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 初役といえば、ヨンチェバもそうだった。2017年5月のミュンヘンで彼女のヴィオレッタを全く予備知識なしで観て、うわーーーー!と思って他の役もぜひ観たい!トスカとか似合いそう~~と思っていたところだったので交代で彼女の名前が出たときは嬉しかったなあ。当初は同じときにかかっているフィガロの伯爵夫人にキャスティングされてたところからのスライド登板だったのだけれど、そりゃ~トスカ受けるでしょう!だよね。ヴィオレッタのときはアルフレートとの声のボリュームに差がありすぎて(ヴィオレッタ>>アルフレート)気になってしまったのだけれど、グリゴロくんとだと全くそういうこともなく、ただルチッチとのやりとりではまたしてもヴィオレッタ>>>スカルピアになってしまってて2幕の緊迫感が薄らいでしまったのだけが難だったかも。

 生舞台っていうのは予定されていたキャストが全員そろってっていうのは本当に難しいんだなあとここ数年痛い目に合って身に染みてわかっているのだけれど、交代で物足りないとかちょっと寂しいとか全く思わない舞台は珍しくも嬉しい誤算。それもまた観劇の醍醐味ってことですわね。

Tosca...................Sonya Yoncheva
Cavaradossi.............Vittorio Grigolo
Scarpia.................Zeljko Lucic
Sacristan...............Patrick Carfizzi
Spoletta................Brenton Ryan
Angelotti...............Christian Zaremba
Sciarrone...............Christopher Job
Shepherd................Davida Dayle
Jailer..................Richard Bernstein
Conductor...............Emmanuel Villaume
Production..............David McVicar
Designer................John Macfarlane
Lighting Designer.......David Finn
Movement Director.......Leah Hausman



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by tigersandcatlover | 2018-01-22 18:01 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

The Band's Visit

 今回滞在中唯一の雪の日。でもどうせインドア活動だからねw
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 てことで三本目はこちら。
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 2018年トニー賞に絡む可能性ありという作品。2007年のイスラエル映画:邦題「迷子の警察音楽隊」を舞台化したもの。映画のDVDを友人に借りて、なんともほんわかした気持ちになった勢いでチケットを買った。

 ただ舞台への感想はちょっと辛口。物語はエジプトの警察音楽隊がイスラエルでの招待公演に出演すべくやってきたものの、出迎えもなく自力で目的地に行こうとしたところ、街の名前を間違えてバスで砂漠に囲まれたホテルもないような小さな町に辿り着いてしまい、そこで市井の人に一夜の宿を借りるというもの。映画ではその町の佇まいというか、砂漠や空港のがらーんとしたヒト気のないところに警察の制服をかっちり着た音楽隊が紛れ込むというミスマッチな可笑しさがツボなだけに、その「なにもなさ」を表現するのに舞台というのはかなりハンディだなあと思った。それはミュージカル版プリシラで感じたときの物足りなさに似ていて・・・。そんなわけで、ちょっぴりスイマーに襲われてしまった。

 素晴らしかったのはアンコールがわりの民族楽器なども使っての生演奏。

Dina; Katrina Lenk
Tewfiq: Tony Sharhoub
Itik; John Cariani
Haled; Ari'el Stachel
Camal; George Abud
Papi; Etai Benson
Telephone Guy; Adan Kantor
Avrum; Andrew Polk
Elger; Bill Army
Julia; rachel Prather
Sammy; Jonathan Rativ
Anna; Sharone Sayegh
Iris; Kristen Sieh
Simon; Alok Tewari
The Band; Ossama Farouk, Sam Sadigursky, Harvey Valdes, Garo Yellin



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by tigersandcatlover | 2018-01-15 20:09 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

Sweeney Todd

 二本目はこちら。
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 去年観劇した友人に薦められていくことにしたオフブロードウェイのこの舞台。Barrow Streetに面した小さな公民館みたいなスペースをラヴェット夫人のパイショップに見立てて100席ほどの観客を入れてという贅沢さ。ホールに入っただけでもうわくわくしてくる。
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 とにかく演出が面白いから観て!というのがその友人談だったのだけれど、さもありなん。客席がパイショップの食卓になっているので開演前にそこでパイが食べられたり(全席で食べられるわけではないのと公演チケットを買うときに申し込んだ人のみに対応。ちなみに私はホリデーパイを注文)、出演者がテーブルの上に乗って歌ったり、観客の頭を撫でたり(毛生え薬のシーンで該当男性客たちの頭を触りまくっていたw)、はたまた客の首にスイニーが布を巻いたり・・・。客席がそのままステージと融合してしまうさまにガラスの仮面の「忘れられた荒野」のある週の演出を思い出した。もちろん生歌。演奏はピアノとクラリネットとヴァイオリン(あとはスプーンや食器を叩く音にもちろんあのピーッと不吉な笛の音!!)

 出演者は10人ほど。すでに初演からはキャスト変更後ではあったのだけれど、ファントムで有名だったヒュー・パナロがスイニーを、パレードでオリジナルキャストを演じたキャロリー・カーメロがラヴット夫人がキャスティングされていたのだが、この日はラヴェット夫人とトビーが代役。けれどけれどそんなことは全く不満に数えあげる必要もないほどに素晴らしい観劇体験でありました。
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 今もし、いろんな舞台を一通り観てしまっている友人に「NYに行くんだけど何かおすすめの舞台はない?」と訊かれたら、私も前述の友人のようにこの作品を推すに違いない。間違いなくこれまでしたことない経験ができますよ、と。席は必ずパイの食べられるテーブル席にしてね、と申し添えて。


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by tigersandcatlover | 2018-01-12 13:08 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

Springsteen on Broadway

 嬉しい恒例となっている年末年始のNYへのエンタメ旅へ行って参りました。去年はオペラ中心でBWは1本だけだったのだけれど、今年は逆にオペラ1本にミュージカル5本という内訳となりました。隙間が空いてるのはプレイビルを貰い損ねてしまった作品(私が帰国したあと観劇する友人に私の分も貰って来てもらいましたw)。
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 聴き入ったりびっくりしたり少しうとうとしたりw泣いたり泣いたり泣いたり、のどれも素晴らしい作品でああやっぱり私は生の舞台が好きだなあ、と実感しましたよ。

 さて、到着日に観た一本目はBossたるスプリングスティーンの舞台。複雑なチケット争奪戦を勝ち上がって友人が取ってくれた敢えての天井桟敷席はこんな眺め。まわりは我々と同年代くらいのおっちゃんたちで一杯。もう待ちきれない、とばかりのわくわくムードにこちらまでドキドキしてくる。
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 当初この公演のアナウンスを聴いた時はアコースティックコンサートということだけだったので、正直どんな感じになるのか予想できていなかった。彼が普段コンサートをする会場に比べたらぐっと狭いBWの劇場での公演ということでなんて贅沢なことだろう、というくらいの認識だったし。で、始まってみると、休憩なし2時間超の濃密な彼の人生語りだった。まるでブルース版ヘドウィグのよう。歌っている時間は半分くらいで残りは語りなのだけれど、それがまるで歌うようなリズムで心地よい。最初はどういう方向性にいくのか分ってない上に英語がすんなり頭に入ってこなくて入り込みにくかったが、彼の父親の話に至るところあたりからはすとんと彼の人生に伴走している気分になった。そしてなんと言ってもあの声!あの少し掠れたセクシーな声で節をつけるように語る様はまるでオペラのレチタティーヴォを聴いているようだった。

 たった1人で、ギターにピアノにハーモニカを駆使してのアコースティックな弾語りで時折マイク外しての生歌。同じ空間にいることに感謝という彼の言葉が沁みたわぁ。



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by tigersandcatlover | 2018-01-08 09:39 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY

The Red Shoes X3

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 マシュー・ボーン率いるNew Adventuresの新作:The Red Shoesの公演を観に秋分の日の連休をつかって弾丸してまいりました。現地滞在わずか32時間。金曜の夜出発するANA便に乗り、金曜の夕方LAに到着し、そこからソワレを一本、翌日はマチソワして日曜の0時過ぎ発の便で月曜早朝日本へ戻ってそのまま仕事をするという、休みをとらずにすむ一泊四日という超ハード弾丸。さすがにここまでのはしたことないなあ~と苦笑しつつ。

 なぜこないな無謀な弾丸をすることにしたかというと、3年前にNAのSwan Lake来日公演で観てダダ嵌りしてしまったマルセロ・ゴメスさんがゲスト出演することになったから。当初アメリカツアーが決まった時はまだ発表になっていなかったのだけれど、今回の会場であるAhmanson theatreでの公演の発売日直前にそのニュースが入ってきたのだった。LAなら弾丸でも行ける!しかもちょうど連休と重なってる!!ってんで、公演ごとのキャストが発表になる前に3公演分のチケットを買ってエアも確保してしまった。3つもあれば一公演は出演してくれるだろう、の思いを込めて。結果的には公演数週間前に公演ごとのプリンシパルキャストが発表され、ギリギリ確保した最後の日にマルセロの初日を目にできることがわかってホッ。そしてそれがわかった途端にぽっかり空いていた前方センターの良席に買い直したら、同行の友人がその隣をほぼ同時刻に買ったことがわかったのもご愛嬌。

 そして負け惜しみではなく、本当にいいタイミングだった。一度目はまっさらな状態で全体を観て、二度目は少し細かくチェックして、最後の三回目は思う存分マルちゃんだけを目で追うことが出来た(怪しい観劇態度w)。前2回のドミニクのジュリアンもキャラがあっててよかったんだけど、そのぶん差というか違いがくっきり分かって面白かった。

 その三度目はジュリアンばかりを目で追っていたせいか、ドミニクのときは少し分かりにくかった、2人が恋に落ちる過程がマルちゃんのときは初対面からの細かい演技の積み重ねですごくストンと来た。あと、ジュリアンの人物設定も。リーディンググラスかけてるんだから、音楽を愛しつつ芽が出なかったお堅い中年男性なんだよね。だからヴィクトリアを始め小馬鹿にしたように、こんな簡単な曲楽譜なんていらないよ、な態度をとる。でも彼女の踊りをみてみるみるやるじゃないか!の愉快めいた表情に。

 その堅い彼が、The Red Shoesの予稿をみて魅せられて、殻に入ってた音楽への情熱を解放する踊りは本当に鳥肌が立った。ああ、これから観ることができる人が羨ましい〜。きっとさらにどんどんエモーショナルになっていくんやろな。

 最後にはぐぐっと泣けたし、何より彼の初日を見届けられたというのが嬉しい。

 もともと観劇自体は好きなんだけれど、ある特定の出演者のことを考えるとドキドキしてしまうようなことはなかったので、スワンのマルちゃんにダダ嵌りした時は自分でもびっくりして、マルちゃん自身に嵌ったのか・NAに嵌ったのか・それともその二つの融合であるゴメスワンに嵌ったのか自分でもよくわからず、そのどれかをはっきりさせたい気持ちにもなった。それからバレエガラでマルちゃんの踊りを観たり、NAのCarmanやSleeping Beautyを観たりしたけれど(Carmanのロンドン公演は日程があわず彼の舞台を観ることができなかった無念もありつつ)今回スワンから三年ぶりに彼の全幕通しての演技を観て、そんなことどうでもよくなった。ともかく惹かれるものは惹かれるんだよ!
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9/22 ソワレ
Boris Levermontov;Sam Archer
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Ivan Boleslawsky; Liam Mower
Grischa Ljubov; Glenn Graham

9/23 マチネ
Boris Levermontov;Sam Archer
Victoria Pago;Cordelia Braithwaite
Julian Craster;Dominic North
Irina Boronskaja; Nicole Kabera
Ivan Boleslawsky; Liam Mower
Liam Mower, Leon Moran

9/23 ソワレ
Boris Levermontov;Sam Archer
Victoria Pago;Ashley Shaw
Julian Craster;Marcelo Gomes
Irina Boronskaja;Anjali Mehra
Ivan Boleslawsky;Liam Mower
Grischa Ljubov; Glenn Graham


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by tigersandcatlover | 2017-09-27 11:03 | 17/ZRH MUCバイロイトLA NY


舞台と音楽と本と、ときどき旅行。


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